見出し画像

旅先で自転車に乗る

旅をしながら時々自転車に乗ることがあるので、そのことを書いてみようと思う。お付き合い頂けたら嬉しいです。


■ 乗り自?あってる?

私の趣味は自転車に乗ること。歩くコトより自転車に乗るコトが好き。
鉄道ファンには「乗り鉄」タイプがいるから、
私の場合は「乗り自」か?あってる?
乗り自のくせに、この旅を始める為に、やむを得ず私は持っていた愛車(自転車)2台を手放した。
節約が旅のモットーなので、旅に連れて行くわけにはいかなかったのだ。なので、今の私には自転車がない。

手放した自転車。泣ける。
これも手放した。泣ける。

旅先でもときどき無性に自転車に乗りたくなるが、そういう時は口に出して言うようにしている。


■ 言ってみよう

自転車にのりたい。

高雄で見つけた紙の自転車。自転車に乗りたい…。


「願い事は口に出すと叶う」
とよく聞くので、私は自転車で実践中。
現地で出会った人に自分の事を話す機会が巡ってきたら
「私は自転車に乗るのが好きなんです」と口に出す。

すると、いい確率で「ちょうど空いている自転車があるよ」という話になり「何なら使っていいよ」ということになる。何なら「ちょっと知り合いに聞いてみるね」ということになりチャンスが巡ってくることがある。

台湾では、滞在先の大家さんが「何台も持っているからこれ使って!」と、なんと無料で2台も貸してくれた。トルコのアンタルヤの大家さんは日本の1日料金くらいの価格で1か月間貸してくれた。今滞在しているトルコのガジパシャでも乗り回しているのだが、その自転車も隣人のもの。同じ建物の住人と話しているのを隣の部屋の人がたまたま聞いていて「使っていないから好きに使っていいよ!」と無料で貸してくれている。なんてありがたい!

台湾では2台も貸してもらえた。泣ける。


口悪く、すごく偉そうに上から目線で言ってしまうと、
「自転車が世界中で使われずに眠っているようなので、私が乗ってあげようじゃないか。」
となる…

ごめんなさい、調子にのりました…。

言い方を変えると
「いろんな地域で休眠中の自転車をおもちのオーナー様、ぜひ私に自転車に乗るチャンスをください!」と祈っている。

そして今は「自転車は乗ることで幸福度がアガる素敵な乗り物です!あなたの愛車を有難く乗らせて頂きます!」に尽きる。

そんな素敵な縁の巡りあわせで、常にというわけにはいかないが、旅先でも自転車に乗るという贅沢な機会に恵まれている。

自転車にのることが出来るのも、善意で貸してくれるオーナーさんたちのおかげ。

■ やることは3つ

私はその感謝の気持ちを伝えるために3つのことをしている。

1.感謝の気持ちを伝える
シンプルだが返却時に持ち主に感謝の気持ちを伝えること。Thank you!だったり、その人の国の言葉で感謝を伝える。翻訳のコピペでいいから伝えるようにしている。
図々しく何度も借りているので、感謝が単調に思えてくる。変化をつけるために、時には日本語でありがとう!とかアリガトウ!Arigatou!で全部おなじ音というと驚かれる。さらに感謝と書いて「これもThank youだよ」と添えるとだいたい喜んでもらえる。日本語はバラエティーに富んでいて助かる。

2.画像を贈る。
その日、自転車で訪れた時に撮った画像を送る。なんでもいいので、自分が楽しかったことを披露するようにしている。言葉がわからないので画像で表現。楽しい気持ちが伝わったらいいなと思いながら送る。できるだけ愛車と一緒に、家で留守番している時よりも活躍している愛車を見ると持ち主も嬉しいんじゃないかなぁと思って…。

3.最後になでる

ボロ布でボディをささっとなでるだけ。一生懸命しないことがポイント。だいたい借りる時は汚れているので、ピカピカにしすぎると相手に気を遣わせてしまうし、自分も疲れるので適当にかるーくなでる程度にする。私が乗ったことで汚してしまって申し訳ないという気持ちもかるーく、ささーっと拭ってしまおうという魂胆。

上手に撮れなくてもいいんじゃないかな、思い出だから。


■ 乗り自のスタイル


私の乗り自スタイルはストップ・アンド・ゴーの連続。なかなか前に進まないのが特徴。自転車に乗っている時間が長い割りには距離が短い。タイパが悪いと思う人もいるかもしれないが、幸い私には時間があるので今のスタイルが気に入っている。距離も日によってバラバラだが、総じて帰ってきた時の心地よい疲労感と、楽しかった気持ちで心がとても満たされる。

そんな乗り自(あってる?気になる)の話を聞いてほしくて、時々身近な人にするのだが、
「旅をしていてあっちこっちで自転車貸してもらって、こんなに色んな乗っている人ってあんまりいないんじゃない?」と言われて
この体験ってスペシャルなんだと知った私。

面白がって聞いてくれる人がいるので、乗り自の話を書いてみようと思った次第。読んでくれる人いるかな。

スキを押すと、旅先の写真がランダムで表示されます。