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かしゅたんとパツキンスキー

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日本人少年かしゅたんとチェコ人少年パツキンスキーの漫画が出てくる記事を収めています。
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記事一覧

笞打つて芽立ちを急かす習ひなり

春のこの時期は毎年何かと忙しく働いております浦島Ru太郎(またの名をオリエンタル工作員ルゥノスケ……あと二つ三つ名乗っている名があったかな)、案の定今年もイースターの伝統をきちんとご紹介する余裕もなく(その割に小説は書いとるやん、という突っ込みも昨年と同じく)、なんとイースター記事と俳句企画参加記事をドッキングさせるという恐ろしい必殺技を捻り出しましたよ! と言うことで、本記事はこちらの春の俳句王を選出するらべあろ企画への参戦記事で(も)あります。 お題は「芽立ち」とのこ

聖ミクラーシュの日について解説を試みる。

久々の登場のかしゅたん&パツキンスキー、なんとオチをコーヒー豆氏に持っていかれてしまった……! ……冒頭の漫画を読んでいただくだけでは訳が分からないと思いますが、これでもクリスマス行事の解説記事です。汗 何とか、かしゅたんとパツキンスキーの解説不足を補ってみたいと思います。 お付き合いいただければ幸いです。 キリスト教の12月の伝統行事、クリスマス(一部のユリウス暦採用の正教では1月)。 そのクリスマスでプレゼントを配ってくれると言われるサンタクロースは四世紀前半に小アジ

チラ見せイースター

なぜ冒頭でかしゅたんが「今年も」と言っているのかはこちら↓ (考えてみたら、この二人もコーヒー豆氏に仕事を持っていかれたキャラ達ですな) そう、今年も、なんです。 このイースターも忙しさにまみれ、きちんと整理して調べて「これがチェコのイースターの伝統ですよ」とお伝えするのには手も頭も回らない、という(「そのわりに小説書いとるやん」というツッコミが聞こえてきそうですが、ただいま絶賛カフカに中毒中、執筆をやめるわけにはいきませぬ…おかげで仕事のほうが押してます…いいのかそれで

クリスマス鯉の今昔・その他クリスマスに関する私事

去年話していた「鯉料理の話」はこちら↓ この「伝統」のクリスマスの鯉のフライ、ちょろちょろ調べてみると、「こういうのをチェコでは昔から食べていて、今も食べられているんですよ」という単純な話ではないことに気が付きます。 ということで、しつこく今年もクリスマスの鯉について書いてみます。 中世の池から鯉のフライまで上記の一年前の記事のおさらいになりますが、クリスマスに鯉を食べる習慣は中世に修道院の傍に池を造りキリスト教の象徴である魚を飼い、断食の際の食事にしたことが始まりだそ

夏休みの宿題って何っスか?

「チェコの学童には夏休みの宿題が出題されない」 この事実を知った時には、チェコに住んで既に10年以上たっていました。 私個人がチェコで受けたのは大学教育のみ、現在子育てをしているわけでもないので、知らなかったんです。私たち日本人にとっては「夏休みの宿題が大変」は周知の事実だし、「あるのか、ないのか」って、疑問にも思わないことないですか? 日本語を教え始めてしばらくたったころ、若い生徒さんたちと夏休みの話題になって、偶然発覚したのです。「チェコの子供は夏休みの宿題なしで丸二

おあずけイースター

この二人を覚えている方はいらっしゃるでしょうか。 デンマークにお住まいのひぐちさんのクリスマス企画に参加した際に登場したキャラクター、日本人少年のかしゅたんとチェコ人少年のパツキンスキー。 実はこの二人、別にクリスマスのために考え出したキャラじゃないんです。構想は前々からあって、やっとクリスマスにお披露目できたので、その後も二人の小さなエピソードを描きため、イースターみたいな伝統的なイベントが来たらまた似たような感じでパツキンスキーにいろいろ説明させようと思っていたんです

鯉が跳ね、リンゴが占うチェコ・クリスマス

チェコのクリスマス(主に食)の習慣をご紹介する本記事はデンマークにお住まいのひぐちさんが企画された「#Let's シェア!外国のクリスマス」に参加しています。 チェコのクリスマスの食習慣、と言っても簡単にまとめ上げられるものではないし、私が把握してない伝統もまだまだあるはずですが、少しでもお読みになる方の発見につながる記事になればいいなあ、と思います。 マンガ・チェコのクリスマスの食べ物まず最初に、チェコのクリスマスについてマンガで の二人が紹介します。 ちなみに、今回