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Vtuberリアイベ #けそたん を「無料」で開催した理由

こんにちは、けそです。
2022年2月11日に、けそ主催では『VFOP』『GrooveConnect』に続き3つ目のVtuberイベント『けそたん!!』を開催いたしました。

おかげさまで現地はとても盛り上がりまして大盛況で終えることができました。出演者様、参加してくれた方、スタッフの雪姫君にはあらためて感謝です。

今回のテーマは「可能な限りローコスト、ローカロリーで」の開催でした。
4時間(+準備1.5時間)のイベントで会場費15000円くらいしかかかってません。
メインスタッフも自分と雪姫君の2名で全部作りきっています。

このnoteでは
・何故「ローコスト、ローカロリー」を目指したのか
・「ローコスト、ローカロリー」をどうやって達成したのか

を書いていきます。

1.何故「ローコスト、ローカロリー」を目指したのか

これはけそが長年疑問に思っていたことなのですが

「そもそもリアルイベントって必ずしもマネタイズする必要ある?」

という考えがあります。

提供するサービスに対する対価というミクロな形で言えば当然リアルイベントにはチケット代金というものが発生します。
主催側にも当然安くない制作費用が発生しますので、回収を目指すのは当たり前です。

でもこの「前提」を崩せることができたらどうでしょうか?
例えば会場費や人件費を主催のポケットマネーで払えるくらいの少額に抑えることができたら?

今回の『けそたん!!』は、主催であるけその持ち出しは備品代も含めて2万いってないです。
これくらいの金額で楽しいことができるなら回収なんてしなくても全然ありだと思うんですよね。

もちろん持ち出しが少額だとはいえそれを回収するためにチケットを売るというのも当然大アリだと思います。
ただ、そこに「採算を取る」ということを組み込むと、めちゃくちゃカロリーが上がってしまうのです。次の項目でそれを説明します。

2.「ローコスト、ローカロリー」をどうやって達成したのか

「コスト」の部分については答えはとても簡単です。

「安い会場を借りて、みんなが趣味の範囲で参加して作る」
これだけ。

参加費以外にもお金のやり取りを全て無くしました。
お酒おつまみを「参加者の持ち寄り」にしたのもその一環です。

「出演料とか要らないからリアイベに出たい、お客さんの前で歌いたいというVtuberさんが居て」
「酒飲んで盛り上がりたいVのオタクが参加費無料で楽しめて」
「それを主催する側も実績や経験が積めて、何より楽しい」

この図式が成り立ったことによりイベントの形にすることができています。

もうひとつ、「カロリー」について。
そもそも「カロリー」って何だ?って話ですが
簡単に言うと「何かを作り上げるためにかかる労力」です。
先ほど、「採算を取る」ことが高カロリーに繋がるという話をしました。

それは何故かというと、「権利問題」です。

例えば興行などで音楽を使用する場合は著作権使用料というものがかかります。
ライブハウスなどの音楽を生業としている箱では基本的に権利団体と「包括契約」というものを結んでいて、著作権使用料については箱側が権利団体に申告し支払いをする形となります。
ライブハウスはそれなりの設備が備わっている関係上レンタル費用は基本的に高めです。
包括契約をしていないレンタルスペースなどの箱や野外で行う興行イベントは別途主催者が権利団体に「申告」をして著作権使用料を支払わなければなりません。
もうお気づきの方もいると思いますが、ここには抜け道があります。

つまりイベントを「興行」にしなければいいんですね。

著作権法第38条1項において

公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には、公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。ただし、当該上演、演奏、上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は、この限りでない。

という記述があります。
簡単に書くとイベント自体の参加費が無料で、かつ演者さんに日当が支払われていなければ、著作物を自由に使用して良いのです。

これが今回のイベントの趣旨でもある究極の省エネ方法です。

これにより前述した包括契約のない格安のレンタルスペースでのイベント開催が可能になり、今回は説明を省きますが著作権とは別に使用するオケの「原盤権」というものを確認せず使用できるようになり事前確認の労力も大幅にカットできます。

また、前述の「お金のやり取りを無くした」ことで会計においても大幅にカロリーカットできています。「採算」に頭を悩ませなくていい気楽さって最高ですね。

最後にまとめ

今回のイベント成功によりひとつの道が開けたと思うんですよね。

「2万払えば推しにリアイベ出てもらえる!それなら自分もリアイベ作りたい!」

これが可能だということです。できます。今回その前例を作ったのでこれを読んでいるあなたも是非イベントを作りませんか。
オタクが主導でイベント作ったっていいじゃない。
そこには「マネタイズ」はないけど「プライスレスの愛」があると思うのです。

「2万払えばファンにリアイベ用意できるの?なら自分もリアイベやってみたい!」

これも可能ですよ全国のVtuberさん。
会場でのテクニカルスタッフが居ないとできないじゃん!とお思いの皆様。
安心してください。できます。
けそ、もしくは今回テクニカルを全部やってくれた雪姫君へ気軽に相談ください。
何せ我々は「趣味」でイベントを作っているので、楽しい話を持ってきてくれるのは大歓迎です。お力添え出来ると思います。


以上、ちょっと長文になってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

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