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【上演台本】百式サクセション(作/演出:林慎一郎) 極東退屈道場#007

上演時間:約110分 登場人物:6人

作品概要

大阪天王寺公園には、かつて青空カラオケと呼ばれる場所があった。
青天井に「勝手に」カラオケ機材を並べ、
「勝手に」酒を飲みながら
一曲百円の歌を「勝手に」がなりたてる場所だ。

その「勝手」さが目に余ったのか、
行政代執行によって撤去され、もう12年にもなる。

跡形もなく綺麗に整備されたその公園は現代の荒野にも思える。
あそこに集った老いた人たちは、今、どこへ行ってしまったのだろうか。

僕はその中に「リア王」の姿を見た。
自らが育てたものに追われ、
増殖し続ける都市の中にさまよい出ていってしまったのだろうか。

これは、母を探す女の姿と各地で目撃された老婆の情報で構成する報告劇である。


撮影:清水俊洋

あらすじ

大阪の南の玄関口、天王寺にある天王寺公園。
今はすっかり再開発が進み、超高層ビル阿倍野ハルカスに見下ろされるとても綺麗な公園だ。
日雇い労働者が集う町に隣接したその公園は、かつてはもっと猥雑な場所だった。
そこには、青空カラオケとよばれる1曲百円で歌を歌える仮説テントが立ち並んでいた。
安酒を飲み、青空のもとで歌をうたうホームレスの姿もたくさんあった。
彼らは今、どこにいってしまったのだろうか・・・。
かつて青空カラオケでうたっていたと言われる一人の老婆の混濁した記憶と、彼女を取り巻くホームレスたちの姿が混ざりあう。

「百式サクセション」台本

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