Doomsday調整結果


ここ数か月Doomsdayを回してきて、構築がほぼ完成形になったので書きました。サイドは環境によって変わりますが、メインはほぼこれが結論だと思います。Vintageがある程度分かっている人向けの内容です。

1.構築

画像1

メイン
4《Underground Sea》
1《冠雪の島/Snow-Covered Island》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》

3《通りの悪霊/Street Wraith》
2《タッサの神託者/Thassa's Oracle》

4《Force of Will》
4《定業/Preordain》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《最後の審判/Doomsday》
2《目くらまし/Daze》
2《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2《塵へのしがみつき/Cling to Dust》
1《否定の力/Force of Negation》
1《神秘の論争/Mystical Dispute》
1《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
1《精神的つまづき/Mental Misstep》
1《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1《思案/Ponder》
1《渦まく知識/Brainstorm》
1《Ancestral Recall》
1《Time Walk》
1《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1《噴出/Gush》
1《時を越えた探索/Dig Through Time》
1《Demonic Tutor》
1《Demonic Consultation》
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1《ネクロポーテンス/Necropotence》
1《Black Lotus》
1《Mox Sapphire》
1《Mox Jet》

サイド
2《The Tabernacle at Pendrell Vale》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
2《虚空の力線/Leyline of the Void》
4《鋼の妨害/Steel Sabotage》
1《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1《冠雪の島/Snow-Covered Island》
1《絶望の力/Force of Despair》
1《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
1《狼狽の嵐/Flusterstorm》

■全体
コンボデッキでかみ合わせが求められるカードが多い為、コンボパーツ以外はできるだけ丸くて裏目の少ないカードを選択。例のごとくブルーカウントを意識している。

■メイン
・《塵へのしがみつき》2枚
青系コントロールに対してアドを稼ぎに行ける。《死儀礼のシャーマン》《戦慄衆の秘儀術師》《瞬唱の魔道士》《神秘の聖域》《死の国からの脱出》《レンと六番》等に刺さる。《宝船の巡航》と比べ爆発力はないが、いつ引いても使え、腐る相手もいない為安定する。ブリーチ相手に特に有効。

・《神秘の論争》
《狼狽の嵐》ではカバーできない《覆いを割く者、ナーセット》《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》を消せるので《狼狽の嵐》3枚ではなく散らす。
《狼狽の嵐》をケアして2マナ浮きで動いてきた相手に刺さる。《呪文貫き》よりも長期戦にやや強い。

・《否定の力》
仕掛ける際には使えないが、逆説の1ターン目、MUD・STAXの《抵抗の宝球》系など負け筋を潰せる。理不尽な負けさえ回避できれば後はプレイングで捲れる為採用。

・《目くらまし》2枚
3枚積むと重ね引きのリスクがあがる。ドレッジ、ピッチヴァイン以外には後手で抜く為、サイド含めた全体として2枚が丸い。特に対逆説は先手でも全て抜く必要があり、3枚では抜ききれない。

・《通りの悪霊》3枚
重ね引くとライフが持たない裏目がそれなりにある。微妙なラインではある。

■サイド
・《黄金牙、タシグル》
MUD・白単エルドラージ・ピッチヴァインといった不利な相手に対して、時間を稼ぐブロッカーとして機能する。ジェスカイに対しても有効で、《紅蓮破》《狼狽の嵐》《否定の力》にかからず、《剣を鍬に》が無いので除去されず、アドを取ってくる《覆いを割く者、ナーセット》《ダク・フェイデン》を殴れ、《戦慄衆の秘儀術師》を止め、マナフラ受けになる。墓荒らしは《暗殺者の戦利品》《タルモゴイフ》《王冠泥棒、オーコ》がある為入れない。

・《精神壊しの罠》
コンボ全般に効き、1キルを防ぐことができる。1対2交換を狙え、《狼狽の嵐》の上から打てるメリットがある。MUD系に対しても、MOX連打後の《抵抗の宝球》を止められるので有効。

・《鋼の妨害》4枚
負け筋の《抵抗の宝球》系を消しさえすれば一気に有利になれる為。《ハーキルの召還術》との比較だが、逆説と違いMOXが少なく、《抵抗の宝球》に対して安定して3マナ払えない為、こちらを採用。

・《絶望の力》
《復讐蔦》系対策。ホガークヴァインにはこれがなくても勝てる為、ホガークヴァインが減れば他のカードに変える枠。

・《虚空の力線》2枚
力線はそもそも0枚or4枚のカードではなく、重ね引くと弱い為。墓地対策を引かなくてもコンボを決めれば勝てるので、墓地対策は最低限。

・追加の《狼狽の嵐》
逆説に《目くらまし》を抜ききるのに必要。後手時の《目くらまし》との交換用。

・追加の《冠雪の島》
メインで2枚入れると重ね引くリスクが非常に大きい。島2枚目が欲しくなるのは《不毛の大地》のあるMUD、STAX、《不毛の大地》《暗殺者の戦利品》のある墓荒らしで、これらに対しては土地が15枚欲しいため、メイン1枚サイド1枚がちょうどよい。

■入れなかったカード
・《水蓮の花びら》《師範の占い独楽》
STAXの《無のロッド》や墓荒らしの《溜め込み屋のアウフ》等の影響を受けやすくなり、相手の妨害を受けにくいというDoomsdayのメリットを殺してしまう。そもそもカードパワーが低い。
《師範の占い独楽》は逆説と違い、MOXが少ないので、起動マナを確保しずらい。

・《誤った指図》
仕掛ける際に打消しを消せるが、打てる対象が限られており不安定。《否定の力》のほうが丸い。

・《呪文貫き》
《覆いを割く者、ナーセット》《抵抗の宝球》系に効くが、《狼狽の嵐》《神秘の論争》と比べカードパワーで劣る。

・《強迫》《集団的蛮行》
《狼狽の嵐》との選択だが、《Force of Will》は打ち消したほうがカードを無駄に使わせられて強い。ブルーカウントにならない。トップゲーで意味ない。

・《商人の巻物》《宝船の巡航》《夜の囁き》
重い。《塵へのしがみつき》を優先。採用の可能性はある。

・《ヨーグモスの意志》
ジェスカイ、グリコンに対して《紅蓮破》に引っかからないアドカードとして優秀だが、《塵へのしがみつき》でよい。事故の原因になりやすくコンボよりコントロール向きのカードである。青コントロール以外には効きにくい。

・《リム=ドゥールの櫃》《伝国の玉璽》
《神秘の教示者》《吸血の教示者》と重ね引くとアドロスが厳しく、チューター3枚目は入れられない。

・《ハーキルの召還術》
上述。

・《遵法長、バラル》
《抵抗の宝球》系の増加を相殺できるが、これを出せるなら《ハーキルの召還術》《鋼の妨害》でよい。

・《湖での水難》
《溜め込み屋のアウフ》《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》《覆いを割く者、ナーセット》をみれるが重い。やや不安定。

・《書庫の罠》
Doomsdayにしか効かない。《黄金牙、タシグル》で殴りきられる裏目もあるので微妙。

・《魂標ランタン》《次元の狭間》《墓掘りの檻》《虚無の呪文爆弾》
MOXがない為、ドレッジ相手に1マナ払うのが重い。《魂標ランタン》《虚無の呪文爆弾》はブリーチに有効な為、採用の可能性はある。

・《ギラプールの希望》
フェアに対しては《レンと六番》《ダク・フェイデン》《王冠泥棒、オーコ》《暗殺者の戦利品》に弱い。コンボに対してはこれを置いた返しに決められることがあり、《狼狽の嵐》のほうが丸い。ブリーチに強くなるが、ブリーチが多いならそもそもDoomsdayは使わない。

・《防御の光網》
TPSと異なり、自分のカウンターが腐る。《狼狽の嵐》の方が丸い。Doomsdayには茶破壊を入れてこないので、サイド枠がとれるなら青系フェア用に入れるのはあり。

・《サディストの聖餐》
逆説、TPS、Doomsday、オースに効くが、逆説、TPS、Doomsdayには《精神壊しの罠》の方が丸く、オースにはそもそも有利。

・《冠雪の沼》
土地を16枚以上入れるとMUD系相手にもマナフラリスクが高くなる。

・《神秘の聖域》
初手が求められるコンボには事故の元。特に土地14枚でこれを入れるリスクは高い。ロングゲームには《塵へのしがみつき》でよい。

・《Library of Alexandria》
TPSと異なり、色が出ないデメリットが致命的。

・《Karakas》
刺さるカードが《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》《スレイベンの守護者、サリア》程度で相手の引きとかみ合わないと無駄カードになる。

・《魂の洞窟》
用途が限られていて、事故の原因となる。

2.各マッチ詳細

■マッチ別相性
デッキパワーがある為、有利なマッチが多い。縛りながらライフを攻めるデッキには不利。()内は6月24日~7月24日のMOでの勝ち数/マッチ数。

有利
・STAX:勝率91%(10/11)
・TPS:勝率88%(8/9)
・墓荒らし:勝率84%(26/31)
・オース:勝率84%(16/19)
・ホガークヴァイン:勝率81%(21/26)
・逆説:勝率78%(25/32)
微有利
・ドレッジ:勝率75%(9/12)
・白単エルドラージ:勝率75%(3/4)
・RUGPW:勝率75%(9/12)
・ジェスカイ:勝率74%(14/19)
・グリクシス:勝率69%(9/14)
5分
・Doomsday:勝率58%(11/19)
不利
・MUD:勝率50%(3/6)
・ピッチヴァイン:勝率50%(4/8)
・ブリーチ:勝率50%(5/10)

・その他も含めた合計:勝率73%(189/258)


■マッチ別サイドボーデイング
先手後手で《目くらまし》の枚数を調整するが、省略。

・MUD
out:2《目くらまし》2《狼狽の嵐》《精神的つまづき》《神秘の論争》《ネクロポーテンス》
in:4《鋼の妨害》《冠雪の島》《精神壊しの罠》《黄金牙、タシグル》

・STAX
out:2《目くらまし》2《狼狽の嵐》《精神的つまづき》《神秘の論争》
in:4《鋼の妨害》《冠雪の島》《精神壊しの罠》

・ドレッジ
out:《否定の力》《精神的つまづき》《神秘の論争》《狼狽の嵐》《蒸気の連鎖》《ネクロポーテンス》
in:2《The Tabernacle at Pendrell Vale》2《外科的摘出》2《虚空の力線》

・ピッチヴァイン
out:《否定の力》《精神的つまづき》《神秘の論争》《蒸気の連鎖》《ネクロポーテンス》《狼狽の嵐》《通りの悪霊》《Underground Sea》
in:2《The Tabernacle at Pendrell Vale》2《外科的摘出》2《虚空の力線》《絶望の力》《黄金牙、タシグル》《冠雪の島》

・ホガークヴァイン
out:2《狼狽の嵐》2《目くらまし》《神秘の論争》《ネクロポーテンス》
in:2《The Tabernacle at Pendrell Vale》2《外科的摘出》《絶望の力》《冠雪の島》

・ブリーチ
out:2《最後の審判》《蒸気の連鎖》
in:《黄金牙、タシグル》《精神壊しの罠》《狼狽の嵐》

・Doomsday
out:《蒸気の連鎖》《暗黒の儀式》
in:《精神壊しの罠》《狼狽の嵐》

・TPS
out:《蒸気の連鎖》《塵へのしがみつき》《神秘の論争》
in:《精神壊しの罠》《狼狽の嵐》《鋼の妨害》

・オース
out:《目くらまし》《蒸気の連鎖》
in:《精神壊しの罠》《狼狽の嵐》

・ジェスカイ
out:《否定の力》《目くらまし》《暗黒の儀式》
in:《黄金牙、タシグル》《精神壊しの罠》《狼狽の嵐》

・RUGPW、グリクシス
out:《否定の力》《目くらまし》《蒸気の連鎖》
in:《黄金牙、タシグル》《精神壊しの罠》《狼狽の嵐》

・墓荒らし
out:《否定の力》《目くらまし》
in:《冠雪の島》《狼狽の嵐》

・白単エルドラージ
out:2《狼狽の嵐》《神秘の論争》《精神的つまづき》《ネクロポーテンス》《目くらまし》
in:2《鋼の妨害》《黄金牙、タシグル》《絶望の力》《冠雪の島》《精神壊しの罠》


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