005-一難去ってまた一難とは言葉通り

無事に最終発をし、トラブルもあったことで夜になり眠くなってきたのでバックパックを抱えて横になった。知らない間に眠りについていた。

どのくらい寝ていたのだろう。。なんだか変な感じ。。

まだ眠いのに目が覚め、ふときがつくと、誰かが横にいる。。。

おじさん!?誰???

知らないおじさんに添い寝されてる。。

飛び起きてシートからおじさんを蹴落とし、荷物を持ち戸を開けて外に飛び出る。強盗の次は、望まぬ交流か。。。

コンパートメントから出て歩きながら通路の窓から外を見ると、薄らと空が明るくなっている。今どのあたりを走っているのだろう、なんて考えていた。

途中、車掌に出会ったので、乗り換えで下車予定のヴェリコ・タルノヴォはいつぐらいに着く?と聞いてみたら、見事に寝過ごしていた。。。
次から次へトラブル続き。

とりあえず、次の停車駅で降りて、バスでラズグラドまでは行けるようなので一安心。いや安心してる場合じゃないよな。

バス停は向こうの方向だと、車掌の指差す方向に向かって列車を降り歩いてバス停を探すことに。
駅を出ると薄暗い街中、100mも歩いたら建物はまばらで早朝ということもあり出歩く人もいないので、車掌に描いてもらった簡単な地図だけが頼り。

どのくらい歩いたのか思い出せないけどまったく人とすれ違わずだったところ、遠くからおばちゃんのような人影が近づいてきた。

顔が分かるくらいまで近づいた所で声をかける。英語で

「ラズグラード行きのバス停はどこ?」

まったく英語は通じず、ブルガリア語で返された。
だからといってあきらめたらたどり着けそうになかったので紙に文字や絵を描いて説明したら、理解してくれたのかにっこり笑いながら行き先を指差してくれた。

お礼を言い、バス停までの道をまた歩く。

そういえばおばちゃんなのに、むっちゃ髭が生えてた。

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