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考えるな!まずマイナポータルへ飛べ!マイナンバーカードを使った医療費控除2024

個人的にレノファ山口FCを応援していて、デジタルとは関係のないところで勝手に話題に入れてしまうハラマルです。

期待値の高い(←これホント)の今シーズンのホーム開幕戦(3/3日曜日)が、あと2週間ちょっとに迫ってきました。
ホーム開幕戦での1万人集客に向けて、なんと、SNSで自由に使って良い(切り抜きや加工を除く)画像が提供されたり!、かつてなかった手法も採り入れられたプロモーションが行われています。

興味がなかった方、あったけれど現地観戦から遠のいてしまった方、1回観に行ったけど…という方!是非、スタジアムに足を運んでみてくださいきっと楽しい体験になると思います!

それと、周りの方を誘って観戦に行かれる方は、観戦初心者が楽しんでリピーターになってもらえるよう、最大限のおもてなしをしましょう!
私も頑張ります!


医療費控除の時期

さて、今回のきっかけは、昨年2月末に掲載したnote記事です。
医療費控除をしようとしてマイナンバーカードを使ったことを書いたものですが、特に何もプロモーションをしているわけでもないのに、年明けからまたビュー数が伸びています。
そうか、もう今年も確定申告のタイミングですね。

1年前に書いたものが、(シーズン外はほとんどビュー数が伸びないのに)皆さんの目に留まるというのがとても不思議な体験です。
時機も来ましたし、今年もマイナンバーカードを使って医療費控除の手続をして、知識をアップデートしようと思います。

流浪の旅

それでは、マイナンバーカードを使って医療費控除等の自動入力をしてみましょう!
・・・と、この時までは、昨年やったから大丈夫!と意気揚々としていましたが、これが流浪の旅の始まりでした。

えっと、どうするんだったかな‥?
あ、そうそう、前回は、いろいろなサイトを彷徨った結果、よく分からないままに「マイナポータル連携」をすることになったんでしたね。
今年は、まず、ちゃんと「マイナポータル連携」って何か調べてみましょう。

国税庁HP(https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/mynumberinfo/mynapo.htm)から

え、いやいや!全然分からんって。情報が渋滞してますって。去年より複雑になっていないですか?
認定クラウド?なんじゃそりゃ。民間送達サービス?って何?そんなもの、去年はあったっけ?全く覚えていないし、心当たりもないけど???

(注1) 「民間送達サービス」とは、民間企業が提供している、インターネット上に自分専用のポストを作り、自分宛のメッセージやレターを受け取ることができるサービスです。

上記サイトの記載から

え?この注意書きも分からんな…。メールアドレスとは違う?去年やったのに、分からんってどういうことかいな…?

このサイトの少し下方に「マイナンバーカードでマイナポータルと連携して確定申告書に自動入力(令和5年9月)(PDF/564KB)」という資料があります。
そうそう、なんか連携したら、医療費を自動入力できた記憶があるんですよ。それを知りたいんよ。PDFファイルを開いてみましょうか。

「マイナンバーカードでマイナポータルと連携して確定申告書に自動入力(令和5年9月)(PDF/564KB)」から

やっぱり、「事前準備が必要」と書いていますね。
このPDFの右上にある「事前準備の詳細はこちらから」という二次元コードをスマホで読み込んでみましょう。すると、

二次元コードのリンク先のサイト

う~ん、「詳細はこちら」のサイトに移動しましたが、同じようなことが書いていますね。いやいや、これじゃ分からないから調べているんですよ。
ステップ数が増えているだけという。

ちょっと整理しましょう。PCで国税庁のwebサイト見ていたら、PDFに案内されました。そこに書かれている二次元コードに案内されたので、スマホで読み込みました。そしたら、同じようなことが書いてある・・・。
PCからスマホに移動させたかったってこと!?

そして、このサイトを少し下にスクロールすると

上記サイトを少し下にスクロールしたところ

おお~い!また、事前準備は「マイナポータルサイトへ」に案内されとるやんか!

いや~、これこれ、去年のことを思い出してきましたよ!
そうそう、こんなカンジで、PCでやっていたらスマホに案内されて、次々とサイトを飛んでいくけど、同じようなことしか書いていないんですよ。
そして、Webブラウザのタグが増えまくって、あれ、どこ見ていたんだっけ?と分からなくなり、元の場所に戻ってしまっていて、を繰り返す、という、通称「無限タブ増殖ループ」
去年と同じことになってしまっとるわ。

これ、リテラシーが低い人は手続しないでください、という踏み絵なんでしょうか?私のリテラシーでは対応できないのか…?
いやぁ~、これ以上、違うサイトに飛びたくないですね。警戒します。
そういえば、先ほどの画面に「マイナポータル連携を利用するまでに行う事前準備」というPDFファイルがあったので、これを見てみましょう。

「簡易版」では全然分からなかったので、「全体版」を見てみます。

マイナポータル連携を利用するまでに行う事前準備(全体版)

同じようなステップが書いていますね。民間送達サービス?一番分からんのはステップ3なんよ、心当たりがないし。何が書いちょるん?

マイナポータル連携を利用するまでに行う事前準備(全体版)

いやいや、これが分からんのよ。も~う。ちなみに次のステップ4は、

マイナポータル連携を利用するまでに行う事前準備(全体版)

はい、最初に見た国税庁HPから、大して理解が進みませんでした。
何か良く分からない「民間送達サービス」なるものを使うことが大前提になっているようで、連携しなさい的な説明が書いています。
その「民間送達サービス」って何なの?無料で使えるサービスなの?お金がかかってしまうんですか?
遂には、赤字で「申請の承認に数日かかる場合があります」なんて脅し(!?)まで書かれているではありませんか。

う~ん、どうしたものか。
と悩んでいましたが、このサイトに留まっていても解決しそうにありません。ここまで来たら、行くところまで行ってみますか。
さっきサイトを飛ぶことをためらっていましたが、先ほどのマイナポータルへのリンクに飛んでみます。

漂着した先

こうして流れ着いたマイナポータルですが、開けてびっくり!

マイナポータル

え!?さっきまでとは打って変わって、めちゃくちゃシンプルで分かり易いですね。これは期待が高まりますよ。
青字の「確定申告全体の流れをみる」に行ってみましょう。

マイナポータル

はいはい。これならわかりますよ。
さっきまでは、5個とか7個のステップが書いてあって、「民間送達サービス」なるものもありましたが、ここではそんな説明はありません。たったの3ステップです!
「確定申告の事前準備をする」をタップしましょう。

マイナポータル

おおっ。タップしたら、サイトが遷移するわけではなく、説明書きの部分が開いて出てきましたよ。
そして、説明がむちゃくちゃ分かり易いです。
事前準備は初回利用時の1回のみと書いていますね。そしたら、私の場合は、昨年手続したから、これはもう飛ばして良いのかな?

マイナポータル

下にスクロールすると、どういう証明書と連携できるか書いてあります。医療費通知情報もちゃんと対象にありますね。

これは、ホントに期待できる!分かり易い!
さっきまで気になっていた「民間送達サービス」はどっかに行きました(笑)。何だったんだ、あれは…。

マイナポータル

今年も流浪の旅をしてしまいましたが、ようやく辿り着きましたよ。
さぁ、手続をしましょうか。

・・・と、ここでまたしてもトラブル発生。
流浪の旅で疲れたので、一旦他の用事を済ませ、じゃあ、次はマイナポータルから始めるか!と思ったところ、マイナポータルのトップページから、さっきの分かり易い画面に行く方法が分かりません。また迷子になってしまいました…。

いや、これがマイナポータルのトップページなんですけれど、それらしいところがないんですよね…。

マイナポータルのトップページ(マイナンバーカードを使ってログイン後)

画面左上にメニューがあるので開いてみると、こんなカンジです。

マイナポータルの「メニュー」

う~ん、ここじゃないよな~?と、違うサイトに行くと、それまたトラップです。このメニューの中に、「トップページ」という項目がないので、マイナポータルのトップページにも戻れなくなってしまいました。
なので、やむを得ず、ログアウト→再度ログインでトップページに戻るという荒業を繰り返してしまいました。

うぅ、私はいつになったら手続にたどり着くんだ…。
ん?良く見たら「実証ベータ版」という表示がありますね?何コレ?これが原因?
タップすると、「正式版に戻る」とかいうメニューがありますね。え、じゃあ、これ正式じゃないん?ベータ?アルファはどこいったんや?

・・・と、気づいたら、アルファ版とかベータ版とか、全く関係ないことを調べ出しているではありませんか!
いやいや、今はそんなこと興味ないから!早く手続をしてしまいたいんよ!
も~!こんな気になる情報をアチコチに散りばめるのをやめてください。私を医療費控除の確定申告に集中させてください~。

ということで、もうさっきの分かり易い画面を探すのは諦めましょう。手続しよう、手続。
どこから手続を開始したら良いものなのか、探し回ったところ、どうやら「確定申告の事前準備」のところからのようです。

マイナポータルの画面

あ、こちらの画面で、事前準備で必要だと書かれていた、マイナポータル連携の状況が分かるようです。
私の場合は、医療費控除をするのですた、「医療費通知情報」の準備が完了と表示されています。さっきの分かり易い説明に書いてあったとおり、昨年の手続時に処理済みということなんでしょうね。
「民間送達サービス」というものの存在は、もう調べるのをやめて、無視することに決めました。

はい、それでは「e-Taxで確定申告をはじめる」にレッツゴー!

国税庁のサイト

はい。また国税庁のサイトに戻ってきました(笑)

「e-Taxで確定申告をはじめる」のリンク先

作成開始をすると、また、違うバージョンのステップ説明があります。
いや、もうステップの説明はお腹いっぱいですよ…。いくつバージョンがあるんですか…。

作成ステップ

ただ、ここまで辿り着いたら、後は、順番に必要項目を入力するだけです。スムーズに手続きが進んだと思います。

私が困った箇所は、来年の私宛にメモを残しておきましょう。

①源泉徴収票が必要

あれだけいろんな事前準備の案内があったのに、これ、書いていなかったような気がします。収入額とかを入力しないといけないので、手元に源泉徴収票(書類orデータ)がないと、先に進めなくなってしまいます。

②代理人設定

家族分の医療費通知情報も、データで自動的に入力しようとすると、代理人設定が必要です。
私の場合、昨年設定しているのですが、なぜか「代理人設定ができていません」みたいなエラーが何度も発生しました。いやいや、ちゃんとやっているから!とスマホに反論しながら確認しましたが、やっぱり設定済みでした。代理期間もまだ残っていました。原因不明なまま、1時間後くらいに再チャレンジしたらうまくいきました。なんだったんだ、このエラーは。

この代理人設定、設定の状況をマイナポータルで確認できるのですが、名前が出ないので、どれが誰のことか分からず(笑)

マイナポータルの代理人設定の確認画面

ここは、誰のことか確認しようとすると、マイナンバーカードと暗証番号を使って代理人としてログインする必要が出てしまいます。
後ほど、確定申告の入力場面で中身を確認できるので、ここでは、誰の事か確認不要です。とにかく、全員分が設定できていたら、それ以上の労力をかけて確認する必要はないと思います。

③「医療費通知情報」の修正

苦労してマイナポータル連携の設定をして、代理人設定をして、自動で取り込んだ「医療費通知情報」ですが、実は、そのまま使えるかというと、「?」です。
何の修正もせずに次の画面に進もうとすると、「訂正していないけど本当ですか?」みたいなニュアンスの確認画面が表示されます!(しまった、スクショを撮り忘れている!)
いやいや、訂正することが前提になっているってどういうことなんよ。

マイナポータル連携・代理人の設定をして取り込んだデータは、確定申告の作業画面の中で、1件1件確認したり修正することができます。
例えば、市町村の施策により子どもの医療費が無料になっている場合は、取り込んだデータ上は自己負担額○円とありますが、実際には支払っていないので、実際に払った額を0円に修正する必要があります

また、これも原因不明でしたが、とある医療機関のとある期間だけ、「医療費通知情報」に含まれていないものがありました。
手元に、医療機関を受診した際の領収証があるので、実際に支払したことは間違いないのですが、う~ん、こんなのがあると、中身が正しいのか信じられなくなるなぁ。

というわけで、結局、全件、医療費通知情報と手元の領収証を突合して、実際の支払額を修正したり、データにないものを追加入力したりすることになりました…。

まとめ

振り返って分かったこと

今年もマイナンバーカードを使って医療費控除の確定申告をしました。
一連の手続を振り返って分かったことなどを、来年の私に申し送りします。

まず、手続の内容や注意事項などを調べ出すと、分かりづらいし、面倒な印象を持ってしまうので、それはやめた方が良いです。
さっさとマイナポータルに行って、最低限の確認だけしたら手続に入りましょう
手続に入ってしまえば、最後まで辿り着けるような設計がされています。信じて飛び込んでみましょう。
また、データ連携の設定は初回時にやっておけば、継続して利用できます。

次に、「医療費通知情報」はデータを取り込んだ後に確認・修正が必要です。
確定申告の手続をする前に、事前にマイナポータルで中身を確認することができますが、結局、確定申告時に確認・修正することになるので、事前に調べたりチェックすることは不要です。

それと、どっかにいった「民間送達サービス」ですが、冒頭のイメージ図を再度良く見てみると、医療費控除のための「医療費通知情報」や、「住宅借入金等特別控除証明書」、「給与取得の源泉徴収票情報」をデータ連携する場合は不要のようです。(実際、使わずに手続できた)。
生命保険料控除証明書などをデータ連携する場合に「民間送達サービス」を使うのではないかと想像します。
また、冷静に考えると、必ずしもマイナポータル連携しなくても、紙などを見ながら、手続の中で自分で手入力すればOKです。
分からないものは、ほっておいても手続自体はできます。

冒頭と同じ図(国税庁HP)

誰かに届いてほしいお願い

ここからは、制度設計やサイト構築、周知等を作成されている方に向けたお願いです。(届くといいな…)

申し訳ないですが、手続の説明が、非常に煩雑に見受けられて、敬遠したくなる気持ちもあります。
例えば、マイナポータル連携とか民間送達サービスの設定とか(?)、全てやらなくても、手入力でも手続できますよ、という説明があったら良いのではないかと思います。
混み合う税務署に行かなくても良い、休日・夜間でも手続できるということはメリットなので、できるところからやってみてくださいというような、あまり最初の説明でハードルが高いように見えないような工夫があっても良いのではないでしょうか。

また、マイナポータルの使い勝手を良くしようという取組も素晴らしいと思いますが、私は「実証ベータ版」という表現が非常に不安になりました。正式版は別にあります」みたいな表現もあって、このまま手続を進めても良いのか不安でしょうがなかったです。
「リニューアル中で、一部機能はリニューアル後の方でも利用できます」みたいな表現とか、安心して利用できるような表現の方が良いのではないかと思います。(アルファ版とかベータ版とかは、開発サイドの捉え方だと思いますので、あまり混乱を招くような表現はない方が良いかと思います)。

そして、やっぱり、設定してデータを取り込んでも、自分で確認・修正作業が必要というのは、どうにかならないでしょうか?どこの機関に原因があるのか分からないのですが、これだと結局、全件確認や訂正が必要なんですよね。
子育て施策として医療費無料化などが、全国でドンドン進められている中、同じ思いをされる方は今後も増えるかもしれません。こういうところがさらに便利になって欲しいなと思います。

このメモが、誰かの役に立てばいいなという思いで記載しておきます。(少なくとも、来年の私には非常に役立つはず)

総まとめとして、冒頭に紹介した昨年のnote記事のように、確定申告の時期になったらこのレノファ山口FCを紹介する内容が多くの方の目に触れて、スタジアムに行ってみようかなという機運につながることを期待しています!(←本文とは関係なし)

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