デビューアルバムはTory Lanezを痛烈に批判？！ Megan Thee Stallion - Shots Fired (2020)
レーベル : 1501 Certified Entertainment & 300 Entertainment
リリース日 : 2020年11月20日
名前 : Megan Thee Stallion
年齢 : 25歳
出身地 : テキサス州ヒューストン
Megan Thee Stallion - Shots Fired (2020)
Cardi Bとのシングル「WAP」が全米シングルチャート1位、UKシングルチャート、オーストラリアチャートなどでも1位を獲得し世界各国のチャートを席巻しているMegan Thee Stallion。またラッパーのTory Lanezとの銃撃事件など公私共に今年の話題の人なっていますね。（Tory Lanezの事件については記事にして触れていますので、興味ある方はリンクをチェックしてみてください！）
Cardi B feat. Megan Thee Stallion - WAP (2020)
そんな彼女がデビューアルバム「Good News」をドロップ。全17曲が収録され、客演にはDaBaby、2 Chainz、Lil Durk、SZA、City Girls等をフィーチャー。プロデューサー陣にはDrake、Eminem、Travis Scottなどを手掛けた経歴を持つTay KeithやMustard、Juicy Jなどこちらも盤石な体制です。
またBeyonceをフィーチャーした自身初となる全米No.1になったシングル「Savage Remix」や現在チャート上昇中の「Don't Stop」も収録されています。「Don't Stop」については記事にしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください！
Megan Thee Stallion feat. Beyonce - Savage Remix (2020)
Megan Thee Stallion feat. Young Thug - Don't Stop (2020)
表題曲の「Shots Fired」は紹介したデビューアルバムに収録、The Notorious B.I.G.の「Who Shot Ya?」をサンプリングしています。
元ネタはこちら。
※「Shots Fired」の0:00〜 「Who Shot Ya?」の0:04〜
The Notorious B.I.G. - Who Shot Ya? (1995)
ニューヨーク、ブルックリン出身のラッパーThe Notorious B.I.G.の1995年リリース作。"ビギー"の愛称で親しまれていた彼の名曲「Big Poppa」のリイシュー盤のB面でリリースされたこの曲は、1994年に2Pacがニューヨークで襲撃された事件の疑いをビギーに向けたことが発端となりました。元は仲が良かった2人ですが、事件後にこの曲をリリースすることで2Pacとの関係が悪化。リリックでは2Pacの名前はないものの、事件の様子や疑われたことに関してラップしていて、東西対立を激化させるものとなりました。
そんな過激なバックグラウンドがある元ネタを使用した「Shots Fired」は先ほど取り上げたTory Lanezとの銃撃事件について痛烈にラップしており、意図があって「Who Shot Ya?」をサンプリングしたように思えます。
また事件以外にも "Jack Harlowの「WHATS POPPIN Remix」で共演することしかTory Lanezはヒット曲を獲得することはできない" と批判しており関係を修復するのは不可能であることは間違いなさそうです。（この曲は現在ロングヒットとなっている作品で、売れている曲に乗っかることしかできない奴だと批判しています。）
Jack Harlow feat. DaBaby, Tory Lanez & Lil Wayne - WHATS POPPIN Remix (2020)
皮肉にも「Shots Fired」はアルバムの1曲目に収録されており、事件の真相や彼女の思いをより多くの人々に伝えたかったのかもしれません。またヒップホップマナーに沿って楽曲でアンサーを返す様子は、デビューアルバムをリリースする若手とは思えない気概のある行為ですね。
今ノリにノっているフィメールラッパーのアルバムはマストチェックです！
こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️
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