数字ノ響キ、音無キ日常
娘がそろばん教室に通い始めた。
正確にはこれまでもオンラインそろばん教室で学んではいた。
しかしタブレットを前にして、一人作業につき、
そろばんを弾く際に、独り言が大幅に増えてしまったのだ。
しかも声も大きい。
またオンラインそろばんの場合には、検定試験が受けられない。
受験するには個人で申込手続きをしなければいけないという面倒がある。
近所にそろばん教室があり、小学校の友達も通っていたので即決だった。
一方でオンラインから塾へと変わり、いわゆる流派も変わった。
一口に珠算といっても、弾き方は教室によって若干違っていたりもする。
実際に今回もオンラインと塾では乗算の掛ける順番が異なっていた。
それでも、直接指導してもらえることは大きなメリットだ。
珠の弾き方の悪い癖などは、オンラインではなかなか指導がしにくい。
1対1のオンライン授業ならともかく、1対多数であればなおさらだ。
先日の日経新聞で、米アマゾンやテスラが出社回帰の方針を打ち出しているという記事があった。
アマゾン最高経営責任者(CEO)のアンディ・ジャシー氏は、対面の方が社員の連携や創造性が効果的になり、人間関係も深まるというメリットを挙げていた。
確かに業界や職種によっては、オンラインが支障になるのだろう。
逆に例えば技術職の場合で、オフラインの環境が師匠になりえる。
とはいえ、弊社は撮影以外は基本的にオンラインのみで完結している。
編集担当のさくらさんは東京から約500km離れた場所で作業している。
さくらさんが、全集中 編集の呼吸 壱の型 粗編集をしてくれている間に、東京ではまた別の作業を行うという分業が成立する。
おそらく仮にこの先、社員数が増えるという事態になったとしても、
好きな場所で、特技を活かせる専門家集団でありたいと思う。
とはいえ、年に1回はオフラインで打ち上げをすることが楽しみでもある。
今年はどんな店にしよう。と考えるのが大好きなのだ。
ただし、3周回って大抵は手羽先の唐揚げ専門店になるのだが。
今年も執筆時点であと50日となった。
次の給料日まではあと23日だ。
歳末は何かと物入りだ。
家計を回すために、僕自身がそろばんを弾くことのないよう、ゆめゆめ注意をしていきたいと思うのであった。