意味

夢の中を歩く 意味もなく
行き止まりも上り坂もない
見渡す限り白く霞んだ世界
吐く息は白く纏わりつくのに
服は白で無地のロンTだけ
寒くも暑くもないチグハグで真っ白な世界
きっとこの白い霞は
今までここに居た人たちの吐いた息
ここにはいくつの諦めと感嘆が含まれているのか
きっとこの平坦な地面は
今までここを歩いた人が踏み固めた跡
ここにはどれ程の有象無象が通ったのか
僕はいつまで残された感情に包まれてこの道を歩くのか
僕は何時になれば過去になるのか
僕の後ろの後ろ
見えない所を誰かが同じ様に歩いているのだろうか
夢の中 意味もなく 歩いているのだろうか

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