自分好みの生成AIはどれだろう?
こんにちは、デジテック運営事務局のやまたんです。
5月20日にラグビー・リーグワン決勝があり、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが、前回王者の埼玉パナソニックワイルドナイツに17対15という大接戦に競り勝って、初優勝を果たしました。
僅かなミスも許されない決勝戦独特の緊張感の中、両チームともにファールが少ないフェアプレー精神のもと、国内トップレベルのハイレベルな攻防が繰り広げられ、ノーサイド後には国立競技場の大観衆から割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こりました。
個々の選手の強みや持ち味を生かし、ワンチームとなって偉業を成し遂げるラグビーの魅力が詰まったナイスゲーム。本年9月に開催されるラグビーワールドカップに向けて、日本代表チーム大躍進への期待が高まります。
また、今回優勝したスピアーズのサポーターは、オレンジのユニフォームを着て熱狂的に応援することで知られ、「オレンジアーミー」の愛称で呼ばれています。同じオレンジの旋風で、頑張れ、レノファ!
生成AIの違いって?
先週の大きな話題と言えば、G7広島サミットでしょう。各国首脳が来日し、核軍縮や経済分野、環境問題など様々な国際テーマについて議論されました。その中、今話題の生成AIも主要議題に挙がり、利活用の方法などについて検討する「広島AIプロセス」が示されました。
生成AIについては、ChatGPTを皮切りに、生成AIをベースにした様々なサービスが毎日のように生み出され、私たちも気軽に利用できる環境になってきたと感じています。一方で、各社がしのぎを削っている中、各サービスの違いが今いち分からないなぁ、と思っていた今日この頃。
そこで今回は、大規模自然言語モデルを活用した代表的なサービスである「ChatGPT」「Bing」「Bard」を同じテーマで利用し、その特徴などを比較してみようと思います。
各サービスの特徴をつかむには、文章生成が一番比較しやすいのでは?と考え、今回のテーマは、「山口県のわかりやすい紹介」にしてみました。
なお、入力文(プロンプト)は「山口県はどんなところか紹介する文章を、中学生にもわかりやすいように、300字程度で作成してください。」で統一します。
では、張り切っていってみましょう!(頑張るのは生成AIですが)
生成AIの風雲児「ChatGPT」
まずは、生成AIの風雲児、OpenAI社のChatGPTから始めてみます。
ChatGPTについては説明不要でしょうから、早速トライ!
回答はこちら。
ううむ、やはり一般的に言われるように、主に欧米の学習データでモデル構築された関係から、日本の歴史や地理などには弱い側面があるようです。
県外の方には参考までに、西郷隆盛は鹿児島県(薩摩藩)出身ですし、秋吉台は内陸部にあり海岸線には接していません。
今回は、ChatGPT無料版(GPT-3.5)でのテストだったので、その点も今回のテーマに向いていなかったのかと思われます。
ブラウザ検索とのハイブリッド「Bing」
続いてMicrosoft社の検索エンジンBingのチャット機能でチャレンジ。
ちなみに、ベースはGPT-4なので、同じGPT-4を使用しているChatGPT有料版(月額20ドル)を考えると得をした気分になります。では、回答はこちら。
Bingの特徴としては、ウェブ上にある最新情報をAIが検索しながら質問に回答してくれる点があります。情報引用元のURLなども表示されるので、信頼性を担保する意味でも良いサービスですね。
Google社の猛追か「Bard」
最後はGoogle社のチャットAIであるBard。
5月11日から日本語対応版がサービス開始され、生成AIの戦国時代を象徴する出来事にもなりました。では、回答はこちら。
Bardの特徴は1つの問いに対して3つ回答してくれる点や、回答のエクスポート機能がある点です。内容的にはBingと遜色ないように感じますね。色々なバリエーションを比較したい場合には、Bardが便利かもしれません。
生成AIによる要約も超便利
ここまでテストをしてきましたが、引用サイトを見ていくうちに、「信頼できる文章を分かりやすく要約してもらう方法もありじゃない?」という気がしてきました。
私は物事の概要を調べる際によくWikipediaを参照するのですが、大量の記載を全部読むのは一苦労ということも。それを生成AIがわかりやすく要約してくれると大助かりなのではと思った次第です。
ということで、GPT-4の性能を期待して、Bingのチャットに以下の文章(プロンプト)を入力してみます。
そして、その結果がこちら。
うん、いい感じじゃないですか!「防長」や「長州」について触れる辺りは、Wikipediaらしいですね。ある程度信頼できる情報源を事前に把握している場合には、この要約での生成AI利用が、回答の信頼性も高くて有効だと言えそうです。
今回のまとめ
さて今回は、生成AIを活用しながら、山口県の分かりやすい紹介にトライしてみましたが、いかがだったでしょうか?個人的には、各サービスに何となく個性のようなものを感じ、ケースバイケースで使い分けてみると良い気がしました。
そんな風に感じている方に、お勧めのセミナーが。それが、5月29日開催のデジテックforYAMAGUCHIイベント「生成AIセミナー」です。
Microsoft社による生成AI・ChatGPTの概要説明や、用途に適した活用方法等の紹介。加えて、NTT西日本によるChatGPTを活用したデモも予定されており、オンライン視聴も可能です。気になった方は、是非チェックして下さい!
さて、後半が少しイベント告知っぽくなりましたが(確信犯)、生成AI関連サービスは今後続々とリリースが見込まれていて、リテラシーや課題把握が重要になってくると思いますので、皆さんに役立ちそうな情報は積極的に発信していきますね。では、また!