2024年台風第10号関係 8月31日のメモ
ゆっくりと日本列島付近に居座る2024年台風第10号。台風の中心位置ばかり見ないで、と日頃から言ってますが、8月31日にはもう本当に中心がどうこうという事は重要な情報ではないと強く感じるようになりました。8月31日のポストなどをメモとしてまとめておきます。上図は8月31日24時時点の同日中の24時間降水量最大値分布を気象庁ホームページより。
専門家にとって当たり前のことでも
災害に関する情報は、専門家にとっては｢言うまでもなく当たり前だよね」みたいなことを、しつこく、繰り返し、伝えていくことが重要なんじゃないかな、と最近よく思ってます
— 牛山素行 (@disaster_i) August 30, 2024
｢言うまでもなく当たり前」の話をしていくことは重要だと思うんだけど、「これは(ほんのちょっと)めずらしいことだ」という話の方が、いろいろな意味で、扱われ方は重くなるんですよね。仕方ないとは思うんですが。
— 牛山素行 (@disaster_i) August 30, 2024
緊急安全確保は
「危なそうだから空振りを恐れず最も強い情報を出そう」みたいな考え方で出すべきものではないと思います。「災害が発生」した後はずっと出しっぱなしにするような情報でもありません。なおこれは、特定自治体の対応を批判しているものではありません。
時々気になるのが「緊急安全確保｣の扱い方。「災害が発生又は切迫」の状況下で、「立退き避難」から「緊急安全確保」に行動変容するよう特に促す場合に発令される情報。「危なそうだから空振りを恐れず最も強い情報を出そう」みたいな考え方で出すべきものではないと思う。 pic.twitter.com/xf6Y6G27C7
— 牛山素行 (@disaster_i) August 31, 2024
緊急安全確保を出さなければ、立ち退き避難以外の避難行動を呼びかけてはならないなんて事もありません。
緊急安全確保を出さなければ、立ち退き避難以外の避難行動を呼びかけてはならないなんて事はない。避難指示の段階で「緊急安全確保的な行動」を呼びかけることもあり得ることが、内閣府ガイドラインでも示されている(続)
— 牛山素行 (@disaster_i) August 31, 2024
「避難指示をとばして緊急安全確保を出した」といった批判を聞くことがあるけど、的外れです。
「避難指示をとばして緊急安全確保を出した」といった批判を聞くことがあるけど、これは的外れ。内閣府ガイドラインにも「事態が急変し、災害が切迫した場合には、必ずしも警戒レベル３高齢者等避難、警戒レベル４避難指示、警戒レベル５緊急安全確保の順に発令する必要はなく」とあります(続)
— 牛山素行 (@disaster_i) August 31, 2024
避難情報・防災気象情報は判断材料の一つ
避難情報も防災気象情報もあくまでも判断材料の一つ。誰かの指図を待ったり、誰かを責めたりするのでなく、さりとて限定的な経験や感覚だけに頼らず、ましてや人に何かを押しつけたりもせず、様々な情報活用して、私たち一人一人が判断していく事が重要だろうな、と思っています。
— 牛山素行 (@disaster_i) August 31, 2024
2024年台風第10号関係で書いたものなどは下記にまとめています
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