脚本家・輿水泰弘さん
あの大監督・黒澤明さんでさえ
「シナリオが一流なら、監督が仮に二流三流でもいい映画はできる。だけどシナリオが三流なら、一流の監督がいくら頑張ってもうまくいきませんよ」
とおっしゃっている。
つまり、脚本家で選べば間違いない!
僕はずっとそう言ってるのだけど、意外とそういう見方をしてる人って少ない。
すぐネット検索できる、便利な時代なのになー🤔
僕のイチオシ脚本家は櫻井武晴さんなのだけど、
今日は輿水泰弘(こしみずやすひろ)さんの話。
不思議な人。いまだに掴みどころが無い感じがする脚本家さん。
櫻井武晴さんは、なんというかとても「わかる」感じがするのです(勝手に)。
似たものを感じると言うか。作品の中に無駄なものが一切ない。
より正確に言うと、限られた尺の中に要素を詰め込むのが上手い。パズラー的。
そのくせ、頭にスッと入ってくる。わかりやすい。
櫻井さんの作品を見ると、極上の建造物を見学した後のような満足感がある。
一方、輿水泰弘さん。好みの脚本かっていうと実は好みではないです。
僕はもっと、理屈っぽい脚本が好きだから。
ただ!ただし、キャラクターの描き方がうま過ぎると思う。
何がどうなってそうなってるのか全然分析できてないのが悔しいですけど、とにかくキャラクターがみんな活き活きしてる。
輿水泰弘さんは、『相棒』の杉下右京を作った人。
『相棒』シリーズにおいて、新キャラが増える時とレギュラーキャラが卒業する時は、必ず輿水さんが書いている。
つまり明日の……冠城亘最後の事件(後編)も、輿水さんの作品。
他の脚本家さんも右京さんを上手く料理しているとは思うんですけど……やっぱり輿水さんが書くと全然違う。
右京さんだけじゃなくて、歴代相棒はもちろん捜一の面々や部長達まで、何か違う。
好みじゃないなんて書いちゃったけど、間違いなく超一流の脚本家さんだなーって思います。
明日がめっちゃ楽しみです!
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