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墨で鳥-水墨画練習帳

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水墨画、特に鳥の絵の記事の収納マガジンです。
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#イラスト

アオサギ、墨で躍る。

本日、無性にアオサギの墨絵を描きたくなりまして。もしかすると、最近私がニシコクマルガラスに気を取られすぎていたので、拗ねていたのかもしれません、アオサギ先輩。で、私の脳内で騒ぎ出した。「描け」と。 ということで墨で躍っていただきました、アオサギ先輩に。 むむ、去年のリベンジよりもうまく行ったのではないか…? しっかり乾かした後、裏打ちしようかと思います。 以下、最近の水墨画です。 初級者の生徒さんに「金魚が描きたい」って言われて用意したんですけど、長らく本物の金魚を見

そう言えば、墨でまだ貴女を描いていなかった

墨で鳥、墨で鳥、と騒いでいるくせに。 水墨画で描かれる鳥の中でもよく描かれるモチーフなのに。 貴女にまだ、挑戦していなかった…何たる不覚。 ええっと、何の話をしているかというとですね… 鶴ですよ、鶴! つる・るるるさんの大ファンとして、その発想をしなかったとは!「不覚」としか言いようがありません! これまでるるるさんに捧げるという名目で、何枚かおふざけ鶴(の被り物)を描いています。 そのうちの二枚は現在、るるるさんのクリエイターページとマガジンのヘッダーで使っていた

アオサギ・リベンジ…なるか

忘れていたわけではありません。 一月に挑戦して、いろいろ納得いかなかったアオサギの水墨画。 シリーズ化しつつある「墨で鳥」も、このアオサギ先輩から始まりました。 それまでほぼゼロだった鳥に関する知識が少しずつ増え始めたのもこのころで、春には庭の鳥の巣を観察する機会にも恵まれました。 そうなってくると、アオサギのことばかり考えてはいられない。 いつかもっとかっこいいアオサギを描いてやるぜ、と思いつつ、なかなかアオサギに再挑戦できない日々が続きました。 アオサギ先輩が呼んで

墨で鳥 -「俺、ハヤブサ」の巻

不定期投稿ではあるものの、じわじわシリーズ化しつつある「墨で鳥(水墨画で鳥に挑戦の意)」、今回はハヤブサです。 もちろん庭に飛んで来たんじゃありませんよ、ハヤブサ。 いろいろネットで写真見たりして、最初は飛んでいる姿を試みたのですが、全然ハヤブサに見えるものが描けなくて、今回は静止状態を仕上げました。 顔つきがハヤブサとしてはイマイチですね。もっと目の周りの黄色い部分を薄墨で広く取っておけばよかったのかなぁ。ちょっと表情に厳しさを加えたいと思い、後で乗せた目の上の濃墨も何

飛べ!と言われているのだと思うことにした。

先週は今学期最後の墨絵教室でした。 こちらの教育機関等の後期は2月はじまりで、ところによるでしょうけれど、こういった趣味の講座なんかは15レッスン前後、週一回のペースでいくと、5月中に学期が終わることになります。 お手本として制作したのではないのですが、先日のムクドリの飛び立つ姿を参考にしながら、墨で鳥、また一枚仕上げました。 以前も、昨年9月から成り行きで墨絵教室の講師を担当することになった話は書きましたが 「成り行き」って、どういう成り行きよ、というところを、ほぼ自

墨でクロウタドリ ー 巣立った雛たちへのはなむけ

四月も下旬に入ったころ、庭に新しい鳥の巣を見つけ、母鳥の抱卵から雛の巣立ちまでを追った「鳥の巣レポート」、せっかくだからレポートするたびに水墨画の鳥を公開出来たらな、と思っていたのに、予想外の急展開を遂げ、思ったように描いていくことができませんでした。 よろしければ、第一回目からどうぞ↓ そして昨日、まさかの最終回を迎え、寂しさをかみしめながら一枚仕上げました(大げさかしら。クロウタドリ自体は庭にわんさかいるんですよ。) 描いたのはもちろんクロウタドリです。 今週の墨絵

鳥の巣レポート、その②+α

その①はこちら↓ こんなタイトル付けておいて申し訳ないのですが…ほぼ進展なしです! お母さまが座り込んで一週間。まだ小さいのがピイピイ卵の外に飛び出すのは早いのでしょうか。大雨だった日曜日を除いて毎日見に行っていましたが、すっごく立地条件の良いところに構えていらっしゃって、こんなに晴れている日でも しっかり葉っぱの陰になって、明るい写真を撮らせてくれません。 それでも前記事よりはお母さまのお姿が分かりやすく撮れたかもしれないお写真をお披露目。 お母さま、先週より絶対深く

墨で桜、再び梅に鳥

水墨画の基本とされる四君子の一つである梅、墨絵教室にちょっと違う構図で持って行くだけで喜んでくれる梅好きの生徒さんがいることもあり、最近よく描いているのですが、季節的にやっぱり桜も描いてみたい、ということで初挑戦。 最初は小鳥も組み合わせる予定だったんですが…どこに入るの?という構図になってしまい断念。その割に中途半端に右端にスペースがあるので、桜の入った季語を書き込んでごまかしました。 どうも散りゆく桜の花びらで桜っぽさを出してしまった感も否めない。しかしhinaさんが

春だ、梅だ、鶯だ。

新学期(こちらの学年度の後期は2月はじまり)に入ってからも、水墨画初挑戦の生徒さんたちが墨絵教室に加わったので、やはり基本の四君子から始めました。 梅の適当なお手本がなかったため、今回も自作。 描き終わって、写真に撮って、プリントアウトしてお手本完成。 しかし、何か描き加えたくなってしまい、今はこのようになっています。 当初の予定では、鳥一羽のはずだったんですよ。しかし。最初に描いたのが向かって右の真っすぐ急降下してる方。今からないところを想像するのは難しいと思います

墨で鳥 ― そして誰もが鳥になった。

以前、2021年の9月から墨絵教室の講師を務めているという記事を書きましたが、年明け最初に選んだ課題は「小鳥」、その次の週には小鳥と簡単に小枝などの背景を組み合わせる花鳥画の入門のようなものを試みました。 今回も初級者のためにお手本を用意すべく、小鳥と枝葉のコンビネーション、試みたのですが。 こちら一枚目。 え、なんか渋~い竹に、小鳥がファンシーすぎないか? スズメを描くつもりだったんですけど、くちばしの下の色に納得いかなくて次々筆を重ねたら立派な髭になってしまいまし