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壊れる椅子と机????

皆さんこんにちは!今回はちょっと不思議なものづくりのお話です。

壊れる椅子と机と聞いて、「え、壊れちゃダメなんじゃないの?」と思った方々がほとんどですよね。僕もどういうこと?ってなりました(笑)

そんな壊れる椅子と机、何のために制作したの?何に使ったの?と気になる人しかいないですよね。
この壊れる椅子と机はプロジェクトに参加中の地域おこし協力隊で、コンテンポラリーダンスというジャンルでダンサーをしている本城祐哉さんの依頼で、今年の5月に亘理町の悠里館で行われた公演「you , phantom」で使用したいとのことで製作することになりました。

本城祐哉さんについて

ダンス×台詞で魅せる物語『you,phantom』

いよいよ製作に入るわけですが、壊れるものを作るって想像以上に難しいんですよね。しかも壊れ方も考えないといけないわけなんですよ。
作例もなかなかないので案が思い浮かばなく難航していきました。
とりあえず今ある資材のなか+αでできるものを考えました。
そんな中で、できた第一号の机がこちら!

作りは、机の脚にはめて床を保護するシリコンを支えとし、壊れるキーとなる折れる脚には蝶番の細工を施したものになります。
簡単に作れたのですが、それ故に簡素で机というにはなんとも寂しいものが出来上がったんです。
壊す時はテグスで脚を折るという仕組みでバラバラと壊れるんです。壊れ方的にはなかなかの手ごたえではあったんですがね…

気を取り直して第二号を作っていきます。
とは言え、またどうしたらいいかわからない迷走期間へと突入し、僕らの頭の中は「?」だらけとなりました。
そんな中一筋の光が差し込んで来たのです!
その光の正体は我らが隊長グッチさんでした。
制作には隊長のグッチさんも携わっていたため、グッチさんがデザイン性も良くかつ壊れる机をデザインしてくださいました!
それがこちら!


いやーさすが隊長、ここまで進化するとは…
机の脚をグッチさんが事前に制作し亘理に送ってくれました。
その脚と描いて下さった図をもとに再度制作していきます。
すると…

なんということでしょう!もーIKEAの机じゃありませんか!!
(誇張させすぎましたね…汗)
実際に壊してみてもバッチグーの壊れ方でこれならいけると思い、本城さんに確認をお願いすると、ばっちりとのことでこれで行くことになりました!

さてここで気づいた方もいるんじゃなでしょうか。椅子はどうなったの?、と。ご安心ください。しっかりと制作しましたよ〜それがこちら!

見ずらくてすみません

あれ、既製品じゃない?と思われたそこのあなた!ご名答、これIKEAの椅子なんです。実は脚の一部が壊れてしまっていたものを、活用することにしたんです。(SDGsですかね?)気になる仕組みは、壊れた部分を修復し、本来ついているネジを外し木ダボだけで形を保つように少しいじくりました。

さあ、いよいよ壊れる机と椅子ができて実際に会場に運び入れ、使ってもらって行きます。
実際に本番で使われ、壊れる様を見た時は鳥肌がたってしまいましたね〜
見に来ていたお客さんも驚いていて、してやったりと思ってしまいました。
(お前は舞台に出てないだろ)(すみません)
実際の公演の様子はこちらから!!


さて、これが壊れる机と椅子の全容になります。

どうでしたか?
壊れるものに触れたり作ることなんて想像もしていませんでしたが、実際やってみると楽しい制作になりました!
こんな不思議なものづくりにも携われるのはDIYYsならではですね!

ここまで読んで頂きありがとうございました!
次はどんな制作のお話になるかな〜

ps.
そういえば作業していた期間が冬からだったんですよ。
亘理町って海沿いで雪がほとんど降らないって言われてたんですけど、その日はとても寒くて雪が思いのほか降ったんです。
朝、亘理についたら一面雪景色、後輩sはテンションが爆上がりで雪だるまを作り始めたんですよ。みんな仙台出身で雪遊びをあまり経験していないみたいで楽しそうにしていましたね~

雪遊びする大学生

え、けんてぃーはどうだったのかって?
僕は大人ですし、雪が多く降る地域出身だったのでそんな雪ごときで…
すいません、しっかり雪玉作って投げて邪魔してました…(笑)
                        

記者:けんてぃー
DIYYsのパパ担当。いろんな人から分身してるよね?と言われる。
趣味は旅行・カメラ・野球・ドライブ・キャンプ・スノーボード


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