自分の意思決定の失敗パターン、成功パターンに気づいた話
先日、「マクロ構造セッション」なるものを受けました。というのも、今後僕が「マクロ構造セッション」を提供するにあたって、そのに自分自身で体験しておこうと考えたためです。
「マクロ構造パターン」とは構造思考・創造プロセスで知られるロバート・フリッツが生み出したツールであらゆる事象は以下の2つのパターンに集約されるというシンプルかつパワフルなものです。
構造に着目するのは、「あらゆることは根底にある構造がその挙動(筆者注:≒パフォーマンス)を決めている」とのロバート・フリッツの洞察からです。
なお、ロバート・フリッツの著書の中で「マクロ構造パターン」に言及されているのは以下の2冊です。
揺り戻すパターンとは?
揺り戻すパターンは、一度は何らかうまくいくものの何かの事情が発生し状況が悪化、挽回しようと色々とともがくものの最終的に状況が改善せず終わるといったものです。
例えば…
のような事象、そしてその事象を引き起こすパターンのことです。
揺り戻すパターンの中では、状況が行ったり来たりするが結局のところは好転せずに、同じような事象が繰り返されます。
何をやっても最終的にはうまくいかないのです。
でも、人は多くの場合、パターンが見えていないので、そのパターンの中で必死に状況を改善しようと行動を変えたり、考え方を変えたり、あらゆることを行います。
先ほど紹介した洞察(構造がパフォーマンスを決めている)からも言えることとして、「何をやるか」ではなく、「どの構造か?」でパフォーマンスが決まるので「やること」だけを変えても、状況は改善しません。
つまり、揺り戻すパターンの中にいること自体が、成功を呼ばない最大の原因になっているということです。
前進するパターンとは?
前進するパターンは、一度の成功が次なる成功を呼び、その成功がまた成功を呼ぶといったものです。こちらは非常にあっさりです。
例えば…
のようなパターンのことです。
前進するパターンは、揺り戻すパターンとは大きく異なり、あっけなく成功して、次の展開が訪れます。あまりにうまく事が運ぶので、前進するパターンにいることにすら気づけないことも多いです。
セッションはどんな風に行われたのか?
ここからはセッションの流れを簡単に紹介します。
セッションでは、まず揺り戻すパターンを見ていきました。
今回は、人間関係をテーマに、最初は良い関係で始まるが、どこかのタイミングで溝ができてしまい遠ざかる、揺り戻すパターンを扱いました。
クライアントからすると、実はこの時間が一番しんどい時間でした。うまく行かないパターンを詳しく順を追って観察していく中で、感情的に揺れる場面もあり、早く終わらないかなと思ったりもしました 笑
でも、あるところまで行くと「あ、このパターンって人間関係に限らずやっているな」と気づけた瞬間がありました。
さらにそこでは終わらず、このセッションではこの構造が普遍的なものかどうかを確認するために、他の事象でも同じパターンが繰り返されているかをしつこく確認していきます。
僕の場合は、人間関係に留まらず、最終的には買い物の失敗も、この揺り戻すパターンが引き起こしていることに気づきました。
ここまで明らかにされると「もはや降参」といった感覚になり、この揺り戻すパターンを見てもさほど感情が揺れなくなりました。
そして、この後、前進するパターンを見ていきます。
といっても、前進するパターンはとてもシンプルなので、揺り戻すパターンの半分ぐらいの時間で全容が明らかになりました。
揺り戻すパターンと前進するパターンを両方丁寧に観察していくと、次のようなことがわかりました。
僕はどちらかというと、即断即決タイプだと思っていたのですが、本当は熟慮した方が合っていることがわかりました。
この構造を知る前は、意思決定していく中での手応えのなさや見送りが続くことにいら立ちを感じることもあったのですが、パターンを知ることで「むしろ見送りをしよう」と思えるようになりました。
最終的な成功のために、失敗の数をカウントする、みたいな感覚です。
揺り戻すパターンと前進するパターンを両方眺めてみて、そこからの気づきをシェアして、セッションは終了となりました。ここまでで1時間ほどです。
最初は不安もあったのですが、終わってみれば自分のパターンが明らかになって、憑き物が落ちたようにスッキリしました。
マクロ構造セッションやっています
このマクロ構造セッション、僕も行っていますのでご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
今回と同じく揺り戻すパターン1つと前進するパターン1つを一緒に明らかにしていきます。構造に関する簡単なレクチャーも事前もしくは当日に行いますので、初めての方もご安心ください。
現在はモニター期間中のため無料で承ります。
(オンラインにて1時間~90分ほどです)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?