2023年7月9日~10日の大雨 降水量の特徴
2023年7月9日~10日の大雨 降水量分布
先日の九州北部の大雨、無論大雨なんだけどそこまで極端な降り方というわけではないなというのが分布図を見ると改めて。8-10日の24時間降水量最大値。AMeDASだけではあるけど多いところで400mm台。
AMeDASの観測史上最大値(1976年以降で統計期間10年以上)に対する比を見ると、更新した観測所は限定的で大きく更新という感じでもない。
7月8日~10日の間の1時間降水量最大値を見ると、非常に激しい雨が広い範囲で記録されているけど、猛烈な雨となると限定的。
同期間の1時間降水量最大値の観測史上最大値に対する比もそこまで記録的なものではない。
無論、だからたいした雨ではなかったなどという話ではない。洪水・土砂災害をもたらすようなまとまった雨だったことは確か。分布図かけるデータが無いのだけど、6時間とか12時間とかはかなり大きかったところも。ただし範囲は限定的。降水量というのは難しい。
AMeDAS耳納山の降水量
久留米の土石流災害現場の南西約4.5kmにあるAMeDAS耳納山の降水量。6時間くらいの間に非常に激しい雨が断続。もっとも、72時間500mm位で、これは直後に報道など見ていてもこのあたりとしてはそれほど大きい値ではないだろうなと思っていたところ。
耳納山の観測史上最大値と今回の記録の比較。24時間降水量は既往最大値と同程度で、48,72時間は下回っている。一方6,12時間降水量あたりは既往最大値を大きく更新だが1,2時間あたりはそこそこ。降水量というのは本当に難しい。
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