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裏打ち報告書

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水墨画や書の作品の裏打ちを報告した記事の数々。
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記事一覧

裏打ち報告2024年5月「まさかアナタで失敗するなんて」の巻

2023年の夏から不定期に墨の作品の裏打ちの過程を報告しておりますが 前回「せめて一ヶ月に一回くらいは実践して百発百中の裏打ち名人になりたい」的なことを申しておりましたワタクシ、結局あれからこの五月までしっかりサボっておりました。 宣言したことを実行しなかったがために起きた必然の結果なのでしょうか、記事タイトルにありますように、今回派手に失敗しました。 一回目の挑戦よりも、派手に!失敗! よりにもよって!ア、ナ、タ、で! ……あ、うるさいですね。こんな妙な騒ぎ方をしてい

裏打ち頑張ってみた報告書2024年1月

前回の報告から半年も経ってしまいました、墨の作品の裏打ち報告記事。 裏打ちの時間もとれないまま裏打ちしたい作品がじわじわ溜まってきていて、先週末にやっと重い腰を上げました。今回裏打ちしたのはこちらの三点です。 左のニシコクマルガラスと右の菊はnoteでもご紹介済みですね。 そして真ん中のは……そうです、アレです、アレの題字のオリジナルです。 手順は基本的に第一回目に説明した流れで、壁(例の如くタンスの扉)への貼り付けは第二回目の裏向きを採用。今回は何は違うかと言うと、

裏打ち頑張ってみた報告書2023夏その②

本記事はこちらの第一弾で宣言していた、裏打ち報告書その②になります。 基本的な手順は前回と同じ、変更した部分は報告書の中で言及していくこととします。 今回裏打ちしたのはこの三作品。 アオサギ先輩とアボカドはnoteでも紹介済みです。 そして、まさかのコーヒー豆氏、「どうも、モザイクです」宣言……! 一体なぜ豆氏にご登場いただいたのかと申しますと。 この小さな作品、書の作品なんですが、こちらのつる・るるるさんの11月発売の新刊に載せていただくことになっている作品なので

裏打ち頑張ってみた報告書2023夏その①

私の普段の作品を見てくださっている方にはとっくの昔にバレているとは思いますが、私、もの凄い大雑把な人間であります。 作品は水彩であろうと水墨であろうと、バッサバッサ仕上げていくのが好き。 とにかく丁寧さ、几帳面さ、手先の細やかさが求められることが苦手(よくそんなのでアニメーターやってたよね、というツッコミが聞こえてきます)。 こんな私でも、水墨画を始めてからは、せめて自分の作品で今後も取っておきたいと思うものはピシッと裏打ちしておきたいよね、と思い、昨年から年に一、二回、家