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ドローイングタブレット FRUNSI Rubens Tab T11 Pro レビュー

今回は、FRUNSIさんからご提供を受けましたドローイングタブレット『Rubens Tab T11 Pro』について、ご紹介させていただきます。


◇Frunsiホームページ

◇Amazon製品リンク

製品仕様

製品仕様ですが、公式ホームページやAmazonの製品ページに出ていない項目も多いため、Androidのシステム情報を表示してくれるアプリで確認してみました。

  1. ディスプレイ:IPS液晶、解像度1920×1200ピクセル(FHD+)、10インチ

  2. SOC:MediaTek MT8183

  3. メモリ:4GB

  4. ストレージ:64GB、128GBまでのMicroSDカードをサポート

  5. バッテリー:不明

  6. Androidバージョン:Android12

  7. SIM:非対応

  8. スピーカー:デュアルスピーカー

  9. その他:顔認証、指紋認証なし

Amazonで約3万円という価格設定です。正直、価格に対し、このスペックは低いと言わざるを得ません。もっと低価格で高スペックなタブレットは多数あります。
また、液晶ディスプレイの発色も良くなく、少しくすんだ色合いになっています。
しかし、この製品の最大の特徴は、ドローイングタブレット、いわゆるお絵描きタブレットとしての使いやすさや機能にありますので、今回は、その点を中心に評価します。

同梱品

では、製品を開封し、本体以外の同梱品についてチェックします。通常のタブレットとは違い、お絵描きタブレットならではの付属品が多数あります。まず、白い手袋とクリーニングクロス、画面に手が触れてもタブレットが反応しないための黒い手袋等が入っています。

手袋とクリーニングクロス
黒い手袋は画面に手が触れても反応しないためのものです

次に、保護ケースです。この保護ケースは、最近よくあるカチッとはめるケースではなく、横から本体を差し込む形のケースです。かなりキツキツなサイズになっていて、はめるのも一苦労です。

木目調の表面
横からスライドして差し込む保護ケース

ケースの背面にあるスタンド部分と床となる部分には磁石が入っており、スタンドとしての安定性は高いです。

スタンド部分と床となる部分には磁石が入っている

なお、保護ケースの蓋を開いても、タブレットは自動的にスリープ解除にはなりません。

また、お絵描きタブレットのため、専用のスタイラスペンも入っています。このスタイラスペンは筆圧感知に対応しています。試しに、他のタブレットで試しましたが、反応しませんでした。このタブレット専用のスタイラスペンです。
このスタイラスペンは充電式ではなく、電池駆動であり、あらかじめ単4電池が入っています。

専用スタイラスペン
単4電池が内蔵されています

そして、日本語対応の取扱説明書、画面上のほこりを払うブラシ、スタイラスペンの替え芯と、芯を取り換える器具、予備の単4電池、電源プラグとケーブルが入っています。

日本語対応の取扱説明書
ほこりを払うブラシ
予備の単4電池、スタイラスペンの替え芯、電源プラグとケーブル

お絵描き用のタブレットとして、付属品は十分かと思われます。

外観とインタフェース

外観

タブレット前面のベゼルは広めで、一世代前のタブレットのような感じです。

前面のベゼルは広め

背面は、ブラックのマット加工がされています。サラサラしてなかなか触り心地は良いです。背面にFRUNSIさんのメーカロゴが入っています。

背面はサラサラしているマット加工

インタフェース

ボタンや端子類は、画面を横向きにした状態で、左側面に固まっています。
電源ボタン、音量ボタン、スピーカー、電源用TypeCポート、MicroHDMIポート、マイク穴、イヤホンジャックです。
MicroHDMIポートがあるのは、珍しいですね。外部モニターに接続して、いろいろできそうです。

各種インタフェース

お絵描き性能

このタブレットには、あらかじめ『Sketchbook』というAndroidアプリが、プリインストールされています。
こちらのアプリで、どの程度快適に、お絵描きできるかどうかを試してみます。

Sketchbook

自分には絵心がないため、写真を下書きにしてみます。
まずは、別レイヤーに写真を読み込みます。

写真読み込み

写真のレイヤーの透過度を調整し、その上に下書きを書いていきます。

下書き

ひとまず、下書きが完成しました。

下書き完成

色を塗っていきます。ちなみに拡大・縮小・回転はピンチイン、ピンチアウト、2本指で回転することで可能です。動作はスムーズです。
あとで気づいたのですが、色は別レイヤーにしておけば良かったです。

色を塗っていきます

完成しました。ちなみにモデルは数年前に虹の橋に旅立ったうちのワンコです。

完成

さて、描いてみての感想です。筆圧感知のスタイラスペンはしっかりと反応し、強く押せば線は太くなり、弱くなぞれば細く薄くなります。遅延はありますが、絵に集中していると、そこまで気にならない程度の遅延です。
iPadに代表される高価格帯のタブレットの程の追従性は無いので、描き心地を重要視されるのであれば、そちらの方を選択するのが良いでしょう。

また、『Sketchbook』以外での追従性に関しては、それなりの遅延があります。例えば、『Gogle Keep』の手書きメモ、『アイビスペイントX』等を試してみたところ、ハッキリとワンテンポ遅れて線が付いてくることが感じられました。

お絵描きタブレット以外の性能

Youtube

Youtubeに関しては、普通にきびきびと動作してくれます。
1920×1200ピクセルの高解像度は良いのですが、液晶ディスプレイの発色がいまいちなので、綺麗に動画を見るにはお勧めはできません。
お絵描き中に、一時的に動画を見るって感じの使い方になると思われます。

GoogleMap

GoogleMapも、まずまず快適に動作してくれます。メモリ4GBなのでスクロール時に若干の読み込みが発生する感じですね。

HDMI出力

製品仕様の時も説明しましたが、タブレットとしては珍しく、MicroHDMI出力ポートが付いています。大画面モニターに映して画面を共有したり、プロジェクターにつなげたりも出来ます。

評価

動画視聴、ウェブ閲覧、ゲーム等を目的として選ぶならば、価格の割にスペックが低く、生体認証にも対応していない、SIMも刺さらないためお勧めできませんが、イラスト作成に必要な付属品が一式揃っているため、安価なお絵描き用タブレットとして、入門用に良い感じのタブレットです。


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