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プロジェクト・ヴェリタスが暴いた!米民主社会主義の裏に潜む危険思想

プロジェクト・ヴェリタスが2020年1月14日、新たな暴露を行いました。

米大統領選の民主党指名争いで、上位に浮上しているバーニー・サンダース上院議員ですが、その初戦が行われているアイオワ州フィールド・オーガナイザー(現地選挙スタッフのまとめ役)が「トランプが再選されたら街が炎上するだろう!」と暴動を示唆する発言をしていることが明らかにされたのです。

今回ヴェリタスが潜入取材したカイル・ユレック氏は、民主党上院選挙委員会(DSCC)から給与を受け、2018年から民主党のスタッフとして働いてきた人物です。サンザース議員の選挙スタッフ歴は6ヶ月ほどだそうです。

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現在はサンダース陣営のフィールド・オーガナイザーとなった彼が、具体的にどんな発言をしていて、どんな政治的思想を持っているのか、見ていきましょう。

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カイル・ユレック:トランプ支持者はトランプの口車に乗せられて調子づいているな。しかしやつらはアンティファ(極左過激派)のことが怖くて仕方ないのさ。右派のやつらでさえな。

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カイル・ユレック:やつらのようなファシストにわからせるためには暴力しかない。やつらに対峙するには暴力を使うしかないんだ。

潜入ジャーナリスト:
トランプが再選されたら?

カイル・レック:街が炎上するさ。

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潜入ジャーナリスト:君たちがやるべきことをすると。

カイル・レック:そうさ。俺達に残された時間はあまりない。俺達は人類文明を救わなくちゃならないんだ。世界が炎上しようがトランプは気にもかけないようだがな。

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カイル・レック:バーニーが指名されなかったり、民主党指名候補争いが第2ラウンドにまでもつれ込むことになったら、ミルウォーキー(※7月の民主党全国大会開催地)が炎上するだろうよ。ミルウォーキーを皮切りにして、警察がそれを抑え込もうとしたら、今度は他の都市が次々と炎上することになる。ドカーンとな。

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カイル・レック:ミルウォーキーの民主党全国大会(DNC)に備えておきな。それだけは言っとくぜ。

潜入ジャーナリスト:行こうと思っているよ。

カイル・レック:1978年(※シカゴ民主党大会で暴動があった1968年の間違い)がガールスカウトのピクニックだったと思えるようなことを起こしてやるからよ。

潜入ジャーナリスト:どういう意味だい?

カイル・レック:マクガヴァン(※当時の民主党候補者)が負けた1978(1968)年にシカゴで何が起きたか覚えてるか?暴動だ。民衆が警官たちにボコボコにされたんだ。クソッタレ!ミルウォーキーでボコられるのは警官たち方になるだろうよ!そのせいでやつらは州兵に応援を呼ぶことになるだろう!約束するぜ。

プロジェクト・ヴェリタスはカイル・ユレックが政治史を誤って認識していることを指摘しています。シカゴ暴動があったのは1978年ではなく1968年であること、その年の大統領選で民主党が指名したのはマクガヴァン議員ではなくヒューバート・ハンフリー副大統領であったということです。

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カイル・レック:もしバーニーがだめだったら・・・やつらが俺達からバーニーを奪いやがったら、俺達にはもう失うものがなくなるんだ。

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カイル・レック:必要なら何でもするさ。だから奴らは「反ファシズム運動家は暴力的だ」と言う。俺達は法律の許容範囲を超越していくことを厭わないからだ。例えば「言論の自由」にしてもそうだ。奴らは「君たちは言論の自由に反対なのか」みたいに言おうとするが、そうじゃない。俺達はヘイトスピーチに反対しているだけだ。誰かの存在を認めないような「言論の自由」ならクソくらえだ。「言論の自由」には結果が伴う。それが人種や性別や宗教、どんな事でもいいが、自分では変えられない事に基づいて人々を排除する「言論の自由」ならば、それには暴力で対抗するしかないだろう。そういう奴らは暴力を受けるに値するんだ。許容できないことをやっているんだからな。

カイル・ユレックのこの発言には、彼なりの歪んだ正義感が垣間見えます。しかしANTIFAの実態に見られるように、自称「反ファシズム運動」グループの多くはジョージ・ソロスのような富豪によって資金を与えられた過激な暴力集団であるというのが実際のところです。

「ヘイトスピーチ」のレッテルを貼ることによって言論統制を正当化するという論法は、GoogleやYouTubeの検閲、ひいては中国共産党による国際的な言論弾圧とも相通ずるものがあります。これについては過去の記事でも論じました。

法律を無視して暴力に訴えるように民衆を扇動しているのは誰でしょうか?

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コーリー・グッドは2020年最初のインタビューで以下のような指摘をしています。

コーリー:最も懸念されていることは、「市民の不安」=「暴動」なのだと聞いています。アライアンスは有機的な「暴動」が自然発生すると予想しています。ANTIFAのような過激派グループが、警察や軍に対して実際に武装蜂起するのではないかと考えているんです。大それた発言のように思うでしょうが、あちこちのニュースを注意深く検索してみると、「weapons cache(武器貯蔵・大量保持)」についての不可解なニュースがたくさん見つかるはずです。

※警察がネオナチのリーダーと思われる男から大量の武器を押収(ニューヨーク・タイムズ)

コーリー:FBIはこういった武器の大量保持を全米の様々な場所で発見しています。そして判明したことは、こういった武器を買う金を払っているのは、ジョージ・ソロスのような億万長者や大富豪たちだったということです。そしてこういった過激派グループが全米各所に武器の貯蔵を行っていて、武器使用の訓練も受けているのです。そしてグループの中核にいる人々が電話やその他の方法で合図を受け取ると、特定の場所にグループのメンバーたちを集めて、銃を手渡します。彼らはマスクで顔を覆って、準備万端というわけです。建物や車を叩き壊して、破壊活動を始めます。極度に暴力的な人々です。

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カイル・レック:クリントン家と関わっていた多くの人間が自殺している。狂っているぜ。

潜入ジャーナリスト:ではクリントン家を殺す?

カイル・レック:おそらくな。革命だ。

潜入ジャーナリスト:革命のためにクリントンを殺す?それはどうかな・・・

カイル・レック:殺す必要はないさ。自殺に追い込めばいい。

潜入ジャーナリスト:どうやって?

カイル・レック:恐怖政治さ。

潜入ジャーナリスト:革命に反対する人々にはどう対処する?それは大きな問題だろう。

カイル・レック:キューバ革命で反革命分子はどうなった?

潜入ジャーナリスト:浜辺で銃殺された。

カイル・レック:革命に対して抵抗したいだと?そんなやつらには死が待ってるぜ。クソどもが。

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キューバ革命の後にはカストロによる独裁と粛清があり、日本ではファッションアイコンのようになっているチェ・ゲバラもそれに加担していました。

フランス革命の後にもジャコバン派による恐怖政治と粛清がありました。ロシア革命の後にもレーニンは強制収容所を作り、スターリンは大粛清を行いました。これらは全て歴史的な事実です。共産主義/社会主義革命には、恐怖政治と反対派の粛清/虐殺がつきものであるようです。それでは一体誰のための革命なのでしょうか?

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カイル・レック:再教育が必要なんだ。ヨシフ・スターリンがグラグ(強制収容所)を作ったのにはワケがある。そうだろ?そして実際にグラグはCIAが言うよりもずっと良いものだったんだ。革命に反対する陰湿なやつらを排除して、シベリアに送って、そこで同志(コムレード)であることの価値を学ばせてやるのさ。アメリカの刑務所の方がグラグよりよっぽど酷いぞ。レイプもあるし、12時間労働もある。1ドルでカリフォルニアの火災の消火活動をさせられるんだ。わかるか?とんでもないことだ。ソ連はそんなことはしなかった。

ここでプロジェクト・ヴェリタスのジェームズ・オキーフは、ノーベル賞受賞の作家アレクサンドル・ソルジェニーツィンのルポタージュ本『収容所群島(Arkhipelag GULAG)』を取り出し、グラグでいかに残忍な拷問や大虐殺が行われていたのかを説明します。その詳細はここでは触れませんが、リンクを貼っておきます。

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カイル・ユレックの過激な思想はもう十分にわかりました。要するに彼は共産主義者/マルクス主義者なのであり、実際にそう自称しています。問題になってくるのはこの過激な危険思想があくまで彼個人のものなのか、それともバーニー・サンダース陣営に共通したものなのか、ということでしょう。

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潜入ジャーナリスト:君はバーニー・サンダースに「グラグが必要だ」と言わせはしないだろう?

カイル・レック:俺はグラグに乗り気だぜ。俺達の社会には大規模な再教育が必要だと感じている。

潜入ジャーナリスト:彼もそう考えていると思う。

カイル・レック:でもそうは言えないだろ。アメリカで大統領に立候補する時に、そんな発言はできないよな?

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女性の潜入ジャーナリスト:あなたは革命に賛成しない人たちはグラグに収容した方が良いと言ってたわよね。

カイル・レック:銃殺するよりはな。でもそれも代替手段だぜ。そういう奴らを再教育して社会に戻す代わりとなる唯一の手段は銃殺さ。わかるだろ?

女性の潜入ジャーナリスト:私たち(民主社会主義)の陣営には共産主義者やマルクス主義者がたくさんいることは知っているけれど・・・

カイル・レック:俺もその一人だぜ。ああ。実際にこのオフィスにいるオーガナイザーの4人は左翼の急進派だ。程度の違いはあるが、民主社会主義よりももっと左寄りだな。俺みたいなやつはバーニーの選挙スタッフにはたくさんいるぜ。

女性の潜入ジャーナリスト:あなたはパソコンにANTIFAのステッカーを貼っているけど、あのような騒ぎに参加したことはあるの?

カイル・レック:彼らが来たイベントには数回参加したよ。オーガナイズを手伝ったことはないが、その場で支援した。ナチ野郎を殴ったことはまだないが。

また別の場面ではカイル・ユレックは「おそらくアンティファの人々の多くがバーニーの選挙キャンペーンに参加しているだろう。」と語っています。しかし今年1月13日にヴェリタスの潜入ジャーナリストがバーニー・サンダースの選挙事務所を訪れると、カイル・ユレックの姿はありませんでした。事務所の他のスタッフ達も彼がなぜ姿を消したのか、今何をしているのか知らない様子です。

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先程のコーリー・グッドの話が頭をよぎります。アライアンスの懸念している「有機的な暴動の自然発生」とは、まさにカイル・ユレックのような人々によって起こされる恐れがあるのではないでしょうか。カイル・ユレックは7月のミルウォーキーが皮切りになる、と不気味な予告をしていました。その後プロジェクト・ヴェリタスには彼を個人的に知る人々から、「彼はますます過激になっていて危険だ。トランプ大統領の暗殺を企てるのではないかと心配している。」という情報が寄せられたそうです。

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プロジェクト・ヴェリタスによるこの暴露は大きな注目を集めていますが、ヴェリタスがこの件を報じる一週間前の1月8日に、カイル・ユレックは逮捕されています。

この逮捕がアライアンスの掃討作戦によるものなのか、ディープステートによる火消しなのか、判断が難しい所ですが、後者である可能性も大いに残されていると思います。

★1月18日追記
ヴェリタスから続報です。カイル・ユレックの保釈にバーニー・サンダースの選挙資金が使われたのではないかとの疑惑あり、とのことです。逮捕されたカイル・ユレックが留置場から他の選挙スタッフに電話したところ、「何もしゃべるな。こちら(バーニー陣営?)ですでに釈放の手続きをした。おとなしく待ってろ。」と言われ、その後釈放されたと本人が語っています。

カイル・ユレックは昨年の9月と今年の1月の2度逮捕されたと報じられており、この保釈がどちらの時期の話なのか不明ですが、おそらく昨年の話だと思います。ヴェリタスの暴露の後、バーニー・サンダースの選挙スタッフ達は次々とツイッターのアカウントをロック(非公開)しています。

ヴェリタスの暴露の前日にはトランプ大統領が「バーニー・サンダースの動向に注目せよ」という趣旨の意味深なツイートをしており、ヴェリタスのジェームズ・オキーフはそのツイートを引用して、「とても大きな何かが起きようとしている」と予告しています。

これはアライアンスのオペレーションなのでしょうか?何か大きな進展があれば、追記していきたいと思います。

★1月22日追記
ヴェリタスから続報です。

サンダース陣営のまた別のフィールド・オーガナイザー(Martin Weissgerber)が、ソ連の自動小銃AK-47を引き合いに出して、過激な革命思想を語っている姿が暴露されました。以下に彼の発言を簡単に紹介します。

Martin Weissgerber発言集
●「共和党員はみなグラグに送って再教育すればいい。」
●「白海・バルト海運河(ベロモルカナル)建設の強制労働は素晴らしいものだった。作業に携わった犯罪者が改心したからだ。」
●「バーニー・サンダースは中道左派で、俺はもっとマルクス主義、レーニン主義の政党を望んでいるが、彼はその方向へ進むための第一歩としてふさわしい。」
●「バーニー・サンダースの功績は素晴らしい。民主社会主義をアメリカ全土に広めた。」
●「俺が過激派になったのは生まれつきだ。父はベルギー出身のマルクス主義者で、68年のパリ(五月革命)にも参加していた。かっこいいぜ。俺の家にはマルクスとエンゲルスの資本論があった。」
●「俺は直接民主主義を信じる共産主義者だ。全てをコミューン(自治村)が直接やる。それは無政府組合主義(アナルコ・サンディカリスム)みたいなものだ。組合が全てだ。でもそれが気候変動に対してどれほど効果的なのかはわからないが。」
●「バーニー・サンダースは長期的に俺らのような人間を社会に溢れさせていっているんだ。4年前だったら考えられなかった状況だ。今ではバーニーのような社会主義者を公言する人が選挙戦をリードしている。では4年後にはどうなる?」
●「俺の母は極左派だ。しかし自分の意見を表明できずにいる。なぜならボストンの公共ラジオ局(NPR)のwburで働いているからだ。でも俺はソ連について勉強を初めて、在宅のマルクス主義者となったのさ。俺は生産手段は全て没収して、完全に国営化するべきだと考えている。」
●「世界で最も効率の良い銃を作ることならソ連に任せておけ。それはAK-47さ。AK-47で帝国主義と植民地主義を破壊するんだ。そのモットーをタトゥーにしたいくらいだ。」

アナルコサンディカリスムとは無政府主義の一種だそうです。コミューンという言葉もでてきましたが、スウェーデンの「コミューン」に訪れた学生が「五月祭」で五月女王(メイクィーン)に選ばれ、凄惨な「悪魔教」の儀式に巻き込まれる映画『ミッドサマー』が再び脳裏をよぎります。

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ヨーロッパの五月祭と悪魔教と労働者運動(メーデー)の関係、マルクス主義と悪魔教の関係、それと密接につながる中国共産党とGoogleの検閲の関係については以前の記事で検討しました。

「革命」「民主社会主義」「労働者運動」「ヘイトスピーチの検閲」「再教育」という言葉は一見すると表面的な大義名分があるように思えます。響きの良い言葉や美辞麗句で人々の「理想」に訴えかけていますが、それは「悪魔の囁き」ではないでしょうか。実際には「粛清」「アナーキズム(無政府主義)」「暴力」「言論弾圧」「強制収容と拷問」が表裏一体となって隠されており、これらが実は「悪魔信仰」に基づいていることは、映画を見ずとも明らかに思えます。マルクスが悪魔教信者だったという事実は何度強調しても足りないくらいです。

ヴェリタスからまた続報があれば追記したいと思います。

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