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【上演台本】コンテナ (作/演出:林慎一郎) 極東退屈道場#013

上演時間:約80分 登場人物:6人

作品概要

夢洲は長く荒廃したままで、中央に広い駐車場のコンビニエンスストアがたつのみだった。北側は荒れた湿地が広がり野犬の姿も見えるが長く放置された功罪か多くの野鳥や昆虫の生息場所となっている。
一転、南側は堆くコンテナが積み上げられたターミナルがある。コンテナは20世紀最大の発明と言ってもよく、物流に革命を起こしグローバリゼーションにはなくてはならないものとなっている。コロナ禍でのコンテナ不足による混乱も記憶に新しく、コンテナの荷動きそのものが世界経済の推移と連動して行っているとも過言ではない。世界共通の規格であることは、輸送以外の使用への転用にも便利で仮設住宅やホテルなどでも使わていれる。カラオケボックスの始まりがコンテナであったことを記憶する人も多いだろう。あの規格化された箱の中には、多くの物語が詰まっている。港湾都市、砂上都市”大阪”を、このコンテナの目線から記録してみようと思っている。奇しくも、負の遺産として長く放置された島は、万博、IRというビッグマネーを利用して強引に蘇生させられようとしている。積み上げられたコンテナの向かい側に立つ、パビリオン。その言葉の語源は仮設建設である。

林慎一郎


撮影:面高真琴

あらすじ

「ソコハカの町」シリーズの4作目。
沈んでしまった世界に浮かぶ島で暮らす置いた男と少女。島には無数のコンテナが流れ着く。
島に残る電話ボックスに残る171(災害用伝言ダイヤル)に残されたメッセージを聞いた少女は、過去へと遡る。
そこは埋め立てによって作られた「夢の島」。
島に唯一のコンビニで働きながら、少女は「反対運動」をするルーレット族OZと出会う。

「コンテナ」台本

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¥ 500

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