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「日本人のための大麻の教科書」まとめと感想

「日本人のための大麻の教科書」読了。乱暴ですけど、3行にまとめてみます。

  • 大麻という植物は品種や部位により成分が異なり、用途によって「ハイ」になる嗜好用、疾病治療のための医療用、繊維等を使う産業用に分けられる。

  • 日本では昔から産業用大麻が栽培され、生活や文化に密接にかかわってきたが、需要の減少や法規制の影響などから存続の危機にある。

  • 大麻は違法な薬物、との認識だけで終わらず、海外で再評価が進む「古くて新しい農作物である大麻」の正しい理解が広まってほしい。

以上です。産業用大麻を保護する立場から、産業用大麻がどれだけ日本に根差してきた農作物であるかが書かれた本でした。
もちろんこれだけでは内容を伝えられないので、要約記事も見ていただきたいし、読みやすく事例も豊富な本なのでぜひ手に取っていただきたいですが、とりあえずわかったのは「大麻」で一括りにしてダメゼッタイ、は適切ではなさそうだということ。

ただ、産業用大麻は法規制がなくても加工の工程を機械化できなかったり、需要も減少してきたりという経過があるようなので、規制緩和されても昔のような生活必需品というより、「手すきの和紙」のようにちょっと特別なもの、手仕事を感じられる高級品、としての立ち位置になるのでは、と思います。むしろ偏見のない海外の人々に買われるかもしれませんね。
国内では関係者の規模がかなり小さくなってしまったようなので、産業用大麻だけが区別して議論されるというのは難しいような気がしますが、本書をきっかけに知識が広まっていくことを期待したいです。

初めて読んだ感想としてはこんなところです。この先知識をつけて、考えが変われば追記したいと思います。それでは次の本に取り掛かります。

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「日本人のための大麻の教科書」要約リンク
要約① 名称
要約② 歴史、農、衣
要約③ 宗教、文化、食
要約④ 薬、模様、法

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