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【イタリア】人との出会いで再び変化したイタリアのイメージ

旅をしていると、素敵な出会いに遭遇する。

ありがたい事に、滞在しているイタリアでも御縁に恵まれ、一生モノの思い出ができた。 

来る前、来てから、そして今回の出会いで、私の中のイタリアのイメージが変化していった。

素敵な思い出が増えていって、今日が最終日。

このあと、部屋を出てイタリアを離れるのが寂しすぎる…。

彼らのお陰で本当に楽しい滞在になりました。
嬉しかった出会いの話をnoteします。


イタリア人夫婦との出会い


はじめましてのガッツリな握手

出会いはサービスの利用から…。

イタリアの滞在先は移動が不便なので、有償で空港から宿までの送迎サービスをお願いすることにした。

空港に迎えに来てくれたのは、ホストの友人でベルガモに住むイタリア人夫妻。
ぱっと見たところ同世代。車中ですぐに打ち解けた。

宿に向かう車の中、自己紹介が落ち着いたと思ったら、夫のPさんが車の話をし始めた。

「私は車やバイクが大好きでね、この車以外にもFIAT500を持っているんだよ、知ってるかな?ルパン三世の乗っている車。もしよかったら、今度一緒にその車でドライブはどう?一緒にジェラートを食べに行こう、きっと楽しいよ〜。おいしいジェラート屋さんに連れて行ってあげるよ!」

それを聞いて喜んだ私。
「ぜひぜひ!行きたい!わーい!」と
大喜び。

でも、そのとき夫は…
「これって、営業トークじゃないの?」って思ったらしい。

私たち夫婦は性格が反対で、だいたいこのパターンなる。

慎重派の夫と図太い私。このバランスのお陰で様々な場面でこれまでピンチを乗り越えてきた。
同じ事象でも受け取り方が違い、お互いに足りないところを補いあえるのがありがたい。

ところで、今回のお誘いは行く?行かない?
そんな迷いがでた。



■今回のテーマ

議題:「FIAT500ジェラートのお誘いを受けるか断るか、どう返答するか」

二人サミットが始まる。

私の意見
・お誘いが嬉しかった
・地元の人と交流するチャンスだよ
・特別な体験が出来るんじゃね?
・FIATに乗って見たい!

夫の意見
・誘ってくれたことが嬉しい
・でも高額な費用を請求されるかもしれない
・特別な体験は簡単に手に入るものではない
・実はそれくらいFIAT体験は興味アリ

私は〇、夫は△(金額によっては✕)。

お誘いがきた時には値段の話は全く出てこなかった。
「無料なんじゃない?」という私のプラス思考に対し
「いやいや…」と返す夫が言うには理由があるらしい。
ネット上で見たイタリア人はチップ要求が半端ないらしい。イタリアはチップの文化があるんだって。

例えば…イタリアのタクシードライバーの話

事例1:タクシーに乗っていて、夕陽がきれいだったから「夕陽がきれいだね~!」と言ったら「そうだろ、(オレのお陰で)夕陽が見れたんだぜ!だからチップ!」と言われた。

事例2:渋滞に巻き込まれた時に「おいおい…この渋滞で(オレの)時間もガソリンもめちゃめちゃかかってるよー、チップ!」とか…。

100人中の何人がそんな風に理不尽なチップの要求をしているのかは不明だし、たまたまひどい目にあった話だけがネットに残ってひとり歩きさているだろうとは思う。
でも、私達ふたりとも初めてのイタリアだし、よく知らない。知らないから不安。

知らない→不安→やめる?!(YES/NO)

私は感覚派、何となく自分の気持ちで決めることが多い。
夫は計画派、調べたり学んだり、経験で決めることが多い。

彼らのご厚意を素直に受け取っていいのかどうか、ここまで話してきてもわからない。

「FIAT500ジェラートの話もさ、すんごい高いお店につれていかれたり、別れ際に高額なチップとか要求されるんじゃない?もしも払えないってなったらどうする?」

「イタリアって友だち同士でもチップあげたりするのかな?料金の話は出なかったから、タダなんじゃない?」

いやいや、親切とサービス、、。
プライスがわからないねぇ。
チップ文化って本当に難しい。

まぁ、そんな二人が出したこたえは、

「もうさー、直球ストレートで相手に聞いちゃおう!」

それから、2人であーだごーだ質問文を作って、相手に正直に気持ちを伝えることにした。

変な日本人って思われるんだろうなぁ…。
気になりつつも、文面を考えて、
イタリア語に翻訳したり
逆翻訳で確認したり、
英語に翻訳したらどうなる?とか
いろいろ試して出来上がったメッセージを相手に送ってみた。

嫌われる勇気を持って、夕食後にメッセージを送った。

ざっくりした日本語の文面はこう↓

「P(夫)さん、S(妻)さんへ 
空港送迎ありがとうございました。
そして、” FIAT500でジェラートを食べに行く ” のお誘いありがとう。
とっても嬉しいです。
でもね、気を悪くしたらごめんなさい…。そのお誘いは友達として?それともビジネスとして?どっちなのかな?
お誘いはとても嬉しかったけれど、私達は旅を1日でも長く続けるために、贅沢なことは出来ません。
とても魅力的なお誘いだけど、お金がかかるのならノーサンキューです。無料のお誘いなら喜んでお受けしたいです。お誘い嬉しかったよ。」



その翌朝、Pさんから返事が来た。

「やあ、おはよう!
今からちょっとお買い物でスーパーに出かけるんだけど、
ついでにそっちの部屋によってもいいかな?部屋をノックするね!」

うわわ…どうしよう…直接ここに来るみたい。
どうしよう…。
二人して心臓バクバク。

しばらくして、2人がやってきて部屋をノックしてきた。

恐る恐るあけると、笑顔の2人はこう言った。

「チャオ!心配しないでよー!もちろん友だちとして誘ったんだよ。ビジネスじゃないから安心してね。
ジェラートは各自で払おう。ドライブはお金かからないよ」とにこやかに話してきた。

それだけを伝えるためにわざわざ宿まで来てくれたみたい。

貧乏くさくて恥ずかしくなるような私達のメッセージに、気を悪くしていると思ったけれど、全然そんなことは無かった。

純粋に誘ってくれていたみたい。
良かったー!!
おかげで、不安は解消され、とても誠実な対応に感謝しかなかった。

知らないからやめとこうとか、不安だから諦めるとか、仕方ない事はあるかもしれないけれど、可能なら聞いてみるのがいいのかも。勉強になった。やって良かったと思った。

そして親切な人達で良かった。
これは信じていいね!後は楽しもう!


こうして、今までこんなに素敵な交流があった。

お手製ケーキも出てきたホームパーティ

第1回 FIAT500でオールドタウンにジェラート食べに行こう!


第2回 温泉街へ涼みに行こう!ジェラートの美味しい店があるよ!


第3回 ホームパーティへようこそ!


第4回  最終回 空港でお別れ


(上のお話、特に1回目と2回目はその土地の情報も含めて後日noteにします。お楽しみに!)

回を追うごとに親密度が上がりまくり。イタリア滞在を華やかにしてもらいました。

なんでそこまで親切なの?と何度も聞くたびに「私達はあなた達に会えて嬉しいからだよ」という。

仕事の合間にときどき顔出してくれたり、地元のオススメを紹介してくれたりと、日本人もびっくり!

イタリィ人…アツいねぇ…。
あぁ…そうか!これかぁ!
別れ際にする投げキッスにウインク!
男性でも女性でも愛情表現が豊かです。

イタリアのイメージ、私が聞いた三十年前の話と近いじゃん!

ご近所さんとのつながり


他にも、買い物に出ようとしたらお向かいさんが声をかけてくれて、ちょうど出かけるからと、車で送ってくれた。


上の階に住むおじいちゃんは、1日置きにテラスに現れて、窓越しにイタリアンバジルをたっぷりとプレゼントしてくれた。

おじいさん、いつもありがとう

おかげ我が家の単調な色の食卓に鮮やかなグリーンが加わった。

イタリア国旗のような配色のパスタ

車に乗せてくれたお向いの家の人も、
バジルをたっぷりと分けてくれたおじいさんも、みんなチップを要求してくる事はなかったよ。
にっこり笑顔のグラッチェ!でどうにかなったみたい。

外で見かけたら気さくに声をかけてくれるご近所さんたち。

人情味あふれるイタリア・ベルガモはとても居心地のいい街でした。

イタリアの旅はまもなく終わり。

次の国へお引っ越しです。

また来たい場所です。素敵な出会いでした。

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