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ICDL Asia Digital Literacy Day2021のまとめ

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こんにちは。

9月9日に行われた『ICDL Asia Digital Literacy Day2021』の各アジェンダで登壇者が何を話したのかをまとめてみます。

オープニングスピーチシンガポール共和国、Gan Siow Huang教育省担当大臣

シンガポールの「ナショナル・デジタル・リテラシー・プログラム」=Skills Future政策で、全国民に職業訓練/スキルアップコースを国立の職業訓練校を通して提供しています。そのコースにはICDLのプログラムも採用されています。これが、登壇いただけた経緯です。

教育省は、「ナショナル・デジタル・リテラシー・プログラム」を開始し、個人が新しいスキルをアップグレード・習得するための様々なプログラムを提供している。
ICDL Asiaがそれらの機関と提携して政策の目的・目標へのコミットメントを高めていることを嬉しく思う。

特別講演:在シンガポール・アイルランド共和国大使館Patrick Bourne大使

アイルランドがアジア・環太平洋諸国の国々と規模ではなく質を重視して経済などの分野で協業していることを誇りに思う。
近年のIT分野の重要性が高まっていることから、この分野の教育も重要視される。これからの社会ではデジタルリテラシーはすべての人々が身につけるべきである。


 ICDLの現状について

アジア・太平洋地域内で教育機関として新たにICDLを採用した実績のある国は、中国、日本、インドネシア、マレーシアなどであり、新規に約55,000名がICDLを通じてデジタルスキルの学習に取り組んだ。
政府・関連機関と協業してのプロジェクトは、中国・タイでスタートし、ベトナムでは9月中に開始される。


表彰式
9月7日(火)にGrand Finalが行われたICDL Asia Digital Challenge2021の表彰式です。各部門、各分野の金賞は、シンガポール、ベトナム、スリランカ、マレーシア、中国、インドネシアの学生が受賞した。初参加の日本からは2名の学生が高等教育部門・ビジネス分野で銀賞を受賞しました。
金賞を受賞したマレーシアの学生は、マレーシアで英字新聞として最大の発行数をもつ「The Star」のインタビューをうけています


事例紹介
3団体が他教育機関の参考となる事例を発表しました。


テマセク ポリテクニック(Temasek Pol-ytechnic)
現実(The Reality of the Future of Work)を見据え、スタッフの能力向上・産業界との協業、学びのためのネットワークを拡充し、未来の仕事に対応できる学生を教育していく施策(Preparing Students for the Future of Work)についてなどの発表でした。


クアラルンプール メソジスト大学
大学として知識(Knowledge)・技能(Skills)・心構え(Attitudes)をコンピテンシーとして捉えている。既存の職業はITテクノロジーを使ったサービスに取って代わられ、廃れてしまう可能性があることを示唆した。この予測に対応するためICDLの8つモジュールをコアとしてとらえ活用していることなどの発表でした。

中国国内における政府共同プロジェクト
DELL社が中国政府機関・ICDL Asiaと協業して行っているプロジェクトについての説明と実績が発表されました。

駆け足にはなりましたが、ICDLはアジア各国で政府等を巻き込んで活動している様子をご理解いただければ幸いです。
日本がこの流れにこれ以上乗り遅れないよう、日々活動しています。