Dream March13
いろんな人が出てくるオムニバス的な夢を見た。
そして最後は泣きながら起きた。
途中は、警察に追われた少年が出てきたり、義父が入院してお見舞いに行ったり、美人ラーメン屋店主の麺のこだわりを見学しに一緒に製麺所に行ったりと、なんだか忙しかった。場面場面が変わるごとに色んな人が出てくる。
確かに昔も見知らぬ人たちが大勢出てくる夢を見たことがあった。
脳みそがフル回転しているのか、今考えれば夢こそがメタバースなのだ。どこかで色んな人とコネクトできる次元があるのかもしれない。
夢の話に戻すと、
オムニバス最後の夢はまた病院だった。
夢の中で、先月他界した義母のお見舞いに来ていた。
若いかわいらしい看護師の女性が、何かいろいろと楽しそうに話しかけてくる。すると別の看護師が急いでドアを開けて「すぐ来てくださいお母さまの具合が悪いです」と言って慌てて出ていった。
目の前にいる若い看護師が、へらへらしながら「そうなんですよ38.5度までお熱が上がって、お知らせしようかどうしようかと思ってたんです」というので、突然むかっ腹が立って、彼女の腕をつかみ、「体調が急変したらすぐに知らせてくれるって言ったじゃないか!」とびっくりするほどドスの聞いた太い声が大きく響いた。私の声ではないみたいだ。この夢の中で、私は女性の身なりなのに、男言葉でしゃべっていた。
目をまんまるくして、「だって、そんなに怒ると思わなかった」と驚いている看護師に向かって、機関銃のように怒鳴り始めた。
そして、夫と一緒に隣の病室で手当てを受けている義母のおぞましい苦しみ悶えている姿を観た。
昨日までは穏やか過ごしていたのに、今日はまるで映画「エクソシスト」に出てくる憑依された少女のように口から赤黒い液体が口から吹きこぼれていた。体はよじれ、男女3人の看護師たちが抑えようとしているところに医者らしき人が、その溢れる液体を抜くために義母の口の中に機械に繋がれたチューブを差し込んで吸引していた。
息子である夫と、私となぜか周りに10名ぐらいの医療関係者なのかその様子を見守っている。茫然見ている夫と息をするのも忘れるほどの緊迫感。
すると、ふと視線を横に向けると、そこに、ぼうっと立っている義母がいる。
表情はなく、目は細めてじっと自分が押さえつけられながら救命処置をされているのをただ見ているように見えた。
私が義母に駆け寄り、両腕をつかみ
「お義母さん!お義母さん!お義母さん!!」と何度も何度も呼びかけながお義母さんの腕をゆすっていると、お義母さんが私に気が付いたかのように私を見つめ、ゆっくり小さく笑顔が出ました。
そこで私は泣きながら目が覚めました。
お義母さん。
自分が死んだことに気が付いてなかったようだ。
Djubee
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