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西海岸"GANGSTA RAP"シーンを担う2人がコラボレーションアルバムをドロップ! YG & Mozzy - Gangsta (2021)

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カリフォルニア州サクラメントを拠点とし、これまでに20本以上のEP、アルバムを発表してきたMozzy

そんな彼が西海岸Hip Hopを牽引しているYGとのコラボレーションアルバム「Kommunity Service」(2021)をドロップ。

全10曲を収録した今作の客演にはTy Dolla $ignTygaBlxstなどウエストコーストシーンを支える面々が参加。

今回はこのアルバムから50 Centをサンプリングしたことで話題を集める「Gangsta」をピックアップ。

これまでのキャリア、元ネタなどについて解説していきます。

またYGの経歴については記事にしていますので、バックナンバーを読んでいない方は・・・こちらへ。

レーベル  : Mozzy Records

リリース日 : 2021年5月21日

名前    : YG & Mozzy

年齢    : YG 31歳 Mozzy 33歳


出身地   :    YG カリフォルニア州コンプトン
           Mozzy カリフォルニア州サクラメント

YG & Mozzy - Gangsta (2021)

経歴

16歳のときに叔父と一緒にラップを始めたのがきっかけに、2004年頃からLil Tim名義でラッパーとして本格的にキャリアをスタート。

2012年に現在のMozzyにネームを変え、2016年にLil Tim名義で活動していた時の音源を集めた「Lil Timothy N Thingz」をリリースしています。

2015年に発表したアルバム「Bladadah」で大きく注目を集めたMozzyは、音楽メディア誌Rolling Stoneの「2015年ベストラップアルバム」で22位に選出。Complex Magazine誌の「Best Run of 2015」を獲得しました。

Mozzy - Bladadah (2015)

その後ロサンゼルス移住後にリリースしたアルバム「1 Up Top Ahk」(2017)から「Can't Take It (Ima Gangsta)」「Afraid」などがYouTubeで2000万再生を超える人気を博し、その中でも「Sleep Walkin」は6000万回超えの再生を記録するヒットとなりました。

Mozzy - Sleep Walkin (2017)

翌年には矢継ぎ早にアルバム「Gangland Landlord」(2018)をドロップ。Ty Dolla Signの透き通る歌声が印象的な「Thugz Mansion」は1800万再生を超えるヒット。

アルバムもYo GottiTrae tha TruthSchoolboy QToo Shortなど、名だたるメンツが脇を固め、彼のプロップスの高さが伺えます。

Mozzy feat. Ty Dolla $ign & YG - Thugz Mansion (2018)

また2020年に5枚目のアルバム「Beyond Bulletproof」をリリース。この中からEric Bellingerをフィーチャーした「Can’t Let You Go」Fabolous「Can’t Let You Go」(2003)使いで話題となった1曲です。

Mozzy feat. Eric Bellinger – Can’t Let You Go (2020)

Fabolous feat. Mike Shorey & Lil Mo – Can’t Let You Go (2003)

"Gangsta" 元ネタ情報

元ネタになったのはニューヨーク、クイーンズ出身のラッパー50 Cent「Wanksta」(2002)です。

この曲はEminem率いる "Shady Records" Dr. Dre率いる "Aftermath Entertainment" とのサイン後、初めてランクインした楽曲になりました。

当初は50 Cent率いるラップグループG-Unitのミックステープ「No Mercy, No Fear」(2002)に収められていましたが、多くのオーディエンスの支持を受けてEminemが主人公を演じる映画「8 Mile」のサウンドトラックにも収録。

また50 Centのデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin'」(2003)のボーナストラックにも収録され、彼の若かりし頃を代表する1曲となりました。

50 Cent - Wanksta (2002)

Gangsta

50 Centの名曲を大胆にサンプリングしたこの曲は、金、名誉、女、のHIPHOP三大要素を踏まえた、凄みを効かせたリリックに、俺達が真のギャングスタだという声高の主張を歌にしています。なかなかハードなリリックです。

Nigga, I'm a gangster, I done got my rank up
Lamborghini, 'Raris, when we poppin' out, we paid up
Fuck I look like laid up?
How you think we came up?
All that gangster shit that nigga's poppin', mostly made up
My bitch, she a A-plus, make her hold the banger
That's lil' bae, she gon' take the case and keep it gangster
Cherry clan, we flamed up
Fully when I yank somethin'
Nigga play with anything I love, get yellow-taped up

俺はギャングスターだ、ランクを上げたぜ
登場時はローンじゃないランボルギーニ、フェラーリ
俺が寝てる様に見えるか?
どうやって俺達が高みへ来たと思う?
ギャングのクソみたいな話は ほとんどが作り話だ
俺のビッチはAプラス、彼女を常に最高にさせる
あの子は ギャングスターで居たいんだ
童貞野郎、俺たちは燃え上がったぞ
俺はナニをしごいて、完全に
俺が愛するモノに手を出したら殺される

"Bloods" & "Crips"

アルバムからファーストシングルとなった「Bompton to Oak Park」ではYGが所属するギャング"Bloods" の色である"赤"いハンカチを振り回し、故Nipsey Hussleのことを叫んでいた事が物議を醸しました。

これはNipsey Hussleが長年対立関係にあるギャング "Crips" に所属していながらも、YG & Mozzy"Bloods"のカラーである”赤”を身に纏い彼の名を曲中でシャウトしたことが問題となったようです。

これについてYGはInstagram Liveで、今でもNipsey Hussleには敬意を払っており、ビーフは存在しないことを釈明しています。

YG, Mozzy - Bompton to Oak Park (2021)

終わりに

数々のラッパーとコラボレーションを行い、ギャングスタラッパーとして業界から高い注目を集めるMozzy。再びギャングスタラップが脚光を浴びている今、今作を足掛かりにさらなるヒットに期待したいですね。


こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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