Pop Smokeと同じネタで勝負!! Moneybagg Yo & Future - Hard For The Next (2021)
90年代中期からメンフィスを中心に活動し「Down in the DM」やNicki Minajを擁した「Rake It Up」がクラブバンガーとして定着したことも記憶に新しいYo Gotti。
そのYo GottiがCEOを務めるレーベル "Collective Music Group" (通称CMG)には同じくメンフィス出身のBlac Youngstaや42 Duggなどの若手ラッパーが所属しています。
今回ピックアップするMoneybagg Yoも同レーベルに所属し、これまでに3枚のアルバムをリリース。
その中でも2020年に発表したアルバム「Time Served」は全米チャート3位にランクインし、世界中の注目を集める作品となりました。
そんな彼がこの度、新曲「Hard for the Next」をリリース。昨年に大ヒットとなったPop Smokeと同ネタをサンプリングしたことでも話題となっています。
レーベル : N-Less Entertainment, Interscope Records
リリース日 : 2021年3月26日
名前 : Moneybagg Yo & Future
年齢 : Moneybagg Yo 29歳 Future 37歳
出身地 : Moneybagg Yo テネシー州メンフィス
Future ジョージア州アトランタ
Moneybagg Yo & Future - Hard for the Next (2021)
経歴
2012年頃から音楽活動を初め、ミックステープを精力的にリリース。
2016年には3枚のミックステープをリリースし、そのうちの1枚は「Memphis Hip Hop Award for Mixtape of the Year」を受賞したことで、彼のフッドを中心に注目を集める存在となります。
同年には前述した "CMG" とサインし、Yo Gottiとのコラボレーションミックステープ「2 Federal」(2016)をリリース。ダーティーなビートが印象的な「Doin 2 Much」はYouTubeで5000万回再生を超えるヒットとなりました。
Moneybagg Yo & Yo Gotti - Doin 2 Much (2016)
2017年には続編となる「Federal 3X」を大手レーベルInterscope Recordsからリリースし、全米チャート5位とヒット。初のTop10内にランクインしたと同時に、彼の存在を世に知らしめる作品となりました。
2018年に念願のメジャーデビューアルバム「Reset」をリリースし、翌年にもセカンドアルバム「43va Heartless」を間髪入れずドロップ。
「43va Heartless」では、アトランタで人気ラップグループの "Migos" の一員でもあるOffsetやシカゴのHip Hopシーンを牽引しているLil Durkなど人気ラッパーが客演で参加。
音楽業界はもちろん、オーディエンスの間でもトピックとなり、アルバムは全米チャート4位にランクインし、Gunnaを迎えた「Dior」はYouTubeで4000万再生を超すヒットとなりました。
Moneybagg Yo feat. Gunna - Dior (2019)
その後3枚目のアルバム「Time Served」(2020)をリリースし、全米チャート3位にランクイン。4枚がシングルカットされ、デラックスエディションも追加リリースされる人気作となりました。
このアルバムには元恋人でもあり、シングル「Savage」が大ヒットとなったMegan Thee Stallionとのコラボ曲「All Dat」が収録されています。
この曲は同郷のProject Patの「Ooh Nuthin」(2001)をサンプリングしたことでも話題になりました。
Moneybagg Yo, Megan Thee Stallion - All Dat (2019)
Project Pat – Ooh Nuthin (2001)
またBlac Youngstaとのコラボミックステープ「Code Red」からのシングル「Said Sum」(2020)は、全米チャート24位にランクイン。
「Rockstar」が7週連続全米チャート1位に輝いたDaBabyがRemixを発表したことが、追い風となってRemixは17位までランクアップしました。
Moneybagg Yo – Said Sum (2020)
Moneybagg Yo feat. City Girls, DaBaby – Said Sum Remix (2020)
「Hard For The Next」元ネタ（サンプリング）情報
元ネタとなったのは、90年代から2000年代にかけて数々のヒットソングをリリースしたメリーランド州フォレストビル出身のR&BシンガーGinuwineの「Differences」(2001)です。
Ginuwine3枚目のアルバム「The Life」からセカンドシングルとしてリリースされ、全米チャート4位、R&B/Hip Hopチャート1位に輝きました。
Ginuwine - Differences (2001)
また昨年に銃殺され、死後発表されたデビューアルバムが大ヒットとなったPop Smokeもこの曲をサンプリングしたことで、再び注目を集めましたね。
Pop Smoke - What You Know Bout Love (2020)
表題曲Hard For The Next
女性に対し尽くしている様子を自慢げにラップし、自分がクール過ぎるが故に、他の男性が彼女と付き合うにはハードルが高いことを歌にしています。
I don't know who need to hear this,
another nigga could never Spoilin' her too easy,
make it harder for the next one
Makin' it harder for the next nigga to spoil you
Makin' it harder for the next nigga to trust you
Makin' it harder for the next nigga to love you
Makin' it harder for the next nigga to please you
※プチ翻訳
誰がこれを聞く必要があるのかわからないが、
他の男は彼女を簡単に甘やかすことはできない。
次のヤツのために難しくするんだ
次のヤツが君を甘やかすのを難しくしている
次のヤツが君を信頼するのを難しくしている
次のヤツが君を愛するのを難しくしている
次のヤツが君を喜ばせるのを難しくしている
DJプレイするなら
2人のメロディアスなラップが印象的なこの曲は、いざ盛り上げるぞという時の導入曲としてプレイしたい1曲です。どこか切ないトラックがフロアをムーディーに包み込み、重い808のベース音がオーディエンスをさらにディープな世界へ連れていってくれることでしょう。
次作プロジェクト
この曲は次作プロジェクト「Ah Gangsta’s Pain」からのリード曲と推測されます。また本人もInstagramのストーリー上でアートカバーを公開し、Lil Durk、Lil Baby、Polo Gなどが参加することを明かしています。
以上「Hard For The Next」のご紹介でした。
こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️
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