見出し画像

作曲と編曲

こんにちは😉
Dio-Rです。
本日は「作曲」と「編曲」についてです。


作曲と編曲の違い

作曲と編曲の違いってよく分からないと思うんです。
業界内ではかなり明確になっているものの、世間にはあまり知られていない内容なのかなと思います🤔

ちょっと簡単に分かりやすく説明しますね。

作曲とは

作曲とは文字のとおり「曲を作る」ことなのですが、実はメロディを作ることが作曲になります。

なのでみんなが歌っているメロディ部分が作曲者の著作権にもなるし、たとえば

作曲 Dio-R
編曲 山本 康介

となっていた場合、僕はメロディのみを作った人間であとは編曲の山本さん(実在しません)が担当という事なります。

最近では「作曲」と「編曲」のどちらも求められる現場が多いので、作曲のみだとお仕事の範囲が限定されるかもしれません。
逆に僕の周りは両方できる人が多いので高い技術を求められている時代なのかもしれないですね💦
ちなみに両方できる方々を「作編曲家」といいます。

僕は作編曲家なのですが、作曲が著名な方、僕が編曲のみを担当、みたいなこともザラにあります。
逆は、、、あまりないですね🤣
それなら作編曲、両方やってくれ、と言われることが多いと思います。

作曲家さんから上がってくる音源には何種類かあって

①ギター弾き語り、ピアノ弾き語りでメロディがある場合
②簡易なアレンジがされていてメロディがある場合
③鼻歌だけの場合

③はかなりレアですが、僕としては特に問題ないです🤣
メロディはシンセでメロディだけを打っている場合と仮歌さんが歌ってくれている場合(もしくは作曲家本人)が多いです。
僕も自分で歌ってデモを作ることが多いです。

通常は①が多いイメージですが、イントロの感じやサビの感じ、リズムなど作曲家の希望がある場合に②の簡易アレンジで頂くことがあります。
DAWで作られているのでこちらとしては作業に入りやすかったりしますが、その分「こうじゃないといけない」という制約を感じたり 笑
直接聞くと

「いや、全然変えてもらって大丈夫です!」

みたいなこともままあるので、どこまでがどうなのか?を読んだり聞いたりするので少しドキドキしますね😂

大きな現場では間にディレクターさんが入ったりするので、作曲家さんは特に要望はなく、

「全部変えて欲しい!適当に作っただけなので気にしないでください!」

という状況でもディレクターさんが

「ここは作曲家のアレンジを尊重してこれで行ってください」

とか少しごちゃごちゃするときもあります 笑

どうしたらよいかは普通に考えて仕事してれば問題ないですが、このパターンでごちゃごちゃしてきて怒ったりする人の話はよく聞くので、間に入るディレクターさんと作曲家、編曲家との信頼はとても大事だなと感じてます😊


編曲とは

では、作曲がメロディを作るとして編曲家は何をするのか?
メロディ以外の部分全部です。
例えばイントロ、そして何の楽器でどう演奏するのか?
コードも変えたりしますし、構成も相談の上変えたりもします。

どこかの誰かが

「イントロだけでもレコード大賞取れるぐらい大事な作業」

と言っていたのをテレビで見て、その通りだと感じたぐらいです。
J-popだと後ろにバイオリンとかトランペットとか入ってますが、そういうものも編曲家が考えています。

色んなパターンがあるので何とも言えないですが、ギターは入れないで編曲を完成させ、直接こう弾いて欲しい、とスタジオミュージシャンに伝えて作られる方もおられますし、それはバイオリンとかも同じです。

現場によりますが、僕は全部一人でやるタイプです🤣

なので、各楽器、オーケストラを書くのに「管弦楽法」など広く浅く長く勉強して色々自分でやるようにしてきました。
理由はちょっと難しいのですが、音には「帯域」というものがあって、結構大事な要素で、帯域をコントロールするのに音を入れてからじゃないとわからない、では困るので全楽器を自分で入れれるようにしてるんですね。

帯域コントロールに関してはまた別の記事で書こうかなと思います。

帯域バランスが綺麗に編曲の段階で保てていれば、ミックス、マスタリングと進めていったときにやりやすいんですよね。
エンジニアさんから称賛されることもあるぐらいのクオリティになります。

そして、キーボード、ギター、ベース、ドラムを「4リズム」と言うんですが、4リズムに関しては生楽器演奏でレコーディングするようにしてます。

4リズムは音楽の基盤となるぐらい大事なのでいわゆる「人が作る波」みたいなものを曲に乗せたいんですよね。
もちろん優秀なスタジオミュージシャンにお願いして演奏してもらうんですが、そこに行くまでに自分で演奏しないといけないのでいつも頑張ってやってます 笑
どう演奏するのかもちゃんと決めないといけなく、コードだけ弾いて

「はい、良い感じにお願いします!」

だとスタジオミュージシャンが困惑することがあるのでフレーズや音色なども僕は結構決めていくスタイルです。
で、差し替えてもらう、といった感じです😎

案件により差し替えなしで一人で全部演奏して納品する場合もあるので、「少しできる」ぐらいではなかなか厳しいので空いた時間は楽器の練習をしていることが多いです😉

ドラムに関してはリズムがよれたりしてはならないジャンル、いわゆるアップテンポなアニソンとかアイドルソングとかは打ち込みでいきますが、生っぽく音を作って生っぽく打ち込むためにドラムもある程度叩けた方が良いと思っています。

その中で自分が苦手だな、とか上達の方法が分からないものに関しては誰か先生に師事したほうが良いかもしれません。
僕はオーケストラや「管弦楽法」が非常に難しくて独学では限界があったので有名な方に師事して勉強させてもらいました。

その経緯が、最初は知り合いからの紹介でネットCMのBGMを任されて、(テレビとかでよく見る後ろに心地よいバイオリンとかオーケストラが流れてる感じですね)あれを適当に作ってみたら次から次へと依頼が来て、地上波CM、ゲーム劇伴、ドラマ劇伴と大きな話になってきて苦しくなってきたからです 笑
(ゲームやドラマのBGMなどは劇の伴奏という意味で劇伴と呼ばれています。それを専門にしている方たちを劇伴作家といいます)

そんなこともあって、なんか申し訳なくなってきてしまい、ちゃんと学ぼうと師事した感じです🤣

その他、楽器演奏に関しては周りに良い仲間がたくさんいるので遊ぶついでに聞いたりして自分で練習している感じです。
環境って大事ですよね🤔

ちょっと話がそれましたがこんな感じで楽器は何を使うのか、どういう編成で行くのか?など決めて作っていくのが編曲家の仕事です。
分かりやすく言えば皆さんが聞いている音楽のメロディ以外は編曲家が作っている、という感じですかね。

なので、その後にミックスが控えていますのでエンジニアさんとデータのやり取りするのも編曲家の仕事です。
ファイル名のつけ方とかなんやかんやとあってその辺はやりながら覚えていく必要はありますがエンジニアさんに教えてもらう感じが多いのかなと思います😊
(全然僕に聞いてもらっても大丈夫ですよ🤣)


みたいな感じで色々パターンはありますが、大まかこういう仕事分けになっています。

好きなイントロや音があったら「編曲は誰だろう?」と調べてみてください😎

帯域コントロールもそうですが、のちのち編曲や作曲の記事も書けたらと思います😊

今回はこんなところで!
それでは!

またねっ!😉


宜しければサポートお願い致します! もっと有用な情報を発信していきますね!