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造形は嘘をつく POST その4

デジタルで造りきる。Version1を出力してさらにバージョンアップへ挑みます。


原型は演者

Version1を出力してみると、PC画面とじかに触れるのとでは印象も違います。バランスの見直しや、傾きなどを調整しました。

帽子にはホルンのエンブレム

ヨーロッパでは、郵便の印は管楽器ホルンが示されます。

郵便馬車は乗合馬車を兼ねていた。御者やその助手がポストホルンを吹いて到着や出発、座席の数や馬の数を知らせたり、街中では道行く人に注意を呼びかけるクラクションの役目もした。

「郵便局のホルン」シンボルの源泉/桑山弥三郎

風船をもっと増やしてみました。パーツ同士の合わせを工夫することで、見る角度によっては浮いている“画“を作り出せます。

尻尾に巻きつけたいんです

造形ならではのウソと言いましょうか。積み重ねをずらすことで、上昇する風船から空への導線になります。

▼バルーンリリースのガイドライン

この視点を、私は『立体造形における構図』と考えています。空間の中で“魅“せる情景の遠近感や奥行き、密度などを作る時の手がかりです。

←before  after→

また、手のポーズは毎回意識するところで、デジタルも同じです。演者として指先を表現します。

誕生、Version2。

高さがうまれ、郵便ポストから主人公の表情をたどり背面の風船へと導線が旧バージョンよりもはっきりしました。

靴は、この後再び作り直していた
右手はささやかな仕草が心地よいです

Version2ができました。高さは風船トップまで120mm。ぱっと見大きな変化ってないんでしょうけど、細かいところまでモデリングもできて良くなりました。

次回は出力したものをご紹介します!

▼参照:郵便局のホルン

▼POST制作まとめマガジン


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