ジョバンニ

さすらいのねこ 風に撫でられるのが好き 陽だまりの優しさに癒され 雨音に心静まる…

ジョバンニ

さすらいのねこ 風に撫でられるのが好き 陽だまりの優しさに癒され 雨音に心静まる 黒い瞳に星が瞬く

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「月の光」

※ドビュッシー「月の光」を聞きながら読んでね 黒い海月のひかりに撫でられて     波音の  眠ったように小さな寝息     安らかに 眠る海を見下ろしてその月の やさしくつきそう母のようこのゆるやかに そそぐ光は母の乳・ぼくはいまやわらかくながれる大気にからだをあずけてしんたいはゆるやかにとけだ

    • 今を生きろ

      人は概念の中に生きている 土の蒸した香りも 虫の鳴き声も 肩や脚の疲れも 夏の夜風の冷たさも あらゆる体験は言葉の中で沈黙する 投げ込まれた人生の中で 狂いたまへ 🪷 死せる詩人の会

      • 言葉が世界をつくる

        ことばが空気や紙や電子媒体に綴られ 人や機械にことばが伝わり 記憶された概念との照合で意味が解釈され 人の行動を呼び覚まし、機械を動かす そしてことばは力となる

        • 「幼稚なシステム」

          幼稚なシステム変化を感じない人工物凝滞する原子群悠久の否定と永遠という欲望運動を止めた世界全てを外部に吐き出して計画された純粋そこに風は吹き抜けない言語によって分化された空間いっさいはすでに満たされたものとして語り掛けるものはなく沈黙のなかに死滅している

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        「月の光」

          「Moving on」

          絶 え 間 な い 精神流通 い つ ま で も 新鮮 で い た い と く と く と 流 れ る 清流 の ごと く 透明で 清らかで 真 で あ り た い メ タ ル の 流 体 の よ う に 鋭く 強く 滑 ら か で い た い 春 の 色彩 の よ う に こ の 心 を 表現 し た い

          「Moving on」

          「唯脳論の詩」

          太陽の震えは世界に伝わり世界も次いで震え出すやがて震えは眼に伝わりて“色が生まれる”そして色はわたしだろう 真夜中の森にオオカミがほえるオオカミのノドの震えは空気を震わせやがて震えは森の住人の耳につたわりて “音が生まれる”そして音はわたしだろう 眼もなく耳もなく 僕の全てが 無ければあらゆる事物は 音もなくぶつかり沈黙し色もなく光の中に消滅する色彩も音色も僕の中で満ちているこのうすかわ一枚皮膚の内側に?

          「唯脳論の詩」

          「神の子」

          それは神の子か!走っているのは神の子か!聴け! この生暖かき世界の温度を!放て! 一瞬の強靭なる理性を!世界が私にかようとき、わたしはついに世界に機能する走れ!! その鼓動が世界にチをめぐらす!食らえ!! 溢れ出す情感を!絶え間なくまわる論理の歯車の その一瞬の隙間をするりと抜けてぼくはその時間という回し手の心臓めがけて剣を突き刺す!!

          「神の子」