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おめでとうございます。

玉木雄一郎候補が、国民民主党の代表選挙で勝利しました。記者会見でも発言があった通り、これまでの党の方針が信任されたと理解していいと思います。一方で、2018年当時の国民民主党から綱領にある、「穏健保守からリベラルまでを包摂する国民が主役の改革中道政党を創ります」という言葉に、改めて思いを寄せてみたいと思います。

その当時、私は「寛容な保守」というものを押し付けられていました。比較的妥当な立場だと思いつつも、その当時の野党執行部が、そんなものを許容できるはずがない、と確信していたからです。想像通りに瓦解し、今に至っています。当時のことを覚えている方々は、今回も、当時の野党執行部が語る「寛容な保守」を未だに信じることはなかった、と感じています。

何故か。
それは、「私たちは」がどこにあるのか?
に問題があるんだ、と考えています。

そもそも組織とは、執行部が作るものではありません。その組織を構成する全ての人が作るものです。執行部がどんなにカリスマ的なリーダーシップを発揮しようとも、その事実が覆ることはありません。残念ながら私たちは、それを望んだか否かは別として、既に「穏健保守からリベラルまでを包摂する国民が主役の改革中道政党」を創ってしまったんです。それは、小さくガラス細工のように脆い「改革中道政党」です。

”今回の新党結成は、野党のバラバラな現状に終止符を打ち、かつ、右か左かといった二元論的な対立を乗り越え、社会全体を包み込む温かさをもった政治勢力の結集をはかるための「第一歩」です”

2020年9月15日、「原発ゼロ」を綱領に掲げる野党第一党に合流できない議員が存在する中で、誕生したシン・国民民主党の「私たちの理念と政策の方向性」の中にこの文章が残った背景には、「将来、政治勢力の結集をはかることがなければ、合流しない議員に協力し、この政党に留まることができない」とした議員もいたであろう、とも想像しています。

今はまだ、その時ではない。「第一歩」のうちにある。
「そんなことでは政権を取るまで100年かかる」と攻め立てられようと、私たちはこの「小さくガラス細工のように脆い改革中道政党」を手放すことはできないだろうと確信しています。

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