キミに 新たな仕事を 与えよう
RATというディストーションペダルがあります。
ホンモノは持っていないので、シミュレーター上の話にはなります。
僕の中でディストーションペダルって
・それ単体でメインの歪に出来るもの
というイメージがあります。
そうなると、僕がやっているようなツインギターかつハードなバンドでは、どうしても線が細くなると言いますか。勿論バンド全体の出音やドラムの質感によっては、敢えてそうした音質を狙うってこともあるでしょうけど、好みの問題で語ると、ちょっと苦手かな。ライブ以外で使う分には全然ありなんですけどね。
そういった嗜好もあり、僕の音作りの基本システムは「マーシャル+ブースト」になっています。
でもね。やっぱ音楽って深いですね。
未だに発見がある。
物凄い今さらかもしれませんが、「RATでブーストする」っていうのを試してみたら、これが中々「おっ。イイかも」という結果になりました。
多分、当分はこの組み合わせで家弾き。ホンモノで試してみて「これはっ…!」という感じであれば、RAT所有を考えます。
心臓部
ところで、エレキギターの心臓部と言えばピックアップ。下手にエフェクト揃えるより、これ変えて解決!みたいなとっても大事なパーツです。
僕のピックアップはダンカンの「JB」っていう奴(もう10年以上の付き合いです)。
悪く言えば「古臭い音」(笑)なんですが、とってもストレートに音が前にぽーんと飛んでいく印象がありますし、かつ、僕の好きな「アップでごく軽めにミュートして掻き上げたときの”ンギャッ”って感じ」のニュアンスがたまんない。現状では、一番好きな音が出せるピックアップ。
ただ、いかんせん「太い」んです。音が。
少しづつ好みも変わっていく中で、その「ンギャッ」てニュアンスをより強調しつつ、少し音の重心の密度をもう少しハイミッド寄りに引き上げたいなと思うようになったのが3年くらい前から。その中で、この子の「太さ(武器ではあるんですが)」とどう付き合っていくのかを考えるようになりました。
実験君
何はともあれ、ストレートにアンプでハイを強調すると、やたらと自己主張が強くなって、丁度いい「ンギャッ」ってラインを越してしまいます。
※弾き方・僕の使用ギターの形状等も理由でしょうけど
でも、前使っていたEMG89に戻してみると、「ンギャッ」が影を潜め、いらないローが主張を始めます。これだとちょっと違う。
実家のFVのTonezoneを移植しようかとか考えますが、そもそも、交換ってそんな簡単に出来る話じゃないんです。
だから、手持ちの機材とか弾き方でどうにかなんないかなと試す中で、今のところ一番よさげだったのが「RAT的なもので物凄く軽めにブーストする」という形。ブーストというより、フィルター・エフェクトに近いかもしれません。丁度良く、音が痩せて、好きな帯域だけが残りつつ、ディストーション成分がすこーしだけ乗っかるみたいな。
本来のRATの使い方とは違うのかもしれませんが、目先を変えてみることで色んな事に気付けるんだなと。だから音楽って面白い。
もちろん、それでもまだ、理想の「ンギャッ」とうり二つと言うワケではないので、まだまだ色々試してみたいですね。
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