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マイニングに必要な電力を最大限コストカット【Mine】とは

少し前に中国でマイニング禁止になるなど、仮想通貨マイニング事業での電力消費が問題視されていますね。

今回はそんなマイニングにおける電力問題を解決できるプロジェクト「Mine」をご紹介します。

※文章は基本的にMineホワイトペーパーからの引用です。

■ Mineとは

Mine_エコ・マイニング・プラットフォーム

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Mineはエコ・マイニング・プラットフォームとして、Mineフィルターという特許技術を活用したエコ・マイニングを行う事業体です。

■Mineフィルターとは

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安価な再生重油は不純物があり、ディーゼル発電機で利用することは難しかったのですが、Mineフィルター(特許技術製品)を通すことで3ミクロン以下の不純物を除去し、再生重油をディーゼル発電機で活用することに成功しました。
マイニングの際に軽油を使うよりも、安価な再生重油を使うことで発電コストを1/3以下に削減しています。

Mine最大の特徴は特許技術「Mineフィルター」を用いたエコ・マイニングです。

Mineフィルターの魅力を知るためにはマイニング事業への理解が必要ですので、WPの内容から抜粋し簡単にご説明します。

マイニング事業ではコスト削減が不可欠

マイニング事業では電気代、人件費、家賃などの総コストが安い中国が世界で一番有利でしたが、中国政府の規制によってマイニング事業者は海外への移転が必須になりました。
海外へ移転した際に問題になるのが「マイニングに必要な電力をどのように確保するか」という点です。
中国以外の国では電力会社から購入するとコストが高く、ディーゼル発電機を用いて発電するにしても、ガソリンスタンドから軽油を購入すると高コストになり、コインの相場次第では赤字になってしまいます。

再生可能エネルギーによるマイニングは注目を集めていますが、太陽光発電では電力が足りず、風力だと風の強さによって発電が安定しない、水力だと雨季と乾季の問題でなかなか難しいようです。

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コストを比較すると再生重油を用いるのが最も安く済みますが、再生重油には3ミクロン以下の不純物が必ず混じっています。
そのままディーゼル発電機に入れると、不純物が原因で1~2ヶ月ほどで発電機が故障してしまいます。
上記の理由から再生重油はエンジンや発電機に入れられないのが常識で、需要がほとんど無いので安価です。
しかし、Mineではこの安価な再生重油を用いてディーゼル発電機を稼働させ、低コストでのマイニングに成功しています。

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マイニング事業では電気代などのコストに応じて損益分岐ラインが存在します。
価格変動が激しい暗号資産の相場では、コストが高いほどコインの価格が下がった場合に赤字になる可能性がありますが、Mineでは中国でマイニングをするよりもコストを抑えているため、マイニング事業の収益性を大幅に改善しています。コイン価格が上昇した際も、マイニングのコストが低いぶん多くの収益を確保できます。

マイニング事業は電気代コストとコインの相場にかなり影響されるため、事業としては不安定な点がデメリットです。

Mineフィルターを用いてマイニングにかかるコストを大幅に下げることで、事業としての安定性を生み出しています。

発電の際に出る排気にも配慮していて、煙突部分に触媒フィルターを使用し排煙の低減、有害物質を封じ込めることにも成功しているようなので安心ですね。

■今後の事業展開について

すでにMineフィルターを用い、発電コストを大幅に下げた上でマイニングマシンを動かすのに成功しているようです。今後の展開について見ていきましょう。

1.世界各国のマイニングファームに発電機+Mineフィルターを販売

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現在すでにMineフィルターを用いて発電機が動き、マイニングマシンも動かすことに成功しています。
マイニングによる収益からMineを下支えする仕組みまで完成しているので、今後は世界各国のマイニングファームにディーゼル発電機とMineフィルターを販売し、エコ・マイニング・プラットフォームと同様の環境を提供することを計画しています。

今後はエコ・マイニング・プラットフォームを他のマイニングファームに販売する事業を展開するようです。

マイニングファームにとってはコストが下がれば、コインの価格変動で赤字になりにくくなるので事業の不安定さを改善できるという点で魅力的ですね。

2.マイニング事業者がマシンを置くスペースをレンタル

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空いている工場を居抜きして「ディーゼル発電機+Mineフィルター装置」を設置し、他社のマイニング事業者がマシンを置くスペースのレンタルを予定しています。
この場合はマシンから得られる収益の50%を折半し、一部がMineコインに排出されるのでエコ・マイニング・プラットフォーム工場の数が増え、中に設置される台数が増えるほどMineコインの価値を下支えすることになります。

エコ・マイニング・プラットフォーム第二弾

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Mineでは世界的時流である脱炭素、CO2排出を減らす試みとして、水から水素を発生させて発電→マイニングマシンを動かすことに取り組んでいます。
水から水素を発生させ発電機を動かせる、10年以上安定稼働の実績技術を持つ企業と連携し、マイニングマシンが動くかの検証をする前段階なので、実現まではしばらく時間がかかります。
しかし、実験が成功すれば再生重油すら購入しなくて済み、天然水などを用いればマイニングにかかるコストを更に削減することが可能です。

Mineフィルターの改良だけでなく脱炭素にも取り組んでおり、エコへの意識の高さが伺えます。


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