ついつい集めたくなる世界の交通系ICカード【スマホ博士のひとり旅:山根康宏】
第13回
携帯電話研究家で香港在住の山根博士による、ケータイやスマホ以上に“こだわり”の多い、“ギーク”な目線の旅コラム。
第1、3、5金曜日更新予定
<著者:山根康宏>
最近は先進国のみならず、新興国でも交通系ICカードを発行している都市が多い。そのため現地での移動は、小銭を気にすることなく電車やバスに乗ることも出来る。今やGoogleマップがあるおかげで、ちょっとした移動ならローカルな路線バスを使うことも難しくなくなりつつある。
もちろん都市によってはバスに乗るのが危ないとか、時間通りに走らない上に常に満員で外国人が乗るものでは無い、なんてこともあるだろう。何が何でもバスに乗る、ということではない。
路線バスで助かったのはインドのデリーへ行ったとき。インドと聞けばちょっとした移動は小型3輪自動車のリキシャーで、というのが定番なのかもしれない。しかし自分は「値段交渉して乗り物に盛る」というのが面倒なのだ。その手の乗り物しかない都市(ビエンチャンなど)なら仕方ないが、デリーを歩けば路線バスはいくらでも走っている。
ニューデリー駅付近の携帯電話ショップ探索に出かけたときも、立ち止まって「Vodafone」などのロゴの看板を撮影していると、リキシャーの運転手から謎の観光ガイドまであらゆるインド人が話しかけてくる。しかし自分は人を無視することは普段から慣れているので(中国で慣らされた)、そんな連中には目もくれずに、次の目的地へ向かうためにスマートフォンで地図検索。最寄りのバス停からバスに乗り込んだ。残念ながら現金払いのみだが、Googleマップで細かい移動の検索ができるので困ることは無かった。
↑とはいえデリーでさすがにこのバスには乗らなかった。節約旅行をしたいわけではない。
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