10分間の衝撃 ~ 「 #アルトデウスBC 」発売直前 #先行デモ感想
「これ、何て書けばいいの……?」と、初見プレイの反応を残そうと録音状態にしていたタブレットに言い残して録音を止めている。
アルトデウスBCは、僕の語彙力を体験版のたった10分で全て吹き飛ばすくらいの威力を持つゲームでした。
ということで皆様こんばんは、手倉テイムです。結論を先に書いてしまうほどの衝撃を味わいました……。
さて、ちょうど先週、僕は東京クロノスをホロライブ推しに布教する記事を書き、意図的にターゲットを絞った記事にも関わらず、LAMさんに紹介される(通知見たときに思わず二度見した)など、大変多くの反響がありました。
その中で僕はメーカーさんに対し、シリーズ続編である「Altdeus: Beyond Chronos」(アルトデウス: ビヨンド クロノス)について、こんな風にお願いしていました。
(MyDearestさん……メディア向けに配られたという体験版、僕も遊んでみたいです……!)
……タイトルを見れば分かりますね。遊びました。
正確には「クラウドファンディング支援者かつ、感想を指定された日時に投稿する」という条件で、体験版が配布された形です。つまりTwitterで「#アルトデウスBC #先行デモ感想 」で検索すると、この記事が投稿されたタイミングで他の人の感想も解禁されている、というわけです。
いや、大変だったんですよ?語彙力がすべて吹き飛ぶ体験ができるゲームの感想を今日まで伏せておくの、大変だったんですよ?
というわけで、先行デモ感想をお届けします。どうして先述の言葉が出たのか、その理由の欠片だけでもお伝えできれば幸いです。
おことわり
今回は性質上、本編一部の体験のネタバレを含みます。
「僕は何も知らずに乗りたいんだ!合わなくても機体のプログラムを書き換えるまで!」という種が割れそうなパイロットは今すぐタブかウィンドウを閉じましょう。
逆に「聞いたことも乗ったこともない機体に乗れるわけないでしょ!!」というCVが緒方さんになりそうなパイロット、「なんかCEOの熱いnote読んで気になったんだけど……」「VRゲームってどんなの?」というパイロット候補生は読み進めましょう。
また、MyDearestさんより先行デモの動画公開がNGとされているため、すべてスクリーンショットでの紹介となります。
僕としても「この体験はVRで、自分自身でやらなければ意味がない体験だ」と断言できるくらい衝撃を受けたので、この記事を読んで気になった人はハードも含めて買いましょう。それくらいヤバいです。
(余白を作るのが個人的にあまり好みではないので、ここでPVを貼っておきます)
「ブリーフィングから撃破まで」
今回の体験版の範囲はエッセンシャルデモ、つまり一番盛り上がる部分の一部を体験できるバージョンということで、開始直後からチュートリアルを兼ねたブリーフィングパートが始まります。
巨大なドームでアオバから(操作説明を交えつつ)伝えられたのは、地下都市上空に巨大な敵であるメテオラの個体が突如出現したこと、それを射出されるレールキャノンで迎撃すること。
ただし、レールキャノンの射出までに振動派攻撃(ソーンウェーブ)が予測され、直撃すれば巨大ロボ、マキアでも無傷ではいられないこと。
そのため、ヤマトが搭乗するアレス・マキアが衝撃を緩和した上で、主人公クロエの機体、アルト・マキアが備えるエネルギー変換障壁であるミラージェネレータでメテオラの攻撃を無効化し、攻撃に転用することができる、ということ。
その後、動きを止めたメテオラに向けて、射出されてきたレールキャノンを撃つこと。そしてそれが可能なのが、クロエとアルト・マキアだけということ。
「一直線に向かってくると思われるが行動パターンは予測できない」というアオバ、「クロエは俺が護ってやる!」と自信を見せるヤマト、すかさず「前回の戦闘の時ずっこけてたでしょ」とツッコむジュリィ博士。
そんなどこか微笑ましいやり取りにSOUND ONLYで割り込むデイター司令(※CV速水奨さん)。この程度の敵に苦戦するようでは我々に未来はない、我らプロメテウスの威厳を示せ、との指示。「自分が勝たなければ、人類に未来はない」という責任感が生まれます。
司令の言葉も終わり、さっそく実戦……かと思いきや、「クロエのグライアイのレイヤーレベルが低く、ノアとの疎通が確認できない」とアオバからの指摘が。
目の前にコンタクトレンズ型ARデバイス、グライアイのレイヤーレベル(=AR表示内容・表示密度)変更UIが出るので、スワイプしてレベルを上げます。
すると目の前に出現する、アーク(Artifical Augmented Reality Crystal=人工拡張認識結晶)の歌姫、ノア。クロエの搭乗するアルト・マキアには、各種管制・演算の代理、また歌エネルギーによる戦闘高揚(試験レベルで認められている)を目的とし、ノアも同乗しています。
「星が見えますか、クロエ」「まがい物の星を墜としに」と詩的な表現をするノアに対し、「まがい物はお前もだろ」と言い返すクロエ。それを見て「戦闘中は仲良くね……」と若干呆れるアオバ。
アオバさん、「喧嘩するほど仲がいい」という言葉があるのですよ……!と心の中でツッコミつつ、いよいよ作戦シーケンスに移ります。
ここからは、VRでしかその本当の驚きと感動を伝えられないパートです。
目の前に広がるOSの起動シーケンス、ドーム型施設だと思っていた目の前に広がるコクピット映像。ミカニ・コネクタ経由で接続されるAR型疑似神経接続グローブ・ミカニリンク。自分の身体と同期して動き始める全長400mの巨大な機体。
「本当にマキアに乗っているんだ……」と感動しているうちに、テンションが上がるBGMと共に地上に射出される2機のマキア。荒廃した大地の遠くに見えるのは、トゲトゲとした、かつ割れてしまったたこ焼きのような形の巨大な敵、メテオラ。
即座に発射されるメテオラのソーンウェーブ。ウェーブを切り裂く、アレス・マキアの斬撃。それでも収まらないエネルギー。そのエネルギーから護るように表示される、ミラージェネレータの発動確認UI。
起動するミラージェネレータ、直後響き渡る激しい衝撃音。変換中を示すUIとともに表示される、反撃(カウンターアロー)の発射確認UI。
発射されるカウンターアロー。叫び声のような音を上げるメテオラ。戦場に呼応するかのように入る歌のサビ。聞き惚れる余裕もなく、レールキャノンの射出地点に移動する2機。
それをあざ笑うかのように、即座に第2波を発射するメテオラ。アレス・マキアによる斬撃だけでは間に合わず、コクピットに表示される警告表示と「防御不能」というノアの警告。直後、コントローラーを通じてプレイヤーにも届くほどの大きな衝撃。
射出されるレールキャノン。コクピット上に表示されるアシスタンス。展開される銃口。2つに分かれた左右を自らの手でドッキングし、エネルギーの充填を開始します。
ノアによりキャノンの射撃出力を120%に設定され、思わず「おい!」と慌てるジュリィ博士。猛スピードで増加する、エネルギー充填パーセンテージ。
「当たれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」というクロエの声とともに射出される砲弾。ノアの照準補正により動力コアであるブラックオブジェクトを正確に突かれ、爆発四散するメテオラ。
そして数秒遅れて届く衝撃音と振動。ここ、メテオラとの距離感を感じられてかなりの感動ポイントです……すぐに届かず数秒送れるのがいい……。
「帰ったら祝勝会だな!」とはしゃぐヤマト、「捕獲しろって言ったのに!!!」と通信で憤るジュリィ博士。「ブラックオブジェクト(メテオラの動力コア)を外しても捕獲の可能性は低かったと推測されます」と冷静な分析を突き付けるノア。
「やったな、クロエ」と話しかけてきたアオバに対し、クロエは「ある出来事」で生まれた憎しみを滲ませながら宣言します。「ああ……メテオラは、全て倒す」と。そこで体験版の終了を示すかのようにタイトルロゴが表示された後、体験版が終了しホーム画面に戻されました。
そしてQuestを頭から外した僕の口から思わず、冒頭の言葉が出ます。「これ、どうやって書いたらいいの……?」と。
勢いでここまで書きましたが、恐らく魅力の10%すら伝えられているとは思えません。動画でも伝わるかどうか……となる以上、これを読んでいる人が実際に体験しないと、魅力のすべては伝わらないでしょう。
アルトデウスBCはVRムーブメントを起こせるか?
前回の記事でも書いた通り、アルトデウスBCは「VRムーブメントを起こす」という使命を持ったタイトルでもあります。
前回の記事でも書きましたが、かつてファミコンで起きたドラクエのムーブメントと同じことをVRで起こしたい、そして日本のVR産業を盛り上げたい、というミッションが掲げられています。
では本当に、ムーブメントを起こしうるタイトルになっていたのか?
その前に最初に言っておきます。こんなVRゲーム、初めてです。6年間触ってきた僕でさえ、「何でこれが今まで出ていなかったの!?」と叫び、若干やり終えた後に思わず涙目になったレベルです。
VRのロボゲーはこれまでいくつかあったものの、アルトデウスBCはロボ系作品の最高峰と言っても過言ではないほど、「操作の簡単さ」と「ロボットを操縦しているんだ!というワクワク」と「東京クロノス譲りのストーリーの『強さ』」を兼ね備えています。
その点に加えて先ほどの後半から昂りすぎて口数が少なくなるレビューを見れば……もう、答えは決まっています。「アルトデウスBCは日本のVRの歴史を変える、VRムーブメントを起こす」と、自信を持って断言できます。
海外からSF小説のネタにされるほど、日本人のDNAに刻まれた「巨大ロボット」という要素と「電子の歌姫」という文化、その世界に没入できるVRは、相性がいいというレベルではありません。シンクロ率400%、相性パーフェクトです。
VARKを体験したことがある人にさらに分かりやすく言えば、VRライブを初めて見た、そして推しにガチ恋距離をされた時と同じくらいの衝撃と感動です。
しかもたった1年で、高く評価されていた東京クロノスで得たノウハウや課題の解決策を盛り込んできたんですよ?
さらに言えば、前回はOculus Goがメインであったこともあり、それに合わせた作品作りがされていたのですが、今回はスペックが高いOculus Questがメインです。それをMyDearestさんはフル活用し、とんでもないスケールの作品に仕上げました、と言っています。僕は体験版で、その言葉に偽りはないと確信しました。
前回の記事でも書きましたが、僕はこの作品のクラウドファンディングに出資しています。
もちろん「たぶん東京クロノス以上の作品が出てくるんだろうな」と予想した上でクラウドファンディングに参加していたのですが、「とんでもない作品に出資したんだな、僕……」と思わず声に出ました。いやほんと、これが初VRゲームになる人がうらやましい。
もう一度書きます。「アルトデウスBCは日本のVRの歴史を変える、VRムーブメントを起こす」と、自信を持って断言します。正直言ってこれだけのためにOculus Quest 2を買っていいレベルです。
Quest 2含め、Oculusでは基本的にFacebookアカウント必須という人を選ぶ仕様はあるものの、逆に言えば「これはスマホを超える未来の仕事道具になる!」と家計を握っている相手に説得する材料になります。
仕様変更の際はTwitterのトレンドに入るくらい物議を醸しましたし、発売初期に誤BAN騒動もありましたが、現在は逆にこれまで様子見していたFacebookユーザーが一気に流入したのか、ものすごい勢いで売れています。
その証拠に、ブラックフライデーセールの間に東京クロノス含め数々のゲームが発売以降過去最高の売り上げを達成したレベルで売れているようで、「全世界で『これは仕事道具になる!』というやり取りがあったんだろうなあ」とニヤニヤしています。
まだまだストア上ではゲームが優勢ですが、少しずつビジネス系のアプリも増えつつありますし、ブラウザーから使う系のオフィスアプリが動くケースもあります(ただ、VPN非対応なので、ルーター側の機能で賄うなどしないといけないですが……)。
また、Oculus自身も「Oculus for Business」という法人向けプランを提供していますし、いわゆる仕事効率化につながる機能の実装も既に発表しています。アルトデウスBCをきっかけに、未来の仕事をチラ見するのもいいかも?
おわりに
改めて書きます。アルトデウスBCは、僕の語彙力を体験版のたった10分で全て吹き飛ばすくらいの威力を持つゲームでした。
12月4日、Oculus先行で、日本のVR界が大きく変わると確信できるほどのとんでもないゲームが出ます。今後他のVRプラットフォームにも順次展開予定です。
それと、ロボットアニメを見てかっこよくインターフェースを叩いたり操作する練習をしておきましょう。ガオガイガーとかその辺がおススメです。
そしてこれを読んでいる配信者・VTuberの方にお願いがあります。アルトデウスBCを、どうか、どうかあなたの手で実況・配信して、多くの人に伝えてください。
僕がどれだけ熱く語っても、そしてみんなで同時に熱く語ったとしても、どうしても魅力が届かない層はいます。その「届かない層」に響かせる役目を果たすのが、あなた(やマネージメントしている方)だと思うのです。
アルトデウスBCは、「実況や二次創作を許可・応援」するという公式声明が行われており、またロゴデータなどのファンキットが配布されているタイトルです。
ネタバレ防止を目的とした配信ガイドラインもあるため(執筆時点で詳細は未公開)、非常に配信フレンドリーな作品、ともいえるでしょう。
シリーズ前作の東京クロノスでは確かに発売初期はガイドラインが厳しかったのですが、最終的に全編実況OK、さらには東京クロノスのスタッフさんがツイートで紹介するケースもあるレベルでした。
アルトデウスBCも最初は数章しか配信できないかとは思いますが、恐らくその数章だけで大きなムーブメントを起こせる「凄さ」を持っていると、体験版で感じています。
(現状の規約だとあくまで個人向けではありますが……恐らく問い合わせを送ればすごいパワフルな熱気にあふれた返答が来るかと思います)
(あと個人的に主人公の声が某鬼つながりということで花江さんの実況が……ゲフンゲフン)
(2020/12/03 追記: 「著作物・配信ガイドライン」が公開され、公式Twitterからも「ガイドラインに準拠する形であれば企業所属の配信者でも連絡も確認も必要なしで収益化可能」とのアナウンスがありました)
それではこの辺で。次はA.Tの渋谷で、プリントフードをお互い食べながら会いましょう。
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