見出し画像

DIYで自宅屋根に太陽電池を設置する(当然、売電も!)第15回 北面の太陽電池パネル設置はタブー?

 屋根に初めて登り、詳細な寸法と屋根の状態を確認し、屋根での作業性が想像以上に悪い事が分り、屋根にアクセスする西面の屋根に太陽電池パネルの設置を取り止めにしました。しかし、取りやめにしたのは西面だけにおさまりませんでした。

①西面屋根の取り止め理由

 西面の屋根に太陽電池パネルの設置を取り止めにした理由は、実は登り降りの場所確保だけではありませんでした。

 我が家の西隣りには、4階建てのビルが建っています。太陽電池を設置するにあたり、この建物への反射光が気になっていました。このビルは窓際である作業する、特殊な会社です。その窓に太陽電池パネルの反射光が入り込まないか気掛かりでした。ただ、その作業場は屋根よりも低い位置にあるので、まず大丈夫だと思っていましたが、やはり気掛かりではありました。

 そのため、近い内に太陽電池パネル設置の説明に行こうと考えていたところで、登り降り場所の確保が必要になったので、この際、取りやめにしました。

②太陽電池パネルの反射光

 西隣の会社に、反射光による『光害』にならないか調べていたところ、「北面屋根の設置はタブー」なるタイトルのページがいくつかありました。これは、太陽高度が低い時、北面に設置した太陽電池パネルに当たった太陽光の反射光が水平よりも下向きに反射し、北側の家の南面の窓に反射光が入り込み、「公害」になるという理由でタブーだと説明していました。

本当にそんなことになるのか?と半信半疑でしたが、とても便利なサイトを見つけました。

反射光シュミレーション

株式会社クリーンエネルギー
反射光シュミレーション

住所を入れ、設置した太陽電池パネルの方位角と傾斜角を入れ、日付と時刻を設定すると、入れた住所位置のGoogleMapが表示され、そこでの、太陽光の入射方向と反射光の反射方角と反射角度が図示される優れものです。
 このシュミレーションを使て、北側の家(3階建て、2軒)の2階と3階の窓に、反射光が当たる時間を調べました。

反射光結果

 1年の内、半年間ぐらいは反射光が当たります。北側の西の家には季節によっては午前中に2.5時間、北側の東の家には正午前後に3時間当たります。ただ、反射光が水平よりも下向きに反射するのはごく限られた季節で、主に3階に反射する期間が長いことが分かります。どちらの家も日中は3階に人はいない様なので、大きな問題はないかもしれません。また、太陽電池パネルみは、反射防止加工がされているので、ギラギラ眩しいとも限りません。実際に設置してみないと、どうなるか分かりません。

 判断が難しく、会社の同僚に意見を求めたところ「反射光が当たる季節や時間、眩しさは関係なく、当たること自体がストレスになるんちゃう?」と至極真っ当な意見をもらいました。

 このため、北面の屋根に太陽電池パネルを設置することも取り止めにしました。

つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?