狼へ

狼が逝っちまった
狼が逝っちまった
サヨナラも言わずに
逝っちまったよ
グレッチ片手に
逝っちまったよ

年の瀬に好きな人の訃報は堪えるが、まさかまさかのチバユウスケの訃報が飛び込んで来るとは…
実はショック過ぎてnoteに書けなかったんだよ。
今年は鮎川誠さんに始まり、チバユウスケで終わるなんて面白くもクソもねえよ、全く。

狼へ

チバユウスケに出会ったのは恥ずかしながらTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが解散した後。
当時、僕は音楽から離れていた時期でバンドをやってる後輩が「たまにはロックを聞いてくださいよ」と渡されたCDの中にTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTも有ったのだ。
もちろんその存在は知っていたし、何よりあの「声」よ。
あの「声」は反則よ、誰も敵わない。日本にこんな奴がいたんだと思わせてくれた。
僕はチバユウスケのあの声に「狼声」と名づけた。

そんな野郎が
くたばる訳無いさと
誰もがタカをくくってた
師走の朝に
届いた知らせ…

煙草と酒がトレードマーク？
癌なんかに負けやがって！

今さら何を言ってもチバユウスケが生き返る訳もないが、残ってる音源や動画を見ると、本当に惜しい。悔しい。
まだまだこれからだったのに。

狼が逝っちまったよ
力一杯生きて
死んじまったよ
狼が逝っちまったよ
狼が消えちまったよ

さらば狼 
チバユウスケ
1968-2023

ロックに本物も偽物も無いが、僕の考える本物のロックをやる人たちが旅立って行った2023年ももうすぐ終わる。