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「学ぶって楽しい!」って、どれくらいの子供が思っているの?

はじめまして。
ディレクションズという映像制作会社の楢崎といいます。

うちの会社は、Eテレの子供向けの番組なんかを作っているので
番組を見たことがある、知っているという方もいらっしゃるかもしれません。

DIRECTIONS, Inc.
https://directions.jp/


会社にはいくつかの部署が存在するのですが、
僕が所属するのは「学習コンテンツ開発部」という
ちょっとお堅い名前の部署です。

ただ、実際はそんなにお堅いわけではなく
子供たちが楽しく学べる映像コンテンツを
時に真面目に、時にふざけながら作っています。

そして今回、そんな学習コンテンツ開発部の
新たな情報発信源としてnoteを始めてみることにしました。

担当させていただいたプロジェクトのご紹介や
制作過程の中で考えたこと、悩んだこと、発見したことなどを
皆さんとシェアさせていただきながら
「楽しい学び」ってなんだろう?ってことを
探究していければと思っています。

■ところで「学ぶって楽しい!」って、どれくらいの子供が思っているんでしょうか?

「勉強が嫌い」という言葉は、よく耳にします。
僕も高校生の時、歴史で年号や人物名を覚えるのが嫌いだったり、
公式を覚えて数学の問題を解いたりとかが、あまり好きではありませんでした。
でもそれって、なんでだったんでしょうか?

理由は色々考えられますが、歴史自体が面白くない、数学自体が面白くない、ということでは、決してないと思うんです。
その当時の僕が、歴史の面白さ、数学の面白さに気づいていなかったからなんだと思うんです。


■根本的には「学ぶって楽しい!」と思ってます

大人になった現在の僕は、根本的には学びは楽しいものだと思っています。
新しいことを知ったり、違う物の見方に気づかされたりすることは楽しいなと。
実際に、歴史も数学も大人になってから何度か学び直しました。

歴史は、大人になってからの方が、断然学ぶ面白さが増しました。
昔に比べ、社会の仕組みが、ある程度は分かっているので
出来事の意味や、微妙な人物関係などをより理解できるようになったのが
楽しめるようになった要因だと思います。
ただ、年号や人の名前を覚えるのは、未だに苦手です…。

数学も、サイモン・シンさんという
イギリスのサイエンスライターの方が書いた
「フェルマーの最終定理」という本に出会って
それまでとは違った、数学の面白さに気がつきました。

数学界最大の難問と言われたフェルマーの最終定理が、いかにして解かれたかが
数学者たちの人間ドラマを交えて描かれているのですが、
数学の公式が生まれた背景には、こんなことがあったのか!
的なことがいくつもあって、公式の存在を身近に感じました。

かと言って、数学の問題がスラスラ解けるようになった訳ではないんですが…
高校生の時に、こういうことを知っていれば
興味の持ち方が変わっていたかなぁとも思います。

こんな風に何かのきっかけで、今まで面白くないと思っていたものが
面白くなることっていうのは、よくあると思います。
つまり、面白いか面白くないは、自分自身のものの見方しだいで
決して、歴史や数学が面白くないという訳ではないのだと。


■なぜ学びの楽しさに気づけなかったのか?

話は少し戻りますが、
なぜ昔の僕は、歴史や数学の面白さに気が付けなかったんでしょうか?
例えば、こんな理由があったと思います。

それを学ぶことに、どんな意味があるか分かっていなかった。
そのテーマに興味が持てなかった。
自分の知識や理解度に対して難しすぎて、ついていけなかった。
先生の教え方がよくなかった(?)

最後の理由は冗談ですが、
こんな障壁が邪魔をして、面白さに気づけていなかったんだろうなと思います。なんかもったいない…。

障壁を取り払えれば、学びは楽しくなる!はず…。

でも逆に言うと、この障壁を取り払うことができれば
どんなことでも楽しく学べるんじゃないかと思うんです。
そして、この障壁を取り払うことが、僕たち学習コンテンツ開発部の仕事だと思っています。

本来そのものが持っている楽しさや魅力に
学習する人が気付くためのお手伝いをする。
表層的な楽しさを取り繕うのではなく、
根本にある学びの楽しさを発見できるようなコンテンツを作る。
そんなことを念頭に、様々なコンテンツを制作しています。

もちろん、容易なことではありません。
毎回、テーマによって方法も変えなければいけません。
そして、僕たちの力だけではなく
周りの方々の協力も得ながらでないと、
なかなか上手くいくものではありません。
これがベストだというものはなく、
時代の変化と共に、常に探究し続けないといけないと思っています。

子供たちが「学ぶって楽しい!」と思ってくれるようなコンテンツを
これからも考え続けていきたいと思いますので
その一端を、これからこのnoteを通じて発信できればと思います。

学習コンテンツ開発部 部長 楢崎匡


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