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「日本人のための大麻の教科書」要約①

 議論をするためには意見が必要ですが、意見を持つためには知識も必要です。ですのでまずは、既存の文献や研究にあたっていきたいと思います。

 参考文献1冊目は「日本人のための大麻の教科書ー古くて新しい農作物の再発見ー」(大麻博物館著、2021)です。「大麻という農作物」について知ってもらいたいと書かれた本。わたしなりにまとめてみます。

【第1章 名称】

  • 大麻は、アサ属アサ科の植物で、ヘンプであり、マリファナである。(リネンやラミー、ケナフは麻だけれど別の植物)

  • 品種によって含まれる成分が異なり、用途が異なる3つに分類できる。

    1. 薬用型(薬用、嗜好用):THCが多く含まれ、向精神作用がある。(”ハイ”になる)

    2. 繊維型(繊維用、食用、薬用):THCは1%未満で、向精神作用のないCBDが主。

    3. 中間型(薬用):THCとCBDが同程度含まれる。

  • 日本で栽培されてきた大麻は繊維型で、嗜好用薬物として用いる習慣はない。

  • カナダやアメリカでは、植物全体や医療用を「カンナビス、カナビス」、THCを含まない産業用を「ヘンプ」、嗜好用として喫煙するため雌株の花穂を乾燥させたものを「マリファナ、ウィード、グラス、ハーブ、420」などと呼ぶ。(ポット、も映画などでよく聞きますね)

  • 言葉の整理(使い分け)が必要で、「大麻=違法な薬物」とだけではなく、正確な理解が広まってほしい。

要約②へ続きます


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