Gater Town使ってみた
最近参画させていただいているプロジェクトで、「Gather Town」を使っています!
簡単にいうとオンライン上にあるオフィスです。
今回は記事用のワークスペースを作って遊んでみます。
その前に、やってみたかったことが一つ…………
Gather Townってなに?
リモートワークで使用できる、オンライン上の交流スペースです。
zoomやmeetsの機能をレトロRPGの世界観で包んだようなツール。
詳しくはこのあたりの記事に分かりやすくまとめられています。
オフィスのカスタマイズもできるので、Minecraftとか没頭している方はそちらの方面でもすごく楽しいんじゃないでしょうか。
他にもペットが飼えたり、ゴーカートに乗ってオフィスの廊下を走ったりできます。
メタバースってなに?
「Meta」と「Universe」から作られた言葉で、
こことは違う次元「仮想空間」のことです。
マイクラとかMMORPGのようなもの……というふんわりした捉え方をしていたのですが、もっと拡張性のある、もっと広い、もっと「生活」を内包した、それこそ「世界」的な規模のユニバースのこと……のようです。
最近だとフォートナイトで、有名アーティストがライブをやったり
NFT、仮想通貨、イーサリアムなど、さまざまな話題に富み、
まだまだ不確定で、混沌としていて面白そうな空間です。
ゲームのイメージが強かったので、ビジネスでこれからこれがくるぞ!と言われると(ビジネス書で文中に突然ゲームタイトルが出てくる事象に遭遇するなど)オタク的にはまたまたぁ〜そんなこと言ってえ〜という気持ちだったのですが、最近現実感が伴ってきました。
メタバースについて個人的に抱く問題点
アーカイブが残りにくいのではないか。と心配しています。
学生時代は歴史を専攻していたため、毎日紙資料にあたっていました。
物によりますが、紙資料ってかなりちゃんと残っています。
古代史やってる人は木簡(古い細い木に文字が書かれてるやつ)とか読んでましたからね……
近年のさまざまなレンタルサーバーのサービス終了をうけ、直接的に、または間接的に、色々なwebアーカイブが消えていくのを目の当たりにしました。
デジタルデータ全てについて、記録をずっと長い間、どこに保持するのだろう?という疑問を抱くようになりました。
サーバーがなくなってしまったら、メタバース上で行われた色々な活動の記録って残らない可能性があるのかな?と考えます。
語り部とか、吟遊詩人的なものが描いた叙事詩とかに回帰するんでしょうか。
メタバース上での情報アーカイブと出来事の記録のされ方、個人的に注視していきたい部分です。
Gather Townを使ってみた感想
メリット
場所を選ばないでMTGできる
会議室の予約もいらないし、沖縄と北海道でも会議ができる。すぐ資料が共有できる
Meetsやzoomのように、画面共有ももちろんできます。楽しい
会議に入るのにアバターを編集できるというのは大きなメリットだと思います。今日は甲冑を着てMTG参加しちゃおうかな🎵というのもありです。ニュートラル
ドットアバターなのでエイジ、ジェンダーについて強制的にフラットで
ニュートラルな状態になる。
対面だとつい発生してしまうような、無自覚なハラスメントなどが発生しにくいのではないでしょうか。相手を視認できる
メタバースはアバターが視認できるので、MeetsやZoomよりは「対人間」という感覚を強く持てると感じました。
デメリット
オンラインツールなのに移動時間がかかる
うわ!開始時間忘れてた!ギリギリ!GoogleカレンダーからMeetsにIN!1秒で参加!ができない。Gather内で迷子になる
「Meeting1」と「MeetingA」などでgather内で迷う。使用ツール迷子になる
複数プロジェクトをまたいでいると、Meetsだっけ!?Zoomだっけ!?Teamsだっけ!?Gatherだっけ!?ということがたまに起こる。ゴーカートに乗りたくなる
MTGに遅れそうなのに廊下に落ちているゴーカートに乗りたくなるMiroやfigjamを使用しているとき、ウィンドウを行ったり来たりになる
MiroやfigjamがGatherと連携して、Gather内に大きなホワイトボードが出現して、アバターが実際付箋を貼って……みたいな体験ができると、より一層没入感があるのかもしれません。
コミュニケーションツールについてのメモ書き
最近の非同期型コミュニケーションツール、オンライン同期型コミュニケーションツールの普及はたいへんありがたく、画期的に感じます。
肉体をオンラインアバターに交換する利点
お昼にニンニクたっぷりのラーメンを食べることができる
維持コストや、雑務が発生しない
例えば加湿器に水入れ係、お茶汲み当番、冷蔵庫の麦茶ストック作る係など環境由来の不具合が発生しにくい
今日エアコン寒いけど上着持ってくるの忘れた……など
毎日ハロウィンみたいな気分でいられる
持病とか、気圧とか、体が弱いとか、肉体に左右されずにアクションがとれる
分身ロボットと身体の拡張
本稿の主旨、Gatherとはずれますが、
ここ数年追いかけている「OriHime」という分身ロボットがあります。
外出困難者の方向けの遠隔操作ロボット「OriHime」が従業員として働いているカフェが「DAWN」 といって、日本橋にあります。
自身の身体を拡張して、新しい世界で働く、世界と繋がり続けるという体験が非常に未来的で、挑戦的です。
「肉体」というアバターをチェンジする感覚がもう少しメジャーになると、もっと未来的な(より便利で、バリアフリー)世界になるのかも!と期待感があります。
生活の中の行動で、今は「持ち物:肉体」がほぼ必須な場合が多いですが
これからは、分野によりますが意識一つで労働や消費ができるかもしれません。
そして、必要なものが少なくなると、潜在的な購買層はどんどん拡大していくのかもしれません。
あとはメタバースへのアクセシビリティをすごくよくすれば、オンライン上で休日のイオンモールみたいな光景が広がる日も近いのかも。
メタバースのUIデザイン
メタバース、今はゲームUIが主流かと思うのですが、ゲームに全然触れてこなかったユーザー層の流入を考えると、ゲームUIをベースに、いろんなターゲット層に適したUIを模索していく必要があるなと考えるとワクワクします。
メタバースの保険
そういえばメタバースにおいては、アバターも拡張された身体だと定義されるんでしょうか。
アバターのデータ損失時の保険とかあれば面白いなと思います。
その場合損害保険になるのか…怪我で給付金がもらえるのか…
未来について
本稿でもたびたび未来的という言葉を使ってしまっているのですが、「未来」という言葉自体が非同期的なイメージのもので、もしかしたら人がそれぞれ「未来だ」と感じたその時点で、ピン留めされてしまっているのかもと気づきました。
未来的という言葉を使うとき、その未来がなにを指すのか、同期していかないといけないなと感じたのでした。
使ってみて面白かったGatherについて、この頃ふわふわ考えていたメタバースについて、言葉にできてよかったです。
ツールの使用機会を与えていただいて感謝です。ありがとうございました。
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