会社を潰された話し 番外編①

浅田くんについてもう少し詳しく聞きたいとの事で、彼の逸話を書いておこう

彼は神川くんの高校時代の友達で、こっちの会社に参画する前はニートだった、しかし紹介され話を聞いた時は、ひとり会社の社長で、物販を中心に色んな事をやっていると語っていた、まぁ半分嘘半分本当、しがないサラリーマンにマウントを取りたかっのであろう。
大学を卒業後、地方都市にアルバイトでトレカ屋に務めた彼は、そこの正社員になれず、後輩にも抜かされモヤモヤしてたらしい、そんな時母親が亡くなってしまい、彼は莫大な遺産を相続した、まぁこの莫大というのもほんとかどうかは置いといても、ほかの話を聞くに現金と有価証券で3500万はあったと思われる、それ以外に土地建物、車やらも

そんな遺産を引き継いだものだから彼は憧れていたミナミの帝王、闇金になりたかったらしく、それに並行して自分で地方都市に店舗を作り、その時バイトをしていたカードショップの従業員を数名結構良い条件で引き抜いた、これで不幸になってしまった従業員もいる、前に書いた大谷くんだ、彼はトレカ屋の時に正社員として働いて居たのだが、マンションのローンが残っている状態で、好条件に釣られ転職したみたいだ

そんなこんな浅田くんのトレカ屋は開いたは良いものの、毎月毎月赤字を垂れ流していく、そしてついに自宅を担保に入れ融資を得ても、赤字垂れ流し状態で、ついには立ち行かなくなった。
その時、従業員に説明したのは本人ではなく税理士の先生だったらしい。
しかし、彼は我々にこう説明していた、40万の家賃、従業員の給料200万、それでも毎月100万~150万ぐらいの利益は確保でき、自分の給料も毎月50万取れると、なんか今思うとこんな話し信じなきゃ良かったんだけど、トレカの利益率から見るに些か疑問を呈したがシングルカードが熱いとかたっていたので、そんなもんなんだねと信じてしまった。
おまけに、彼はトレカ屋を畳んだ理由は中での従業員との人間関係が拗れ誰も来なくなり、ひとりで店舗をやるには限界と言っていた、これはある意味本当の事だった

しかし、3500万と借入の500万もの金があって1年で潰れるだろうか、彼は遊び仲間に1000万単位で貸付をしていたのだった、その他かなり散財していたらしい、金銭管理が全く出来ず、我々に投資のウンチクやらして、マウントを取っていたが、実際彼が持っていた株は既に売却されていて何も無かった
貸していた金は金融屋みたく、貸してやるよ貸してやるよと従業員や友達に遊びに行く毎に遊ぶ金を貸付つなぎ止めていただけで、実際は1円も回収出来ていない、法的手段の事も偉そうに言ってたけど、結局実行に移せてないのよね。
件の大谷くんはたまたま地方都市で一緒に居た時に鉢合わせをした時に話を聞いてみただけで、返さんの?と聞いたら生活いっぱいいっぱいでと、マンションのローンだけで毎月15万程払っていたらしく、浅田と鉢合わせした時に浅田が借金マウントとったもんだから、彼は自己破産の道を選んだ。
そんな訳で、浅田くんの経営の経験やらは全て嘘で、寄生先を探していただけであり、仲が良かった神川くんとなら上手くやれるだろうと思ってたんだろね。

とりあえず経営のセンスも無し、行動力もゼロ、派手に見せたい、敵味方がわからずマウントを取りたい、社会性もゼロと、なんか不思議な人で、この後も数々の嘘をつき騙し、誤魔化していく、騙した事も後日談だが彼は何も悪いとは思って無いらしく、「何が悪いのか分からない」とまた名言を生み出した。

浅田くんの導入編としてはこんな感じ、次回は仕事での数々の行いについて書いていこうと思う。

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