サンクチュアリ-聖域

「番狂わせろ！」
ナイスなコピーである。ネトフリのオリジナルに久しぶりに痛快な日本作品が登場した。
その名は『サンクチュアリ 聖域』
相撲界を舞台にしたスポ根？ドラマである。
主人公は北九州に住む家庭に問題を抱えた、絵に描いたような不良
の「キヨシ」
ガタイが大きく喧嘩っぱやくて強い。
その噂を聞いた相撲界からスカウトが来る。

「人前でケツなんか見せらるかよ！」と最初は断るがピエール瀧演じる師匠の財布の中身を見て「土俵には金が落ちとる。地位も名誉も。
そして…女もな」ニヤリ。
このひと言に騙され、キヨシは相撲界に入門する。

しかし相撲の事など何も知らないキヨシは相撲界の厳しいしきたりと先輩力士たちの強烈なかわいがりに文字通り砂を噛むような憤懣やるかたない日々を送る。
そして耐えきれず、遂に部屋からの脱走を図るのだった。

ただ1人、キヨシの力士としての才能を見抜いていたのは染谷将太演じる清水だった。

サンクチュアリ聖域 相関図

この濃い、豪華なキャスト陣を見て欲しい。
ピエール瀧、忽那汐里、岸谷五朗、松尾スズキと枠にハマらない個性的な役者たちが火花を散らす。面白くない訳が無い。

しかし中でもキヨシの両親を演じるきたろう、余貴美子は素晴らしい演技を見せる。特にはすっぱな母親役の余貴美子さんはパンツ丸見えで名演技を見せてくれる。
他にもキヨシのライバル力士「静内」を演じる住洋樹君の強力な存在感も見ものだ。
静内の存在がやがてキヨシの心に火をつけるあたりも秀逸だ。

余貴美子さんの迫真の演技に注目

静内のこの化け物感よ！

「サンクチュアリ 聖域」
最初は原作は漫画かな？と思ったが、今どき珍しいオリジナル脚本作品です。

激しい稽古、取り組みが本当に痛そうで、痛い場面を痛いと思わせるリアルさがたまりません。
ココが素晴らしいのです。

そして紆余曲折を経て相撲に目覚めてからはもはや「ロッキー」
段々カッコ良くなるキヨシに胸アツだ！
他にも私生活の問題で新聞社の政治部からスポーツ部に回されて見たくもない相撲の記事を書けと言われて腐ってる忽那汐里ちゃんも猿桜に触発されて変わってゆく。

忽那汐里ちゃんもいい女っぷりになりました。

猿桜(キヨシ)が段々カッコ良く見えて来るから不思議だ。

毎日、地上波テレビ局で流される見てるこちらが恥ずかしくなるようなドラマを見る度に昔のドラマは面白かったなと思ってしまうこの頃、
久しぶりに面白いドラマに出会った。

そして、もう何十年も見てない相撲を見てみようかな？と思わせてくれた「サンクチュアリ 聖域」
必見です。
是非ともシーズン2を期待したい。

シーズン2を期待してる。