心にこびりついているキモいTRPGプレイヤー
それは1996年の出来事だった。
伊丹の伊丹市立文化会館で行われたTRPGコンベンションでの「ブルーフォレスト物語」を使ったセッション。
そこでひとりのプレイヤーとして参加したのだが、もうどんなストーリーの内容だったかまったく覚えていない。しかし20年以上が経過した今でもねっとりこびりついている記憶がある。
もう文字に起こすのも気持ち悪い、超キモいプレイヤーが居たのだ。
そのデブ野郎はプレイヤーとNPCの一人二役を演じたのだ。
NPCを演じるってどういう事?と思うだろうが聞いて欲しい。
つまりこのデブ野郎が本来ゲームマスターが動かすはずのNPCを自分で動かしてあまつやセリフまで言わせて自分のキャラクターとやりとりしたのだ。
その内容はこうだ。
デブ野郎のキャラ「おい、小僧、そんな程度の腕前じゃ剣の道じゃ食っていけないぜ」
NPC「でも、ボクは、ひっくひっく(泣き声)やると誓ったんだ」
デブ野郎のキャラ「ふん、好きにしろ!」
デブ野郎「(といってこっそり少年の手元に傷薬を置いていく)」
NPC「これは…あの人が…口ではああいってるけど本当は優しい人なんだ!」
このやりとりを1人でやったのだ。
もうおいらは噴飯物の気分を抑えるのに必死だった。内容もクソならプレイヤーも輪をかけてクソ。しかも超キモい。こういう奴らがデカい顔してTRPGという物を語ったのがTRPG凋落の原因の1つだ。
こんな酷い奴は観たことが無かったしこいつを超えるくらいキモい奴にはまだ出会っていない。TRPGは役を演じるゲームというか、でも演技するのは正直寒いと思う。おいらが作るゲームは単純なダンジョン探査とボスキャラとの戦いという原始的なゲームばかり作ってきたんやが、プレイヤーらがみんながみんな芝居が出来るわけじゃない。だからそういう物が必要ない明快なストーリーとキャラのレベルアップやアイテム収集とかどちらかというとコンピューターRPGの発展版みたいな物こそが一番シンプルかつ万人向けだと思ってきた。自分で言うのも何だがそれは正しかったと思う。
自分でゲームサークルを運営していた時に公民館の一部屋を借り切ってプレイしたんやが、隣の部屋もTRPGサークルで、俺等のゲームはとても静かにプレイしているのに隣の奴らはめちゃくちゃうるさかった。そんな大声はりあげんでもゲームくらいできるだろ?と誰もが不思議に思った。役を演じるゲームはみんなで絶叫したりするんでキモい大声を張り上げるようなゲームになる。「これがTRPGです」と言われたら普通はドン引きだろ。
一人二役をやった奴といい一般人がドン引きするような事をやらかしてきたのが90年代TRPG。
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