「伝わる」を提供したいなら、表現の〝スピード違反〟に注意!
むかし、師匠にあたる方から賜った金言です。
「放送作家たる者、一流の視聴者たれ」
〝一流〟と言うと紛らわしいのですが、これは記憶力とか国語力とか、優れた能力を備えた視聴者という意味ではありません。むしろ、その反対。どこにでもいる〝ふつう〟を極めた視聴者を指します。
感性も、知識も、一般的。
そして大事なのが、初見であること。
ありふれた表現に言い換えるなら「受け手の立場になって伝えよ」ってことなんですけど……、
実践するのはなかなか難しいんです。特に〝初見〟の部分が