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伊坂、台湾に行く(2023年7月)①

なんと!パスポートを持っていない。人生で一度も海外旅行に行ったことがない。でもそれを「まあ……」と思ってきた。「まあ……」と思うこともなく生きてきたかもしれない。

こんにちは、伊坂です。
実は去年の7月、人生で初めて海外に行ってきました。いきなり遠いところは不安だったので、ご近所である台湾に行ってきました。とっても楽しかった!とっても楽しかったので、そのことをざっくりまとめておこうと思いこの記事を書いています。

みなさんは海外に行ったことはありますか?
私はありませんでした。親と行くことも、友達と行くこともありませんでした。
漠然と憧れみたいなものはあり、でもこれまで生きてきて、一度も日本を出たことがありませんでした。
この記事で私の育った家庭環境の話をするつもりはなく、ただ漠然と、海外に行ってみたいけどなあという懼れと憧れを抱いてコロナ禍の三年間を過ごしました。
きっと、HADESにハマったからでしょう。
そして、一昨年からTGMにハマっているからでしょう。
そうなんです。このところ立て続けに原作が「母国語」でない作品にハマってしまったわけで。
同志を求めてフォローした人の母国語が日本語でない。というかいわゆる「公式」のツイートが全て英語。
フォロワーさんがRTしてくれるインタビュー記事や、キャストの動画も英語です。なーーんもわからん。でもわからんなりに楽しくて、なんだか本当に不思議な数年を過ごしています。

果たして自分が「洋画」という広大なジャンルを好きになったかはあやしいと思っていて、だけど、トム・クルーズという人のことを「好きだなあ」「可愛いなあ」「凄いなあ」と思い続けている二年目です。TGMを見るまでトム・クルーズの映画をひとっつも見たことがなかったし、そもそも洋画はタイタニックくらしか知らんかった私が。人生何が起こるか本当にわからん。

そしてこれは去年の3月くらいに起こりました。起こったというか、うすうす気づいていたのが、突然物凄い『虚無』になって自分に襲い掛かってきたというか。みんな渡航経験あるんですよ。そう。このジャンルに来てから知ったことなんですが。ほとんどのフォロワーが海外というものを経験している。それは「いいなあ」という感情だったし、だけど「…………」という感情でした。劣等感に近い何かだった気もするし、悔しさみたいなものだったかもしれないし。なんか、強いて言うなら「目標」でした。目標とは感情ではないかもしれないけれど。行ってみたいなあ、じゃなくて、行ってみようかな、行けるはずだ、という。ほどよく固まった願いを足場として、よし、よし、じゃあ行動してみようかな、という何かでした。

まあ見てわかる通り、「海外行きたいの?!どこ行く?!付き合ってあげるよ!」と言ってくれる友達はおらんのですわ、私には。
そんなこんなでヒィヒィ働いて、ハァハァ家事して、とりあえずパスポートを取ったのが6月6日でした。私は結婚してないので本籍がまだ親元にあり、なんか謄本の写しを得たりする作業が必要でした。そして弊社はお盆明けから11月末までが繁忙期。連休をとれるのが6月末~7月末までになっているので、6月13日頃に「台湾にしようかな。生マンゴーおいしそうだし」と言って飛行機とホテルを取りました。よっしゃー。わかる? 誰も止める人がいない。よっしゃー。え、一か月後に台湾?!??!

だ、だ、大丈夫かなあ? でもパスポートと、飛行機と、ホテルを押さえておけば、海外って行けるんだ、よね……?

そんなこんなでウオオオオと忙しくしていたら出発2週間前になっていた。勝手に滑っていかないキャリーケースとか、メッセンジャーバッグ的なのが欲しいなと思って買ったりしていた。そしたら出発5日前になっていた。5日前にようやく「ガイドブック1冊あったほうがいいかな……」と思って本屋に行く。ハァハァ。なんか……、なんかあばばばば!

ちなみに私の英語力のことをちょっとだけ書いておきますね。TOEIC300点です。ちょうど300点。TOEICって全問勘で答えても270点くらいとれるらしいよ。マジでヤバイスコアってことをわかってほしい。マジで。マジでなんか私のこと頑張ってる人だと思っている人いたら考えを改めろと急襲しにいきたい。無理無理。ハーワーユーが言えるだけだから。

で気づいたら前日になっていて「Eチケット」とかいう国際線の航空券とか、「バウチャー券」とかいうホテルの予約書みたいなのを深夜に印刷して、翌朝に成田空港へ行きました。電車の中で右翼おじいちゃんに粘着されて、なんか常に持ってるのか知らんけどアルバムを広げられて自分騙りされて、緊張しているから拒めもしなくて本当につらかった……。なんだったんだあの人……。

さてでもこっから未知よ? 私はもともと北海道に住んでたこともあり、飛行機には乗りなれているんですが、国際線のほうに足を向けるのは初めてだったので心臓がドキーン。搭乗手続きでパスポート見せるんだよね? あれ? 違う? てかもしかしてもう英語とか必要? え? ハァハァ……。一人旅ってこのハァハァをひたすら自分で処理していくのでアドレナリンがすごい。どうしよう、大丈夫?!がずっと続く。

あそう、Twitter(あえてまだTwitterと言う)でつながってくださってる方はご存じかもしれないんですが、2023年4月末から英会話教室に週1くらいで通っており、しかしこのときの私はまだ本当に困ったことがあっても人に伝えられないレベルだったので、ギッチギチのガッタガタ(?)でした。緊張で。肩とか筋肉とかが。歩くこわばりだよ。

しかし運よく日本人のスタッフさんが搭乗手続きをしてくださり、カウンターでは英語不要。手荷物検査後に『出国スタンプ』押してもらってわー!わ~~~~~~~?!出国!?!!!ってなったり。

で、私は「英語やばいやばいやばいどうしよう……」って気持ちで今回の旅行に挑んでいたのですが、終わってみれば、三泊四日で英語を口にすることになったのはたったの3回でした!ほんと!まじで!
1回目が、機内に進むときの列でマスク外してって言われて"Sure"って言ったやつ。
2回目が、西門の映画館で”I want to watch Mission impossible at 10 o’clock”って言ったやつ。(しかも通じなかったので結局指差し)
3回目が、故宮博物館のあと”I want to go to 西門Staition”ってタクシーの運転手さんに言ったやつ。
なんか台湾の方、観光で必要だからっていうのもあるんでしょうけど、びっくりするくらい優しくて、日本語も理解してくれて、全然英語が必要とされなかったんですよね……。なので初めての海外旅行を台湾にして良かったです。両替とか、交通機関の利用方法とか、はじめてなこと満載な中で、言語でほとんど困らなかったのはめちゃくちゃ助かったな~と思う。

そんなわけで実際の台湾旅行レポは②に続きます。
もうちょいお待ちを~~~!

「暮らす」の話をすこしずつ