農大43日目 2023-12-12 農薬の基礎①

農薬の 基本

なぜ防除(予防と除去)が必要か→病気になった葉や果実は元には戻らないため。

被害を受ける原因

  1. 原因となる菌や害虫が存在する

  2. 環境が整っている

  3. 植物が被害を受けやすい状態にある

防除だけでなく、耕種的な対策も必要となる。(残渣の処理)

農薬散布のポイント

  1. 薬剤の選択

  2. 散布のタイミング

  3. 散布の仕方

RACコード

農薬の作用機構による分類コード。同じ薬品は回数を撒くと病気側に耐性ができて効きづらくなる。そのために同じ病気に効く農薬で作用機構が異なるものを入れ替えて使ったりする。

農薬の種類

農薬には粉剤、粒剤、粉粒剤、顆粒水和剤、水溶剤ほか様々なタイプがある。小規模で民家に近い場所に農地があり、多品目を栽培する日本固有の農業環境に応じて発展してきた。

ポジティブリスト制度

農薬はポジティブリスト制度を採用しているので、リスト外の農薬を使用すると違反になり、作物は販売できなくなる。

農薬の目的

  1. 殺虫剤

  2. 殺菌剤

  3. 除草剤

  4. 植物成長調整剤

天敵も農薬の一種に数えられる

農薬作用のメカニズム

食べて→植物の葉についた農薬を食べる

触れて→直接または植物についた農薬に触れて吸収する

呼吸して→気化した農薬が気孔から侵入

殺虫剤のパターン

  1. 神経伝達系の阻害

  2. エネルギー代謝の阻害

  3. 光合成系の阻害

  4. 昆虫ホルモンの制御

殺菌剤のパターン

  1. 光合成系の阻害

  2. エネルギー代謝の阻害

  3. メラニン生合成阻害

  4. 作物における病害抵抗生誘導

除草剤

  1. 光合成の阻害

  2. 植物ホルモン作用の阻害

  3. 光の助けを借りた活性酵素の生成

  4. 栄養代謝阻害

散布のタイミング

殺菌剤は雨前。雨を契機にして菌の活動が活発化するため。散布後雨がふると薬剤が流れて効果期間が短くなる。ただし、雨後や晴れが続く日であっても前回散布後期間が空きすぎると被害が出てしまうことがあるので、適宜散布する。

除草剤は雨後に撒く。

除草剤

茎葉処理剤

雑草の茎葉部に散布する

  • タイプ1 ー 付着部分を破壊して枯れさせる

  • タイプ2 ー 体内に侵入して根まで枯れさせる

土壌処理剤

土壌表面に除草剤成分の層を作って地表近くの種子の発芽を阻害する。

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