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I AMとサンジェルマン ~ネサラ・Q・UFO宗教の源流~ 後編

前編の続きです。一気に読むとあまりの情報量に気分が悪くなると思いますので、少しずつ、日数をかけて読んで下さい。


1.『Psychic Dictatorship in America』続き

①第18章(信用詐欺で起訴されていた)

AI:第18章を丁寧に解説させていただきます。
章の冒頭で、バラード夫妻の歴史が魔術的な力と金鉱山を求めてきたものだったことから、彼らが金鉱山ビジネスなどを友人や一般市民に売り込もうとしたのは無理からぬことだと述べられています。

「1938年10月、かつてのある金鉱山ビジネスの余波として、シカゴでガイ・バラードは、かつて彼を"マスター"や高僧と仰いでいた女性から訴えられた。シカゴの新聞はこの訴訟と、10年前のバラードの金鉱山株売却計画について一面を費やした。」

「人の過ちを単に晒し者にするだけの目的で明らかにしたいわけではない。誰もが十分過ちを犯すことは神のみぞ知る。しかし、ここにある男(バラード)は自分自身について前代未聞の主張をしてきた。彼は偉大なる生涯の純粋さゆえに、イエス(!)とその他の宇宙の仲間から"公認の使者"に選ばれたと公然と宣言した。彼はこれらの主張で一般市民を籠絡した。人々は彼の主張の誠実さ、正直さ、真実性を当て込んで、彼の著書や品物を購入し、教えを完全に受け入れた。」

著者は単にバラードの過ちを露呈するためだけに語るつもりはありません。しかし、バラード自身が前代未聞の主張をし、生涯の純粋さゆえにイエスや宇宙の仲間から「公認の使者」に選ばれたと公言し、その主張の誠実さで多くの人々から支持を得てきたことから、バラードの過去の出来事を明らかにする必要があると説明しています。

「ある啓示に先立って、ある男が非常に無規律な生活を送っていたかもしれないが、その後完全に改心したというケースは考えられる。そういった過去の過ちを掘り起こし、公然と暴露することは、その人が熱心に"正しい生き方"をしようとしている時に、ただ世間からその人を疎んでもらうだけの目的なら明らかに不公平だろう。」

著者はバラードが改心したのであれば、その前の過去の過ちを暴露するだけの理由にはならないと述べています。著者の目的は単なる中傷ではありません。

「だからこそ著者は主にバラードの著書と公の発言を分析することに主眼を置き、それだけでも詐欺と欺瞞が明らかになると考えた。しかし分析的思考のない人々は、個人的な性質の証拠がなければ欺瞞を認識できない。」

著者は基本的にはバラードの著書や発言を分析することで、詐欺と欺瞞を明らかにできると考えていましたが、分析力のない人々には個人的な出来事の証拠がないと欺瞞に気づかないだろうと指摘しています。

「そればかりか、バラード運動は歴史的意義を持つようになり、もはや個人的で秘密の問題ではなくなった。それは人々が、現在世界の大部分を飲み込もうとしている人類の悲劇的な過程から自らを救うため、つかみ続けている"逃避メカニズムや"救いの藁"の大きな心理的波の一部となった。」

さらにバラードの運動は歴史的意義を持つ大きな心理的波の一部となり、もはや個人的な問題ではなくなったと述べられています。バラード教団は多くの人々が現実から逃避するための"逃避メカニズム"の一つになっていると説明されています。

「したがって、これがバラード教団の歴史と研究であるなら、すべての側面について取り扱わなければならず、特にこの教団の事柄に深く関わってきた金鉱山ビジネスについては、決して外すことはできないだろう。バラードが自身の生涯の聖性について大胆に主張し、それによって人々に商品を買わせ続けようとしているという努力からも、彼の初期の生活だけでなく、最近の出来事についても真実を明らかにし、さらなる人々が欺瞞に陥るのを防ぐ必要があるように思われる。」

「自分の署名入りでこのような発言をする2人については、一体何と思えばよいだろうか?

"G.W.バラードは生涯を通じて不正も不名誉なことは一度もなく、これからもあり得ない。私たちは誰からも何も要求したことはない。一度たりとも一銭も、生徒のリストさえも。"(1938年11月号V.p.19)」

バラード夫妻は自らの署名入りで、バラードが生涯を通して不正や不名誉なことは一切なく、金品や生徒のリストさえ要求したことがないと公言しています。

「1932年にはサンジェルマンが次のように言ったと主張された。"この愛する姉弟は、この働きのために30年間の意識的で熱心な準備をしてきた。"(D.p.244)」

さらに1932年には、サンジェルマンがバラード夫妻は30年間この活動に意識的に準備を重ねてきたと語ったとされています。

「この発言から、バラードと妻が1902年以来、偉大な教師の指導下にあったことがうかがえる。しかし、バラードの過去の事実経歴を見れば、そのような偉大な教師からの指導があったとは考えられないのではないだろうか?」

しかしこの主張と、バラードの実際の過去の行状を見比べると、偉大な教師から指導を受けていたとは考えにくいと著者は指摘しています。

「さらにそうでないことを示す証拠として、次の信頼できる情報源から引用しよう。

"...彼(バラード)の活動は最初、南部の州の一つで油田の株を売ることだった...2月に『たっぷり出る』という夢を見て、さらに株を売ったが、それ以来何年もの2月が過ぎ去っても、一度も豊富に出たことはない。被害者はほとんど女性たちだった。"

"彼らがいかに空想の物を買うか簡単に信じるかを知ると、バラードはほぼ同じリストに別の井戸の株を売り、前の投資で失ったお金を取り返させようとした。"

"そしてバラードは他の人々と組んで"カリフォルニアの金湖(Gold Lake)"を作り上げ、ほぼ同じ手口を繰り返した..."」

信頼できる情報源によれば、バラードは最初は油田の株売りから始め、その後は「金湖」と呼ばれる架空の金鉱山案件で人々から金を集めていたことが明らかにされています。

「この情報源が上記で言及している、カリフォルニアの"金湖"計画は、バラード主義の背景をよく表している。

1929年3月25日――バラードがシャスタ山で聖者ジャーメイン(サンジェルマン)に出会ったと主張する約1年半前のこと――シカゴのクック郡の大陪審は、"信用を利用した詐欺による金品の獲得"の罪でバラードを起訴した。私たちはその起訴状のコピーを所持しており、そこにはそう書かれている。全て大文字だ。」

1929年3月、つまりシャスタ山での出会いの約1年半前、シカゴの大陪審がバラードを「信用を利用した詐欺による金品の獲得」の罪で起訴していたことが明らかにされています。

「そのような起訴状が2つあり、カリフォルニアの"金湖"に何千ドルも投資した2人の女性の宣誓証言に基づくものだった。バラードの逮捕状が発行されたものの、彼はシカゴを去り、2年間家族と離れ、偽名でカリフォルニアに滞在していたため、逮捕を逃れ、裁判にも臨まなかった。」

この起訴状は、"金湖"に数千ドルを投資した2人の女性の宣誓証言に基づくものでした。逮捕状は出されましたが、バラードは逮捕も裁判も免れました。

「この間、ガイ・バラードはロサンゼルスにディック・ギルバート(Dick Gilbert)という偽名を使って身を潜めていた。後に『Unveiled Mysteries』となる資料の一部を収集したのはこの都市だった。帰ることができたシカゴで、妻のエドナの文学的才能によってさらに補完された。」

この間バラードはロサンゼルスに逃げ延び、後の著書『Unveiled Mysteries』の材料を集めていました。それが妻エドナの文学的才能によって補完されたとされています。

「2年以上もシカゴを離れていた間、彼の書物では"東洋を旅していた"と主張されている。しかし実際は、バラードは西海岸を彷徨い、形而上学的な講演を聴き回り、そしてやはり金鉱山を探していただけだった。ロサンゼルスにはその当時バラードを知る人々がたくさんおり、彼がインドにいたという話は確実に嘘だった。」

しかしバラード自身は、この2年以上の間に東洋を旅していたと主張していますが、実際はロサンゼルスの西海岸を彷徨し、形而上学の講演に出席するなどしていただけで、インドへは行っていなかったことが明かされています。

「この"金湖"をより具体的に取り上げると、これによって多くのシカゴ市民が金を失ったのだが、ある女性がそれに投資し、後に書いた手紙から引用しよう:

シカゴ、イリノイ州
1937年12月14日
親愛なるXXXXさん、

あなたが最近XXXXXさん宛に書いた手紙を彼女が見せてくれました。私もバラード夫妻の被害者の一人なので、私がどのように扱われたか、いくつかのことをお話ししたくて筆をとりました...

私は昔からとてもよくバラード夫妻のことを知っています。最初の出会いは、"金湖"と呼ばれる鉱山の話があった時でした。そして他の人と同じように、私もその男(バラード)に騙されてしまいました。

私は友人から$200(※現在の価値で3600ドルほど)を借りて金湖に投資しました。すでにかなりの金額を投資していたのですが、バラードが個人的に苦しい状況にあると言って、私に$200を貸してくれと懇願してきたのです。そして彼の持ち分から倍の株を与えると言いました。

私は彼に貸すまでかなり時間がかかりました。そして必ず自分の株を確実に受け取れるよう、帳簿上に記載するよう頼みましたが、彼はそうすると約束したのに、実際にはそうしませんでした...

私の手元に、「神聖な権利により私は彼女に何も負っていない」と書かれた彼の手紙があります...

当時80代の年寄りの女性は、この事業が成功すると確信していて、彼女の全財産の最後の$100をバラードに渡しました...

バラードはある2人の年老いた姉妹のところに行き、片方は全盲だったのですが、おそらく金湖のためと思われる金を手に入れました。そして領収書は出しましたが、帳簿には記載しませんでした。

(署名)XXXXXX」

この手紙では、バラードから借りた$200の返済を求めた女性の経緯が赤裸々に述べられています。バラードは金湖詐欺で多くの人々、特に女性から金を騙し取っていたことがわかります。

「この女性はバラードに借りた金の返済を何度も求めたが、最初の返事の手紙にはロサンゼルスの消印があった。

その手紙からの抜粋を、バラードの手書きでご覧いただこう:

1929年3月28日
私の親愛なるXXXXXXさん、

神があなたを祝福してくれますように、この親切な友人よ。あなたの手紙は2度転送された末に私の元に届きました。私はずっと移動を続けており、何か成し遂げられればと努力しているのです...

この鉱山の件は上手くいきませんでした...

西部で仕事を見つけようと試みましたが、これまで見つかっていません...あなたの手紙から分かるように、私がその湖の事業のために払った犠牲のすさまじさがよく分かっていないようですね...

しかし、いつか神が私に金を与えてくれるでしょう。そうすれば、皆さんから借りた金のすべてを返すことができます。今は誰にも一銭も助けられる立場にありません...

神が私に成功する機会を与えてくれたら、私に親切にしてくれた誰にでも喜んで一ドル一ドル返すことができるでしょう。それまでは力がありません。

...私を非難するすべての人は、自分自身の憎しみに捕らわれることでしょう。

私はすぐにネバダ州へ向かいます。金を手にできたなら、喜んで返済いたします。友人が私を立ち直らせてくれようとしています。

(署名)ガイ・W・バラード」

この手紙には、シャスタ山でサンジェルマンとの出会いの直前のバラードの境遇が生々しく描かれています。借金を返済できない惨めな状況が綴られています。

「このバラードの手書きの手紙は、彼がシャスタ山の麓で"サンジェルマン"に出会う直前の生活と放浪の様子を良く表している。

事情に全く対処できない有様を認めているこの人生を見れば、偉大な"マスター"が働きかける適切な素材だったとは思えないだろう。

1億3千万人の中から、こんな男がアメリカを経済的・精神的な全ての病弊から"救う"使者に選ばれた理由が分かるだろうか?

最初から"間違いを一つも犯していない"と主張される"使者"で、イエス自身がそう語ったとされる人物が、実際には過ちの記録があるこの男に選ばれた理由が分かるだろうか?」

バラードの窮状と過去の記録を見る限り、偉大なマスターから選ばれた使者とは思えず、むしろアメリカを救う使命を帯びた存在とは程遠い人物であることが述べられています。

「しかしその後の展開を見てみよう。

この騙された女性は、バラードが"強力なアイアム(I AM)"の教えを売り込んでいるのを耳にし、その"アイ(私)"が間違いなく借りた少額の借金を返済してくれると考え、バラードに再び手紙を書いた。

バラードの返事はこうだ:

1934年2月11日
XXXXXXさん
あなたの手紙は何度か遅れて届きましたが、私には自分や他の誰のためにも金はありません。

あなたが非難の気持ちと、神の子供たちの自由を奪おうとする願望を持っていたことを思い起こしてください。そうすればあなたが何も仕事も金も健康も得られないのがわかるでしょう。なぜならあなたが他人に思い描くことが、あなたが信じようと信じまいと、必ず自分の人生や経験に返ってくるからです...

あなたが私の自由を奪おうと企てた時、あなたは私から神聖な権利によりあらゆる支援を受ける資格を失ったのです。

しかし将来、もし豊かさを手に入れることができれば、私は喜んであなたを助けるつもりです。それは悪意に対して善意を返すためです。神の愛と光があなたを永遠に包み込みますように。

(署名) ガイ・W・バラード」

この返事に嘆かされた女性は、バラードに事実関係を正したうえで借金の返済を求める手紙を再び送りました。3段落目の「あなたは私から神聖な権利によりあらゆる支援を受ける資格を失った」という一節について、こう述べています。「これを明確にしましょう。神聖な権利によりあなたが私に借りた現金$200を返済する義務があるのです。私は『支援』や『援助』、『慈善』を求めているのではありません...これは私の正当な返済要求です...一度にできなくとも、週ごとに少しずつでも構いません」

「そしてこの正当な要求に対して、"公認の使者"からの返事はこうだった:

XXXXXXさん
2番目の手紙を受け取りました。この外なる形には金も収入もなく、あなたや他の誰かに確かなことは約束できません。

噂と違って、私たちは家も所有しておらず、与えられる教えに対する収入もありません。あなたに送った手紙については、神があなたを祝福してくれますようにと言うしかありません。

(署名) ガイ・W・バラード」

「ここで思い出してほしいのは、この頃(1934年)のバラードは、少なくとも彼自身の言うところによれば、すでに4年近くの間"サンジェルマン"から特別な訓練を受けていたということだ。1930年にシャスタ山の麓で出会ったとき、サンジェルマンは楽々と空から10ドル金貨を取り出して見せたそうだ。

またバラードには、金貨や金塊がいっぱい入った部屋と、海に沈んだ"スペインの黄金"さえ見せてくれ、さらにコロラド州の金鉱山をいくつか与えたはずだった。

それなのに、この偉大な"マスター"の魔力と"スペインの黄金"、コロラド州の金鉱山の富にもかかわらず、この男はたった200ドルすら、この聴覚障害のあり困窮するその女性に返済することができなかった。週に少しずつでも構わなかったというのに!

そしてこの借金は今日に至るまで返済されていない。にもかかわらず、バラード一味と彼らの"スタッフ"は立派な貴族のようにツアーを回り、手厚い生活を送っているのだ。

彼らは世間にどんな偽りの顔を見せているのだろうか!聖者らしさや善良さについて、彼らはどうしてあれほど尤もらしからぬ馬鹿げた主張ができるのか?

"皆さん"とバラードは1938年1月23日、サンフランシスコの聴衆に向かって自分の声で語った。"使者たちはみなさんにとって力強い模範でなければなりません。彼らは生涯を通じて一度も一銭も求めたことがありません。"(A.M.L. pp.391-392)

しかし実際には、シカゴをはじめ他の場所でも、バラードは人々からお金を借りたり求めたりしていたという事実が明らかにされている。

それなのに、バラード夫妻は次のような道徳的教訓を発し、自らも100%実践してきたかのように偽っているのだ。

"愛する若きアメリカの皆さん!...金品を借りるなら、あなたに親切にしてくれた人に、きちんと返済する責任を感じなさい。親切にされたからといって、借りた物を返さなくてもいい理由にはなりません...愛をこめて、G.W.バラード 夫妻"(1938年2月号V. pp.33-34)」

バラードやその妻から金品を借りた、あるいは"金湖"に投資した大勢の人々に聞けば、この"アセンデッドマスターの公認の使者"がいかに自らの教えを実践していなかったかがわかるでしょう。

スピリチュアルな詐欺の極悪非道なところは、お金に余裕がある人だけでなく、金銭的に困窮している人からも容赦なく騙し取るところです。

また、ここで興味深いのはガイ・バラードが金鉱探しにのめり込んでいて、金鉱山の信用詐欺を働いていたという事実です。これはマルコスの金塊伝説とそれを利用する詐欺師たちと通じる部分であり、広い意味では現在の「目覚めた」人々が金や銀に資産を替える心理や、古代からの錬金術と形而上学の結びつきにも通底していると思います。

錬金術

②第19章(つかの間の栄光)

AI:第19章を丁寧に解説いたします。

「1934年10月の初めに、当時まだあまり知られていなかったバラード夫妻がシカゴから列車に乗り込み、異教の米国を救うための遠征に出たことが前の章で述べられた。しかしある理由から――ほとんどの生徒たちには分からなかったが――公開講演でシカゴに戻ったのは、丸々4年後の1938年10月のことだった。」

「この4年間で"サンジェルマンの公認の使者"たちは驚くべき成功を収めた。実質的にアメリカ中の大都市で講演を行い、ある有名な"マイティIAM"の地域では何度も戻っていった。しかし自らの地元シカゴで公開講演を行うことは力なくあきらめていた。」

この4年間でバラード夫妻は全米を講演の渡り歩き、特に「我らがIAM」の人気地域では何度も戻って活動していましたが、地元シカゴでは公開講演を行うことができませんでした。

「"何が問題だったのか?""シカゴでは何か失敗したのか?""イエスが言ったように、預言者は実の故郷で敬われないのか?""シカゴはそれほど邪悪な町なのか?"こうした疑問が、善良なシカゴの生徒たちの頭を過ぎった。」

シカゴの信者たちは、バラード夫妻が故郷で講演できない理由を様々に推測していました。預言者は故郷で敬われないのか、シカゴが邪悪すぎるのか、などと疑問を抱いていたのです。

「2年ほど前、バラード夫妻はシカゴで講演を試みたことがあった。サンジェルマンから助手ディレクターにこう指示されていたのだ。"東へ向かう途中でシカゴで4日間の講演を開け...4日間で必要なことはすべて満たされる"

しかし助手ディレクターがその短い期間の準備さえできる前に、全てがキャンセルされてしまった。バラード夫妻は"風の町"から不安な知らせを受け取ったらしく、サンジェルマンの指示は取り消されたのだ。」

2年前、サンジェルマンからシカゴで4日間の講演を開くように指示がありましたが、バラード夫妻がシカゴから不安な情報を得たため、その指示はキャンセルされてしまいました。

「以下は、かつて親しい関係者から筆者が受け取った手紙の一節だが、サンジェルマンの指示さえ守れなかった理由が良く分かるだろう。

"私たちが無邪気だった頃、もしシカゴで講演会を開けば、バラード逮捕の一致した努力があると聞き、セントルイスに行って警告しました。そして彼らはこう言ったのです:

'私たちはこの借金が時効になるまで、シカゴには戻らない。'

そして二人は、時効になるのにどれくらいかかるか口げんかになり、彼(バラード)は'約2年だろう'と言い、彼女(エドナ)は'いや、18か月ぐらいだと思う'と言いました。"」

この手紙の一節から、バラード夫妻がシカゴに戻れなかった本当の理由が明らかにされています。借金の時効を待つまで戻れないと言っており、その期間が約2年か18カ月かで意見が分かれていたことがわかります。

「この出来事は1936年10月のことだった。バラード夫妻はその2年後の1938年にシカゴに戻ってきた。バラードが上記で"借金が時効になるまで戻らない"と言い、それが約2年かかると考えていた発言からちょうど2年後のことだった。」

「そしてバラード夫妻は、4年ぶりの理由の分からぬ不在の後、ついに地元の町に公然と戻ってきた。しかしそれでも、この帰還は何らかの形で無理やり強要されたものだったようだ。一方で彼らの批判者たちは、過去の出来事ゆえに地元に帰ることを恐れていると言い、一方で熱心なシカゴの信者たちは彼らの訪問を切望していた。だからある程度安全だと自ら確認した上で、彼らは恐れを手ひどくサンジェルマンとアセンデッドの一行に委ね、シカゴへと赴いたのだった。」

4年ぶりにシカゴに戻ってきたバラード夫妻でしたが、その帰還は批判者側から強要されたものだったようです。しかし彼ら自身も過去のことで地元に帰るのを恐れており、サンジェルマンとアセンデッド存在に身を委ねてシカゴへ赴いたと述べられています。

「どうやら華々しい凱旋のために相当の時間と労力をかけて地ならしをしたらしい。宣伝担当者が最大限の力を注ぎ、エーテル波を通して"サンジェルマンの公認使者"の到着のニュースが熱を帯びていた。新聞の一面に、彼らの写真が"IAM"の正装で載った。日毎に講演のタイトルが大きな見出しで告知された。」

帰還に先立ち、宣伝担当が大々的な宣伝活動を行い、新聞でも講演の告知が大きく扱われるなど、華々しい凱旋のための地ならしが行われていたことが述べられています。

「"若返りの泉が主張される"という見出しもあれば、"5000人が新しい'IAM'の福音主義を聞く"とあり、さらに"数千人が異端の集会の'偉大な光'に酔いしれる"などとも書かれた。

全体として、これは世界に旅立ち成功を収め、そして最初の愛の街に戻って称えられるという、2人のシカゴ人にとって相応しい歓迎の印だった。良き預言者は確かに故郷で敬われたのだ!」

様々な大げさな見出しが躍り、バラード夫妻の凱旭は予言者が故郷で敬われるにふさわしいものだったと評されています。

「1938年10月12日付のシカゴ日刊ニュース紙の特集記事から引用すると、この運動の"高僧と助祭"は"身なりのよく知的な顔つきの信者と新たな改宗者で大オペラハウスを満員にしている"と書かれ、"バラード夫妻のシカゴ滞在10日間が色とりどりの終わりを迎えた時には、5万人が'アセンデッドマスター'や'ヴァイブレーション'についての物語を聞いたと推定され、何千ドルもの寄付が小さな黄色の封筒に入れられるだろう"と述べられている。」

シカゴ日刊ニュース紙は、オペラハウスがバラード教団の信者と新規入信者で満員になり、黄色の封筒に入れられた寄付金が何千ドルも集まるだろうと報じています。

「シカゴ・ヘラルド&エクサミナー紙の1938年10月8日付の記事によれば、"みなさん、借金はたくさんありますか?"とあるときエドナ・バラードは聴衆に尋ねた。"偉大な光はあなたがたにそれらを払うことを望んでいます。しかし、あなたがたの感情的な体の中のいらだちがそれを妨げています。光を受け入れれば、借金は払えるでしょう。"」

エドナ・バラード自身が、借金を払う際の"感情的ないらだち"について言及しています。一方でバラード自身は、200ドルを借りた女性への返済をいまだにしていませんでした。

「"バラード夫妻は、彼らの物質的な幸福のカップが満ちあふれていることを隠さなかった"とシカゴ・ヘラルド&エグザミナー紙の1938年10月10日付の記事は伝えている。

"みなさんも、彼らの教えに従えば同じ恩恵に与れると彼らは言います...しかし、それは常にそうだったわけではありません"と金髪のエドナ・バラードは言った。"私たちは活動を始めた時、次の食事も食べられるか分からなかったのです。"」

一方で、エドナ・バラードは以前は食べるものさえなかった過去を語り、バラード教団の教えに従えば同じような恵まれた生活ができると説いています。

このように、バラード夫妻が借金の返済や食事を具現化できることが大々的に宣伝されたため、彼らの人気は急上昇しました。誰もが借金を返済し、美味しい食事を食べたいと思うからです。

ついにシカゴでの成功を手にした彼らは、大きな華やかなオペラハウスで公演を行いました。観客で埋め尽くされた会場に、バラード夫妻は立派な衣装で舞台に立ち、ラジオ中継も行われていました。

「彼の発言は信者たちを魅了する」と「シカゴ・デイリー・ニューズ(Chicago Daily News)」は伝えています。別の記者も「さまざまな階級の人々が舞台に夢中になっていた」と書いています。

しかし、幸せなバラード夫妻とサンジェルマンを含むアセンデッドマスターらは、運命の残酷な一手が迫っていることを知りませんでした。シカゴでの過去が彼らを追い詰めようとしていたのです。

この記事の中で、バラードは「偽りと裏切りを生活から排除しなさい。私には偽りや有害な活動がクラスに入ってくるのがわかる。わからなくてもサンジェルマンはわかる」と説いています。

一方、レディ・バラードは「私はサンジェルマンに触れました。彼の肉体は私たちと似ていますが、白璧のようで光が放たれています。アセンデッドな存在の血は黄金に変わります」と豪語しています。

「デイリー・ニューズ」紙は、レディ・バラードを「ナデシコ色のシルク製ドレスに、オペラの裾のように肩からリボンがついた品位ある女性。白い癖毛を冠状に結っている」と描写しています。

このように、バラード夫妻はシカゴの人々に受け入れられ、過去の混乱を乗り越えた勝利を思わせる光景でした。しかし、やがてシカゴでの過去が彼らに重くのしかかることになります。「サンジェルマンの使節」として凱旋したバラード夫妻でしたが、その退場は全く異なる様相を呈することになったのです。

③第20章(サンジェルマン信託の実態)

AI:第20章「バラードの過去が再び姿を現す」は、シカゴでのバラード夫妻の公演に暗い影を落とす出来事について詳細に述べています。

バラード夫妻が築いた「I AM」天国にひとつの毒蛇が入り込みました。ただし、伝統的な物語のように女性を誘惑したわけではなく、シカゴ当局にバラード夫妻が市民に販売している"アップル・ソース"(「戯言」の意)を味見して調査するよう仕向けたようです。

特に、判事補佐官室がこの"アップル・ソース(戯言)"を味見し、自分たちだけでは独占できないと感じたようです。そして、レディ・バラードの"だから、何?"発言直後、補佐官がIAM天国の平和を乱し、バラードに出廷命令を公開して渡しました。

翌朝、シカゴの全ての新聞紙上で、この訴訟の大見出しが躍りました。

1938年10月14日、シカゴ・ヘラルド&エグザミナー紙は、「"グレート・アイアム"を女性が訴える」と2インチの大見出しを掲げ、バラードが召喚状を渡される写真とともに一面を割いて報じています。写真には、バラードがロビーで署名入りの本($2.05~3.00)を売る最中、信者たちが補佐官を止めようと取り囲む様子が写っています。

記事によると、「公認された使節」は「信者たちのパンデモニウム(修羅場)の最中に召喚状を渡された」そうです:

「シビック・オペラハウスのロビーで大荒れの場面となり、"グレート・アイアム・プレゼンス"の"公認された使節"ガイ・W・バラードに、10,906.55ドルの訴訟の召喚状が渡された。
バラードはオペラハウスのロビーで12人以上の信者に囲まれた状態でC__さんから召喚状を読み上げられた。
男女が叫び、補佐官をロビーから押し退けようとした。ほかの者はバラードの腕を掴み、引き離そうとした。C__さんは大声で召喚状を読み上げた。」

ここにバラード自身が「私の地上の巡礼は終わった。私はこの原子構造の中で延長された時間を過ごしているのだ。この人体が何をしても私の人生に記録されることはない」と公言していた場面が浮かびます。
しかし、彼自身の"I AM"天国で、彼自身の記録が読み上げられ記録されているのです。彼や取り巻きの信者たちが激しく祈祷やおまじないをしてみたところで、何も変わりませんでした。

その訴状には以下のように書かれていました。

「原告は1923年か1924年頃、被告ガイ・W・バラードに出会った。被告は神秘主義やオカルトの学問に詳しいと自己をアピールしていた。
お互いの関心から、原告は被告を信頼し、被告はその信頼に乗じ、生活費名目など様々な口実で借金を重ね、多額の金を原告から搾取した...」

この日のほとんどの新聞が、「マイティ・アイアム」ことバラードに対するこの訴訟の見出しと記事を載せました。

シカゴ・トリビューン紙は「グレート・アイアムが冷やかな神秘主義者に遭遇」
シカゴ・デイリー・ニューズ紙は「現世の補佐官が男を捕らえに神秘の領域に侵入」
シカゴ・デイリー・タイムズ紙は「"グレート・アイアム"が現金訴訟に直面」
シカゴ・アメリカン紙は「"アイアム"指導者に女性が1万ドル請求」
と題しています。

シカゴ・アメリカン紙の一部を引用します:
「原告のMiss___さんは、60歳前後の小柄な白髪の女性で、家政婦として働いている...彼女の生活の糧であるこの貯金を、バラードはカリフォルニアの"湖の金鉱"に投資するため預かり、それが"コットンウッド信託"と呼ばれる鉱山事業だと言った。

Miss___さんが6,775ドルをこの"マイティ・アイアム"に渡した後、バラードが町を離れたため、彼女には告発する金が残されていなかった。州検事局を訪れたが、バラードを逮捕するには保証金が必要だと言われた。彼女は次のように説明した。
"でも彼は私のお金を全部持っていってしまったので、保証金を払う金が残っていなかったの"

バラード夫妻は、ミルウォーキーまでの北岸地域で"マスター"として知られていたが、上流階級の間よりはむしろ使用人の間でだった。彼女は続ける。"彼には多くの北岸地域の使用人がフォロワーとして従っていた"」

新聞記者から、オペラハウスの集会に出席したことがあるかと聞かれると、彼女はこう答えた。
「いいえ!自分の気持ちを抑えられなくなって、その場で彼の暴露をしてしまいそうで怖かったの!」

バラードの祈祷文(ディクリー)には次のようなものがあります。

「いかなる形であれ、この仕事に意識的に反対するすべてのものは、自らを消滅させ、自らの因果を存在から消し去るように。永遠に!」

別の一節には、
「報道陣や外部の経路から、この仕事について何か虚偽の発言をするのを世界中の隅々まで永遠に防げ!」

とあります。

しかし、こうした祈祷文の力に関わらず、報道陣や新聞は黙り込むことはありませんでした。翌日には、バラードの「湖の金鉱」についてさらなる暴露がなされます。

1938年10月15日付のシカゴ・ヘラルド&エグザミナー紙の「金の湖詐欺の容疑でカルト指導者は信心を懇願」という見出しの記事から:

「...他にも多くの人が資金を投資していたことがわかっている。証券取引委員会によれば、投資家の損失は20万ドル(※現在の440万ドル=約6.8億円相当)、場合によっては50万ドルに上ると推定されている。カリフォルニアの同社の土地を調査に行った職員は、その土地の所有権が疑わしく、そこに投資された金額は5,000ドルを超えないと報告した。粗末な板造りの建物はあったが、鉱山機械らしきものは一切なかったという。」

記事はさらに続けます:

「調査員によれば、投資家たちは"その湖を排水すれば、シャベルでいくらでも貴金属をすくえる"と説明されていたそうだ。」

これが、ガイ・バラードと仲間たちが、信じやすい人々に売り付けていた「湖の金鉱」計画の実態でした。この出来事は10年以上前のことで、前章で述べた彼の山頂での金探しの試みに続くものでしたが、これは実際のところ、バラードの金鉱開発のセンセーショナルな経歴の始まりに過ぎなかったのです。

その後、彼は本当に金鉱づくりの名人となり、次々と新しく、より大規模な金鉱を製造するようになりました。一旦、金鉱づくりの鍬を手に取ってしまえば、その大仕事から逃げ出すことはできません。古い金鉱の不手際が目に付かぬよう、より新しく、大きく、より良い金鉱を次々と作り出さねばならないのです。

そのため驚くべきことではありませんが、数年後にはバラードの1の「湖の金鉱」は、3つの驚くべきコロラド州の「金鉱山」に花開いていました。バラードの著書の中で、偉大なるサンジェルマンがこれらについて語っています。

「この鉱石は、」サンジェルマンは第2の鉱山を指して言いました、「2000万ドル以上の価値の金を含んでいる。運営費用をはるかに上回る金だ。」(「The Magic Presence」p.40)

しかし不幸なことに、コロラド州鉱山局長は、サンジェルマンの「特許を得た」金鉱やバラードに預けられた「証書」については、かなり懐疑的なようです。1937年3月15日付のデンバー発の局長からの手紙にはこうあります。

ダニエル・レイボーンが所有するというコロラド州の驚くべき鉱山を私は知らず、ガイ・W・バラードの存在も知りません...私たちはコロラドやほかの州の"神秘の"鉱山について度々耳にしますが、人々は何年もそれを探し求めています。でも実在したものは一度も見たことがありません。それらは完全な詐欺だと思っています。」

この3つの驚くべき(が仮想の)金鉱は、その本の売り文句として一定の役割を果たした後、バラード夫妻は今度は全く新しい種類の金鉱づくりに着手しました。
アラディンとその魔法のランプの精さえ想像しなかったであろう金鉱です。

バラード夫妻は長年にわたり、一部の大都市の地下に「ガス層」が存在し、それが地震の原因になっていると聴衆に語ってきました。多くの心ひかれやすい人々はこの「ガス層」に怯え、自分を守るためにこのカルト集団に入信しました。バラード夫妻の「祈祷文(ディクリー)」だけがこれらの都市を完全な破壊から守ることができたのです。

これはカルト集団が常に行う、恐怖心を植え付けて心理的に従わせるやり方そのものでしたが、今回はさらに一歩進めて、人間の行動の別の原動力と組み合わせました。

その着想を最初に得たのは、バラード夫人でした。彼女は「アメリカを救う」ために、バラード夫妻が「いつ起きてもおかしくない」と言っていた地震から守る努力の中で、あの落ち着かない「ガス層」をすべて「純金」に変える画期的な考えを思いついたのです。

その運動に加わって、下水道ガスや、もっと深いところにあるその類のガスを、純粋な金に変えたいと思わない者はいないはずです。救われるだけでなく金持ちにもなれる、これ以上ない動機付けでしょう。そこで、レディ・バラード自ら「ガス変換のディクリー」を書き上げ、祝福され、金に執着するこの信者たちは、「アメリカを救う」という英雄的な努力の一環として、太平洋から大西洋までこのディクリーを叫び続けました。そして、すでにアメリカは地下に2兆ドル相当の金を埋蔵していることになっていました!

現在に至るまで、最新の報告によれば、I AM教徒たちはこの大規模な錬金術的な偉業を成し遂げることはできていないようです。指導者のレディ・バラードはいまだに地震の危険性について語っているからです。したがって、この「ガス」の脅威は現実のものとして存在し、I AM教徒たちの世界に常に恐怖心を抱かせ続けています。

バラード夫妻は金への憧れを糧に信者たちを引き付け続けていますが、常に新しい「金鉱山」に注目が向けられ、古い話題は避けられがちです。

シカゴでの「湖の金鉱」の古い事業の話が持ち上がった直後、バラードはロサンゼルスの聴衆に対して次のように語りました。

「インドには5つの偉大な山岳がある」と述べ、そのうちの1つの山を指して「この山にだけでも世界の借金を100倍返済できるほどの黄金が眠っている。私はそれが本当だと知っている」(1939年3月「VoiceoftheIAM」p.28)

しかしインドの黄金に溢れた山岳を強調しても、シカゴの新聞はバラードのかつての「湖の金鉱」計画をそう簡単には忘れませんでした。人々の関心をインドの遥か彼方の金の山に向けさせようとしましたが、この途方もない「湖の金鉱」は一度姿を現したために、多くの人々が生涯の貯金を失った過去の出来事として、より現実的に映ったのです。いずれにせよ、何らかの形で説明しなければならず、次の章でバラード夫妻がこれにどう答えたのかを見ていきましょう。

これが「ネサラ」や「繁栄プログラム」の原資とされるサンジェルマン信託の実態です。偽の金鉱山開発を謳った信用詐欺、あるいはそこから話題をそらすための燻製ニシンの虚偽、それがサンジェルマン信託です。

マルコスの金塊とマハルリカの伝説もそうでしたが、徳川埋蔵金からテンプル騎士団の財宝まで、人はほんの少しの事実から大きく夢をふくらませるものです。

サンジェルマン信託の場合、その核となるほんの少しの事実すらないように思えますが、その謎めいた曖昧さが、かえってネサラなど様々な「事実のカケラ」(「ネサラ法」は存在しないが、NESARAの提言は存在した)と結びつけるのに都合が良かったのかもしれません。

「サンジェルマン信託にも少なくとも徳川埋蔵金程度の事実は含まれているはずだ。全く根拠がなければ現在まで語り継がれないだろう。」と考える人もいるかもしれません。

そこで、この1930年代のアップル・ソースを1990年代に語り継いでいたエリザベス・クレア・プロフェットの講話の記録を見てみましょう。

第38巻 第17a号 - エリザベス・クレア・プロフェット - 1995年4月19日
1995年イースター・リトリート
特別な教え "ああ、もし私が彼らに伝えることができたなら!"
ダニエルとナダ・レイボーンのプロフィール

ダニエル・レイボーンとナダ・レイボーンの人生について私たちが知っていることの多くは、ゴッドフレ・レイ・キングの著書『The Magic Presence』から得たものです。 ゴッドフレ・レイ・キングはガイ・バラードのペンネームです。そしてロータス・レイ・キングは、彼の妻エドナ・バラードのペンネームです。1930年代、サンジェルマンはガイ・バラードとエドナ・バラードに接触し、彼らをメッセンジャーとして訓練しました。彼らを通して、彼はI AM活動を創設しました。 ゴッドフレがダニエル・レイボーンに初めて会ったのは、1930年の夏、デンバーのブラウン・パレス・ホテルでした。彼は『マジック・プレゼンス』にこう書いています: 「レイボーンに対する私の印象は非常に心地よいものであった。彼の態度全体が調和と優しさに満ちており、同時に私は、彼が名誉に対する鋭い感覚を持った強い人格の持ち主であると感じた。頭の形がよく、古典的な顔立ちで、鉄のような灰色の髪、澄んだ鋭い青灰色の目をしていた。彼は直立し、身長は180センチもあった。」

出会った翌日、ゴッドフレはダニエルに同行して、ダニエルの採掘場のひとつであるワイオミング州のダイヤモンドK牧場を訪れました。後にダニエルの別の採掘場を訪れたとき、ゴッドフレは「これほど立派な男たちのキャンプを見たことがない」と言ったのです。彼はこう書いています。「彼らの快適さと利便性のために、可能なことはすべて行われていた......レイボーンが部下たちにとても愛されていたことは、どこを見ても明らかだった。全体的な雰囲気は調和のとれた協力体制で、粗野で好ましくない要素はまったくなかった。」

ダイヤモンドK牧場で、ゴッドフレはダニエルの2人の子供、18歳の息子レックスと16歳の娘ナダに会いました。レックスとナダは素晴らしい歌声の持ち主で、ある晩、夕食後にゴッドフレのために歌を披露しました。その夜、ナダはゴッドフレに自分の母親のことを話しました。(ご存知のように、どちらのナダも第六光線のショーハンであるナダではありません)。
(中略)

私たちはI AM アクティビティの主な作品である『Unveiled Mysteries』、『The Magic Presence』、『The "I AM" Discourses』を読み、そしてアセンデッド・マスターたちがマークと私を通して与えてくれた教えに思いを馳せるとき、私たち自身が神の内なる法則と同化し、それを理解できるようになっていることに気きます。試されるのは、それらの法則を "驚くべき結果 "を伴って適用することです。これはここにいる誰もができることです。私たちはただ、やると決めるだけでいいのです。

 ナダはゴッドフレに言いました:「私が生まれて間もなく、私たちの最愛のマスター、聖ジェルマンが(母の)ところに来た。聖ジェルマンは、母がより高次の次元でやるべきことがあること、そして聖ジェルマンはレックスと私をいつもその偉大な、愛に満ちた、守護の慈しみの中に抱いていてくださることを説明されました......。父については、聖ジェルマンは、1年ほど前、聖ジェルマンが父のところに来るまで、(高次の法則について)告げられるほど十分に目覚めていなかったと言った。」

翌日の夕食後、ダニエル・レイボーンはゴッドフレ、レックス、ナダに会いました。彼は、その日の朝4時に聖ジェルマンに起こされ、少なくとも2時間は教えられたと話しました。聖ジェルマンは、自分がまもなくアセンションすることを明かしました。

ここにはサンジェルマンと何らかのコンタクトを持っていない人はいないでしょう。彼に対するあなた方の愛がそれを確立しているのです。日中も夜も、肉体を離れてマスターたちの安息の地へ魂の旅に出る準備をしている間、サンジェルマンに思いを寄せ、愛を向けることで、その結びつきを強めることができます。

考えてみてください。一心不乱に取り組めば、レイボーン夫妻のような祝福とイニシエーションを得ることができるのです。これが、彼らの物語が私たちにとって意味深い理由なのです。サンジェルマンはあなたを前進させるでしょう。しかし、あなたは物乞いのボウルを片手に来るのではなく、多くの生涯の奉仕の果実で高く積まれた大皿を持って来なければなりません。そう、本当に望むなら、マスターとの交わりを求め、見つけることができるのです。
1963年10月14日、アセンデッド・マスターのダニエル・レイボーンは、マーク・プロフェットを通して行った口述筆記の中で、アセンション前の聖ジェルマンとの接触が、どのように彼をスピリチュアルな道へと前進させたかを説明しました

聖ジェルマンと初めて接触したとき、彼は生き生きとした、生きている人間であり、偉大なアセンデッド・マスターであり、青い稲妻のような速さで大いなる宇宙のエーテルからやってきて、自分自身を知らしめ、感じさせることができる存在であることに気づいた。この偉大なマスターの存在感が私の中に溢れ、私は偉大な神性の前にいるという事実を完全に認識した。
しかし、この瞬間、私の魂を驚きで溢れさせているのは、サンジェルマンの存在の中に宿っているのと同じように、私の中の神も私に対して変容の願望を抱いているということである。

これは驚異的な言葉です。自分自身に当てはめてみましょう。あなたの中にいる神は、サン・ジェルマンと同じ変容の願望を抱いています。

この概念は、あなたとどんなアセンデッド・マスターとの間の距離を縮めます。あなたの心を打つ神の美しさを考えてみなさい。あなたの中で脈動している三重の炎は、あなたのディクリーと瞑想によって倍加されることを望んで躍動しているのです。

アセンデッド・マスター、ダニエル・レイボーンの口述を続けます:

[聖ジェルマンは)私に、アセンデッド・マスターの完全な身長を私にも与えるのは神の愛の驚異であることを知らしめた。彼は私に大きな信仰と勇気を抱かせ、ビジネスの世界や家庭の状況で多くの苦難に直面したとき、神の偉大な光がすべての状況を無事に切り抜けて、最終的にアセンションという贈り物を与えられるという希望を持たせてくれた。

これ以上の引用は必要ないでしょう。ずっとこんな調子です。マーク・プロフェットというのは、エリザベス・クレア・プロフェットの夫です。

チャーチ・ユニバーサル&トライアンファント(CUT)は、1975年にエリザベス・クレア・プロフェットによってアメリカで設立されたニューエイジの宗教団体である。モンタナ州ガーディナー近郊に本部を置き、20カ国以上に信徒を持つ。 神智学とI AMの影響を受けたこの教会は、1958年にマーク・L・プロフェットによって設立されたサミット・ライトハウスとして始まった。彼は、アセンデッド・マスターたちからのメッセージを人類に伝えるメッセンジャーであると主張した。1961年、彼はエリザベス・クレア・プロフェットと結婚し、彼女もまたメッセンジャーであると公表した。1965年、二人はコロラド・スプリングスに引っ越した。1975年、マークが亡くなり、エリザベスは組織を「普遍と勝利の教会」に改めた。預言者の予言はますます終末論的になり、核戦争が間近に迫っていると主張した。教会はモンタナ州のロイヤル・ティトン・ランチに共同体を設立し、地下に放射性降下物のシェルターを建設した。1990年3月、米国への核攻撃が間近に迫っているという預言者の発表を受けて、教会員はこれらのシェルターに身を隠した。1990年代に預言者がアルツハイマー病を患い始めると、教会の再編成が行われ、会員数が大幅に減少し、さまざまなグループが分裂した。

ダニエル・レイボーンというのは、ガイ・バラードの著書に出てくる、「金鉱山の所有者で、金の椅子(原子加速器)でアセンションした」とされる、おそらく、いや、ほぼ確実に架空のキャラクターでしょう。

これを実話だと思えますか?

マーク・プロフェットやエリザベス・クレア・プロフェットは、ガイ・バラードのファンタジックな著書を聖典のように扱い、そのまま鵜呑みし、便乗し、その登場人物である(架空の)アセンデッドマスターと「チャネリング」することで、さらに物語を紡いでいったのだということがわかります。

仮にマーク・プロフェットが病的な嘘つきや統合失調症ではなく、本当にアセンデッドマスター・ダニエル・レイボーンとチャネリングしていたのだとしたら、何らかの詐術的な霊的存在と交信していたことになります。案外、こちらの可能性も捨てきれないと思います。

そして最も可能性として低いのは、これらが真実であるということです。高尚な教えと表裏一体の、実のところ信者を惹きつけてきた彼らの予言や予告は、当時から、毎週、毎月、毎年、一つも実現せず、100年近く経っても実現していません。それが一番の証拠ではないでしょうか。SNS上では「私は3年も前から待っている」という人をよく見かけます。ある有名スピリチュアル出版社の社長は20~30年前から待っていると自慢しているそうです(「20年間それで商売してきた」という方が正直だと思いますが・・・)。

それでも、いつの時代も、人間の願望や確証バイアスを糧にし、少しずつバージョンアップしながら、このカルト信仰は生き延びてきました。おそらくアセンデッドマスターの教えや神智学の中核には真実のエッセンスがあるのでしょう。それはヒマラヤの仏教僧が語る宇宙観のようなもので、俗世の人々があまり興味を抱かないような真実です。あるいは遠い未来の黄金時代の到来の可能性を告げるものかもしれません。それを様々な嘘の糖衣で塗り固め、添加物まみれにし、より大衆の口に合うように、魅力的にして売り込むバラード夫妻のようなセールスマンが、いつの時代にも現れては消え、バトンを引き継いでいるのだと思います。

④第21~22章(サンジェルマンの神力)

AI:第21章「バラード夫妻がシカゴの訴訟にどう対応したか」を、要点を一切落とすことなく詳細に解説します。

この訴訟は、バラードの過去の「湖の金鉱」計画と関係があり、2人の独裁者にとって面目を失う予期せぬ出来事でした。シカゴでは、2件の起訴を取り下げさせようと工作員を動かしていました。原告2人にも接触して訴えを撤回させようとしたようで、実際に1938年7月に起訴は取り下げられています。そこで1938年10月のシカゴ公演は安全だと考えており、イリノイ州の時効法によりかつての借金は時効になると確信していたようです。

1938年5月初旬にデトロイトに滞在していた際、バラード夫妻はシカゴ滞在を心待ちにしていました。当時、シカゴの多くの信者がデトロイトに駆けつけ、使節夫妻に耳を傾けました。使節夫妻はまだシカゴには行けませんでした。そこで信者らにこう告げています。

「自由の女神(!)がおっしゃいます。"シカゴの愛する皆さん、この大勢でここに引き寄せられたのは、光の力と行動のおかげです(拍手)"」
「愛する皆さん、もう少し辛抱強くいてください。光の力がシカゴを一掃する時が間もなく訪れます(拍手)! 人類は、現れたこれらの偉大な存在の英知に従い、使節が何をどこで行うかを規制・支配することの重要性を理解すべきです!」(1938年6月「Voice of the 'I AM'」p.9)

そして、バラード夫妻と彼らの「光の力」は、華やかな凱旋でシカゴを「一掃」しました。しかしこの予期せぬ訴訟で虚飾が剥がれ、何とか窮地を乗り切らねばなりませんでした。そのやり方が以下に示されています。

翌夕、召喚状が渡され「信者の間でパンデモニウム(修羅場)が起きた」後、バラード夫妻は何らかの釈明をしようと試みました。シカゴ・ヘラルド&エグザミナー紙の「湖の金詐欺の容疑で指導者は信心を懇願」という記事から引用します。

「アメリカの皆さん」とレディ・バラードは舞台から呼びかけました。「何を聞いたり読んだりしても、マイティ・アイアム・プレゼンスとアセンデッドマスターの仕事は清らかで正直で真実です。どんな虚偽が言われ印刷されようとも、私たちは一銭も見返りを求めたことはなく、他の宗教や信仰から人々を引き離そうともしていません。地球全体に言います。バラード氏は生涯を通して不正や不名誉なことは一切していません!これからもしないでしょう!」

レディ・バラードはマイクをガイ・バラードに渡しました。

「ありがとう、愛する蓮の花よ!私たちに悪意を持つ者がいるなんて信じられません。私たちは自身には何も欲しいと言っていません。私はマスターだと主張したことは一度もありません。そう言った者は全て嘘つきです!」

これで問題は一件落着、と言えそうですが、ガイ・バラードほど自身を持ち上げる人間はいないかもしれません。ファザー・ディバインでさえ、信者に「神」と呼ばれるだけで、自らそう名乗ることはありません。控えめさを残しているのです。しかしバラードは「神なる偉大なる我らアイアム」として堂々と自らをたたえ、自身のセールストークを展開するのです!

以下のような控えめな自己主張があります:
彼は「不死の肉体に宿っている」(「The Magic Presence」p.390)。「宇宙のなにを恐れる必要もない」し、「何も彼の人生に刻まれることはない」(1935年8月の講演)。
彼は「自由な存在で、いつでも去れる」(1938年9月「Voice」p.11)。「地上には彼の代わりはいない」(1938年11月「Voice」p.13)。
彼は「ひたすら謙虚である」(1938年12月「Voice」p.6)。
「初めから一度も間違いを犯したことがない」(1937年2月「Voice」p.15)。
彼は「命じれ(ディクリーすれ)ば、ほとんど即座に叶う」(「A.M.D.」p.77)。でも彼とその妻エドナがいなければ「人類は地球から消え去っていた」(1938年1月7日「Group Letter」)。
そして最後に、信じられないかもしれませんが、彼は「生涯一銭も求めたことがない」(「A.M.L.」pp.391-392)。

ガイ・バラードがこの通りの存在なら、彼は「マスター」以上のものなのは間違いありません!バラードに「マスターだと15年前に主張した」と言われた者を、なぜ(控えめな言い方をするなら)「うそつき」と呼ぶのでしょうか?彼は今日でもかつてよりずっと偉大な存在と自己主張していませんか?

幸運なことに、シカゴでの訴訟とバラードの過去の金鉱との関係は、他の都市では大した宣伝もされませんでした。バラード夫妻は、信者にこれを「悪意ある攻撃」以外の何物でもないと思わせるよう全力を尽くしました。

訴訟の後に発行された機関誌では、バラード夫妻は運動の難局に奇跡の油を注ごうと試みています。シカゴでの訴訟には曖昧に言及しながら、記事の見出しを「私たちのアセンデッドマスター奇跡!」としています。

「私たちは、この混乱がシカゴのクラスに触れようとした際、すべての"アイアム"の学生が示した愛、忠誠心、動じない勇気、自制心、援助に対し、最深の永遠の愛と感謝の念を表したいと思います。

G.W.バラード氏は生涯を通して不正や不名誉なことは一切していませんし、今後もしないでしょう。私たちは誰からも何も求めたことはありません。一銭さえ、学生名簿さえ求めたことはありません。私たちをわずかでも知る者は、それが事実であることを知っています!

私たちはすべてを与え、何も求めませんでした...

私たち全員がこのシカゴのクラスで、巨大なアセンデッドマスターの奇跡を求めました...わずかな中傷や妨害からさえ勝ち抜くため...最近の出来事はまさにそうなりました...G.W.バラード氏、夫人」(1938年11月「Voice」pp.19-20)

しかし、バラード夫妻は「信者の間でのパンデモニウム」がどうして同時に「動じない勇気と自制心」になるのか、あるいは「混乱」がどのように「巨大な奇跡」に変わったのか説明していません。

奇跡は、学生がそのような言明を受け入れたことにあるのでしょう。他には奇跡はありませんでした。

シカゴでの危機は深刻で、バラード夫妻は全く新しい「アセンデッドマスター」、いや「レディマスター」を召喚せざるをえませんでした。彼女こそが「光の女神」だと言われています。

「彼女は地上にアセンデッドマスターの次元の扉を開いた」とバラードはシカゴの信徒に説明し、「世界史上かつてないことです(拍手)」と付け加えました(1938年11月「Voice」p.5)。

女神は紹介され、都合よくバラードの声帯を使って言いました。「もし最近あなたがたのクラスで起きた出来事が良いものでなかったなら、この使節が立って一言もなく光線を放てば、あの者たちはそのままの状態に固められていたでしょう。でも彼はそうしませんでした」(同p.10)

ですから、バラードが控えめにも「彼らをその場で止める能力」を発揮しなかったのは自制心の現れだったのです。興奮した信者たちの努力では補佐官を止められなかったのに。

バラードがひとり忘れて思わず力を解き放していたら、と思うと恐ろしいですね。だからこそ信者は「マイティ・アイアム」の庇護に走り、バラードの不興を買うようなことは決して口にしないのです。

女神は続けます。「同じ力が、欲するならばいつでも解き放たれる。人間や創造物で、それを止められるものはない...(同p.11)」

しかし補佐官にとって幸運なことに、この恐るべき力は発揮されませんでした。発砲で止められるのと、バラードの「光線」で止められるのとでは、いかなる尊厳ある捜査官でも前者を選ぶことでしょう。

女神もまた、これが奇跡だったと認めています。

「この出来事からは本当にアセンデッドマスターの奇跡が生まれました」と彼女は言います。「使節が十分に強くて落ち着いて、あの場に臨み、そうなることを許したことを喜ぶがよいでしょう。それによって長年シカゴにあった抵抗が永久に溶けて取り除かれたのです」(同p.11)

バラード夫妻の公式グループ報告書「Group Letter」1938年11月20日号には、シカゴの訴訟についての言及がたくさんあります。

「木曜の夜、愛するバラード氏が静かに立派なシカゴ・シビック会館の玄関ロビーで本に署名をしているところに、悪意ある攻撃がありました」

この「悪意ある攻撃」とは、補佐官がバラードに公式に召喚状を渡したことを指します。写真家たちもカメラを向けていました。実際の被害は報告されていません。「悪意ある攻撃」と表現するほどのことではありません。

「数分後」と公式報告書は続きます。「"アイアム訴訟について"と新聞売り子が叫ぶ声が聞こえました。まったく予期せぬことで、私たちは新聞を購入し、それを読んで大いに愉しみました...」

全知のサンジェルマンがいるくらいですから、どうしてこの出来事が「まったく予期せぬこと」だったのでしょう? そしてこの新聞記事を本当に「大いに愉しんだ」のでしょうか?

サンジェルマンはこの「奇跡の夜」に「ヨーロッパ出張」していたようで、翌日になってようやく悪意ある者たちと戦うため到着しました。

「アメリカで最も悪質な5人の黒魔術師が昨夜拘束されました!」と彼は拍手する聴衆に告げました。訴訟の理由についてはこう語りました。

「この訴えを起こした女は、何年か前に、まったく理由もなく使節たちに激怒したのです」

6,775ドルという金額は、「海で失われたスペインの金」や3つのコロラド金鉱を手にした裕福な「アセンデッドマスター」にとっては「まったく理由もない」ことかもしれません。しかし、それは一生働き貯めた貴重な貯金を失った年老いた女性にとっては大きな出来事です。

サンジェルマンは続けます。「彼女はその訴えが事実ではないことを知っています!彼女はこの使節が彼女のお金を受け取っていないことをよく知っています。私も知っています!

...昨夜あのロビーに現れた悪質な連中は、私を相手にしているのです。使節ではありません!私は常にタイミングを見計らっています。

あの記事を不運にも掲載した新聞社も、それに対する代償を払わねばなりません...今こそ、こうした事態を続ける者全てを破壊する時です...全国の新聞社に言っておきます。気を付けなさい!私はいつも全てを見守っており、時が来れば行動します」

偉大なるサンジェルマン自身からこのような公正な警告を受けた以上、私たちも新聞人になりたくはありません。シカゴの新聞人ならなおさらです。彼らには自らの無神経さに対する重大で避けられない結末を待つだけです。緊迫感がすごいことでしょう。

サンジェルマンはシカゴの報道陣や編集者への脅しに多くの時間を費やしましたが、それでも試練に耐えた「公認の使節」二人を賞賛する時間はありました。

「愛する皆さん」とサンジェルマンはシカゴの聴衆に語りかけました。「私が彼(バラード)と愛する蓮の花を、私の仕事の使節に選んだとき、私は彼らの有する全ての思考と感情を知っていました。彼らには不純な思いも不正な考えは一つもありません!(雷鳴の拍手)...この愛する使節が昨夜なした働きは、いつかアメリカ全土から祝福されることでしょう!(さらに雷鳴の拍手が起き、大観衆が立ち上がりました!)」(1938年11月20日「Group Letter」p.2)

以上が簡潔にサンジェルマンとアセンデッドマスターの公認を受けた使節バラード夫妻がシカゴの訴訟にどう対応したかです。

しかしシカゴで起きた「巨大なアセンデッドマスターの奇跡」は、当局をしてこの年老いた女性からの訴えを無効にさせるには影響力が及ばなかったようです。バラードの「湖の金鉱」に全財産を投じたこの女性の主張を、奇跡は解決できなかったのです。

しかし、裁判の11日前の1939年12月29日に、被告のガイ・バラードがこの訴えの原告に全面的に応じられなくなる出来事が起こりました。詳細は最終章でお話しします。

AI:第22章「サンジェルマンがどのようにヨーロッパから戦争を遠ざけたか」を詳しく解説します。

この章では、「アセンデッドマスターの奇跡」と他の感動的な出来事の歴史の中で、「世界の戦争実体」が消滅し、ヨーロッパから戦争を遠ざけたという同様に感動的な物語が語られています。

バラード文献によれば、この「戦争実体」とは黙示録の「獣」そのものです。バラード夫妻が「作用」を及ぼす前は、並外れた体躯を持つ類い稀な黒魔術師のようでした。

サンジェルマンによれば、この怪物の頭は「ニューヨークの上にあり」、「共産主義活動と大いに関係している」そうです(1938年8月「Voice」p.17)。
しかし、怪物の他の部位の正確な位置については曖昧ですが、「その体は欧州の上に横たわっている」ようです(「A.M.L.」p.468)。

長年、信者たちはこの心的な怪物に対するディクリーを絶やさず、それを溶かそうと試みてきました。しかし、効果があらわれたのは1938年夏のロサンゼルスでの「シュライン・クラス」の際のようです。

サンジェルマンはこのクラスで重大な発表をしました。

「愛する皆さん、」と彼は言いました。「この3年半、あなた方は戦争実体の溶解を求めるディクリーを捧げ続けてきました。それが始まりました!(熱烈な拍手)

このクラスが開かれた日に、偉大なる宇宙の光がふたたび解き放たれた時から始まったのです。ニューヨークの上にある頭、人間の弱さを見る目から始まりました。その目はもう何も見えません!(さらに熱烈な拍手)

世界の戦争実体の体の周りには、その実体へと確実に近づいていく力強い青い炎があります。

このクラスが終わる頃には、戦争実体は溶解されているだろうと私たちは望んでいます...ただ、この偉大なディクリーをたゆまず繰り返せばよいのです...

私は間もなくヨーロッパと東洋での戦争が終わると確信しています(熱烈な拍手)。」(1938年7月26日「Group Letter」p.1)

スペイン内戦と中国の侵略戦争の終結に関するこのサンジェルマンの前向きな発言は、1938年7月2日のものです。2日後の7月4日、信者が多くのディクリーを捧げた後、彼は怪物の溶解に驚異的な進展があったことを報告しました。

「愛する学生の皆さん、」と彼は言いました。「私は大きな励ましをお伝えします。ヨーロッパの戦争実体のおよそ半分が溶解されました!(熱烈な拍手)」(同「Group Letter」p.2)

サンジェルマンは、7月4日のアメリカ人による花火や爆竾が「戦争実体」の半分を溶かしたかどうかは言及しませんでしたが、関係があったのかもしれません。

そして「シュライン・クラス」の最終日、7月10日に、サンジェルマンはヨーロッパの混乱する外交の舞台から戻ってきて報告しました。

「光の学生の皆さん、今日は何世紀に渡る最高の喜びの知らせがあります。午前12時(現地時間)に、世界の戦争実体の最後の名残が消滅しました!」

「一瞬、聴衆は呪縛されたかのようでした。すぐに、その偉大さに打たれ、大観衆が一人の男のように立ち上がり、喜びの叫び声が渦巻き、絶えることがありませんでした。聖書に獣と呼ばれた世界の戦争実体は消滅したのです!」(同「Group Letter」p.3)

この「世界の戦争実体」の適時の破壊により、ヨーロッパやアジアでの敵対行為がすぐに終結すると思われたでしょう。しかし、そうはなりませんでした。かえってヨーロッパでは戦争への情熱が高まり、1938年9月後半のミュンヘンでのヒトラーとチェンバレンの歴史的な宥和会議という危機に発展しました。

それでもバラード夫妻はここでさえ、ヨーロッパを救ったと自身に責任を帰しています。次の巧妙な発言に注目してください。

「偉大なる宇宙の母、威厳ある自由の女神が最終夜に布告をしました...その日は1938年9月25日で、ヨーロッパの恐ろしい情勢が再び世界の大火災に発展しかねない瀬戸際でした。アセンデッドマスターたちはI AMの学生に、ヨーロッパの人々のために熱心な祈りを倍増するよう求めていました。私たちはそうしました。

全ての大規模な学生グループに電報が飛び交いました。私たちはかつてないほど行動を起こしました。昼夜を問わずに。

このシアトル・クラスの最終夜がこの瞬間に重なりました。偉大なる自由の女神は言いました。『私と喜びを共にしてください...ヨーロッパの不運な個人(ヒトラー)の破壊の試みは失敗に終わりました。これをサンジェルマンに大いに感謝してください。』(熱狂的な拍手、聴衆は立ち上がりました!)」(1938年10月12日「Group Letter」pp.2-3)

しかし、このような祈祷と「世界の戦争実体」の破壊にもかかわらず、ヨーロッパでの事実上の戦争は続き、血に塗れたスペインでは史上最悪の内戦が勃発していました。

ただ、1939年前半にはある種の小休止があったようで、新聞記事を読んでいたサンジェルマンは、1939年2月26日のオークランドクラスで「皆さんとともに喜びを共有できることでしょう。現状ではヨーロッパの情勢はコントロール下にあります」と発言する勇気を持ちました(1939年3月18日「Group Letter」p.3)。

残念ながら、サンジェルマンのこの軽はずみな発言とヨーロッパの平和は、わずか15日後にヒトラーがチェコスロバキアを占領し、まもなくムッソリーニがアルバニアを占領したことで裏切られました。

しかしこれだけではありません。この恐ろしい欺瞞はさらに続きます。

「世界の戦争実体」が消滅してから1年2か月後の1939年9月1日、ヒトラーがポーランドに進攻し、本格的なヨーロッパ大戦が勃発しました。

ヨーロッパで小規模な戦争さえ防げず、大戦勃発に至ってしまったこの事実が、バラード一味の学生たちにこの「偉大なる師」による時代の大いなる欺瞞を明らかにしたかと思えば、そうではありませんでした。

彼らはアメリカから戦争を遠ざけることに、夜昼を分かたず取り組み始めたのです。

実際、1939年12月31日のロサンゼルスでのラジオ演説において、バラード夫人は次のように述べています。

「私たちはアメリカを守るためにこれらのディクリーを1日18時間から20時間行ってきました。もし私たちがそうしていなかったら、アメリカはスペインと同じ戦争の混乱に陥っていたことでしょう。」

しかし、ヨーロッパ大戦の火種は次第に拡大し、ポーランド、デンマーク、ノルウェー、オランダ、ベルギー、そしてついにはフランスが最大の屈辱を味わうことになりました。

1940年6月10日前後、パリの門前で戦火が燃え広がり、ナチス戦車の猛攻を受けていた時、一体「サンジェルマン」と彼の率いる「アセンデッドマスターズ」はどこにいたのでしょうか。「地上のすべての軍隊を10人のアセンデッドマスターで一掃できる」(1937年11月「Voice」p.5)と自慢していた「偉大なる神の指導者」は?

「火薬の小さな塊(Little Dynamite)」こと「ロータス」、ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりとされたサンジェルマンの愛する子供(エドナ)は?1429年にフランスを救った本物のジャンヌ・ダルクのように、なぜ1940年にフランスを救うことができなかったのでしょうか?

「二度と火あぶりの処刑を受けることのない」この新しいジャンヌ(エドナ)は、豪華なホテルの部屋で控えめに黙っていて、愛するフランスが落ちた後、ただ愛するアメリカを「救う」ことに満足したのです。

「世界の戦争実体」は完全に死に絶えたというのに、今日ヨーロッパは歴史上最悪かつ最大規模の戦争に巻き込まれています。

彼らが「アメリカを救った」と主張することは、我々がますます現実的な脅威にさらされていることを考えれば、完全な狂気以外の何物でもありません。この人々は、彼ら自身の愚かな祈祷の虚構的な安全保障や防衛力に心を奪われ、自由への敵対勢力を無視したり軽視したりしています。

著者は、この生まれながらのアメリカ人の独裁者たちが、意識的であれ無意識的であれ、ヨーロッパやアジアの独裁者たちの手先となってしまったと指摘しています。

これは映画『ネサラを待ちわびて』で見たように、サンジェルマンが起きないと言っていたイラク戦争が2003年に起きたときと同じパターンです。

ネサラを待ちわびて
この現実逃避のロジック(屁理屈)は今でもよく目にします

時代を超えて同じことを繰り返している「サンジェルマン」とは本当に何者なんでしょうか?単に人々が都合よく利用している架空のキャラクターなのか、それとも逆に人間をからかって楽しんでいる霊的存在なのか?どちらにしても、決して良い存在ではないことは確かです。

⑤第23章(悪は1939年に排除された)

AI:第23章「Those Bad Black Magicians(邪悪な黒魔術師たち)」を詳しく解説します。

この章では、バラード夫妻がほぼ単独で、アメリカからすべての黒魔術師を追放したことが述べられています。もちろん、彼らは「アセンデッドマスター」と熱心な信者の支援を受けていましたが、この「サンジェルマンの公認された使節」がいなければ、黒魔術師の攻撃軍を無力化することはできなかったでしょう。

5年もの長きにわたり、バラード夫妻は真剣にアメリカとヨーロッパから黒魔術師を追放する活動に従事してきました。これらの曖昧な邪悪な存在の正確な数は明示されていませんが、「アセンデッドマスター」と50対50ぐらいの人数だったようです。

通常の手順は、黒魔術師を「縛る」か「引き離す」ことのようですが、強力な者は何度も現れ続けたため、時にはよく狙った「光線」で「消費」または「破壊」される必要がありました。

「サンジェルマン・アセンデッドマスター」は1938年9月3日のオークランドクラスで次のように語っています。「...あなた方の近くでは、私の真の活動を装った活動が秘かに広まっています...この活動に手を染めている黒魔術師は、私になりすまそうとしています。」(1938年10月「Voice」p.30)

自分になりすました邪悪な黒魔術師がいたことは確かに「サンジェルマン」を落胆させ、評判にも傷がついたことでしょう!

さらに、信者が「サンジェルマン」を呼び出した時、黒魔術師の「サンジェルマン」なのかバラードの「サンジェルマン」なのか、どうやって見分けられるのでしょうか?

したがって、長年にわたりバラード夫妻と「アセンデッドマスター」たちが黒魔術師を除去しようとしていたのも無理はありません。

しかし、彼らを殺すなり除去する方法には困難がありました。「偉大なるアストレア」自身が「これらの者は常に肉体を持っている!」(「A.M.L.」p.139)と言っているからです。

確かにこれは問題を複雑にします。なぜなら肉体を持つこれらの悪人を殺したり「除去」したりするのは、裁判なしでは国内法に違反する可能性があるからです。

しかしながら、これらのバラードの「マスター」たちは、アメリカ憲法が宣誓した犯罪者にさえ公正な裁判を保証していることを認識していないか無視したうえで、何百人もの黒魔術師を「除去」または「消費」したと報告されています。

法の裁定が執行される時でさえ、政府は合法的な個人を任命してその任に当たらせています。「アセンデッドマスター」を含むその他の者による殺害は、政府から疎んじられ、その罰則は重いものです。

いずれにせよ、肉体を持つ黒魔術師を大量に除去することの法的地位がどうあれ、バラード夫妻と彼らの「サンジェルマン」はこれらの悪人を排除することに決めました。

そこで、全国各地のクラスで、黒魔術師の「縛り付け」、「拘束」、「消費」、「地球の大気圏からの排除」など、善良な市民への危害を除去した最新の結果を、拍手喝采する学生たちに報告しました。

ある時は1人、また別の時は5人、さらには同時に9人が排除されたと報告されたこともあり、これがアメリカでの最高記録のようです。

ヨーロッパでは当然ながら記録は上がり、ある日に30人も除去されたそうです。

こうして、黒魔術師たちは徐々にですが確実に減らされていき、ついにはある記念すべき日のワシントンD.C.のクラス(かつてガイ・バラードが「ジョージ・ワシントン」として働いていた場所)で、「サンジェルマン」が「アメリカにいた黒魔術師のうち12人を除いて全員が拘束され排除された」という喜ばしい知らせを伝えました(1938年12月20日「Group Letter」p.1)。

かつてアメリカで強大な勢力を誇った黒魔術師の軍勢は、ほんの一握りまで減らされたのです!

このうれしい知らせに対し、聴衆は熱狂しました。公式の報告書は「我々は立ち上がり、激しい拍手と喜びの歓声を上げた」と記されています。

しかしアセンデッドマスターは中途半端な成果には満足しません。散り散りになった黒魔術師の軍勢は完全に殲滅されなければなりませんでした。

「魔女を生かしてはならない」(出エジプト記22:18)という言葉から着想を得たのかもしれません。この言葉は、同様に嫌わしい「黒魔術師」にも等しく当てはまるものです。

そこで「祈祷の学生たち」は、ほぼ勝利が見えた中で、残りの12人を「祈る」作業に、以前にも増して熱心に力を注ぎました。

自由の都市であるフィラデルフィアで、またしても重要な節目を迎えました。

「青い稲妻の剣」を持つ大天使ミカエル自身が、1938年11月15日に「残りの12人のうち5人が拘束され排除された。残り7人となった」と報告しました(1938年12月30日「Group Letter」p.1)。

しかし最も効果的な一撃が加えられたのは、小さな老舗の町ニューヨークでした。そして適切にも、「サンジェルマン」がその喜びを伝える栄誉を得ました。

「賛美すべきことです!」彼は喜びに酔ったような少年のように言いました。「アメリカに残っていた7人の黒魔術師が捕らえられたのです!」(同上)

公式報告によると、この発表の効果は物凄いものだったそうです。

「聴衆は飛び上がり、激しい拍手の渦が巻き起こりました。それはずっと続きました!...二度とアメリカでは黒魔術師が活動することはないのです。」

しかしながら、このようにアメリカでの勝利が重ねられた一方で、世界の他の地域ではまだ黒魔術師が活動していることを学生たちに警告されました。そのため、決して祈りを緩めてはならないと促されました。

したがって、これらの最後に残った外国人黒魔術師を力強く排除した報告が後に寄せられたのも驚くべきことではありません。

オークランドクラスの公式報告を引用します。

「クラスが始まった時、地上に残っていた黒魔術師は主にヨーロッパに36人いました。

私たちはこれまで以上に、偉大なる存在と光の女神に呼びかけ、クラス終了までにこれらすべての悪趣味な物体を捕らえ排除することを決意しました。

ある夜、サンジェルマンが6人を残して他はすべて排除されたと言ったのを喜びました!

...私たちは再び祈りの行動を起こしました。

そして2日前、光の女神は1人を残して他はすべて排除されたと言いました。この最後の1人は、青い炎の壁に囲まれ、そこから抜け出すことはできないとのことでした...」

このように「巣に閉じ込められた」状態となり、地上で最後に残った最も手強い黒魔術師の運命は尽きたかに見えました。

そして確かに、クラスの最終夜の2日後、予定どおり偉大なる「光の女神」が現れ、この巣に閉じ込められた最後の黒魔術師が完全に「地球から引き離された」と報告しました。

「私たちは飛び上がり」勝利の公式報告は続きます。「雄々しい喝采がムニシパル会館に沸き起こりました。それはずっと続きました。」(1939年3月18日「Group Letter」pp.1-2)

このように、この最も頑強な黒魔術師をはじめ、国内外のすべての黒魔術師が排除または駆逐されたので、地球はより良い住処となったと思うでしょう

しかしそうではありませんでした。戦争の噂に続き、紛争、疫病、洪水、ハリケーン、大惨事、そして大空爆が私たちの運命となったのです。

しかし、これらの黒魔術師の排除にもかかわらず、素晴らしい「ディクリー」の朗唱は衰えることなく続けられています。なぜなら、この世界を「偉大なるI AM」の住処に適したものとするために、学生たちにはまだ成し遂げるべきことが残されているようです。

この章も読んでいて頭が痛くなってきました。「悪の総大将は排除された」「レプティリアンは排除された」「カバールは大量逮捕されて処刑された」ここ数年、私たちはこういった言葉を幾度も耳にし、明日こそは、来週、来月、来年こそはよりよい世界になるのだろう、と淡い期待を抱いてきました。そういった話が出るたびに祝福し合う人たちの姿もたくさん目にしてきました。しかし、第二次世界大戦が勃発する前に、すでに同じことが祝福されていたのです。

皆さんは、今回ばかりは違う、今度こそは本当だと自信を持って言えますか?言えるとしたら、それは本当に素晴らしいことだと思います。

⑥第24章(災厄の前触れ)

AI:この章では、ガイ・バラードとエドナ・バラードが、自らを「サンジェルマン(聖ジャーメイン)とその高次の存在からの使節」と位置づけ、様々な都市を回って活動していた様子が描かれています。彼らは各地で、その都市が破壊の危機に瀕していると恐れをあおり、「マイティI AM」運動に参加するよう人々を説得しようとしていました。

具体的には、高次の存在やバラード夫婦自身がその都市を救っているため、信者たちが「ディクリーの軍団」に加わり、高次の存在にディクリーを叫ばなければ、ガス帯、津波、ロシアからの破壊的光線などによって都市が破壊されると脅しをかけていたのです。さらに、ワシントン大統領の有名な幻視の話まで持ち出し、第3の大きな危機が全米に訪れようとしており、もしそうなれば人類はほとんど滅亡すると恐れをあおっていました。

このように、バラード夫婦は架空の危機や災害を想定し、恐怖心理を巧みに利用することで、信者たちに「マイティI AM」運動への参加を促そうとしていたのです。彼らの活動は、単なる虚構の危機やデマを流布するだけでなく、人々の心理に働きかけて自らの運動に取り込もうとする、卑劣な手口だったと言えます。

prompt:「ワシントン大統領の有名な幻視の話」とは何ですか?

AI:この章の中では、ワシントン大統領の幻視の話について詳しい説明はありませんでした。しかし、以下のように簡単に言及されています。

バラード夫婦は、ある99歳の老人がワシントン大統領から聞いたという「ワシントン大統領の幻視」と題された話を手に入れました。その内容は、「共和国に3つの大きな危機が訪れ、最も恐ろしいのが3番目で、しかし神的な助けがあるだろう」というものでした。

バラード夫婦はこの話を利用して、第3の危機が現在訪れようとしており、もしそうなれば人類はほとんど滅亡すると恐れをあおり、人々に「マイティI AM」運動への参加を促そうとしたようです。

つまり、この幻視の話の詳細な内容は述べられていませんが、バラード夫婦がそれを引用することで、架空の危機感を煽り、自らの運動への参加を求めた手段の一つとして使われていたということがわかります。

補足:ジョージ・ワシントンの予言的ヴィジョン

ワシントン大統領の幻視の話について以下のファクトチェック・サイトから補足します。

"ワシントンの幻視"は、1859年に99歳のアンソニー・シャーマンの回想録として発表された物語である。彼は、1777年の冬にジョージ・ワシントンの軍隊とともにヴァレー・フォージにいたはずであり、ワシントンがある将校に、天使がアメリカについての予言的な幻視を彼に現したという話を耳にした。その後150年以上の歳月が流れたため、この物語の起源と目的は曖昧にされ、現在この物語に出会う多くの人々は、ワシントンの死後長い年月を経て政治的な目的のために創作された架空の物語ではなく、ワシントンの生涯で起こった事件の真実の記録であると信じるに至っている:

また別のサイトでもこう言われています。

多くの人がこの話は本物だと信じているが、ほとんどの歴史家は、ジョージ・ワシントンが桜の木を切り倒したという話と同じような伝説だと考えている。歴史家は、天使の幻視の話はワシントンの存命中には知られていなかったと指摘する。この話は、多くの有名なアメリカ人についての架空の「夢」物語を書いたチャールズ・アレクサンダー(1836-1927)の著作で初めて発見された。1859年、ジョージ・ワシントンの側近であったというアンソニー・シャーマンという99歳の老人が、アレクサンダーにそのことを打ち明けた。1880年の『ナショナル・トリビューン』紙には、ヴァレー・フォージでの「ワシントンの幻視」を伝える記事が掲載された。この記事は1950年12月21日付の『Stars and Stripes』紙に再掲載された。

この「幻視」の直接の証言者として挙げられているアンソニー・シャーマンは、大陸軍の兵士であった。しかし、彼が書いた年金申請書によると、彼は1777年末にベネディクト・アーノルドの指揮下でサラトガにおり、モンマスの戦いの直前の1778年にニュージャージーで本隊に合流しただけだと述べている。

そして実際にチャールズ・アレクサンダーが書いた「ワシントンの幻視」の内容が以下です:

私がアンソニー・シャーマンを最後に見たのは、1859年7月4日、独立広場でのことだった。そのとき彼は99歳で、衰弱しきっていた。しかし、老齢にもかかわらず、彼の薄れかけた目は、家に帰される前にもう一度眺めに来たと言う独立記念館を見て、再び輝きを取り戻した。

「今、何時ですか?」彼は震える目を尖塔の時計に向け、震える手でその時計を陰にしようとした。「昔ほどよく見えないんだ」。

「3時半だ」。

「さあ、ホールに入りましょう。ワシントンの生涯にまつわる、私以外には誰も知らない出来事をお話ししましょう。もしあなたが生きていれば、やがてそれが証明されるのを見ることになるでしょう。私は迷信家ではありません。しかし、あなたはそれが検証されるのを目にするでしょう」。

ビジター・ルームに到着した。この部屋には、わが国初期の神聖な遺物が保存されている。 私たちは古い木製のベンチに腰掛け、由緒ある同伴者から次のような奇妙な話を聞いた。現在のわが国の国情の特殊性から、私はこれを世に問うことにした。できるだけ彼の言葉をそのまま引用する。

(アンソニー・シャーマン:)「植民地の独立を主張するわが議会の大胆な行動が旧世界で知られるようになったとき、われわれは愚かで僭越な反逆者であり、英国の擲弾兵がすぐに手なずけて服従させるだろうと笑われ、嘲笑されました。しかし、私たちは臆することなく、私たちが言ったことを実行する準備をしたのです。熾烈な衝突が訪れ、世界はその結果を知っています。現在の世代にとって、1776年当時のことを話したり書いたりするのは簡単で楽しいことでしょうが、あの恐ろしい日々の試練や苦しみはほとんど知らないし、想像もできないでしょう。そして、私が大いに恐れていることがひとつあります。それは、アメリカ国民が自由の恩恵を正しく理解していないということです。党派精神は年々強くなっており、これを阻止しなければ、遠からず共和国の崇高な構造を掘り崩し、廃墟へと転落させるでしょう。しかし、話を急ぎましょう。

独立戦争が始まって以来、われわれは幸不幸のあらゆる局面を経験しました。最も暗かったのは、ワシントンが何度かの敗北の後、1777年の冬を過ごすことを決意してバレー・フォージに退却したときだったと思います。私は、親愛なる司令官が兵士の状態について機密の将校と会話しているとき、その疲れた頬を涙が伝うのをよく見たものです。ワシントンが雑木林に行って祈ったという話を聞いたことがあるでしょう。そう、それは事実であるだけでなく、彼はまた、援助と慰めを求めてひそかに神に祈っていたのです。その神の摂理によってのみ、あの暗い苦難の日々を無事に乗り切ることができたのです。

ある日、よく覚えているのですが、葉の落ちた木々の間を冷たい風がヒューヒューと吹き抜け、空は雲ひとつなく、太陽は明るく輝いていたにもかかわらず、彼は午後のほとんどずっと一人で宿舎にいました。彼が出てきたとき、私は彼の顔がいつもより青ざめているのに気づきました。彼は、何か普通以上に重要なことを考えているようでした。夕方過ぎに戻ると、彼は命令係を先ほど言った将校の宿舎に派遣しました。約1時間の予備会話の後、ワシントンは、独特な奇妙な威厳のある眼差しで彼を見つめながら、その日起こった出来事を語りました:
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(ワシントン:)「不安のせいなのか何なのかわからないが、今日の午後、派遣状を書いていると、何かが私の心をかき乱した。見上げると、私の真向かいに、ひときわ美しい女性が立っていた。誰も立ち入らないようにと厳命していたのに、あまりの驚きに、その訪問の原因を尋ねる言葉を見つけるまでしばらく時間がかかった。2度目、3度目、そして4度目も質問を繰り返したが、目をわずかに上げただけで、謎めいた訪問者からは何の答えも返ってこなかった。このとき私は、不思議な感覚が全身に広がっていくのを感じていた。私は立ち上がろうとしたが、目の前の存在の釘付けにされたような視線が、意思を不可能にした。もう一度彼女に話しかけようとしたが、私の舌は無力になっていた。思考そのものが麻痺してしまったのだ。神秘的で、強力で、抗いがたい新たな影響が私を支配した。私にできることは、未知の訪問者をじっと、ぼんやりと見つめることだけだった。次第に周囲の雰囲気が感覚に満たされ、光り輝くようになった。神秘的な訪問者自身はより軽やかで、しかも私の視界には以前よりもはっきりと映るようになった。私は今、死んでいくような、いや、むしろ、私が時々想像するような、溶解に伴う感覚を経験し始めた。考えることも、理性で考えることも、動くこともできなかった。ただ、相手をぼんやりと見つめることだけを意識していた。

やがて私は、『共和国の息子よ、見て学びなさい 』という声を聞いた。同時に、私の訪問者は彼女の腕と人差し指を東に向かって伸ばした。すると私は、少し離れたところに重く白い蒸気が、折り重なるように立ち上っているのを見た。それが次第に消え、私は不思議な光景を目にした。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、そしてアメリカ。ヨーロッパとアメリカの間には大西洋のうねりがあり、アジアとアメリカの間には太平洋がある。

『共和国の息子よ、』前と同じ神秘的な声がした。『見て学びなさい』。

そのとき私は、天使のような、暗い影のような存在が、ヨーロッパとアメリカの間に立っている、いやむしろ宙に浮かんでいるのを見た。両手のくぼみに海から水を浸し、右手でアメリカに水をかけ、左手でヨーロッパに水をかけた。するとすぐに、それぞれの国から暗雲が発生し、海の真ん中で合流した。しばらくの間、その雲は静止したままであったが、その後ゆっくりと西に移動し、アメリカをその濁ったひだで包み込んだ。鋭い稲妻の閃光が、時折、アメリカ全土を照らし出し、私はアメリカ国民の悲痛なうめき声と叫び声を聞いた。

天使は二度目に海から水を汲み上げ、前と同じように水を撒いた。暗い雲は海へと引き戻され、その波間に沈んで見えなくなった。三度目に、私は不思議な声を聞いた:

『共和国の子よ、見て学びなさい。』

アメリカ大陸に目をやると、村、町、都市が次々と生まれ、大西洋から太平洋まで、陸地全体に点在するようになった。私はまた、神秘的な声を聞いた:

『共和国の息子よ、100年の終わり(世紀末)がやってくる。見て学びなさい。』

そしてアフリカから、不吉な妖怪が我々の土地に近づいてくるのが見えた。それは後者のすべての村、町、都市の上空をゆっくりと、そして重々しく飛び回った。私が見続けていると、明るい天使が見えた。その眉の上には光の冠があり、その上にUNION(連合)の文字が見えた。明るい天使はアメリカの国旗を持ち、分断された国家の間に置き、こう言った。:

『あなたがたは同胞であることを忘れるな。』

即座に、住民たちは武器を捨て、再び友人となり、国の旗の周りに団結した。そしてまた、私は不思議な声を聞いた:

『共和国の子よ、第二の危機は去った。見て学びなさい。』

そして私は、アメリカの村、町、都市がその規模と数を増し、ついには大西洋から太平洋までの全土を覆い尽くし、その住民が天の星や海辺の砂のように無数になるのを見た。そしてまた、私は不思議な声を聞いた:

『共和国の息子よ、100年の終わりがやってくる。見て学びなさい。』

このとき、暗い影のような天使がラッパを口に当て、3つの音を吹き鳴らした。そして、海から水を汲み上げ、ヨーロッパ、アジア、アフリカに撒き散らした。

そして、私の目は恐ろしい光景を見た。これらの国々から、厚く黒い雲が発生し、それらはすぐに一つになった。そして、この塊の全体に暗赤色の光が輝き、その光によって、武装した男たちの大群が、雲とともに移動しながら、陸路で行進し、海路でアメリカに向かって航海しているのが見えた。そして私は、これらの大軍が国全体を荒廃させ、私が見ていた村や町や都市を略奪し、焼き払うのをおぼろげに見た。大砲の轟音、剣のぶつかり合い、死闘を繰り広げる何百万もの人々の叫び声や叫び声に耳を傾けていると、私は再び不思議な声を聞いた:

『共和国の子よ、見て学びなさい。』

その声が止むと、影の天使は最後に海から水を汲み上げ、アメリカに振りかけた。たちまち暗雲は、それがもたらした軍勢とともに後退し、土地の住民を勝利に導いた。そして私は再び、村や町や都市が、以前あった場所に生じているのを見た。明るい天使は、持ってきた紺碧の旗をそれらの真ん中に立て、大声で住民に叫んだ:

『星々が残り、天が大地に露を降らせる限り、共和国は長く続くであろう。』

そして、彼がUNIONの文字が燃え盛る王冠を眉間から取り、旗の上に置くと、民衆はひざまずいて「アーメン」と言った。

その光景は瞬時に消え入り、溶け始めた。そして、最初に見た、立ち昇り、巻き上がる白い蒸気以外には何も見えなくなった。ついにはこれも消え、私は再び謎の訪問者を見つめている自分に気がついた。彼女は、前に聞いたのと同じ不思議な声で言った:

『共和国の息子よ、あなたが見たものはこう解釈できます。共和国には3つの危機が訪れるでしょう。最も恐ろしいのは第二の危機で、これを過ぎれば、全世界が束になっても共和国に勝つことはできないでしょう。共和国の子供たちには皆、自分の神、自分の土地、そして連合のために生きることを学ぼせましょう。』

この言葉とともに、その姿は消えた。私は席から立ち上がり、合衆国共和国の誕生、進歩、運命を見せつけられたような気がした。」
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『UNION(連合)には力があり、DISUNION(分裂)には破滅がある。』

「友よ、」老練な語り手はこう締めくくった、 「それがワシントンの口から私が聞いた言葉です。アメリカはこの言葉によって利益を得ることができるでしょう。アメリカに永遠に忘れさせないようにしましょう。連合には力があり、分裂には破滅があるのです」。

インディアナ大学『WASHINGTON'S VISION.
BY WESLEY BRADSHAW.

これに関する先程のファクトチェック・サイト、Snopesの解説が以下です:

『ワシントンの幻視』の物語は、南北戦争の北軍退役軍人のための定期刊行物『兵士の棺』を発行していたフィラデルフィアのジャーナリスト、チャールズ・ウェズリー・アレクサンダー(1836-1927)によって書かれた。「ウェズリー・ブラッドショー」というペンネームで執筆していたアレクサンダーは、アメリカの歴史的人物を主人公にした架空の「ヴィジョン」または「夢」の作品をいくつか執筆し、南北戦争中にさまざまな新聞に掲載されたが、これが後に『兵士の棺』誌の広告で販売されることになった。実在のチャールズ・アレクサンダーと偽名の「ウェスリー・ブラッドショー」の間に人為的な隔たりがあることで、前者は後者の作品を恥ずかしげもなく賞賛することができた。

『ワシントンの幻視』の意味は、アレクサンダーの同時代の読者には明らかだった。1861年4月(南北戦争勃発時)に初めて出版され、「ユニオン」と「共和国」への言及に満ちたこの作品は、アメリカ独立戦争の暗黒の時代にワシントンが「援助と慰めを求めて密かに神に」祈り、天使の訪問を受けたワシントンが、勝利したアメリカ合衆国の幻影を見せられたというもので、アメリカが革命以来最大の危機(内戦は、共和国の存続を脅かす闘争で、国の半分ともう半分が対立していた)に直面していたユニオニスト(※連邦主義者◆アメリカの南北戦争時に北部の連邦政府を支持した人)にとって、明白な寓話であった。

戦争中、アレクサンダーは歴史上の人物や現代のアメリカ人(エイブラハム・リンカーン、ジェファーソン・デイビス、ユリシーズ・S・グラントなど)を主人公にした同様の小冊子をいくつか執筆した。その中の『マクレラン将軍の夢』(1862-03-08)は、北軍の総司令官であったマクレラン将軍が机の上で眠り込んだところ、ジョージ・ワシントンの幻覚によって目覚め、将軍が持ち場で眠っていたことを諌め、反乱軍の秘密計画を明かし、ワシントンD.C.が南軍の手に落ちるのを防ぐため、マクレラン将軍に迅速に行動するよう促したという内容であった。アレクサンダーは、超自然的な力を持つ北軍の女性兵士の話や、南軍側で戦った悪魔のようなイギリス人女性の話など、さらに多くの空想的な物語も発表した。

1917年の『アメリカ心霊研究協会雑誌』は、『ワシントンの幻視』と『マクレラン将軍の夢』についてこう述べている:

「私たちには、夢そのものを前にした発言が、後者(『マクレラン将軍の夢』)が愛国的な目的のために書かれた文学作品であることを明白に示唆しているように思われた。これは、ウェズリー・ブラッドショーの筆によるもので、『ワシントンの幻視』の伴侶としてふさわしいものである。このスケッチは、同じ著者によって、わが国が困難な状況に陥った当初に書かれたもので、マスコミによって広くコピーされ、エドワード・エヴェレット議員(※1862年から1865年までハーバード大学監督委員会の委員だった)によって、「祖国を愛するすべての人々に、非常に重要な教訓を与えてくれる」と称賛された。ここには、この「夢」が本物であるとする試みはない。これ(『マクレラン将軍の夢』)は、その少し前にワシントンが見たとされる夢やビジョンについて別の"スケッチ"(『ワシントンの幻視』)を書いていた紳士が書いた"スケッチ"である。」

(アンソニー・シャーマンという将校は大陸軍に所属していたが、彼は1777年末にベネディクト・アーノルドの指揮下でサラトガにいたため、1777-78年の冬にヴァレー・フォージにいたワシントン軍にはいなかった。だから、アレクサンダーが架空の語り手の名前にこの呼称を選んだのは単なる偶然だろう。)

アメリカは決して外敵に征服されることはないが、自国民の失敗によってのみ崩壊させられるというアレクサンダーの表現は、2001年、9月11日の事件後、愛国心の高揚を必要とするアメリカ人の間で再び広まった。それは、尊敬するアメリカの歴史上の人物が実際に語った考えを彷彿とさせる。: エイブラハム・リンカーンが1838年1月27日、イリノイ州スプリングフィールドのYoung Men's Lyceumで行った演説である:

どの時点で危険の到来を予期するか。どのような手段で危険から身を守ろうか。- 大西洋を横断する軍事的巨人が大海原を踏みしめ、われわれを一撃で粉砕するとでも思っているのだろうか。決してそんなことはない!- ヨーロッパ、アジア、アフリカの軍隊をすべて合わせても、地球上のすべての財宝(わが国のものを除く)を軍用箱に収めても、ブオナパルトを司令官にしても、1000年の試練において、力ずくでオハイオ州から酒を奪い取ることも、ブルーリッジに足跡をつけることもできないだろう。では、どの時点で危険の接近が予想されるのか。私はこう答える。もし危険が私たちに到達するとすれば、それは私たちの内部で生じるに違いない。外国からやって来ることはありえない。もし破滅がわれわれの運命であるならば、われわれ自身がその創造者であり、完成者であるに違いない。自由人の国家として、我々はあらゆる時を生き抜かなければならない。

この「ワシントンの幻視」とよく似た話をETコンタクトの文脈で見た記憶があり、自分の記事を検索してみたところ、これだとわかりました:

コズミック・エージェンシーは銀河連邦の実像を伝えるタイゲタ人の代替メディアなのか?パート6~アンケート編:あなたはどう想いますか?~

しかし、ここでのスワルーの話はかなりいい加減で不正確です。「1775年」は1777年の間違いですし、「バージニア州」はペンシルベニア州(バレー・フォージ)の間違いです。さらに、独立戦争の時にワシントンが渡ったのはデラウェア川であって、「ポトマック川」ではありません。しかも、川を渡ったのは「森の中で起きた事件」(1777年の冬)の1年前の1776年の冬であり、時系列も逆です。

トレントンの戦い

ポトマック川が関係あるとしたら、1861年の南北戦争の文脈においてです。

アメリカ南北戦争 写真特集

こういった間違いや情報の錯綜は、質の低いAIチャット・ボットで起きることもありますが、人間がうろ覚えで話している時にも起きることであり、判断が難しいところです。ETや霊的存在も例外ではないということでしょうか?「スワルー」の実態が何であれ、情報の信憑性は疑ってかかった方が良いことは確かです。

ただ、ファクトチェックのSnopesにも不審な点がひとつあります。原文ではワシントンにヴィジョンを見せた謎の訪問者が「美しい女性」であるとはっきり書かれているのですが、Snopesの記事内の引用文では「美しい存在」と改変され、性別が隠されているのです。

原文では「ひときわ美しい女性」となっている
ファクトチェックのSnopesでは「ひときわ美しい存在(ビーイング)」に変わっている
原文「私の訪問者は彼女の腕と人差し指を東に向かって伸ばした。」
Snopesの引用「私の訪問者は腕を東に向かって伸ばした。」とあり、「彼女の」という代名詞まで削るという徹底ぶり

この改変をしたのはSnopesではなく、Snopesの引用元によるものなのかもしれませんが、どちらにせよ、この改変の意図は謎であり、不審な点です。

Snopes(あるいはその引用元)がワシントンにヴィジョンを見せた存在を意図的にぼやかしているのに対して、スワルーが「ノルディック(ET)の女性」だと言い切っていたのは少しだけ興味深いところです。

結局のところ、「ワシントンの幻視」の話の真偽については、創作であるという意見が優勢ではあるのの、伝聞の伝聞であるという性質上、本当であったとしても、元の話がすべて正確に伝わっている可能性は低く、多少の情報の誤差は生じるはずです。大部分が創作であっても、部分的な真実が含まれている可能性は完全に否定できていないように見えます。

私自身も、99歳の老人があんなに言葉数多く、饒舌に話がきるとはといてい思えないのですが、一方で現実に今のアメリカの状況が「ワシントンの幻視」の警告とよく符合しているのはなぜだろうと不思議に思います。

さて、ここまででこの記事も4万字を超えてしまいました。このペースでいくと前編で予告した「Qとの関連性」について触れることができなくなってしまうので、第25章から第29章はごく簡単な概要だけにして、問題の第30章に飛ぶことにします。

⑦第25~29章(ファシズムの傾向)

AI:第25章は、バラード教団の性に関する歪んだ見解と極端な教えが、信者たちの間で離婚や不幸をもたらし、非信者にも広範な影響を与えていることを指摘しています。主な内容は以下の通りです。

- バラード教団は性行為を生殖の目的以外で認めず、子供を産むことさえ否定的な見方をしている。
- 「純潔の女神」と呼ばれる「アセンデッドマスター」が、性や結婚についての極端な戒めを説いている。
- 「双子の光線(ツインレイ)」という概念を唱え、完全な人間は2つの半身が合体したものだと教えている。
- 性的欲求を完全に否定し、それに従う者は精神的・肉体的に退化すると脅している。
- このような極端な性規制は、多くの離婚や家庭内の不和を引き起こしている。
- 過度の純潔主義的な思想から、些細な異性への接触さえ禁止されている。
- しかしその一方で、バラードご夫妻には例外的な許容があるなど矛盾がある。
- このような歪んだ性教育は、信者たちに複雑な精神的問題を引き起こしている可能性がある。
- 全体として、バラード教団の性についての見解は不健全で、精神分析の必要性があると批判されている。

要するに、この章ではバラード教団の性に関する極端な禁欲的教えとその弊害が詳しく批判されており、重要なポイントが幅広く含まれています。

AI:第26章では、バラード教団の教えが信者たちの個人生活に広範な干渉を及ぼし、深刻な結果をもたらしていることが述べられています。主な内容は以下の通りです。

- 信者たちは教えを受け入れない家族や友人と関係を断つよう指示されており、長年の深い人間関係が破壊されている。

- ある家族では、教えを信じない家族が家の別の部屋に追いやられ、食事の権利さえ剥奪されていた例がある。

- バラードは母親や姉妹を追い払い、離婚するよう娘に命じるなど、自らの家族にも同様の非情な扱いをしていた。

- 脱会した元信者は公の場で非難され、時には彼らの死すら願われていた。

- バラードは動物を「黒魔術師によって作られた」「不調和で、制限された、不完全な存在である」と教え、信者に動物を「解放」(死に至らしめる)するよう命じていた。

- その結果、何百匹ものペットが殺されたり、家から追い払われたりした。

- 教えは信者に「マイティI AM」以外の世界を忘れさせ、無知な状態に陥らせた。

- 長時間にわたる熱心な「勅令(ディクリー)」の実践が、信者の精神的・肉体的健康を損なった。

- 教えは様々な恐怖心を植え付け、無数の精神的苦しみを引き起こした。

- 信者は唯一の神ではなく、無数の架空の「師」や「神々」を崇拝するよう促された。

- 一部の信者は「アセンション」するため生命保険を解約したり、仕事を辞めたりした。

- 結果として、教団の教えは信者たちに多大な悲惨な影響をもたらしていた。

要するに、この章ではバラード教団の教えが信者個人の生活に過剰に介入し、家族関係、心身の健康、経済状態など、あらゆる面で深刻な被害を与えていたことが述べられています。

AI:第26章は、ガイとエドナ・バラード夫妻によって主導された「マイティI AM」運動が、アメリカにおけるキリスト教への最も悪質な冒涜であると指摘しています。この章では以下の重要な点が詳述されています。

- バラード夫妻は5年の間、講演会、ラジオ、書籍などを通じて、「聖ジャーメイン教示」と呼ばれる奇妙な教義を広めた。彼らは18世紀の神秘の人物サンジェルマンをキリスト教における救世主の地位に置き、信者に崇拝させようとした。

- キリスト教徒を懐柔するため、バラード夫妻はキリストそのものを表す幻影を作り出した。しかし同時に、異教の神々を彷彿とさせる多数の神々や女神たちも持ち出し、信者に崇めさせた。

- バラード夫妻はキリスト教の聖書を否定し、代わりに自らの著書を信者に学ばせるよう強く促した。さらに極端な発言として、「私たち自身こそがイエスが2000年前に果たした役割を今果たしている」と公言した。

- 聖書に出てくる著名人物の幻影を登場させ、それらに自分たちの宣伝や書籍販売を後押しさせた。例えば「マリア」の幻影に、「愛する者たちが送り出したこれらの『アメリカを救う小冊子』は並々ならぬ偉業を成し遂げている。頑張ってほしい、そう私は願っている!」(p.434)と言わせている。

- アメリカ中に散らばる様々な形而上学組織、宗教や思想運動からの改宗者を次々に取り込んでいった。これらの人々を惹きつけるため、バラード夫妻は自身の教義が「最終的な知識」であると主張した。

- ユニティ教会、クリスチャン・サイエンス、ディヴァイン・サイエンスなどさまざまなニューソート運動やスピリチュアル・ヒーリング・グループの信者たちも、バラード教団の物質的な繁栄や健康、"マスター"や"女神"といったカリスマ性に惹かれて次々と改宗した。

- クリスチャン・サイエンス信者に対しては、女性の"上級マスター・レトー"を登場させ、メリー・ベーカー・エディの功績を認めつつ、「しかしサンジェルマイン教示こそが最終的な知識である」と宣伝させた。

- キリスト教一般に対しては、聖書の登場人物の霊を出現させ、自分たちを持ち上げさせる手法をとった。例えば"愛する使徒ヨハネ"に「バラード使徒ほど熱心で利己的でない人間はいない」と言わせるなどした。

- キリスト教会や他の宗教団体に対しては、「この運動を非難し続ける団体は完全に失敗し、その教会は空っぽになるだろう」と脅迫するなど、徹底的に排除しようとした。

- スピリチュアリストや霊的志向の強い人々からも多くの改宗者を得た。ただしバラード夫妻自身は、かつてスピリチュアリズムを徹底的に非難していた。

要するに、バラード夫妻は自らの教義を広め、キリスト教とその聖書を徹底的に否定・置き換え、カルト的な崇拝運動を展開したということが、この章で詳細に述べられているのです。

prompt:「バラード夫妻自身は、かつてスピリチュアリズムを徹底的に非難していた」というのはどういうことですか?

AI:その点について、この章では以下のように述べられています。
"And yet, of all people who have ever condemned spiritualism, the Ballards have been the worst! They practiced the very thing they condemned, but distorted it, adding so much which is illegitimate and absurd that is has been a real detriment to the scientific investigation of spiritualism."(しかし、これまでスピリチュアリズムを非難してきた人々の中で、バラード夫妻は最悪の人物であった!自分たちが非難したことそのものを実践し、しかしそれを歪曲し、非合法で不合理なことを付け加え、スピリチュアリズムの科学的調査に実害を及ぼしたのである。)

つまり、バラード夫妻は誰よりもスピリチュアリズム(霊能力や霊界との交信)を激しく非難しておきながら、実際には自らがスピリチュアリズムの手法を取り入れ、実践していたというのです。

しかし、バラード夫妻はスピリチュアリズムをゆがめ、非合理的で荒唐無稽な要素を多く加えてしまったため、スピリチュアリズムの科学的探究を大きく損なう結果となってしまったと批判されています。

つまり、バラード教団の教義や活動の中には、スピリチュアリズムの要素が随所に取り入れられていましたが、それらは極端に歪められた形で行われ、スピリチュアリズム本来の健全な探究を妨げる要因となってしまった、ということなのです。

prompt:ブラヴァツキーと神智学協会については何か書かれていませんでしたか?

AI:はい、この章ではブラヴァツキーと神智学協会について以下のように記載されています:
"From the Theosophists the Ballards purloined their Masters, and set out to catch their students with unique psychic holds all their own.
They had the Masters Morya and Kuthumi come forth to say that when they started the Theosophical Society through their messenger, Madame Blavatsky, they "were not then ascended," and "could only go so far." (pp. 317 and 334, A.M.L.)
And very generously and humbly these new "Ascended" Masters admitted: "Our Beloved Saint Germain has accomplished more in three years than We did in the many years of Our humble efforts." (p. 323.)"
(バラードたちは神智学者たちからマスターたちを盗み出し、自分たちだけのユニークな精神的支配で生徒たちを捕まえようとした。彼らはマスターのモーリヤとクトゥミを登場させ、彼らのメッセンジャーであるブラヴァツキー夫人を通して神智学協会を始めたとき、彼らは「そのときはアセンションしていなかった」、「ここまでしか行けなかった」と言わせた。
そして、これらの新たな「アセンデッド」マスターたちは、非常に寛大かつ謙虚に、次のように認めている:「私たちの愛する聖ジェルマンは、私たちの謙虚な努力の長年の間に私たちがしたことよりも多くのことを、3年間で成し遂げました。」(p. 323.))

つまり、バラード夫妻は神智学協会から「マスター」の概念を取り入れ、独自の心理的手法で神智学の信者を自らの教団に取り込もうとしたと述べられています。

具体的には、モーリヤとクトゥミといった「マスター」の霊を現わし、ブラヴァツキーを通してこれらのマスターが神智学協会を設立したものの、当時は「アセンションしておらず、あるところまでしか到達できなかった」と言わせた上で、今ではアセンデッド・マスターとなり、「サンジェルマンは3年でわれわれが長年の間に成し遂げたことをはるかに超える業績を上げた」と謙遜させています。

このようにバラード夫妻は、神智学の概念を取り入れながらも、自らの教義の方がより優れていると主張することで、神智学の信者らを取り込もうとしたということです。

prompt:チャールズ・シンデラーとは誰で、彼についてなんと述べられていますか?

AI:チャールズ・シンデラーについて、この章では以下のように述べられています。

- シンデラーは「サンジェルマン出版社の西部代表者」であり、「マイティI AM運動」の機関誌『Voice of the I AM』の発行者であった。

- 彼はバラード夫妻のために、サンジェルマンの肖像画を描いた画家である。

- 当初バラード夫妻は、サンジェルマンの髭や髪を黒く描いた別の肖像画を使用していた。しかし黒は彼らにとって「黒魔術」を連想させる色であったため、シンデラーに新しい肖像画を描かせた。

- シンデラーの描いた新しいサンジェルマン像は、金髪で青眼の理想化された姿になっていた。バラード夫妻はこの肖像画こそが「サンジェルマン自身に現れた姿であり、素晴らしい出来映え」だと主張した。

- シンデラーの描いたキリストの肖像画も、バラード夫妻の集会の舞台に並べて掲げられていた。

つまり、シンデラーはバラード夫妻の要請によりサンジェルマンの理想化された肖像画を描き、それがバラード教団の重要なシンボルとなったということが分かります。また出版事業にも関わっていた影響力のある人物だったことが窺えます。

クリスチャン・サイエンスと神智学協会はともにフリーメイソンだった

AI:第28章は、政治的独裁体制の過程について述べています。主な要点は以下の通りです。

- バラード教団は、アメリカで広がりつつある亜流的な影響力の1つであり、さまざまな手口で国内に混乱を もたらそうとしている。

- このような運動は徐々に浸透し、一度影響力と権力を得ると、本性を現すようになる。

- 多くのアメリカ人がバラード教団の教義を鵜呑みにし、2人の個人の言葉を疑わずに受け入れることは、何か特殊な心理的影響力が働いていることを示唆している。

- もしこうした動きが拡大すれば、政治的独裁がアメリカ政府に入り込み、建国の父祖の理想から逸脱する国家となってしまう。

- 独裁体制が確立すれば、規制下の報道機関や軍隊・警察力で支配が固められ、自由を取り戻すのは難しくなる。

- バラード運動は、アメリカ人を独裁者に絶対服従する自動人形にしようとする試みである。

- 愛国的・宗教的なパフォーマンスの裏に、支配者への絶対服従を求める姿勢がある。

- このままでは個人主義や自由が失われ、独裁体制につながりかねない。

- 独裁体制への道筋は徐々に進行し、人々の心が操作され、気づいたときには手遅れになる。

- 政治的独裁に至る前に、心理的な独裁が先行する。真の平和や宗教は自由を奪うものであってはならない。

- バラード教団のような心理的影響力に惑わされず、アメリカ人の自由と独立心を守る必要がある。

prompt:筆者の懸念の妥当性を論理的に証明するような具体例は挙げられていますか?

AI:はい、この章には筆者の懸念の妥当性を裏付ける具体例がいくつか挙げられています。

1. バラード教団は、キリスト教の教えを否定し、架空の"アストラル存在"のキリストを出現させていた。これは宗教的な冒涜であり、真の宗教性を損なうものだと指摘されている。

2. バラード教団は、すべての重要な政府の地位に"アセンデッドマスター"や"友人"を置くよう信者に求めていた。つまり、神格化された指導者に絶対服従を求め、アメリカの憲法や権利章典の理念に反するものだと批判されている。

3. 一方で、バラード教団は憲法を支持するようスローガンを叫びながら、実際には憲法を破壊する行為に走っていた。この偽りの愛国的なパフォーマンスが指摘されている。

4. バラード教団は黒魔術師、大災害、アストラル存在、死の光線などの恐怖概念を人々に植え付け、理性を奪う危険性があると警告されている。

5. このように、バラード教団の行動は個人主義や宗教の自由、政治の自由を傷つけ、独裁体制につながるものだと筆者は危惧しているのです。

つまり、バラード教団の具体的な言動や教義が、筆者の懸念を正当化する例証として数多く挙げられているということがわかります。

prompt:3.の憲法を破壊する行為とは具体的に何ですか?

AI:憲法を破壊する行為として、この章で具体的に挙げられているのは以下の点です。

"When they decree that an "Ascended Master" or some "Friend" be placed in every important political seat of the Government, and cajole their students into being absolutely subservient to the dictates of these so-called "Masters" and their earth-plane agents, is this by any chance the kind of patriotism embodied in our American Constitution and its Bill of Rights?"
(彼らが"アセンデッド・マスター "あるいは何人かの "友人 "を、政府のあらゆる重要な政治的席に配置するようディクリーを唱え、生徒たちを、いわゆる "マスター"たちやその地上の代理人たちの命令に絶対服従するよう甘言で騙すとき、これは、われわれのアメリカ憲法とその権利章典に体現されているような愛国主義なのだろうか?")

つまり、バラード教団が、すべての政府の重要なポストに"アセンデッドマスター"や"友人"を置くよう求め、信者らにこれらの"マスター"やその地上の代理人に絶対服従するよう説得していたことが、アメリカ合衆国憲法と権利章典に体現された愛国心に反すると指摘されているのです。

憲法は三権分立を定め、一極集中の権力を制限しています。しかしバラード教団は神格化した指導者に全権力を集中させようとしていたため、この試みは憲法の理念に反すると見なされていました。また、信者個人の自由と権利を制限することにもつながっていました。

このように、バラード教団の教義と実践は、政府の権力分散や国民の基本的人権を定めた憲法の精神に反するものであり、憲法を事実上破壊する行為であると筆者は批判しているのです。

prompt:目に見えない存在であるアセンデッドマスターとそのメッセンジャーによる独裁ということでしょうか?バラード夫妻は政治家になろうとしていたのですか?

AI:その通りです。この章が危惧しているのは、バラード夫妻自身が政治家になろうとしていたわけではなく、目に見えない存在を称する"アセンデッドマスター"と、その地上の代理人であるバラード夫妻によって、事実上の独裁体制が確立されることです。

つまり、バラード教団がすべての重要な政府の職位に"アセンデッドマスター"や"友人"を置き、信者たちにこれらの"マスター"とその地上の代理人(バラード夫妻)に絶対服従するよう説得していた点が問題視されています。

これは事実上、目に見えない存在である"アセンデッドマスター"とその唯一の解釈者であるバラード夫妻による独裁体制の確立を意味します。こうした試みは憲法の理念に反すると指摘されているのです。

ですので、バラード夫妻自身が政治家になろうとしていたわけではなく、教団を通じて影の支配者たる"アセンデッドマスター"の代理人となり、独裁体制を作ろうとしていたと見なされていたということになります。

prompt:すると、要約にあった「独裁体制が確立すれば、規制下の報道機関や軍隊・警察力で支配が固められ、自由を取り戻すのは難しくなる」というのは当てはまらないように思うのですが。バラード夫妻は報道機関・軍隊・警察に対して影響力を持っていません。

AI:おっしゃる通りです。この章の記述を読む限り、バラード夫妻や彼らの教団が報道機関、軍隊、警察に対して実際の影響力を持っていたという具体的な記述はありません。

この部分は、独裁体制が一般論として確立された場合の状況を述べているものと考えられます。つまり、仮にバラード教団の影響で独裁体制が実現してしまえば、一般的な独裁国家同様、報道の統制や軍隊・警察による統治が行われる可能性があり、その場合自由を取り戻すのは難しくなる、ということを言っているにすぎません。

ご指摘の通り、バラード夫妻や教団自体が実際にそれらの組織を掌握する力を持っていたという記述はありません。この章全体を通して、バラード教団の危険性は主にその心理的影響力と、信者への精神的支配にあると述べられています。

ですので、この「規制下の報道機関や軍隊・警察力」という記述は、仮に最悪の事態となった場合の一般論を述べているにすぎず、バラード教団が実際にそこまでの権力を持っていたわけではないと理解するのが適切だと思われます。

prompt:では、バラード夫妻の運動が実際のファシズムにつながると懸念する人は心配のし過ぎですね。多くの人の心理にファシストを求める危険な傾向があるということは言えるかもしれませんが。

AI:はい、その通りだと思います。この章を読む限り、バラード夫妻の運動が直接的にファシズム体制や政治的な独裁につながるという具体的な危険性は必ずしも示されていないように見受けられます。

確かに、バラード教団の教理や体制には、個人の自由や独立心を失わせ、絶対的な指導者への服従を求める側面があることは事実です。そして、その点においては将来的に危険な傾向につながる可能性は指摘できるでしょう。

しかし、この章の記述を鵜呑みにするならば、バラード夫妻自身が実際に政治権力を握ろうとしていたわけでは必ずしもないようです。彼らの影響力は主に心理的・精神的な次元に留まっていたと考えられます。

ですので、ご指摘の通り、この運動そのものがファシズム体制へと直結すると危惧するのは「心配し過ぎ」と言えるかもしれません。ただし、多くの人々の心理にファシストの傾向があるという警鐘は、この章から reading できる重要なメッセージだと思われます。

つまり、バラード夫妻の具体的な行動には問題点はあったものの、彼らの運動自体がファシズムへと直結するという危機感は過剰であり、むしろ人々の心理面での問題点を指摘していたと理解できるでしょう。

AI:第29章では、アメリカにおける"小型ヒトラー主義"について述べられています。主な内容は以下の通りです。

- 1939年夏、ダイズ委員会が、一部の所謂愛国運動が"外国の独裁者の手法をまねている"と報告した。これらの"小型ヒトラー"は"違法行為による金もうけ"と"国家転覆活動"に従事し、アメリカの政体を根本的に変えようとしていると指摘された。

- その後、ペリー率いる"銀シャツ党"、カフリン神父の運動、クー・クラックス・クランなど、多くのアメリカ・ファシスト組織が浮上した。これらは個人の指導者を中心に、想像上または実在の"敵"と戦うと称して活動していた。

- こうした運動の危険性は、憎しみの思想を広げることで過激な個人や集団を扇動し、暴力に走らせることにある。

- バラード教団も、これらの運動と同様に独裁的な性格を持ち、目に見えない"アセンデッドマスター"と地上の指導者であるバラード夫妻に絶対服従を求めている。

- バラード教団は、ヒトラーのナチズムと同じ心理戦略や卑劣な手口を用いている。愛国心や嘘、憎しみを利用し、一つの"敵"にすべての憎しみを集中させている。

- これらの運動は皆、最終的にはアメリカに何らかの独裁体制を築こうとしている点で共通している。共産主義者や極右団体も同様に、アメリカの政体を変革しようとしている。

- こうした心理的・精神的な独裁への道筋を許さないためには、アメリカ国民が覚醒し、これらの運動の手口に気づく必要がある。

要するに、バラード教団を含む様々な政治運動が、憎しみを扇動し精神的独裁をもくろむ"小型ヒトラー主義"の一種であり、それがアメリカに浸透しつつあるという危機感が述べられています。

prompt:バラード教団が憎しみを集中させていた敵とは何だったのですか?それはペリーの銀シャツ党の敵と同じでしたか?

AI:この章の記述から判断する限り、バラード教団が憎しみを集中させていた具体的な"敵"は明確には述べられていません。しかし、以下の点から推測できます。

まず、ペリーの銀シャツ党などの極右組織が憎しみの対象としていたのは主にユダヤ人でした。しかしバラード教団についてはそうした民族的・人種的な憎しみは明示的には指摘されていません。

代わりにこの章では、バラード教団が「アレルギーを持つアセンデッドマスター」のために玉ねぎやニンニクを憎んでいたり、「黒魔術師」「共産主義者」「スパイ」「この運動に反対する恐ろしい人々」を非難する様子が描かれています。

つまり、バラード教団の場合、特定の民族や人種ではなく、教団の教義や指導者に反対する者、異端者、といった曖昧な"敵"に対して憎しみを向けていたようです。そしてそうした多様な"敵"をひとくくりにして単一の"邪悪な勢力"と呼んでいたのです。

ですので、ペリーらと違って具体的な民族的対象はなかったものの、バラード教団も同様に、教団の利益を脅かすものすべてを"敵"とみなし、そこに憎しみを集中させていたと考えられます。

prompt:「ペリー率いる"銀シャツ党"、カフリン神父の運動、クー・クラックス・クランなど、多くのアメリカ・ファシスト組織」とのことでしたが、反ユダヤ=ファシストと言えるのでしょうか?

AI:ご指摘の通り、反ユダヤ主義とファシズムを単純に同一視するのは適切ではありません。

確かに、この章で挙げられているペリーの銀シャツ党やクー・クラックス・クランなどの一部組織は、反ユダヤ的な人種偏見や憎しみを掲げていました。しかしながら、反ユダヤ主義はファシズムの一側面に過ぎません。

ファシズムとは、国家主義、権威主義、排外主義、反知性主義などの思想に基づく政治体制を指します。反ユダヤ主義はその一環として見られがちですが、必ずしもファシズムと同義ではありません。

実際、この章でも「カフリン神父の運動」などは、必ずしも反ユダヤ的ではなく、単なる一種の権威主義的政治運動として紹介されています。

ですので、反ユダヤ主義は一部のファシスト的運動における特徴の一つと考えるべきですが、反ユダヤ主義があればすべてファシズムというわけではないと言えます。両者を完全に同一視するのは正確ではないでしょう。

このように、この章が列挙した運動はいずれもファシズム的な権威主義的性格を持つものの、反ユダヤ主義はその中の一部にすぎず、ファシズムの本質的な特徴とは言い切れないと理解するのが適切だと思われます。

SNS上でフェイク情報のクリックベイトを繰り返している自称愛国者たちにこの傾向は顕著です。彼らは政治家から芸能人まで、気分次第で誰でも「DS」認定し、自身の間違いを指摘したり異論を挟む人がいれば「工作員」のレッテルを貼り、その「敵」の定義はとても曖昧で恣意的です。そしてすでに死んでいる有名人(JFK Jr.、ダイアナ妃、MJなど)を崇拝の対象としており、権威主義的で偶像崇拝的なところもあります。その気質は確かにファシズム的で、小型ヒトラー主義と言えるでしょう。これまで見てきた通り、思想から行動パターンまで、バラード教団と不気味なほどよく似ているのです。

⑧第30章(K-17)

AI:第30章について詳しく解説します。この章は「Ballard "Inner Secret Service"」と題されており、ガイ・バラードとその一味が主張する「内なる秘密諜報部」についての話です。

冒頭で、アメリカ合衆国政府、特にJ.エドガー・フーバー(J. Edgar Hoover)が率いるFBIが、政府の秘密諜報部に加えて、バラード教団の「アセンデッドマスター」によって運営される別の「秘密諜報部」が国内で活動していることを認識していないのではないかと指摘しています。

そして、ガイ・バラードらによれば、そうした内なる秘密諜報部の局長であるK-17という人物が、1939年1月1日にロサンゼルスのShrine Civic Auditoriumで開催された集会に姿を現し、メッセージを伝えました:

----引用ここから----

我々は、秘密コード名K-17のバラード「内なる秘密諜報部」の局長による、1939年1月1日ロサンゼルスのShrine Civic Auditoriumでの公の発言から直接引用しよう。「アセンデッドマスター」に仕えるこの大物の捜査官は舞台に姿を現し(少なくともガイ・バラードがそう言っている)、自身の秘密諜報活動とJ.エドガー・フーバーのFBIとの関係について内情を明かした。

「愛する皆さん」とK-17局長は言った。「何世紀にもわたり、外なる秘密諜報部と関連した内なる秘密諜報部が存在してきました。私がこの情報を明かすのを躊躇していないことにお気づきだろう。全ての人々がそれに耳を傾けるべきだ!アメリカは守られるのです!(拍手)」

「...私の24時間のほとんどを有体の姿で外の世界で過ごしているので、私から何も隠されることはありません(拍手)私が証拠を得ようと試みれば、必ず得られるのです!(拍手)」

「あなた方には外なる秘密諜報部の友人がいるだけでなく、内なる秘密諜報部の友人もいるのです(拍手)...」(1939年2月号『Voice』p.13)

-----引用ここまで------

さらに前に遡り、バラードは1931年の出来事として、ワイオミング州のダイアモンドK牧場にいた際、ゲイロードという秘密諜報員が訪れ、次のように語ったと書いています。

----引用ここから----

ガイ・バラードが自身の著書の中で秘密諜報部との関係を語るずっと前から、バラードは1931年秋にワイオミング州のダニエル・レイボーンの「ダイアモンドK牧場」に滞在中の出来事として、ゲイロードという名の秘密諜報員が到着し、自身の「ワシントンの上層官僚や外交界との個人的つながり」について語ったと述べている(『Magic Presence』p.166)。

「サンジェルマンは現在ワシントンでの特定の活動に関心を持っている」とこの秘密諜報員は続けた。「10月2日までにあなた方3人がそこに到着し、彼が出迎えてくれることが彼の要請だ。彼によれば、あなたを特定の方法で利用できる可能性がある...常に心に留めておくべき我々の永遠のモットーと行動規範は『知り、敢行し、実行し、そして沈黙を守ること』だ」。

そして(決して沈黙を守ることなく、むしろ大口を叩く)バラードは、さらに自身の秘密諜報経験の詳細を語り続ける。彼、レイボーン、そして秘密諜報員の3人はワシントンDCへと旅立つが、その途中で「ヨーロッパで最も知られた危険で悪名高い人物の1人」である女性を含む、「2人のコミュニスト代表者」に関する重要な情報を入手する(同書p.178)。

「防具をつけろ」とゲイロードはバラードに言った。「この女と対峙する時が来れば、あなたはすべての外交手腕を用いる必要があるだろう。あなたには重要な役割が与えられている、想像以上のことだ...ここでようやく行動に移せるのだ」。

この危険で「秘密の」任務の間、バラードはゲイロードから数々のスリリングな秘密諜報活動の物語を聞かされながら、やがてワシントンDCに到着する——彼が再臨したアメリカ初代大統領ジョージ・ワシントン自身のワシントンに。この訪問が彼にどんな思い出を呼び起こしたことだろう!

しかし、熱中し過ぎたのか、バラードは完全に「ヨーロッパで最も知られた危険で悪名高い人物の1人」である女性の件を追及し忘れてしまう。この女を相手に彼の「外交手腕」が十分だったかどうかは、残念ながらおそらく永遠の謎のままだろう。だが、彼に他の手柄について語らせよう。

「到着の3日後」とバラードは書く、「レイボーン、ゲイロード、そして私は、サンジェルマンと特定の秘密諜報部員らに同行し、邪悪な力に身を捧げているアメリカの主要指導者7人の集会場所へと向かった。

「...我々は彼らの元へ突入した。サンジェルマンが電気の力で空気を充電し、彼らを完全に動けなくしたのだ。彼らの手にした拳銃は地面に落ち、腕は体側に垂れ下がった...

秘密諜報部員らが前に進み出て、彼らを拘束した。そして彼らは『光』に仕えるまでそこに留まることになる」(同書pp.212-213)。

-----引用ここまで------

しかし、K-17が語るように、内なる秘密諜報部はFBIと常に協力しているわけではありません。時にはFBIに頼らずに独自に行動することもあるそうです。

----引用ここから----

しかしK-17が語るように、この内なる秘密諜報部はJ.エドガー・フーバーの外なるFBIと常に完全な連携を取っているわけではないらしい。時には内なる秘密諜報部が独自の裁量で行動し、もっぱら動きの遅い(がおそらくもっと徹底的な)外なるFBIを待たずに済むことがあるようだ。

一例を挙げよう。1938年2月5日のサンフランシスコでのある集会において、サンジェルマン自身が、外なる秘密諜報部の援助を全く借りずに、アメリカに対する悪辣な外国の陰謀を発見したと明かしている。

「東洋とヨーロッパで、航空部隊を結集してわが愛する祖国アメリカを破壊しようとする集中攻撃が試みられた。私は5回にわたり、その使者を阻止した。最後の1人については、私は彼自身の邪悪さをそのまま押し返し、彼の肉体を破壊せざるを得なかった」と、すっかり怒り狂ったサンジェルマンはこの攻撃の首謀者たちに次のようにメッセージを送り返した。

「もしこのような破壊的な活動を再び試みれば、そしてアメリカ行きの飛行機を飛ばせば、私はその全機と乗員を破壊するつもりだ!...必要ならばお前たちの軍隊全体を破壊する!私にその力がないと思うならば、やってみろ!」(1938年3月号『Voice』p.3)

これで十分明確な警告だったはずだが、外国の敵らはサンジェルマンの言葉を軽く見たらしい。彼らは飛行機ではなく、3隻の潜水艦をアメリカに送り込んだのだ!

そこで、1939年9月3日の午後、シカゴのCivic Opera Houseの舞台に突如K-17が姿を現した。K-17は大半の時間を「有体の姿」で過ごすと主張しているが、ガイ・バラード以外に彼を見聞きした者はいなかったようなので、我々は彼の言葉を鵜呑みにせざるを得ない。

「光の子らよ、愛する皆さん」とK-17局長は言った。「今日は緊急の使命を帯びて来ました。3隻の潜水艦がパナマ運河に向かっています。皆さんに祈りを捧げていただきたい。そうすれば1時間以内に、それらは消滅するということを保証します(拍手)」

そこでシカゴの大きなオペラハウスに集まったI AM教徒らは、1時間25分にわたり祈りを捧げ、歌を歌った。その間パナマでは何かが起きていたに違いない。そして正確に午後4時10分(25分遅れで)、K-17が再び姿を現し、次のように報告した。

「光の子らよ、愛する皆さん。皆さんには感謝の念があり、我々もこの人類への奉仕を可能にしてくれた皆さんに感謝します。

残り5隻の秘密潜水艦のうち3隻はもういません!(拍手)

1隻はパナマ運河から60マイル以内にいたので、我々は非常に素早く行動しなければならなかったのです...

この計画はパナマ運河を破壊するためのもので、よく練られていました。しかし彼らは我々のことを考慮に入れていなかった。しかし我々は充分に現実的で、その破壊工作船と乗員を破壊したのです(拍手)...

かつて書物の中であなた方に語ったように、内なる秘密諜報部は外なる秘密諜報部よりも多くの点で力があります。内なる秘密諜報部が行動を起こせば、一般に関係者は地上から消え去るでしょう。

私は彼らを消滅させるのにどれくらいの時間がかかったかは言いませんが、長くはありませんでした。364人の外国のスパイがもはや愛する祖国アメリカに作用することはないでしょう!(拍手)」(1939年10月号『Voice』pp.30-31)

我々が調べた限りでは、パナマ運河を守ったこの内なる秘密諜報部とIAMの功績について、FBIや国防総省から何の感謝や報奨も述べられていない。

連邦政府がこの件を確実に調査し、関係者に適切な措置を講じるべきであると、我々は感じている。

-----引用ここまで------

このように、筆者はK-17という存在について、全体として強く疑問視し、非現実的で信憑性に欠けるものとして描いていると考えられます。

具体的には以下の点から、そのように評価していると読み取れます。

1. K-17の存在自体が、ガイ・バラードの一方的な主張に基づいているだけで、他に目撃者がいないことを指摘している。

2. K-17が自身の活動を過剰に誇張した言い方で語っていることを皮肉っぽくからかっている。例えば「私から何も隠れることはできません」「証拠を得ようと試みれば必ず得られる」など。

3. サンジェルマンやK-17による潜水艦の破壊など、実際に起こり得ない超常的な出来事を鮮やかに描写しながら、その非現実性を強調している。

4. 最後に、この「功績」についてFBIや政府から何の反応もないことを指摘し、連邦政府が調査するべきだと煽っている。つまり作者自身は全く信用していないことを暗に示している。

総じて、筆者はK-17やバラード一味による「内なる秘密諜報部」の主張を、根拠のない空想の産物と斬り捨てる立場から、皮肉と逆説を交えながら赤裸々に批判しているものと評価できます。

これがQ(=17)との不気味な一致です。両者のナラティブもよく似ています。

Qムーブメントでは、様々な人々が参加・便乗し、本来のQの投稿内容とは関係ない話を結びつけ、こじつけていきました。暗号的なQの投稿の解読・解釈は人々の想像力を刺激し、妄想が入り込む余地を与え、あらゆる偶然の一致が確証バイアスとなりました。さらにそこにインフルエンサーのアフィリエイトによる利益誘導も絡んできて、制御不能になりました。

しかし、これとよく似たことが1930年代から行われていて、しかもQと17の一致まで見られるというのは、一体どういうことなのでしょうか?

『Psychic Dictatorship in America』の読解はここまでにして、ここからはQムーブメントとI AM運動との関連性について検討していきます。

2.QとI AM

3年前に「Q Into the Storm」がHBOで放送された時、こんな記事を出していました。Viceが制作した「QAnon The Search for Q」という番組にも触れています。しかし、これはQオペレーションについての調査としてはほんの序の口であり、とても不完全な記事です。この記事を書いたときは「I AM」について何の知識もありませんでした。

今回改めて番組を見直して、新たにいくつか気がついた点もあったのですが、どちらの番組においても「I AM」やバラード・カルトについての言及はありませんでした。だからQと「I AM」の繋がりについては知らない人も多いのですが、実は知っている人は知っていることなのです。ある程度ちゃんと調べれば明白なことです。番組制作者もおそらく気づいているのですが、何らかの理由で、あえて言及しなかったと思われます。

①前提1:「I AM」そのものは有害な思想ではない

ここで注意しておきたいのは、「I AM」の思想と、バラード・カルトは、基本的には別物であるということです。これまで見てきたように、基本的にバラード夫妻が行っていたことは、1930年代に入手可能だったあらゆる秘教的な知識を片っ端から取り込み、それを自分に都合よく歪曲し、大衆受けする味付けをしてマルチ商法で売り込むことでした。彼らの「アセンデッドマスターの教え」は神智学協会やその他多くのエソテリックな書物などから盗んだものです。その神智学協会もフリーメイソンから生まれたものであり、彼らの思想のルーツを辿っていけば、それこそサンジェルマンが生きていた時代や、さらに古代にまで遡っていくでしょう。

AIも「I AM」について以下のように評価しています。

prompt:「I AM」がカルトとされる理由と、その危険性や有害性について説明して下さい。

AI:この文章から判断するに、「I AM」カルトが危険視される理由は以下の点です。

1.サン・ジェルマンへの盲目的な崇拝と服従を要求している。参加者はサン・ジェルマンの命令に絶対的に従うことを求められている。

2.主催者であるバラード夫妻が参加者から金銭を巻き上げている。「愛の賜物」などの名目で寄付を強制している。

3.政治的な主張を展開し、アメリカ国旗から赤い縞を除去するなど、過激な愛国主義を唱えている。

4.記事筆者が指摘しているように、集会が「群集暗示」の効果を持ち、参加者を洗脳している恐れがある。

5.「I AM」の哲学そのものを歪め、サン・ジェルマンへの偶像崇拝に利用している。

以上の点から、このカルトは参加者の精神や財産を搾取する危険性が高い集団であり、過激な政治的主張も展開しているため、有害であると判断されているといえます。盲目的な服従を求める傾向や洗脳の恐れも指摘されています。

prompt:「I AM」の哲学そのものは無害で有益なものですか?

AI:「I AM」の哲学そのものは必ずしも有害ではないと考えます。

「I AM」の哲学は、人間の内なる高次の意識や「神性」を象徴的に表したものであり、ポジティブ思考や自己啓発の助けとなる側面があるとされています。

ただし、この文章が指摘しているように、「I AM」の哲学が盲目的な服従や偶像崇拝の対象として歪められ利用される場合に、その有害性が現れると言えます。

哲学や思想体系そのものは中立的なものですが、その解釈や応用のされ方によって、建設的な力にも破壊的な力にもなりうるという二面性があると考えられます。

したがって、「I AM」の哲学自体は決して有害ではなく、むしろ自己実現に資する側面がある反面、盲信的な崇拝の対象として用いられたり、政治的な主張に利用されることで、有害性も併せ持つといえるでしょう。運用のされ方によって両義的な結果が生じていると見ることができます。

prompt:「I AM」の哲学は誰がもたらしたものですか?その起源は?

AI: 「I AM」の哲学の起源について詳しい情報がないのですが、この文章からは以下のことが読み取れます。

・「I AM」の哲学自体は、人間の内なる高次の意識や「神性」を表現したもので、自ずと建設的な側面を持つ

・一方で、この思想はガイ・バラードとエドナ・バラードのカルト集団によって歪められ、サン・ジェルマンへの崇拝に利用された

・したがって、「I AM」思想自体の生みの親は別にいると考えられ、バラード夫妻がそれを利用した形跡がある

・サン・ジェルマンを頂点とするこのカルトの体系が、「I AM」思想の原型を歪めた可能性が高い

以上から判断するに、「I AM」の哲学自体の起源はバラード夫妻やサン・ジェルマンと直接的な関係はなく、彼らより以前からある思想体系を流用したと考えられます。

ただし、詳細な起源や生みの親についてはこの文章からは明らかではありませんので、ほかの資料での考証が必要だと思われます。

これらの情報を参考にしました。
[1] 東京大学学術機関リポジトリ - 「神秘主義」概念の歴史と現状 (https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/47687/files/rel034001.pdf)
[2] honhiro.com - シリーズ この三冊! 〈キリスト教と哲学〉の関係を問い直す ... (https://honhiro.com/2023-08-special/)
[3] つくばリポジトリ - 「婚姻神秘主義」と「本質神秘主義」 (https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/record/40985/files/SP_42_118.pdf)
[4] Wikipedia - キリスト教神秘主義 (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E7%A5%9E%E7%A7%98%E4%B8%BB%E7%BE%A9)

「I AM」思想自体がバラード夫妻によって歪められ利用された形跡について、本文中から以下の箇所を引用できます。

「著者は、ガイとエドナ・バラードのいわゆる「マイティI AM」の教えへの批判が、このカルトの「I AM」哲学の誤った概念や誤用に向けられたものであり、「I AM」そのものに向けられたものではないことを読者が心に留めておくことを望む。残念なことに、しばしば正当な哲学が不正な使用の負担を負わされることがある。」

この箇所から、「I AM」の哲学自体は「正当な哲学」であるとしつつ、バラード夫妻のカルトがそれを「不正な使用」し、「誤った概念」として歪めていることがわかります。

②前提2:「I AM」そのものはファシズムでもない

また、バラードの「I AM」運動とペリーの銀シャツ党に「関連性」があるからといって、両者を同一視し、「I AM」=ファシズムと一括りにする暴論も見受けられますが、これらも基本的には別物であり、バラードがペリーに憧れていただけであって、「I AM」がファシズムなわけではありません。

AI:第3章では、バラード夫妻の「マイティI AM」運動とペリーの「シルバーシャツ」運動との間に以下のような共通点や関係性があったことがわかります。

- 両運動とも、カリフォルニアの山小屋での超常的な体験をきっかけに始まった形而上学的な活動であった

- 後に両運動とも政治色を強め、アメリカに新政府を打ち立てようとする動きへと変わっていった

- エドナ・バラードは、自身の運動開始前からペリーの思想に傾倒し、その著作から教材を流用していた

- 1934年、バラード夫妻はシカゴでペリー派の支持者を招いて会合を開き、サンジェルマンのメッセージを読み上げ、ペリーの支持者獲得を図った

- この時のメッセージでは、ペリーの運動には理想はあるが完全ではないとし、自身の計画こそが最良の新政府構想であることをアピールした

- バラード夫妻はペリー自身を自派に引き入れることはできなかったが、その支援者の一部を取り込んだ

以上のように、バラード夫妻はペリーの「シルバーシャツ」運動から多くの影響と人材を得て自身の運動の基盤を作ったことが分かります。

「後に両運動とも政治色を強め、アメリカに新政府を打ち立てようとする動きへと変わっていった」のところを補足しておきます。

ペリーについては:

ウィリアム・ダドリー・ペリー

バラードについては『Psychic Dictatorship in America』の33章以降で述べられています:

AI: 第33章「大統領候補ジョージ・ワシントン・バラード!」の要約は以下の通りです。

- バラードは自分がジョージ・ワシントンの転生であると主張している。だからホワイトハウスに対する自然な思い入れがある。

- バラードは自分の「マイティI AM」がすでにアメリカ政府を掌握したと発言した。また最高裁判所も掌握すると宣言した。

- バラードの妻エドナは、ジョージ・ワシントンはまだ生きていると演説で叫んだ。信者たちはバラードこそがジョージ・ワシントンであることを知っている。

- バラードはバレーフォージを訪れ、自分の過去の記憶がよみがえるのを説明した。信者たちは生きているワシントンを崇拝している。

- バラードには大統領就任への野心がある。サンフランシスコでの演説で、信者たちは世界の力になりつつあると言った。

- 「光の女王」は40万人の信者が政府の条件を規制できると信者を奮い立たせた。「自由の女神」はマスターがアメリカを掌握するまでワシントン(バラード)が立つと言った。

- バラードは「アメリカのミニットマン(民兵隊)」の司令官として信者から称えられた。必要なら白馬にまたがって軍を導くと演説した。

- バラードは100万人の信者を持ち、年内に200万人になると言い、300万人でアメリカを支配できると明言した。

- これらから、バラード一家が「新政府」で重要な役割を演じるつもりであったことは明らかである。

AI:第34章「ホワイトハウスへの死の爆撃」の要約は以下の通りです。

- 自称ジョージ・ワシントンのバラード一家は、ホワイトハウスに居座り「新政府」をアメリカに持ち込むという抑えがたい野心を持っていることは明らかである。

- ホワイトハウスの現職を追い出し自分たちを据えるための方法は、現職者や代表政治を信じる真の愛国者の承認を得られまい。

- ここにアメリカ史上、他者の生命と自由に対する最も空想的な独裁計画が記されている。

- 5年間にわたり、アメリカに奇妙な「アセンデッドマスター」による政府を持ち込もうとする自分たちの計画を妨害しようとする者を「打ちのめし」「溶かし」「抹殺」するために、昼夜「死のディクリー」が放たれてきた。

- 権力の行使を妨げる可能性のある現政府の高官が、奇妙な種類の魔術の犠牲者として特に標的にされてきた。

- ある「スタッフ口述」では、ルーズベルト大統領や夫人の名前を公然と口にするのを避け、部屋に盗聴器が仕掛けられることを警戒している。

- これは政府の捜査を避け、大統領を破壊するという野心の表れである。

- ホテルの部屋で、ゴブレットに金貨や名簿を入れ、手を振り回しながら大統領夫妻の「死体を地上から永遠に吹き飛ばせ」と唱える儀式が行われてきた。これはアメリカで行われた野蛮な活動である。

③「Q」を始めた人々

Qオペレーションに関わっていたと思われる人々はたくさんおり、そのすべてを検討することはしません。今回は「I AM」の文脈に関係する部分だけ見ていきます。

まず、ウォーミング・アップとして、フィナンシャル・タイムズ紙のこちらの記事を見ておきます。

Qアノン陰謀論における "ゲーム理論"
ウサギの穴の背後にあるのは兵器化されたゲームの可能性
2020年10月
数カ月前、トランプが堕落した小児性愛者から世界を救うと主張するネット上の陰謀論「Qanon」は、実はLARP(=実写ロールプレイングゲーム)なのではないかと疑問を呈した。陰謀の全体的な構造、特に謎解きの要素は、意図的に計画された代替現実ゲームの構造を模倣しているように私たちには思えた。その説を裏付けるような多くの声と接触するまでに、そう時間はかからなかった。 奇妙な話だ。多くの役者が登場し、その多くがさまざまな、あるいは必ずしも明確ではない意図を持っている。以下は、これまでの調査結果をまとめた短いビデオである:
ウサギの穴の背後にあるウサギの穴は、ネット上のYoutuberやソーシャル・メディア・アンプ・ネットワークの小さなグループを指差している。しかし、奇妙なカルト集団、Cicada 3301のような確立されたオンラインARG、元諜報員のネットワークからの支援もあるようだ。 現状では、Qドロップは一人ではなくチームによって作成されているように見える。 しかし、問題もある。 有名なサトシ探しを彷彿とさせるように、決定的な証拠が欠けているのだ。ネットワーク全体が、もっともらしい否認可能性という建前で動いているのだ。最も可能性の高い候補者の何人かは、いまだに関与を否定している。サンジェルマンという名でオンラインを利用しているトーマス・ショーンバーガーは、我々の動画の中で最も可能性の高い実行犯の一人として言及されているが、次のような声明を我々に提供してくれた:

ショーンバーガーは、自分がQであるという主張をあからさまに否定し、不満を抱いた元仲間を含む他のネット上の人物たちによってはめられたのだと述べている。ショーンバーガーは、クレイジーなI AM運動とは何の関係もなく、「馬鹿げている」と思っていると述べている。ショーンバーガーは、サンジェルマン伯爵との唯一の共通点は、彼が作曲家であり歴史家であることだと言う。Cicada 3301の制作における彼の役割について尋ねられた際、ショーンバーガーはコメントを避けた。

トーマス・ショーンバーガー・サンジェルマン

シケイダ3301の関係者であるショーンバーガーは「Q into the Storm」の第5話にも登場していました。(※本来のドイツ語の発音ではシェーンバーガーですが、英語の表記ではショーエンバーガーともショーンバーガーとも呼ばれています。この記事ではショーンバーガーに統一します。)

Q Into the Stormを見終えて

番組のインタビューを受けた彼が語っていたことを改めてまとめておくと:

・シケイダのパズルは解く者に内省を求める。内なるルネサンスは外の世界の革命よりも深遠である。我々は脳の10~11%しか使っていない。それが30~40%使えたらどうなるか想像してみてほしい。

・コートニー・タッブス(@IWillRedPillYou)はチャットでショーンバーガーと接触し、シケイダのパズルの意図を尋ねた。

(※コートニー・タッブスは、ワトキンス親子の運営するウェブサイト、ゴールドウォーターのライターだった。この会話はQが投稿を始めるほんの少し前のことだった。初期のQの投稿には「Alice & Wonderland」というフレーズが多用されているが、不思議の国のアリスはシケイダのパズルのモチーフとして使われていた。)

・コートニー・タッブスはシケイダのすべてをよく観察していて、コードモンキー(ロン・ワトキンス)に報告していた。

・トレイシー・ビーンズもショーンバーガーに接触し、多くの質問をしていた。彼女はショーンバーガーから聞き取ったことをマイケル・フリンに報告していた可能性が高い。この6ヶ月後にQの投稿が始まったことから、ショーンバーガーは、フリンがシケイダのやり方を気に入り、デジタル・ソルジャーのモデルとして使えると判断したのだと考えている。

(※トレイシー・ビーンズは最初期のQチューバーであり、マイケル・フリンのデジタル・ソルジャーズ・メディア社のパートナーでもある。)

トランプと握手しながら、「私たちがQよ!」と伝えるトレイシー・ビーンズ

・ショーンバーガーは2011年にイラン人起業家のビジャン・キアンと中東でペンタゴンのためにスパイ作戦を行っていた。その数年後にマイケル・フリントビジャン・キアンはフリン・インテル・グループを創立した。

Viceの「QAnon The Search for Q」では、2017年3月にショーンバーガーの主催したシケイダのパズルを解き明かし、賞品の「聖槍」を受け取ったことで彼と知り合うことになった、マヌエル・チャベスのインタビューが行われています。

Defangoことマヌエル・チャベス(通称:マニー)

彼がインタビューで主張していたことは以下です:

・2017年7月のハッカー・イベント(DEFCON)で知り合った通称Microchipが、後でシケイダのメンバーであることを知った。

(※Qの投稿から1年後にOANNのリポーター、ジャック・ポソビエクが、QはMicrochipが仲間と一緒に始めたLARPであったと報じている。ポソビエクの取材に対し、Microchipは「トランプ支持者を取り入れるためにQを始めたが、それが自分たちの望まない危険なものに変化してしまった」と語っている。)

・ショーンバーガーが犯罪者であることがわかり、恐ろしくなってシケイダを抜け、Qは自分たちシケイダのメンバーが始めたLARPであることを告発するようになった。

・アイザック・キャッピーがQにのめり込み、トーマス・ショーンバーガーと付き合うようになってどんどん精神状態が悪化していった。キャッピーにやめるよう忠告したが、聞く耳を持たなかった。

(※トーマス・ショーンバーガーは自分がDefangoによってキャッピー殺しの犯人に仕立て上げられていると言っている。Defangoはショーンバーガーの所在と捕獲にビットコインで懸賞金をかけているとショーンバーガーは主張している。)

ショーンバーガーは2010年にストーキングで「重罪」の有罪判決を受けている
ショーンバーガーは投資詐欺で女性から5億円以上を騙し取ったとして裁判になっている
アイザック・キャッピーもトーマス・ショーンバーガーに操られていた

そして先程のフィナンシャル・タイムズ紙の記事の続きが以下です:

一方、YoutuberのDefangoは本名をマヌエル・チャベスといい、オルタナティブ・メディアの世界でどのように偽情報が広がっていくかを煙に巻くため、コリーン・ルーニー流のおとり捜査でこのゲームを考案したと主張し続けている。

彼はこう語った:

ええ、もし我々が偽情報だとわかっている情報を発信すれば、それが様々なプラットフォームを回るのを追跡し、偽情報の発信者を特定できると考えました。軍ではIIAと呼んでいると思いますが、私たちはそれを一般化したのです。基本的にQanonで使われている手法やシステムはすべて、兵器グレードの心理戦ツールをそのままコピーしてパズルに組み込んだものです。だって、ペドフィリア掲示板に投稿している怪しい男から誰が情報を得るというんです?私は4chanと8chanを完全にシャットダウンしたかった。まだ半分といったところです。Qanonがヒットして以来、私たちは多くの嘘つきやLARPERを排除することができました。デイヴィッド・ウィルコックのような最大の偽情報発信者さえも。真実の拠り所と呼ばれる者の多くは、掲示板から消し去られました。正しい角度から見ればね。

話が本題から逸れてしまいますが、トーマス・ショーンバーガーとアイザック・キャッピーの関係についても補足しておきます:

VICEの取材に対し、ショーンバーガーが返したメール:
「私は8chanにいたこともQの投稿を作ったこともない。私は私を陥れようとする試みによって、意図的に標的にされていると思う。私はアイザック・キャッピーは殺されたのだと思っているが、それはヘッジファンド・マネージャーのゲイブ・ホフマンがXXXという男とXXXXという男と一緒に行ったことだと考えている。彼らは私を意図的に攻撃するためにミスリードしている。」

ここでViceはショーンバーガーがキャッピー殺しの犯人として名指しした3名の人物の名前を掻き消していますが、一人はゲイブ・ホフマンという人物であることがわかりました。

ハリウッドの小児性愛者の闇を扱った「An Open Secret」のプロデューサー

映画「An Open Secret」は中途半端な追及しかしておらず、かえってハイレベルの小児性愛エリートを守っているのではないか、そう言っていたのが、アイザック・キャッピーでした。

ハリウッド・インサイダー再びパート1「エリートはクローンだらけ」

Viceにショーンバーガーがキャッピー殺しの犯人として挙げた人物がなぜゲイブ・ホフマンだとわかるかというと、ゲイブ・ホフマンが自らそれに反論するような投稿をして明らかにしているからです。

https://x.com/anopensecret/status/1132938798877290496

An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):
アイザック・キャッピーの自殺:
友人や関係者はトーマス・ショーンバーガー、別名トーマス・サンジェルマン&シケイダ3301の調査に注力するべきだ
ショーンバーガーには、集団ストーカー行為、心理操作、極悪非道な活動に関する長い記録がある。
An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):トーマス・ショーンバーガーがアイザック・キャッピーと連絡を取っていたことは記録に残っている。彼は2018年のLift the Veil(@lifttheveil41)でのキャッピーの最初の出演をお膳立てした。

ショーンバーガーは最近のポッドキャストで、自殺の2週間前にキャッピーと電話で話したと語っている。 このチャンネルには動画と証拠がある(削除済)

はっきりさせおくと: アイザック・キャッピーが単独で自殺したことは、物的証拠、文書化された証拠ともに圧倒的である。 研究者はトーマス・ショーンバーガーと彼とキャッピーの関係に注目すべきだ。2018年7月から2019年5月までのキャッピーの生活、行動、心境を理解するために。

Lift the VeilのYouTubeクリップ

ネイサン・ストルプマン(ホスト):あなたの協力者についてですが、あなたは前回の配信で、あなたのメディア出演や告発を手伝っている人がいると言っていましたね。それは誰か話せますか?

アイザック・キャッピー:実は、シケイダの一人がメディアの手配をしてくれています。

ネイサン・ストルプマン(ホスト):オーケー、ではあなたはトーマスと協力しているんですね。

アイザック・キャッピー:そうです。

ネイサン・ストルプマン(ホスト):私は彼を知っています。シケイダは以前、私をリクルートしようとしていたんです。実は今もです。だからトーマスや彼のやっていることはよく知っています。私からあなたに言えることは・・・Qアノンやその他全てにおいて、私の経験してきたこと、実際に諜報員や、友人にするには最悪な人々に「手助け」を申し出られたことがある経験を踏まえて言いたいことは、誰を信用するか、とても気をつけて欲しいということです。トーマスでさえもです。私は、彼はあなたの助けになってくれるかもしれないと思います。でも、これ(内部告発)は、長く辛い道のりですからね、気をつけて下さい。

An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):トーマス・サンジェルマンこショーンバーガーが、7月30日のネイサン・ストルプマンとのアイザック・キャッピー・インタビューをセットアップした。

ストルプマン:インタビューをセッティングしてくれて本当にありがとう。

ショーンバーガーはシケイダについて言及したネイサン・ストルプマンを叱っている:「私を追い込むとどうなるかわかっているな」
Th Stg(トーマン・サンジェルマン):「ハハ、ネイサン、私はあのPaypalの明細を公開したよ。それは去年の春、私が彼に仕事の報酬を払った時のものだ。さあ、これが証拠だ。私はShadowBoxを経由してマニー(Defango)に金を払った。君はその支払の日付と性質を誤解した。君は、私がマニーに2017年の半ばに君を攻撃するために金を払ったと主張したが、それは事実ではない。 数週間前のキャッピーのインタビューでも私のことに言及したね。シケイダに言及するのはやめるんだ。私はインターネット上でシケイダのことは一切議論していないし、そんなつまらないことは興味がない。しかし君は裏で私のことを話しているな。Lestst/Arturoのことが炎上しているようだ。私はそれについて話していない。
しかし、君が望むなら、皆にこれを見せるよ。君が露骨に不誠実であることを証明するだろう。Defangoに見られたくはないだろ?ネイサン、私を追い込むとどうなるかわかっているな。」

ネイサン・ストルプマン:「インタビューに協力してくれて本当に感謝してる。裏切っているように見えてしまったのはすまない。私はただアイザックに無事でいてほしいし、気を引き締めてほしいんだ。私も含め、この件全体がシケイダの策略だと思われたくない。私が君を全面的に推薦しない方が、かえって君の信頼性が増すだろう。Defangoの主張が難しくなる。」

ネイサン・ストルプマンは、裏ではショーンバーガーを信用ならない人物だと言っています。これは別の人との会話のスクショです:

ネイサン・ストルプマン:「私は、私たちがみんなシケイダと協力していると思っている人たちに対してはっきりさせておきたかったんだ。私はその一部ではないと。」

「それに私はトーマスを信用していない。だから自分が言ったことを謝罪するつもりはない。アイザックは警告を受けるべきだったと思ってる。トーマスは私にも儲け話を持ちかけてきたことがある。」
An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):シケイダ3301のトーマス・ショーンバーガーはアイザック・キャッピーのハンドラーだ

我々は彼がキャッピーを多くの怪しいYouTube番組に出演させたことを証明した

引用された画像:「こちらはトーマス・ショーンバーガー。MAGA連合の目的はゲイブ・ホフマン、Defango、ミスター・プリーストの目標と同じだ。つまり、我々の認識や現実に影響を与えているハリウッドに蔓延するもっと大きな小児性愛文化を隠蔽し続けることだ。」
An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):トーマス・ショーンバーガーは「彼(ゲイブ・ホフマン)の過去を調べろ。犯罪歴が見つかるはずだ」と子分に指示している

ゲイブ・ホフマン=犯罪歴なし

トーマス・ショーンバーガー=収監歴あり

引用されたトーマス・ショーンバーガーの投稿:「ゲイブ・ホフマンにはとても不思議な過去がある。みんなで彼の過去を調べ始めるのは、本当にいいアイデアだと思う。かなりの量の犯罪が見つかるだろう。」「徹底的に評判の悪い人物、Defangoとつながったゲイブ・ホフマンの非常に疑わしい行動。ゲイブは小児性愛者を守っていたのか? 彼の人生を調査するつもりだ。」
An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):アイザック・キャッピーのハンドラーであるトーマス・ショーンバーガーは「呪いを送って」「彼の車が故障した」と主張している

今では凍結された彼のツイッター・アカウントを使って

トーマス・ショーンバーガーには超能力を持つと主張している長期に渡って記録された歴史がある。それは彼の心理的操作の一部だ。

引用された投稿:「Defangoに呪いを送ったら彼の車が故障した。」
An Open Secret(ゲイブ・ホフマン):トーマス・ショーンバーガーはアイザック・キャッピーにも同じような主張をしたのか?
キャッピーは明らかに精神的に問題を抱えていた。

確認された事実:キャッピーの車は自殺する直前に故障した。

もしトーマス・ショーンバーガーがキャッピーに似たような主張をしていたら、彼の心はかき乱されていただろう。

はたしてこの投稿が言うようにトーマス・ショーンバーガーがアイザック・キャッピーを精神的に追い詰めたことでキャッピーが自殺したのか、ショーンバーガーが示唆していたようにゲイブ・ホフマンがハリウッドの大物の小児性愛者たちを守るためにキャッピーを消したのか、それはわかりません。

話をQに戻します。トーマス・ショーンバーガーは、元恋人から投資詐欺で訴えられた時の裁判の証言録取で、以下のように語っています:

Q. ペンタゴンに雇用されたことはないのですね?

A. 正確に言えば、雇われてはいませんでした。彼らは私にボランティアを求めたのです。

Q. そうですか。あなたが米国政府と仕事をしたのは、2011年のアフガニスタンでの極秘任務だけですよね?

A. そうです。彼らが私にボランティアするよう求めた唯一の時です。
Q. ペンタゴンとあなたの関係はどのようなものでしたか?

A. 私は、イランとの国境付近での秘密活動の基礎となるプログラムをまとめる役目を担っていました。

Q. この任務が発生したのはいつですか?

A. 2011年です。
Q. ペンタゴンで連絡を取り合っていた人物の名前はありますか?

A. その人はもうペンタゴンにいません。その人の名前はビジャン・キアンです。
Q. その人物と最後に連絡を取ったのはいつですか?

A. 2011年です。

Q. 電話かEメール、あるいはその両方で連絡を取りましたか?

A. 電話です。

Q. Eメールでのやり取りはありましたか?

A. 覚えていません。

Q. あなたが話しているこの極秘任務に行くようペンタゴンに持ちかけられたというのは正しいですか?

A. そうです。
Q. この任務以外で、作曲家のようなビジネス・サービスを行うために海外に行ったことはありますか?

A. 私はビジネスを始めようとしていました。トルコに行き、特殊作戦に携わってきた元軍人たちを集めて、ISISを駆逐・排除するためにクルド人部隊を訓練しようとしたんです。

これはトーマス・ショーンバーガーが2011年にビジャン・キアンと連絡を取っていた証拠のメールです:

ビジャン・キアンが「ナセル・カゼミニーノウルーズ・コミッションが主導するアフガニスタンでの人道的プロジェクト」についてイランの女優/映画監督のYassamin Maleknasrに送ったメール。メール・グループにトーマス・ショーンバーガーが含まれていることがわかる。
ショーンバーガーの元妻はカゼミニーのいとこである
ショーンバーガーの元妻はショーンバーガーには「病的な虚言癖」があり、「虐待や暴力」があったと主張している模様

こちらにQについて非常に綿密に調査された記事があります。論調に偏りがあるので注意が必要ですが、正直これ以上のまとめは他になく、Qに関する情報のインデックスとして有用です。

この記事からビジャン・キアンについての記述を引用します:

2013年、マイケル・フリンはビジャン・キアンという実業家が主催するノウルーズ・ガラというイベントに出席した。彼はまた、スタッフや上司に対して奇妙な振る舞いをするようになり、ロシアの人物と不審なほど親しくなり、積極的にイスラム恐怖症になったため、2014年に解雇された。

彼はキアンと共に「フリン・インテル・グループ」と呼ばれるロビイング会社を立ち上げ、トルコとロシアの外国人利害関係者に影響力のあるサービスを売り込んだ。フリン・インテル・グループは、例えば『ザ・ヒル』紙などに記事を書かせ、アメリカの世論を自分たちの意向に沿うように誘導している。

ある時点でキアンはフリンにジョエル・ザメルを紹介したらしい。デイリー・ビースト紙によれば:

モラーが狙う謎の諜報機関「ウィキストラト」の内幕

ザメルは、マイケル・フリン元国家安全保障顧問を同社の諮問委員会のメンバーにしたいと考えていたようだ。ザメルは、フリンが不幸な結末を迎えるフリン・インテル・グループを設立していた頃、何度もフリンと話し合った、とウィキストラットの元高級社員が『The Daily Beast』紙に語っている。 「フリンはジョエルをとても気に入っていた。」と言う。
別の元ウィキストラット社員は、ザメル氏とフリン氏とのつながりを認めたようで、共通の知人であるアダム・ロヴィンガー氏がザメル氏を多くの国防総省高官に紹介する手助けをしたと語った。ペンタゴンの戦略家であり、元トランプNSCのアナリストであるロヴィンガーは、フリンによって国家安全保障会議に指名されており、フリン・インテル・グループと関係があったと伝えられている。 フリン・インテル・グループは後に、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に近いトルコ人実業家が所有する会社から受け取った53万ドルの支払いに関連して、特別弁護人ロバート・モラーによって調査されることになる。 ロヴィンガーは『The Daily Beast』紙に、海軍司令官がザメルを国防総省のネットアセスメント局に連れてきた後、ザメルを国防総省関係者に紹介したと語った。
「ジョエルもマイク・フリンも知っているが、どの程度の関係かは知らない。」とロヴィンガーは付け加えた。 ある情報筋によると、ザメルはフリン・インテル・グループの元取締役副会長であるビジャン・キアンの紹介でフリンと知り合ったようだ。キアンはフリン・インテル・グループのパートナーで、フリンとザメルの話し合いの指南役を務めていた。 フリン氏もキアン氏もコメントを求めても応じなかった。「 ジョエル・ザメルはマイケル・フリンに会ったことはありません」と、ザメルの弁護士マーク・ムカシーは『The Daily Beast』紙に電話で語った。ザメルとキアンの関係について尋ねられ、ムカシーは電話を切った。 しかし、この報道が掲載された直後、ムカシーはザメルが確かにフリンと連絡を取っていたことを電子メールで確認した。「ジョエルとウィキストラトについて、あなたの情報、統計、数字、説明はまったくの誤りです。あなたは(おそらく不満を持つ元従業員によって)誤った情報を教えられたか、あるいは単にでっち上げをしているのでしょう。例を挙げれば、フリンとの会話は一度だけだ。」

ジョエル・ザメルについては以前こちらの記事で取り上げました:

違法性はなかった

ビジャン・キアンがマイケル・フリンにジョエル・ザメルを紹介したことを取り上げた理由は、同じくビジャン・キアンと繋がっていたトーマス・ショーンバーガーもまた、ザメルと似たIIA(インタラクティブ・インターネット活動)ビジネスをしていたからです。

トーマス・ショーンバーガーは「ShadowBoxを経由してマニー(Defango)に金を払った」と言っていた
「敵があなたを悪者に仕立て上げるために嘘をついているところに、私たちは疑いの種をまき、敵が実は悪者であるという反論を提示する。我々はインターネット技術、ミームの作成、PR、サイバー・ゲリラ戦術の洗練された使用によってこれを行う。」 ShadowBox内部文書

この会社の最初の客がエド・ブトフスキーでした。

エリック・プリンスとエド・ブトフスキー

彼はピザゲート、セス・リッチ暗殺説などをFOXでプッシュした人物だと言われています。

ショーンバーガーのShadowboxとブトフスキーの関係について触れられているデイリー・ビーストの記事のAI要約が以下です:

この記事は、2017年9月にテキサス富豪のエド・ブトフスキーの自宅で行われた会合について述べています。出席者にはマット・カウチやジョシュア・フリッポといった陰謀論者、FOXニュースのマリア・ジマーマン記者(取り下げられた記事の著者)、ジョー・バーケットという元情報関係者で著名ジャーナリストのララ・ローガンの夫、そしてトレバー・フィッツギボンという過去に性的嫌がらせ疑惑があった元民主党PRオペレーターなどが含まれていました。

この会合の主な話題は、ブトウスキーが関与していた民主党スタッフのセス・リッチの死に関するフェイクニュースについて、オンライン上の批判に対してどう対応するかでした。出席者の一人、トーマス・ショーンバーガーは、会合でリッチ家族を盗聴・監視することまで話し合われたと主張しています。しかしブトフスキーはこれを完全に否定しています。

トレバー・フィッツギボンとショーンバーガーとマヌエル・チャべスは2017年8月、Shadowboxという会社を立ち上げ、ブトフスキーの「評判管理」を請け負っていました。しかしShadowboxの内部文書によると、彼らは「ボットを使った標的攻撃」や「サイバー戦術」など過激な手段を用いると宣言していました。

結局ブトフスキーはこのショーンバーガーとチャべスを信用できなくなり、関係は長続きしませんでした。しかしこの一件は、トランプ支持者の中に根強くあるセス・リッチ陰謀説が、いかに現実の政治にまで浸透しているかを示す一例となりました。また、彼らがこの陰謀説の正当性を主張するためにどこまで過激な行動に走るのかという疑問も投げかけています。

ショーンバーガーとチャベス(Defango)のシケイダコンビとShadowboxを立ち上げたトレバー・フィッツギボンは、ウィキリークスの広報担当として知られ、#Unity4Jというアサンジ釈放運動の立ち上げにも関わっています。

ジュリアン・アサンジは、政策、プロセス、出版、情報源の保護をコントロールした。サテライト組織を設立し、ウィキリークス帝国のマネージング・ディレクターを務めた。ジェイコブ・アッペルバウムは世界中のステージに立ち、ウィキリークスを利用し支援することの価値と重要性について何十万人もの人々に語った。彼は技術者たちとの主要なパイプ役であり、開発者、プライバシー、ジャーナリズムのカンファレンスで常に存在感を示していた。トレバー・フィッツギボンは、メディアの大物、ミュージシャン、有名人と連絡を取り合い、彼らを大義に勧誘し、ウィキリークスの知名度を高めるために活用した。メディアとの関係を管理し、積極的なナラティブを設計し、推し進めた。
オーストラリア緑の党のスコット・ラドラム、ジャーナリストのカサンドラ・マクドナルドキム・ドットコムジャック・ポソビエクなどが賛同し、動画に出演している。この出来事は、「政府の透明性」という名目で、政治的に正反対の立場の人々を結びつけ、重要な「相互受粉」イベントとなったと評価されている。

トレバー・フィッツギボンは最近ではRFK Jr.のキャンペーンに参加していることが報じられました。

失脚したオバマ大領領の助手がRFKジュニア・スーパーPACのために働いている
PRの悪夢
物議を醸したケネディのスーパーボウル広告を手がけたAmerican Values 2024は、告発された性犯罪者広報トレバー・フィッツギボンに9万ドルを支払った。

デイリー・ビーストによって露骨に叩かれていますが、彼を告発した元恋人の女性は告発を取り下げており、この書かれ方は悪意を感じます。シャリル・アトキッソンが彼を擁護する記事を書いていますので、興味がある方は読んでみて下さい。ここでは本題から外れるので扱いません。

トーマス・ショーンバーガーの出現率と関わりの広さには驚くばかりですが、彼の「オンライン影響力サービス」を利用していたQ界隈の有名人が、ロバート・デイヴィッド・スティールです。

トレバー・フィッツギボンはロバート・デイヴィッド・スティールやウィリアム・ビニーらのVIPS(正気のためのベテランインテリジェンスプロフェッショナル)の宣伝もしていた

どうやらスティールは、自身の訴訟相手(Goodman)の評判を落とすための工作をショーンバーガー&マニー(Defango)に依頼していたように見えます。

(Th=トーマス,Stg=サンジェルマン)

ロバート・スティールからショーンバーガーに送られたメール。500ドル分の仕事の依頼、彼の弁護士(Steven Biss)もショーンバーガーの働きに満足していること、中傷動画についてのアップデートを求めていること、Jason Goodmanを訴えようとしていることなどがわかる。
ロバート・スティールはマニー(Defango)にもメールを送っており、彼の働きを褒めたうえで、Goodmanとの訴訟については話さず、訴訟の代理人であるスティーブン(Steven Biss)の指示に従うように言っている。

この訴訟の詳細については本題から外れるので、ここでは詳しく説明しませんが、訴状はこちらで読めます。

この裁判の途中でロバート・スティールはコロナの合併症で死亡しました。これに対して、スティールに訴えられていたジェイソン・グッドマンは以下のように喜んでいます。

また、ジェイソン・グッドマンはマイケル・フリンの弟のジョセフ・フリンに電話をかけ、この訴訟のスティール側の代理人であり、フリン・ファミリーの代理人でもあるスティーブン・ビスについて不満をぶちまけています。これを聞くとスティールとのトラブルの彼の側からの言い分(陰謀論めいてますが)がわかります。ジョー・フリンもかなり口汚く罵り合っています。

話がだいぶ散らかってきましたが、全てにショーンバーガーが関係しているので仕方ありません。スティーブン・ビスの妻であるターニャ・コーンウェル(ターニャ・ビス)がショーンバーガーに送ったメールがあるのです。これがまた凄い内容で、色々な示唆に富んでいます。

From: Theta Nya(=ターニャ・ビス)
Date: Fr, May 24, 2019, 8:35 PM
Subject: あなたがしていることが信じられない
To: Parody Lives(=ショーンバーガー)


夫に連絡しないでとお願いしているのに、こんなことを続けるなんて、裏切り行為だわ。あなたがマニーに巻き起こすドラマは、結局彼の裁判問題を引き起こすことになるわ。あなた自身のことを心配してほしいの。私は間もなくフランク・ベーコンと一緒にコロラドのビルを購入する予定だから、あなたを信頼できる必要があるけれど、今はまだ信頼できません。私やスティーブをかばってもらう必要はありません。私たちのことを話題にするのはやめて、ディファンゴや他の人たちのことは放っておいてほしい。私はあなたをホテルで養うことはできないし、あなたは車を修理するなどと言って私から大金を奪ったもうやめて、コンピュータをシャットダウンしてとあなたに懇願した後におきた最近のドラマでは、あなたに詐欺にあったように感じています。私は何度も人に何かを求めることしかできない。あなたは忠実だと言うけれど、忠実とは感じられない。あなたがしないと約束したことをそのままやっているように感じられるし、今の私には全く必要のない個人的な大惨事のように感じられる。あなたがトレバーに書いたメールにはとても不快感を覚えた。正直、ゾッとしました。あなたがどんな言い訳をしようと勝手だけど、あなたはこの大きなドラマを作り出して、あなたもトレバーも、私が言っていたことを一つもわかっていない。つまり、あなたは基本的に、何の理由もなくスティーブの盟友や顧客を攻撃していて、私はそれを良しとしないわ。あなたは私より賢くないし、超能力者でもないし、何が起こるかまったくわかっていない。でも、もしあなたがその一部となるような立場になりたいのなら、姿を消して、本当に黙っている必要がある。私はあなたが怖いし、あなたが嫌いな人を攻撃するやり方が怖い。あなたは他人のことは忘れて、自分の私生活にエネルギーを使うこと、それが実際の成功の秘訣よ。人がどう考えているかは関係ない。自分が何をするかよ。近々、コロラドの前哨基地に行く予定。そして、シケイダのゲームであなたを手伝えたらと思ってる。今週は非常に忙しくて、夫と一緒にいる時間の多くは、あなたについて、どうしたら私たちとの交流をやめてもらえるかについて議論している。このことが私に大きなストレスを与えているのに、あなたはそれを気にも留めていない。あなたのくだらないたわごとをやめて、しばらくの間、インターネットから姿を消すことを求めるのは酷でしょうか?しかし、もしこれ以上デファンゴや他の誰かとの間でこのようなことがあれば、私はあなたとはあらゆる面で完全に縁を切るつもり。 これほどまでに私たちやあなた自身に注目を集めてしまったことは、言い訳はできないわよ。STFU(黙っていろ)というのがゲームの名前なのに、あなたはそれが全くできていない。理解してくれることを期待してる。あなたにはきっと、ポジティブなことに使えるスキルがあるはずだから。私は今、あなたのいざこざや問題を心配してる暇が無いほど忙しいの。特に今週は本当にダメージが大きかったし、あなたがそれを止めるという厳粛な約束を反故にしたことで、個人的に裏切られたと感じている。あなたが自己反省に時間を費やし、ゲームプランを練っていることを私は願ってる。ディファンゴへの攻撃はすべて、スティーブ個人への攻撃として受け止めてるからね。誰に対してもあなたが今していることをやめてください。これらの人たちとは関わらないでください。それは全く賢明ではないし、役にも立たない。あなたの日々の生存に責任を持たせているのと同じです。あなたは本当に私を傷つけている。もしあなたが善良な人なら、私を守るためにネットでドラマを作るのではなく、自分自身のことを心配し、自己充足するようになりなさい。あなたのネットのドラマは現実ではないし、私に損害となるだけです。 私はディファンゴのことは心配していないし、彼には何もない。気にもしてないわ。私があなたに何度もやめてと頼めるのは、それが個人的な平手打ちになる前だけよ。 あなたは人の目を気にするのはやめて、何かを成し遂げることを心配するべきよ。あなたはほとんどいつも間違っているし、軽い超能力すらない。誰もネット上で私を攻撃することはできない。私は現実に生きているし、インターネット上ではなく、地球上で何かを成し遂げているから。プロジェクトを立ち上げ、何かを作れば、あなたが心配しているようなことはすべて幻想で、クールになることを心配する子供のように、現実ではなく、考慮に値しないことがわかるでしょう。ネット上で操られた下僕の軍団を雇う代わりに、あなたが価値あるものを作る人間になるまでは、私はあなたを助けられない。 私は、あなたが自分のために常に人々にクソをやらせ、そしてそのどれもがうまくいかないことを非難する代わりに、実際に何かを変える努力をし、それを現実にするために努力するなら手助けする。 あなたが契約をできないのは、成果がないからよ。energy legalの件であなたを助けることだってできたのに。 私の夫のクライアントに殺害予告を送ったり、訴訟をリークしたことを私に話すべきだった。そんなことをした後に夫があなたを助けてくれると思ったの?何を考えてるんだか・・・私は、あなたが装っていることと、実際にあなたが引き起こす影響は別のものだと感じてる。多くの人があなたを止めさせようと努力したのに、なぜこんなドラマを引き起こしているのか分からない。あなたは自分自身の最大の敵だけど、あなたの行動によって物事が危険にさらされている。どんな理由であれ、私はもうこれ以上こんなリスクを負うことはできない。あなたは本当に混乱しているだけだと思うし、それを乗り越えてほしいけど、あなたにとって最大の脅威は、インターネットから離れられないことよ。インターネットはエネルギーを吸う巨大なブラックホールで、あなたには子供も仕事もないし、スポーツもしない。あなたが私の時間を消費するのは不公平だし、それがどんどんエスカレートしていく。 スティーブとディファンゴや彼の知り合いには、どんな理由があっても近づかない方が賢明よ。今日のあなたの最新の身勝手な行動は、あなたに有利に働くものではなかったし、私はあなたに警告しようとしたのに、あなたは聞くことを拒否した。スティーブは忙しいのに、あなたは彼の神経を逆なでしている。 スティーブは忙しいし、あなたは彼の神経を逆なでしている。彼はもうあなたに我慢の限界がきてる。 もうやめて下さい。スティーブから見れば、あなたは、スティーブのクライアントであるエドやトレバーたちの敵に攻撃するための犬にすぎない。だから、頼むからもういい加減にして。

ターニャ

トーマス・ショーンバーガーは右派の有力者のためのダーティーな仕事をするために飼われた番犬のような存在だったようです。しかし、制御がきかず、飼い主の手に負えない狂犬でした。反対に、マニー・チャベス(ディファンゴ)は素直で飼い主に忠実である様子が伝わってきます。

実は今、このスティーブン&ターニャ・ビス夫妻がとんでもないことになっているようなのですが、それはまた別の記事で扱うことにします。

トーマス・ショーンバーガーについてかなりわかってきたところで、彼の思想面についての情報を少し補足しておきます。なぜなら、彼の思想はガイ・バラードとよく似ており、Qが受ける批判の傾向とも重なるからです。

トーマス・ショーンバーガー:支配エリートは共産主義を、多様な大集団に対する全体主義的支配を維持するための効果的な手段として利用した。それに対抗できたのはファシズムだけだった。 今日の議論の焦点は、共産主義の建前を信奉するような間抜けな人間がどうして存在するのかということにあるはずだ。

Morbid Monkey Productionsというデジタル・マーケティング会社を経営するジョナサン・チャップマンという人物との会話では、エリック・プリンスの姉が出資している「ニューロ・コア」という会社が提供する「脳波を同調させる」技術を使い、ビデオにサブリミナル・メッセージを埋め込む方法について話しています。

ジョナサン・チャップマン:それで、私は一生懸命研究したんだが、ここでの真の金字塔は、ニューロ・コアという会社が使っているソフトウェアになりそうだ。 ニューロ・コアという会社をご存じない場合のために簡単に説明しよう。詳細は自分で調べられるだろう; 彼らは全国展開している 脳波同調の先駆的存在 『バフィー・ザ・ヴァンパイア・スレイヤー』でも何でも好きなビデオに、彼らが使っているソフトウェアは、サブリミナル・メッセージをエンコードすることができる。 ベッツィー・デヴォスはニューロ・コアの大口投資家だ。 ベッツィー・デヴォスにはエリック・プリンスという弟がいる。エリック・プリンスを知らない人のために説明すると、彼はブラック・ウォーターという会社に関わっている。ブラックウォーターなら知っているだろう。 この技術はどこから来たのだろう。 これを調べてみよう。

トーマス・ショーンバーガー:ああ、エリック・プリンスなら知り合いだ(笑)彼は私が知っていることをするのに忙しい。ララ・ローガンの夫、ジョー・バーケットと結びついている。

トーマス・ショーンバーガーは自分がスターゲイト・プロジェクトの「ナンバーワンの予知能力者だったが、そこを逃げ出して、パズルと音楽を通じて世界に予言を伝えているため、CIAやモサドに命を狙われている」とまで主張していますが、ターニャ・ビスに「軽い超能力すらない」とあれだけボロカスに言われているところをみると、十中八九、ハッタリでしょう。

シケイダの予言」が的中したと言っていますが、ほとんどこじつけの言葉遊びにすぎません。
例:「カインの刻印が明かされる」→「マケインが脳腫瘍になることを言い当てた!」
そもそも誰も注目していない予言が、解釈の仕方によって、なんとなく当たっているような気もする程度で命を狙われたら、命がいくつあっても足りないでしょう。

また、トーマス・ショーンバーガーは自身はサンジェルマンの子孫であると主張し、ハリウッドの人脈を通じて映像作品化する計画もありました。

ターニャへ
今日トーマスが、ショーン・ストーンとの話し合いについて少し教えてくれました。彼が言うには、あなたは『Cicada』をテレビ番組としてではなく、長編映画としてまずアプローチしようと考えていて、そのトーンは私たちが最初に話し合っていたものよりも少し軽いものになるだろう、つまり『ミスター・ロボット』よりも『シャーロック』のようなものになるだろうと。
私たちが同じ考えを持っていることを確認するために、あなたの考えを直接聞こうと思いました。また、私たちが話しているようなトーンの例として、トーマスと私が進めている別のプロジェクトのために書いた脚本を送ろうと思いました。題名は『サンジェルマンと力の鐘』(そしてトーマスの先祖をモデルにしている)は、劇場用フランチャイズの第1作、あるいは現代の『シャーロック』シリーズのようなテレビ用映画シリーズの第1作となることを意図した長編脚本です。確かにシリアスな部分もありますが(冒頭の古代エジプトでのシーンなど)、何度も出てくるユーモアのセンス--例えば、現代のサン・ジェルマンに出会う2番目のシーンなど--があり、観客にこれはそれほど深刻に捉えるべきではないことを伝えています。この作品に目を通し、あなたとショーンが『Cicada』に対して考えていた方向性がそのようなものだったかどうか教えてください。 よろしくお願いします。
マイケル・A・レヴァイン

マイケル・A・レヴァインがターニャ・ビスに送ったと思われるメールです。マイケル・A・レヴァインはハリウッドの作曲家で、有名なゲームの音楽も手掛けています。

「アサシン クリード」というゲームにシケイダのモチーフを取り入れさせたのもレヴァイン。
後でわかりますが、レヴァインはシケイダの著作権の半分を所有しているとのこと。
ショーンバーガーとレヴァイン
音楽を通じて2人はとても良い関係だったことがわかる

レヴァインのメールからわかったように、ショーン・ストーンもこのサークルにいるのです。だからショーン・ストーンは「私たちがQの投稿をしてきた」と口をすべらせたのかもしれません。

このシケイダの長編映画にせよ、サンジェルマンのTVシリーズにせよ、深刻なトーンではなく、ユーモアもある軽いトーンで、というのはちょっと面白そうで、見てみたい気がします。実現しなかったのは残念です。

ショーンバーガーが周囲の人々にどうやって「サンジェルマンの子孫」であると信じさせることができたのかは謎ですが、きりがないのでここまでにしましょう。

マイケル・フリン

さて、フリン・ファミリーの弁護士夫婦がトーマス・ショーンバーガーやシケイダと直接関わっていたことが判明したわけですが、2019年の5月のターニャ・ビスのメールからは、この夫婦がショーンバーガーに不信感をつのらせ、彼と自分たちの関係に世間の注目が集まることを非常に嫌がり、すぐにでも手を切りたがっていたことがわかりました。それはこの夫婦と家族ぐるみで深い付き合いのあるマイケル・フリンの耳にも当然入っていたでしょう。それでもフリン・ファミリーは2020年にはWWG1WGAのスローガンを唱え、あの2021年1月6日の前夜までは「デジタル・ソルジャー」を鼓舞し続けました。

しかし、「アライアンス」は土壇場で怖気づき、軍は動かず、皆が期待していた何かは起きませんでした。これが「Q」の限界であり、「Q」の敗北であり、「Q」の役割はここで完全に終わったのだと思います。マイケル・フリンは黙秘権を行使("Take the fifth")するしかなくなり、以降彼の口から「デジタル・ソルジャー」という言葉が発されることはなくなりました。

そしてフリンはQに見切りをつけ、「QはCIAが作った偽情報キャンペーン」だと言って絶縁宣言しました。

これはリン・ウッドによってリークされた音声でしたが、翌年には自身のホームページで公式に発表しています。

フェイクニュース企業メディアへの覚書
マイク・フリン将軍を攻撃するシナリオを捏造するために言葉を連ねているプロパガンダ報道関係者に対し、以下は、フリン将軍が何を信じているのか、あるいは何を全く信じていないのかについて、フリン将軍の言葉として、そのまま使用できる発言である。

私は自分の信仰と国への愛について恐れない。
私は生涯を通じてローマ・カトリックの宗教を実践し、イエス・キリストの信奉者であることを恐れない。
私は、生命、家族、権利章典、合衆国憲法、そしてアメリカ人の擁護者としての立場を恐れない。
私は「自分がされたいように他人と接する 」という黄金律を信じることを恐れない。
私は、真の友人は永遠に続くという信念を恐れない。
私は、わが国がユダヤ教とキリスト教の原則と価値観に基づいて建国されたという信念を恐れず、こうしたアメリカの価値観に関する信念を恐れない。
私は、アメリカではキリスト教に対する戦争が進行中であり、それは将来の世代にとって破壊的で危険なものだと信じていることを恐れない。
私は、子供たちが常にプレッシャーにさらされ、時には子供である機会を奪う破壊的な力に襲われているという信念を恐れない。
私は、以下の信念を恐れない。アメリカは無神論者の国ではない、その考えがどこから来たのか知らないが、どうぞお引き取りください 、それは我々の憲法にはないことだ!
私は、私たちが神を崇拝すべきであり、有名人を崇拝すべきではないという信念を恐れない。

そして最後に、"QANON "はでっち上げであり、アメリカ人が今日直面している現実的な問題から目をそらすために、おそらくは政府の一部によって作られたものですクリスチャン・ナショナリストの反対は、無神論者のグローバリストです。いつか私たちは、この地上での行動に対して裁きを受けると信じています。だから、信仰と言葉と行いに強くあってください。

「I am」が「I AM」と重なるのは気のせいでしょうか、こじつけでしょうか。

いいえ、マイケル・フリンは確かに「I AM」の信奉者に見えます。なぜなら、マイケル・フリンはエリザベス・クレア・プロフェットのディクリーを唱和しているからです。

前提として確認した通り、「I AM」そのものは有害な思想ではありません。即ファシズムだと非難するのもフェアではありません。それは人種差別、全体主義による反対派の弾圧、権威主義による個人崇拝などの兆候が見えてから言うべきことでしょう。そうは言っても、マイケル・フリンが、色々と問題があり、一般にカルトとして認識されているエリザベス・クレア・プロフェットのディクリーをほぼそのまま引用する意図は理解に苦しみます。

とにかく、マイケル・フリンは「Q」と「デジタル・ソルジャー」から、クリスチャン・ナショナリスト運動へと完全に舵を切り、クレイ・クラークと手を組んでキリスト教の牧師たちを巻き込み、ReAwaken Americaツアーで全国を回るようになったのです。

ReAwaken Americaツアーはしばしば教会で開催され、登壇者にはキリスト教の牧師も多い

ただ、このクリスチャン・ナショナリズムというのは日本人にはピンと来るものではありません。アメリカのQフォロワーがすんなりと移行したのに対して、日本のQフォロワーたちはこの変化を受け入れる気になれず、いまだにQの幻影を追いかけ、Qムーブメントの残り滓、つまりQにこじつけられた詐欺話(RV・ネサラゲサラ・QFS・EBS・仮想通貨等)に依拠し続けているというのが実情です。そしてこれらはバラードのI AM運動の負の側面と非常に多くの点で類似していました。ほぼそのまま引き継いでいると言っても過言ではないでしょう。

このような詐欺の偽約束はガイ・バラードの時代から100年経っても実現することはなく、いくら自分でそれを善だと思い込んで行っていたとしても、いつかはカルマとなって返ってくるでしょう。

さて、「QとI AM」のつながりについて、最後にもう一人取り上げておかなければならない人物がいます。

リサ・クラピエ

フィナンシャル・タイムズ紙の動画では、以下のようなインタビュー・シーンがありました:

記者の質問
答えているのはジム・スチュワートソンというARG(代替現実ゲーム)の専門家
アンチQ、アンチ・フリンとして有名な人物

ジム・スチュワートソンがここで言っていることは本当です。リサ・クラピエは、シケイダのアイデアをQに持ち込む手伝いをしていました。これはQの投稿が始まる約4ヶ月前に、リサ・クラピエがトーマス・ショーンバーガーに送っていたメールです。

From: <unanimous@unseen.is>
Date: 2017年 5月 31日(水曜日) 11時 43分
件名 コラボレーション
To: Th Stg <tstger13@gmail.com>

それで...コラボレーションについてどんな考えがありますか?

私たちは新しいビデオを制作中です。要約すると、すべての存在は光を象徴し、純粋無垢な心は純金であり、愛は与えること、分かち合うこと、思いやることであるように、交換は心と心の表現です...。

これが何かインスピレーションになったら、嬉しいです。あなたの音楽の長さを教えてくれれば、おそらくぴったり合わせられるでしょう。そいういう経験をしてきました。
このプラットフォームの真のランプの精霊は、すべてのビデオが、まるでお互いのために(出会う前に)作られたかのように、音楽と無理なく一緒になることです。時には、完璧な音楽が現れるまで映像の編集を待つこともあるし、音楽が贈られてきて、ほとんど瞬時に映像が女性の一人を通して流れていくこともあります。 文字通り、時にはほとんど編集する必要もなく、はるかに偉大なものからインスピレーションを受けて、神々しくひとつになることも!

彼女がシケイダのビデオの編集に関わっていたことがわかります。実際にQが投稿を始める前の2017年9月25日に、シケイダは「白うさぎを追え」という動画を投稿していますが・・・

https://www.bitchute.com/video/1jEChDZQXTkg/

・・・Qの署名は後で変更されたもので、当初はリサ・クラピエのハンドルネーム「Snow White」で署名されていたそうです。

リサ・クラピエが「I AM」信奉者であり、アセンデッドマスターやサンジェルマンの信奉者であることは、ツイッターのハンドルネームやSNSの投稿から明らかです。

※ここでリサ・クラピエが読んでいると言う「サンジェルマンの三角書」は、ウィキペディアによれば「18世紀のフランスで、有名なサン・ジェルマン伯爵の手による暗号で書かれた無題の書物である。この写本の装丁とベラムのシートは正三角形の形をしている。一旦解読されると、そのテキストには、人が魔法のような偉業を成し遂げることができる魔法の操作が詳述されており、特に財宝の発見や寿命の延長が挙げられている」とのこと。

彼女自身の説明を見てみましょう:

そこで、私が何者なのかを皆さんに知っていただくために、もう少し深くお話ししましょう。IAMが私のハンドルネームである主な理由は2つあります。最初の理由は、出エジプト記3:14の聖句 "I AM THAT, I AM" https://chicagobible.org/why-did-god-call-himself-i-am-that-i-am/ ... アルファ&オメガ。
2つ目:私が皆さんに見て欲しいトム・シャドヤック監督のインディペンデント映画作品『I AM』。このプレミア上映を共同プロデュースした後、彼は私の友人となりました。http://www.iamthedoc.com/thefilm/ この映画を楽しんでください。見終わることろには、もしあなたが望むなら、見終わる頃にはすでにこのカルト教団に入っているでしょう。(笑)(Qがカルトだと主張しようとする人たちに向けたジョークですw)この予告編ですら、終わる頃には、私がSnowWhite7IAMでIAMを選んだ第二の理由がわかるでしょう。こうして皆さんとご一緒できることを光栄に思います。皆さん一人ひとりがご自身を目覚めさせることによって、量子的な違いを生んでいます。愛を行動に移し、今ここにいることによって。
世界の何が間違っている?:I AM
世界の何が正しい?:I AM
誰がそれを解決する?:I AM
誰がそれを愛する?:I AM

SWQQ
「ライアーライアー」や「ブルース・オールマイティー」は個人的に好きな映画です

映画の予告編がこちらです。バラードのI AM教会のようなカルトっぽさはありません。

リサ・クラピエには市民活動家としての歴史があります。

これは彼女がUnanimous名義で制作したアノニマスのビデオみたいです。

Unanimousの「Message to Humanity | Feminine Aspect of Anonymous」というビデオです。アノニマスの女性的な側面を担おうとしていたようです。

このフラッシュモブなどかなり良い感じで、個人的に好きなテイストです。

どれも嫌な感じはせず、むしろすごく良いと思います。この路線を続けているわけにはいかなかったのでしょうか。彼女はこういった平和的な抗議活動の限界を感じていたのでしょうか?だから、より政治的・軍事的実行力を持つ人々との繋がりを求めるうち、シケイダに流れ着いたのでしょうか?

しかし、彼女はシケイダの長老と呼ばれる古参メンバーのZ 3301氏によって、彼女がシケイダをQに持ち込み、政治化したことを叱責されています。Z 3301氏によって暴露されたメールの内容は、多くの示唆に富んでいます:

Z:3301のイメージがなぜQと結びついているのかわからない。あってはならないことだ。私の理解では、あなたはパズルをQと結びつけることについてベスにメールを送った。そのCCにはミンディ、TS(トーマス・ショーンバーガー)、レスタト、ゲンキ、ハミルトン、ターニャ(・ビス)も含まれていた。私は含まれていなかった。なぜだ?それでどうなる? ベスはパズルを作っていない。マイケル(・レヴァイン)は著作権の半分を持っていた。なぜ彼はCCされなかったのか? あなたのSnow Whiteのペルソナは本質的に、私自身の願いに逆行するものだ。私は教え、鼓舞する。陰謀やLARPは扱わない。私は、あなたがEtheFriendやSteamRiftのアカウントに陰謀を企てたとは思っていない。あなた方は皆、異なるイデオロギーを進めている。しかし、私の言いたいことは変わらない。私は個人的に利害関係者であり、Qが回ってきたとき3301の最も活発なメンバーであったにもかかわらず、この決定を知らされておらず、誰も直接私のところに言いに来なかった。私はQから個人的にコンタクトを受けたメンバーでもあった。 私はこの理由から、Qも、Qの商標も、報道も否定した。私はプロパガンダに基づくイデオロギーがパズルに浸透することを望んでいない。それらは排他的なものだ。もしあなたが本当に革命を望んでいるのであれば、この種のキャンペーンは何度も行われては失敗してきたことを理解してほしい。革命を引き起こすのは、情報でも誤情報でもない。行動して抗議するんだ。ただ、ルネサンスにインスパイアされたアートプロジェクトを陰謀家と一緒にするな。

リサ・クラピエ:匿名性には理由があって、それはストーカーの誰も理解していませんが、彼らのためでもあります。私はカバールを終わらせる目撃者の命を守っています。理想ではなく、文字通り。人類に対する陰謀があるのは理論ではありません。犯罪エリートがゲームなのです。民衆が力を持っており、真実は彼らの強固な基盤となっています。これらのスレッドであなたを説得しようとするストーカーは、何一つ事実の証拠を持っていません。だから、よく考えてほしいんです...推測に基づいて個人情報を晒したり、他人のプライバシーを侵害したり、ゴミ箱に入れたり、中傷したり、いじめをしたり、ストーカー行為をしたり、フォトショップで捏造の証拠を写真を作ったりすることが、どうしていいことなのか? 誰にとってもよくありません。彼らはパズルにタグをつけますが、私はつけません。あなたは私がQの背後にいることに気づいていないようですね。人の命がかかっているんです。私にかかっているんです。これは私が誰とも軽々しく共有することはない話です。匿名性はもう終わりました。見知らぬ人たちがゲームをして、彼らの嘘を大手メディアに流したからです。

このメールの日付は2020年11月9日です。

フィナンシャル・タイムズの記事がその前の月に出ていますから、リサ・クラピエが「匿名性はもう終わった」と言っているのも、ZがQとシケイダの繋がりを辿られたことを怒っているのも、この記事が原因でしょう。

Z氏はこう続けています:

Z:何を言ってる?私はQと3301について公にLARPしているあなたをリツイートしてきた。なぜ(シケイダとQに)一線を引いていないのかと聞いているんだ。このメールにはあなたの署名があり、あなたからCCを受けた人たちからのコピーもいくつかある。私はそのうちの何人かの異なるコピーを持っている。これは2018年11月25日のことだ。Qが投稿を始めたずっと後のことだ。あなた自身はQではなく、Qの後押しに関与しているだけだ。両者は別物だ。私が前に言ったように、私はQの最初の投稿の数カ月前、3月に、そして5月に再び連絡を受けた。あなたの言っていることが本当なら、あなたは私が誰だか知っているのだから、あなたが私に連絡すればいい。Qはその代わりに、公的な仲介者を使って私を引っ張り出した。3301は非政治的なものだ。3301は人に教え、創造性を呼び起こそうとするものだ。それだけだ。では、政治に対する私の個人的な目標は何かと聞かれれば?プライバシーは自分たちで決めることができる。プライバシーをサポートする政府は必要ない。すべてを暗号化すればいい。簡単なことだ。 一般的に政治は、社会変革に賛成でも反対でもあるべきでない。以上。 政府に鍵を渡さなくても、社会変革を実現するための運動を起こすことはできる。 しかし、そうしないことで、あなたは二元対立的なアジェンダを推し進め、どちらか一方を非難することになる。それは明らかだ。

シケイダのZ氏が「Qの公的な仲介者」から接触を受けていたというのは興味深い話です。トレイシー・ビーンズのことでしょうか?わかりませんが、マイケル・フリンやエリック・プリンスの周辺人物ではないかという気がしています。

それよりも、さすがシケイダの暗号学の天才と言われるZ氏です。Qの弊害について鋭い指摘をしていて、慧眼の持ち主だと感じさせます。しかし、リサ・クラピエ本人はZ氏が言うようなアクティヴィズムを実践してきた人であり、このような批判を受けるのはちょっとかわいそうな気もします。

リサ・クラピエは天然というか、純粋な人なようです。ただ信じやすい人であり、カネの力を使って人を動かしている人たち、そして彼らに雇われた人たちがいかに信用ならないかについてナイーブだったのだと思います。

???:自分の進む道を賢く考えるべきだ。騙すことのできない勢力がいるのだから......その勢力を理解せずにゲームを始めるというのはどういうことなのかは、あなたも私と同じようにわかっているはずだ......。トーマスは、たとえ目の前に聖杯があったとしても、それを見分けられないだろう。私にはそれが証明できる。

Snow White(リサ・クラピエ):私はトーマスのために働いているのではありません。これはゲームではない。この平和の使命は、強固な岩盤の上に立っています。私たちが持っているもの、それは犯罪エリートの全ての真実であり、カバールを終わらせるものです。全てです。プライバシー、主権のために、全ての人々が成し遂げたいこと全てです。Qに危害を加える者は、自らのカルマに足を踏み入れることになります。嘘は心理作戦なんです。
トーマス・ショーンバーガー:またしても君は私を過小評価している。そして君は、私に隠れてSnow WhiteにDMを送ったね。あれは10人で共有しているアカウントだとも知らずに。みんな君のことを笑っていたよ。

???:では、Snow Whiteのアカウントはリサとあなたが共有しているの?それとも彼女がすべてのメッセージをあなたと共有しているの?

トーマス・ショーンバーガー:私はアクセスできる。

???:なるほどね。でも、謎を残すためにもっと巧妙に扱えばよかったのに。リサは自分が使っているスピリチュアルなものを本当に信じているの?それとも単なる道具?Qの作戦全体についてどう思う?私は昔、あなたと考えを共有したと思う。

トーマス・ショーンバーガー:彼女は実際にそれを信じている
私はアクセスできるが、彼女は気づいていない

???:それが騒動の原因というわけかの(笑)

ひどい話で胸がむかつきます。リサ・クラピエ本人に言わずに10人で彼女のアカウントを共有し、DMを監視していた、それがショーンバーガーという人です。スパイや諜報員というのはそういうものなのかもしれませんが、結局、雇い主から(ビス夫妻)も嫌われているわけですから、やっぱり人格的に問題があるのでしょう。そしてシケイダからも追い出されています。

Cicada Files: Z 3301 et al」より
Z 3301として知られるシカダの長老は、2017年以降、ショーンバーガーがシケイダから追放されていたことを確認した:

Trujillo:私は、なぜショーンバーガーがあなたの協力のもとパズル開発の調整役を許されたのか理解しようとしています。なぜ彼はグループから追放されなかったのですか?

Z 3301:彼は追放されました。彼と一緒に仕事をしたのは2015年から2017年までです。

ショーンバーガーとQは、関わった多くの人々を不幸にしてきました。Z氏はそれを問題視しているのです:

Z:あなた(リサ・クラピエ)がこれが流血を伴わない愛と平和のあなたの考えなら......(私の生涯で聞いた中で最も大胆な嘘だ)、あなたは妄想しているのだ。あなたが支持するこの運動のせいで、すでに人々が死んでいるんだ。3301からその名前を消してくれ。

添付画像(Redditの投稿)
超QAnonだった私の叔母が、今日早くに自殺した。彼女は、トランプが負けたせいで、カバールが彼女と彼女の子供たちを追いかけてくるのが怖いとメモを残した。もしジム・ワトキンスを見かけたら、素手で引き裂いてやると神に誓う。彼らはあと何人、このように傷つけることができるのだろうか?

Qに関わって幸せだったのは、Qを話題にどんちゃん騒ぎしていたインフルエンサーだけではないでしょうか。文字通り「Qで家が建った」という人たちもたくさんいるでしょう。

リサ・クラピエはそういった金銭的な見返りとは無縁だったように見えます。彼女は今、Qに関わったことをどう思っているのでしょうか。彼女のツイッター(X)のSnow Whiteのアカウントは凍結されていますが、gabでは生きています。

最後の投稿は2023年の1月でした。2022年の12月にはこんな投稿をしています:

2023年以降:
古い不換紙幣は金に裏打ちされた通貨に置き換えられ、すべての国が世界信託(192だけでなく、5,000以上ある)から資本を受け取ることになります。この資産は各州の国庫を回復し、国民のために、主権分散型のインフラを管理し、自然と調和した地球上の生活体験を向上させます。すべての人が生命、自由、幸福を追求できます!

さらに、主権ある個人の発展のために、地球に生まれた人間的存在に対する救済もあります。これは貧困、欠乏、サバイバルモード、その他を終わらせます。柔和な人々によってすでに受け継がれているものを止めることはできません。
Goognessisfree:おー、とても近いんだね

SilverSwann:どうしてそう思うのですか?あなたが正しいことを願っています。でも、他のすべての話を聞くかぎり、そうではないみたいです。

ShieldMaiden369:私は信じます。親愛なるシスター、大切な仕事をありがQ。愛してます。

3.最後に

前編を見てフォロー解除された方が10名ほどいらっしゃったようです。後編まで見てからにして欲しかったという気持ちもあります。

よく読んで頂ければわかるように、この記事は事実を偏りなく伝えることを主眼としたものです。ジム・スチュワートソンのように、マイケル・フリンとI AMのつながりをセンセーショナルに騒ぎ立て、危険性を大げさに誇張したいわけでもありませんし・・・

かなり主張がはっきりしたヘッダー画像

・・・アセンデッドマスターの教えや、アセンション、黄金時代の到来を否定したいわけでもありません。

むしろ、そういった話を積極的に受け入れ、信じてきた側の人間として、これまで無意識の内に心の壁を作って、目を向けずにいた事実、「不都合な真実」と向き合う試みでした。

「自分の信じたいこと」に沿う情報だけ見て、それに沿わない情報を軽んじることは、正義でも善でもなく、真実に近づく方法でもありません。「マスコミは嘘ばかり」と言うなら、マスコミの嘘を検証するサイトを作るとか、せめて自分は嘘や誤情報を発信しないようにするとかしなければなりません。気に入らないことはすべて「DSのせい」にするのは簡単ですが、具体的に誰のせいなのか特定し、追及しなければなりません。それをしようとしない心理的な壁は何なのでしょうか?本当は真実を知ることを恐れている?
その行き着く先で得た信念が、実態のない「ネサラゲサラ」「フラットアース」「ゴム人間」というのはあまりに惨めで悲しくないでしょうか。

リサ・クラピエのフラッシュモブの動画を見た時、あの感じが懐かしくて、涙が出ました。自分がこの界隈に足を踏み入れたのは、あの世界観が好きだったからで、「なんでこうなってしまったんだろう」と、リサ・クラピエと彼女が関わったQムーブメントのその後の狂気じみた顛末、コミュニティの惨状などが重なって、泣けてきてしまったのです。おそらくノスタルジーで感傷的になっただけかもしれません(ほんの12年前の映像ですが)。

今回の記事ではAIアシスタントも駆使しました。AIとの会話は、人間との表面的で非生産的な会話よりも、満足感がありました。(偽りの満足感であることは承知です。)書籍レベルの分量の資料を一人で要約するのはハードルが高いのですが、AIアシスタントに情報を整理してもらい、それを原文と照らし合わせ、間違いや不自然な部分を修正する、というプロセスを経ると、効率もいいですし、心理的なハードルも下がります。今後もAIアシスタントを活用し、これまでなかなか(誰も)手を付けられなかったマテリアルにも挑戦しようと思っています。

今回の記事は以上です。

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