The Jackson 5をサンプリングした今話題のナンバー！ Busta Rhymes feat. Kendrick Lamar - Look Over Your Shoulder (2020)
レーベル : The Conglomerate Entertainment
リリース日 : 2020年10月29日
名前 : Busta Rhymes feat. Kendrick Lamar
年齢 : Busta Rhymes 48歳 Kendrick Lamar 33歳
出身地 : Busta Rhymes ニューヨーク、ブルックリン Kendrick Lamar カリフォルニア州コンプトン
Busta Rhymes feat. Kendrick Lamar - Look Over Your Shoulder (2020)
約30年近くになるキャリアを持つベテランラッパーBusta Rhymesが10枚目となるアルバム「Extinction Level Event 2: The Wrath of God」をドロップ。アルバムには全22曲が収録されており、客演にはRakim、M.O.P.、O'l Dirty Bastard、Q-Tip、Mariah Carey、Bell Biv DeVoeなど90年代〜2000年代に活躍したアーティストが中心にフィーチャーされています。
また以前ご紹介したVybez Kartellとの共作のシングル「The Don & The Boss」も収録されています。こちらの楽曲が気になる方はぜひチェックしてみてください。
「Look Over Your Shoulder」はイントロからThe Jackson 5の「I'll Be There」をサンプリングしています。元ネタはこちら。
※「Look Over Your Shoulder」の0:01〜、0:43〜 「I'll Be There」の0:11〜、3:03〜
The Jackson 5 - I'll Be There (1970)
インディアナ州ゲーリー出身、兄弟で結成されたThe Jackson 5の1970年リリース作。
後にソロデビューし世界的スターになった故Michael Jacksonが所属していたグループでもあり、彼が7歳の時に結成されました。
この曲は彼らの3枚目のアルバム「Third Album」からリードシングルとして発表され全米シングルチャート1位を獲得。またアルバムも全米アルバムチャート4位にランクインしました。
1992年にはMariah Careyがカバーし全米シングルチャート1位を獲得、その後グラミー賞にもノミネートされています。また2009年のMichael Jacksonの追悼式ではリリースから17年の年月を経て、Mariah Careyが敬意を表して歌を捧げました。
Mariah Carey - I'll Be There (1992)
さらに「Look Over Your Shoulder」の冒頭には、
The 24-Carat Blackの「Ghetto: Misfortune's Wealth」がサンプリングされていて、Michael Jacksonのアカペラとの合わせ技となっております。
元ネタはこちら
※「Look Over Your Shoulder」の0:00〜 「Ghetto: Misfortune's Wealth」の0:00〜
The 24-Carat Black - Ghetto: Misfortune's Wealth (1973)
1970年代に結成されたSoul、FunkバンドThe 24-Carat Blackの1973年リリース作。
彼らの唯一となるアルバム「Ghetto: Misfortune's Wealth」に収録されており、チャートなどにはランクインしていませんが、Eric B & Rakimの1990年のアルバムに収録されている「In the Ghetto」にもサンプリングされ、サンプリングソースとして使用されることで現代の音楽にも影響を与えています。
Eric B & Rakim - In the Ghetto (1990)
「Look Over Your Shoulder」はイントロからサンプリング同士をブレンドしたHIPHOP的な手法が耳に残り、オシャレ且つスモーキーなビートも印象的です。ラウンジプレイやアーリープレイでの雰囲気作りにいいかもしれませんね。
客演で参加しているKendrick Lamarにとって2020年初の楽曲となっており、ファンからは嬉しい復帰作となっています。この作品をきっかけに彼名義でのリリースを期待したいところです。
「Look Over Your Shoulder」のプロデューサー90年代後期から活動しているNottz。20年以上のキャリアを持つ彼は、2006年にSnopp Doggのシングル「That's That」を手掛けてR&B/Hip-Hopシングルチャート9位にランクインしクラブヒットとなりました。またこの曲が収録されているアルバム「Tha Blue Carpet Treatment」は全米アルバムチャート5位、R&B/Hip Hopアルバムチャート2位にランクインしています。
Snoop Dogg feat. R. Kelly - That's That (2006)
また、2007年にKanye Westのアルバム「Graduation」に収録されている「Barry Bonds」をプロデュース。アルバムは全米アルバムチャート1位に輝き、R&B/Hip Hop年間アルバムチャートでは4位ランクインするなどこの年を代表するアルバムになりました。
Kanye West feat. Lil Wayne - Barry Bonds (2007)
他にもThe Game、T.I.、Pusha T、Wale、50 Centなどの様々なラッパーをプロデュースしています。キャリアも長くアーティストからの信頼が厚いことが伺えます。トラップが主流になってきたHip Hop業界に、ベテランの味をどう差し込んでくるか今後が見物です。
こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️
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