無垢材の未来と、香りの力。direneが生まれた背景
無垢材の未来と、香りの力。direneが生まれた背景
木材業界の現状と、生まれた危機感
私はかつて、木材会社で広葉樹の販売を担当していました。主な取引先は家具屋さんでしたが、正直なところ、儲かっているという企業は多くありませんでした。昔は婚礼家具など、様々な家具が無垢材で作られていましたが、現代では無垢家具は高級品となり、一般家庭で見かける機会は少なくなりました。
木の繊維を接着剤で固めたような安価な代替品や、木の柄のシートが開発され、強度も高まり、大量生産が可能になったからです。無垢家具は、生活必需品から嗜好品へと変化し、さらにニッチな業界へと変貌を遂げているのです。
そんな中で、私は製材の製造販売に携わっていました。毎年、どこかの会社が姿を消すという厳しい現実を目の当たりにし、木材業界全体に危機感を抱きました。造材会社、製材会社、家具屋…わずか10年の間に、多くの会社が倒産しました。
自然への愛から生まれた、direne
自然を愛する私は、このままではいけないと考えました。木材業界と、自然を愛する人々を繋ぐような商品を作りたい。そうして生まれたのが、私たちの香水「direne」です。
日々お疲れの皆さまに、香りで安らぎを与え、そして木材に触れることで、より深いリラックス効果を感じていただきたい。小さな商品ですが、人と人、そして人と自然を繋ぐ架け橋となることを願っています。
捨てられていた木材に新たな価値を
家具屋さんは、処分費用をかけて廃棄していた木材を、direneを通じて新たな価値を見出すことができます。そして、お客様には、本当の山に近い、深呼吸したくなるような自然の香りを届けたい。その想いを叶えるため、何度も調香師さんと試行錯誤を重ね、ようやく完成したのがdireneです。
開発から販売開始まで、1年以上もの月日を費やしました。この商品に込めた私たちの想いを、この記事を通じて多くの方に知っていただきたいです。
まとめ
direneは、木材業界の現状に危機感を抱き、自然への愛から生まれた香水です。木材と香りの力で、人々に安らぎと癒しを提供し、人と人、そして人と自然を繋ぐことを目指しています。
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