サンプリングの権利をクリアして10年前の楽曲を再リリース?! Wiz Khalifa - The Thrill (2009)
レーベル : Rosturm Records
リリース日 : 2009年11月2日
名前 : Wiz Khalifa
年齢 : 33歳
出身地 : ペンシルベニア州ピッツバーグ
Wiz Khalifa - The Thrill (2009)
ピッツバーグ出身の人気ラッパーWiz Khalifaの2009年にリリースしたミックステープ「Burn After Rolling」から「The Thrill」をご紹介。
今作は約10年以上前に発表となっていた作品ですが、リリース当時にサンプリングの許諾について触れずに発表していた為、正式にストリーミングプラットフォームに移行することができていませんでした。
しかし今作はミックステープの先駆者Wiz Khalifaが先陣をきってオンラインに再びアップしたものになります。
このように「ミックステープ」が音楽業界で主流になってきた当時、ほとんどの作品が元ネタの無許可での使用や、許諾についての書類がないままリリースされているケースがとても多いです。
その問題となっていた「The Thrill」はEmpire of the Sunの「Walking on a Dream」をサンプリングしています。元ネタはこちら。
※「The Thrill」の0:00〜 「Walking on a Dream」の0:00〜
Empire of the Sun - Walking on a Dream (2008)
オーストラリア出身のエレクトロポップデュオ、Empire of the Sunの2008年リリース作。彼らのデビューアルバム「Walking on a Dream」からリードシングルとしてリリースされ、オーストラリアシングルチャート10位にランクイン、US Dance Club Songチャートでは1位を獲得。アルバムもUK Danceアルバムチャート1位、オーストラリアアルバムチャート6位など彼らを代表する作品となりました。
「The Thrill」は一夜限りのワンナイトラブを楽しむWiz Khalifaと女の子について歌った曲となっています。サンプリングされたEmpire of the Sunの歌声とWizの掛け合いがバッチリハマっていて、爽やかに仕上がっています。特にラウンジプレイでは雰囲気をバッチリ作ってくれそうな1曲です。またポップステイストな楽曲なので、この曲から展開が広がるミックスが期待できそうです。
「The Thrill」のプロデューサーにはEdan、Big Jerm、Wiz Khalifa。今回はBig Jermにスポットを当ててご紹介。
彼はWiz Khalifaのメジャーレーベルで初のリリースとなったアルバム「Rolling Papers」から収録曲「When I’m Gone」をプロデュース。彼の代表作とも言えるシングル「Black and Yellow」や「Roll Up」が収められていたこのアルバムは全米アルバムチャート2位、R&B/Hip Hipアルバムチャート1位を獲得し、彼の知名度を全米に広げるものとなりました。
Wiz Khalifa - When I’m Gone (2011)
Wiz Khalifa - Black and Yellow (2010)
Wiz Khalifa - Roll Up (2011)
他にもWiz Khalifaのデビュー前後のミックステープ、アルバム曲など数多くプロデュースしており、Big Jermの存在なくては今のWiz Khalifaはなかったのかもしれません。
また今作「The Thrill」はWiz Khalifa自身「大学でのショーに出演し、その後すぐに家に帰って小節を考えてスタジオでレコーディングした曲なんだ!」と当時のことを語っており、懐かしくもあり特別な思いが詰まった楽曲であるそう。ぜひこの機会にミックステープも併せてチェックしてみてはいかがでしょうか。
こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️
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